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新しい命
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「これより軍議を始めるが、大殿も大胆な行動を取るな。箕作城を先に攻めるとは」
箕作城の近くに陣を敷いた秀吉は僕たちに向かって言う。
「まあねえ。普通は考えないわよ。でも悪手ではないわ。むしろ好手ね」
半兵衛さんは咳払いして、それから続けて発言した。
「まずは真っ当に城攻めしてみましょう。相手の出方を見てから策を決めるのよ」
「そうだな。一緒に攻める丹羽さまに話してくる」
秀吉がそう決めたとき、秀長さんが「無理攻めすると兵の犠牲が多くなるんじゃないか?」と苦言を呈した。
それに反論したのは半兵衛さんだった。
「落とさないと大殿の目論見が崩れるわ。無理攻めでもいいから、一刻も早く落とすべきよ」
「目論見? なんだそれは?」
正勝の問いに半兵衛さんは「決まっているじゃない。六角家を動揺させるためよ」とあっさりと答える。
「堅城である箕作城を早めに攻め落とせば、六角家は私たちに恐れを抱くわ。そうなれば自然と支城も落としやすくなる。そして本拠地の観音寺城に圧力をかけられるのよ」
その言葉に秀長さんと正勝は何も言えなかった。まさしくその通りだったからだ。
「ま、箕作城を攻め落とせればの話だけどね。でも私たちの隊は二千と三百。丹羽さまの兵は三千。苦戦はするけど最終的には落とせるわよ」
「まあ半兵衛が言うのなら間違いないだろう。ではさっそく、兵の割り当てを決める先軍は正勝。兵は五百だ。次に秀長。おぬしも五百の兵を与える。わしと半兵衛は本陣だ。一千の兵で適時に参軍する。雲之介、おぬしは三百の兵で後方に控えろ。兵糧や武器の管理をしっかりと頼む」
僕は頷こうとしたけど、正勝が「兄弟、悪いな。手柄は俺が立てるぜ」とにやりと笑った。自慢したいのだろう。
「ああ。僕は指揮に向かないし、兄弟は慣れているからな。しっかり頼むよ」
「……手柄を立てる機会なのにか?」
不思議そうな顔をする正勝。
「戦に勝てればそれでいいよ。それに後方支援ぐらいしか僕が役に立てる機会はない」
「無欲だね。雲之介くんは」
秀長さんは苦笑いしていた。ま、武士としてはあまり良い姿勢じゃないと自分でも思う。
軍議が終わってから、半兵衛さんに「あなたは変わった人ね」と真面目に言われた。
「いや、あなたには言われたくない」
「普通、好んで裏方をやりたがらないものよ?」
「……戦なんてくだらないよ」
そう。くだらない。どんな戦も命を懸けて戦うものではないし、兵士たちには家族が居て、誰だって好んで戦いたくないだろう。
理想を言えば血を流さない戦があればいい。もっと言えば話し合いで解決できたらいい。
弥助さんが死んで、義昭さんと日の本の太平について語り合うようになってから、そう考えるようになった。
「そのくだらないもののために、好んで命を懸ける人も居るのよ?」
厳しいことを厳しい顔で言う。
世界は殺したり殺されたりして動いているのも知っている。
だけど、本当にそれしかないんだろうか?
関係あるかどうか分からないけど、僕と志乃の間に子どもという新しい命が産まれようとしている今、殺し合いに参加しているのはとてつもない罪悪感がある。
「そうだね。だから秀吉も僕に軍を任せなかったんだろう」
「なるほど。言われてみればそうね。そういえば、雲之介ちゃんは史記読んだことある?」
お市さまを思い出しながら「うん。あるけど」と答えた。
「あなたの立ち位置、蕭何にそっくりね」
蕭何とは漢の丞相で、後方支援で劉邦の天下統一を支えた三傑の一人である。
「あはは。じゃあ半兵衛さんは韓信かな? 張良かな?」
「できれば張良がいいわね。末路を考えると」
そんな冗談を言いつつ、僕たちは箕作城攻めを始めた。
しかし流石の堅城、一筋縄ではいかず、一時退却することになった。
「すまねえ。全然攻められなかった」
正勝が頭を下げると秀吉は「気にするな」と軽く手を振る。
「明日また攻めればいいだけの話だ――」
「いいえ。夜襲をかけるわ」
半兵衛さんが鋭い言葉で割って入る。
「おいおい。長時間攻め立てた後だぜ?」
「だからこそよ。敵どころか私たち誰もが夜襲はないと思っている。そこを突くのよ」
秀長さんは「こちらの体力にも限度がある」と反対したが半兵衛さんは首を横に振った。
「何のために一千の兵を攻撃に参加させなかったと思うのよ? それに褒美を出すことにしましょう。雲之介ちゃん、兵糧はどのくらい余っているの?」
「節約したから結構残っているよ」
「なら褒美として米を与えることにしましょう」
確かに米ならすぐに銭に変えられるから、褒美として成り立つ。
「もしここで落とせなかったら、今後一切生意気な口は利かないわ」
自信満々に約束する半兵衛さんに押される形で渋々納得した秀長さん。
夜襲をしかけるのは正勝に決定した。
そして――策は見事に的中する。
松明を大量に焚き、鬨の声を上げ、箕作城に総攻撃をかけた。
城兵は僕たちが夜襲をかけるとは思っていなかったらしく、箕作城は一夜のうちに落城した。
後で丹羽さまに文句を言われることになったのだけど、聞くのは秀吉だから僕としてはまったく問題なかった。
箕作城を落としたことで、和田山城は自ら開城してしまった。二つの堅城が同時期に落とされたのを知った六角家当主、六角義治は観音寺城を捨てて逃亡してしまった。
支城も次々と降伏し、最後の日野城も落ちたことで、僅かの期間で南近江は織田家のものとなった。
箕作城を落としたことで大殿から褒美を貰った秀吉は上機嫌だった。
「いや、流石だな。半兵衛。そして正勝と秀長、それに雲之介。おぬしたちのおかげで箕作城は落ちた! みんな素晴らしい働きだった!」
秀吉はそう言って大殿からの褒美を僕たちに配った。戦った兵士たちにも慰労という名目で酒などを振舞う。さながら劉邦みたいだなと思ってしまう。
「南近江が落ちた今、京への道が開けたと同じね」
半兵衛さんの言うとおりだ。これで義昭さんは将軍になれる。
翌朝。大殿が秀吉にある重要な主命を与えた。
「猿。お前たちは義昭公を京までお連れしろ。京の制圧はすぐに終わる」
「ははっ。承知しました!」
休む暇もなく、僕たちは岐阜城へと帰還しなければいけなくなった。
陣払いの最中、長政さまが僕を訪ねてくれた。
「我が宿敵、六角家をあっさりと滅ぼすとは。義兄殿は素晴らしいというか凄まじいお方だ」
「ええ。僕も驚いています」
長政さまは笑っていたけど、僕はある危惧を感じていた。
浅井家の行く末だ。このまま畿内を制圧したら、京に近い浅井家はどうなるんだろうか?
間違いなく家臣化されてしまうだろう。もしくは転封かもしれない。
そして、それに気づかない長政さまではないだろう。
「長政さま」
「なんだい雲之介くん」
僕は織田家家臣の末席を汚す者として、あってはならないことを言う。
「どんなことがあっても、僕は長政さまの味方です」
長政さまは大きく目を見開いて、それからにっこりと笑った。
返答はしない。しかしそれが無言の信頼のように感じられた。
「おおそうだ。雲之介、おぬしの新築の屋敷に行こう。こんな夜更けに促しては義昭公の迷惑だ」
岐阜城に着いたのは、日が落ちた頃だった。
秀吉がそんなことを言うものだから、秀長さんも正勝も半兵衛さんも一緒になって着いてきた。
「もうすぐ子どもが産まれそうなんだけど」
「あっはっは。もう産まれているかもしれんぞ?」
ありえなくもない話だった。しかし無碍に断ることもできなかったので、僕たち五人は屋敷へと向かった。
屋敷に入ると志乃の母、福さんが慌てた様子でこっちに駆け寄ってきた。
なんだろうと思っていると、福さんは息を切らしながら言う。
「雲之介さま、大変です! 志乃がたった今、出産しました!」
突然の報告に、僕の思考は停止してしまった。
僕の子どもが――産まれたんだ。
「兄者の言ったことは偶に当たるから怖いな」
「そういえばそうだな」
秀長さんと正勝が話している。
「何しているのよ! さっさと会いに行きなさいよ!」
半兵衛さんが僕の背中を思いっきり叩いた。
ハッとして「し、志乃はどこですか!?」と訊ねる。
「奥の部屋です。でも――」
「ああそうか! 名前考えて――でも?」
僕の些細な疑問に福さんは「落ち着いて聞いてください」と言う。
「志乃が産んだのは、双子――忌み子です」
双子?
「だから、どちらかを殺めなければいけません」
殺める? 僕の子を?
「志乃は二人の子を抱いて離れようとしません。説得してください」
福さんの目から涙が零れた。
秀吉は「なんということだ……」と呟く。
他の三人は何も言わない。
「とにかく、志乃に会わせてください」
僕の中では答えは決まっていた。
許されるかどうかは分からないけど。
それでも――
箕作城の近くに陣を敷いた秀吉は僕たちに向かって言う。
「まあねえ。普通は考えないわよ。でも悪手ではないわ。むしろ好手ね」
半兵衛さんは咳払いして、それから続けて発言した。
「まずは真っ当に城攻めしてみましょう。相手の出方を見てから策を決めるのよ」
「そうだな。一緒に攻める丹羽さまに話してくる」
秀吉がそう決めたとき、秀長さんが「無理攻めすると兵の犠牲が多くなるんじゃないか?」と苦言を呈した。
それに反論したのは半兵衛さんだった。
「落とさないと大殿の目論見が崩れるわ。無理攻めでもいいから、一刻も早く落とすべきよ」
「目論見? なんだそれは?」
正勝の問いに半兵衛さんは「決まっているじゃない。六角家を動揺させるためよ」とあっさりと答える。
「堅城である箕作城を早めに攻め落とせば、六角家は私たちに恐れを抱くわ。そうなれば自然と支城も落としやすくなる。そして本拠地の観音寺城に圧力をかけられるのよ」
その言葉に秀長さんと正勝は何も言えなかった。まさしくその通りだったからだ。
「ま、箕作城を攻め落とせればの話だけどね。でも私たちの隊は二千と三百。丹羽さまの兵は三千。苦戦はするけど最終的には落とせるわよ」
「まあ半兵衛が言うのなら間違いないだろう。ではさっそく、兵の割り当てを決める先軍は正勝。兵は五百だ。次に秀長。おぬしも五百の兵を与える。わしと半兵衛は本陣だ。一千の兵で適時に参軍する。雲之介、おぬしは三百の兵で後方に控えろ。兵糧や武器の管理をしっかりと頼む」
僕は頷こうとしたけど、正勝が「兄弟、悪いな。手柄は俺が立てるぜ」とにやりと笑った。自慢したいのだろう。
「ああ。僕は指揮に向かないし、兄弟は慣れているからな。しっかり頼むよ」
「……手柄を立てる機会なのにか?」
不思議そうな顔をする正勝。
「戦に勝てればそれでいいよ。それに後方支援ぐらいしか僕が役に立てる機会はない」
「無欲だね。雲之介くんは」
秀長さんは苦笑いしていた。ま、武士としてはあまり良い姿勢じゃないと自分でも思う。
軍議が終わってから、半兵衛さんに「あなたは変わった人ね」と真面目に言われた。
「いや、あなたには言われたくない」
「普通、好んで裏方をやりたがらないものよ?」
「……戦なんてくだらないよ」
そう。くだらない。どんな戦も命を懸けて戦うものではないし、兵士たちには家族が居て、誰だって好んで戦いたくないだろう。
理想を言えば血を流さない戦があればいい。もっと言えば話し合いで解決できたらいい。
弥助さんが死んで、義昭さんと日の本の太平について語り合うようになってから、そう考えるようになった。
「そのくだらないもののために、好んで命を懸ける人も居るのよ?」
厳しいことを厳しい顔で言う。
世界は殺したり殺されたりして動いているのも知っている。
だけど、本当にそれしかないんだろうか?
関係あるかどうか分からないけど、僕と志乃の間に子どもという新しい命が産まれようとしている今、殺し合いに参加しているのはとてつもない罪悪感がある。
「そうだね。だから秀吉も僕に軍を任せなかったんだろう」
「なるほど。言われてみればそうね。そういえば、雲之介ちゃんは史記読んだことある?」
お市さまを思い出しながら「うん。あるけど」と答えた。
「あなたの立ち位置、蕭何にそっくりね」
蕭何とは漢の丞相で、後方支援で劉邦の天下統一を支えた三傑の一人である。
「あはは。じゃあ半兵衛さんは韓信かな? 張良かな?」
「できれば張良がいいわね。末路を考えると」
そんな冗談を言いつつ、僕たちは箕作城攻めを始めた。
しかし流石の堅城、一筋縄ではいかず、一時退却することになった。
「すまねえ。全然攻められなかった」
正勝が頭を下げると秀吉は「気にするな」と軽く手を振る。
「明日また攻めればいいだけの話だ――」
「いいえ。夜襲をかけるわ」
半兵衛さんが鋭い言葉で割って入る。
「おいおい。長時間攻め立てた後だぜ?」
「だからこそよ。敵どころか私たち誰もが夜襲はないと思っている。そこを突くのよ」
秀長さんは「こちらの体力にも限度がある」と反対したが半兵衛さんは首を横に振った。
「何のために一千の兵を攻撃に参加させなかったと思うのよ? それに褒美を出すことにしましょう。雲之介ちゃん、兵糧はどのくらい余っているの?」
「節約したから結構残っているよ」
「なら褒美として米を与えることにしましょう」
確かに米ならすぐに銭に変えられるから、褒美として成り立つ。
「もしここで落とせなかったら、今後一切生意気な口は利かないわ」
自信満々に約束する半兵衛さんに押される形で渋々納得した秀長さん。
夜襲をしかけるのは正勝に決定した。
そして――策は見事に的中する。
松明を大量に焚き、鬨の声を上げ、箕作城に総攻撃をかけた。
城兵は僕たちが夜襲をかけるとは思っていなかったらしく、箕作城は一夜のうちに落城した。
後で丹羽さまに文句を言われることになったのだけど、聞くのは秀吉だから僕としてはまったく問題なかった。
箕作城を落としたことで、和田山城は自ら開城してしまった。二つの堅城が同時期に落とされたのを知った六角家当主、六角義治は観音寺城を捨てて逃亡してしまった。
支城も次々と降伏し、最後の日野城も落ちたことで、僅かの期間で南近江は織田家のものとなった。
箕作城を落としたことで大殿から褒美を貰った秀吉は上機嫌だった。
「いや、流石だな。半兵衛。そして正勝と秀長、それに雲之介。おぬしたちのおかげで箕作城は落ちた! みんな素晴らしい働きだった!」
秀吉はそう言って大殿からの褒美を僕たちに配った。戦った兵士たちにも慰労という名目で酒などを振舞う。さながら劉邦みたいだなと思ってしまう。
「南近江が落ちた今、京への道が開けたと同じね」
半兵衛さんの言うとおりだ。これで義昭さんは将軍になれる。
翌朝。大殿が秀吉にある重要な主命を与えた。
「猿。お前たちは義昭公を京までお連れしろ。京の制圧はすぐに終わる」
「ははっ。承知しました!」
休む暇もなく、僕たちは岐阜城へと帰還しなければいけなくなった。
陣払いの最中、長政さまが僕を訪ねてくれた。
「我が宿敵、六角家をあっさりと滅ぼすとは。義兄殿は素晴らしいというか凄まじいお方だ」
「ええ。僕も驚いています」
長政さまは笑っていたけど、僕はある危惧を感じていた。
浅井家の行く末だ。このまま畿内を制圧したら、京に近い浅井家はどうなるんだろうか?
間違いなく家臣化されてしまうだろう。もしくは転封かもしれない。
そして、それに気づかない長政さまではないだろう。
「長政さま」
「なんだい雲之介くん」
僕は織田家家臣の末席を汚す者として、あってはならないことを言う。
「どんなことがあっても、僕は長政さまの味方です」
長政さまは大きく目を見開いて、それからにっこりと笑った。
返答はしない。しかしそれが無言の信頼のように感じられた。
「おおそうだ。雲之介、おぬしの新築の屋敷に行こう。こんな夜更けに促しては義昭公の迷惑だ」
岐阜城に着いたのは、日が落ちた頃だった。
秀吉がそんなことを言うものだから、秀長さんも正勝も半兵衛さんも一緒になって着いてきた。
「もうすぐ子どもが産まれそうなんだけど」
「あっはっは。もう産まれているかもしれんぞ?」
ありえなくもない話だった。しかし無碍に断ることもできなかったので、僕たち五人は屋敷へと向かった。
屋敷に入ると志乃の母、福さんが慌てた様子でこっちに駆け寄ってきた。
なんだろうと思っていると、福さんは息を切らしながら言う。
「雲之介さま、大変です! 志乃がたった今、出産しました!」
突然の報告に、僕の思考は停止してしまった。
僕の子どもが――産まれたんだ。
「兄者の言ったことは偶に当たるから怖いな」
「そういえばそうだな」
秀長さんと正勝が話している。
「何しているのよ! さっさと会いに行きなさいよ!」
半兵衛さんが僕の背中を思いっきり叩いた。
ハッとして「し、志乃はどこですか!?」と訊ねる。
「奥の部屋です。でも――」
「ああそうか! 名前考えて――でも?」
僕の些細な疑問に福さんは「落ち着いて聞いてください」と言う。
「志乃が産んだのは、双子――忌み子です」
双子?
「だから、どちらかを殺めなければいけません」
殺める? 僕の子を?
「志乃は二人の子を抱いて離れようとしません。説得してください」
福さんの目から涙が零れた。
秀吉は「なんということだ……」と呟く。
他の三人は何も言わない。
「とにかく、志乃に会わせてください」
僕の中では答えは決まっていた。
許されるかどうかは分からないけど。
それでも――
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