180 / 256
縁と血
しおりを挟む
東播磨国を支配下に収めている別所家の謀反。
その原因は――秀吉にあった。
秀吉が農民出身で、卑しい身分だったことは内外問わず有名である。そのせいで武家に侮られたり、蔑まれたりする。
だからこそ、秀吉はそんな連中をものともしなかったし、上を目指そうという上昇志向があった。
出自が良くないことは秀吉の弱みでもあったが、強みでもあったのだ。
しかし――今回はそれが裏目に出てしまった。
秀吉が中国方面の軍団長であることに不満を持った、別所家当主の別所長治は織田家に堂々と謀反を起こした。
彼らが謀反を起こした時期は、悔しいが絶妙である。
播磨国を掌握してそれほど間もない。
敵対する毛利家と宇喜多家に攻め込んでいない。
そして弱っているとはいえ、まだまだ落ちそうにない本願寺が顕在であること。
もしもこの三つの機会が揃っていなければ、容易く謀反を鎮圧できただろう。
時機を見るのに聡いと言えばいいのか。
それともただの偶然だろうか。
判然としないけど、とにかく言えることは。
僕たち羽柴家が窮地に立たされたということだ――
姫路城の評定の間。
僕たち羽柴家と黒田家は軍議を行なっていた。
尼子家は上月城に入城しているので、この場には居ない。書状にて伝えたら『上月城の守りを固める』と返事があった。
しかし場の空気は重い。播磨国の平定が振出に戻ったどころか、それ以上に悪い状況になってしまったからだ。
「落ち込んでも仕方ないから、とにかく別所家を攻め落とすわよ」
前向きなことを言う半兵衛さん。顔色が悪いが言葉や口調は強かった。
「まず別所家の支城を攻め落としながら、本拠地の三木城を包囲する。三木城はなかなかの堅城だからじっくりと攻める――」
床に広げた地図を指し示しながら、半兵衛さんが戦略を説明し出す。
だけどそれに待ったをかける者が居た。
「待ってくれ。三木城を攻める前に、交渉させてくれ」
黒田家当主の黒田官兵衛だった。どこか焦っている様子で、半兵衛さんに言う。
「必ず別所殿を説得してみせる。頼むから、俺に任せてくれ!」
「……官兵衛ちゃん。どうしたの? あなたらしくないわ」
半兵衛さんはすっかり黒田の人格やら能力を把握しているようだった。
だから、不思議に思ったのだろう。
「別所長治が応じるわけないじゃない。そもそも応じるなら最初から背いたりしないわよ」
「……分かっている。だが、それでも無理じゃねえだろ!」
「無理というより無駄よ。時間と効率のね」
別所長治が交渉に応じるわけがない。そんなことは僕ですら分かっている。
松永久秀のような悪人で謀反癖のある男ならば、有利な条件で降伏するだろう。
しかし、農民である秀吉が軍団長であることに怒りを感じて背いた矜持ある大名が、降伏という屈辱を受け入れるだろうか?
答えは否である――
「やってみねえと分からねえって言ってんだろうが! 俺は黒田家当主として行くぞ!」
黒田が席を立つ。それに追従するように、家臣の栗山善助と母里太兵衛が立ち上がる。
何故だか分からないけど、黒田家は当主の行動に異議はないらしい。
「――その程度の軍師なのね。あなたは」
半兵衛さんの冷やかな声。
ぴたりと黒田の足が止まる。
「……てめえ、今なんつった?」
「あら。詳しく言わないと分からないかしら? ……くだらない目先のことしか考えられない、つまらない軍師だって言ってるのよ」
黒田の目の色がさっと変わった。
明らかに怒りと殺意を孕んでいた。
「この野郎……!」
黒田が半兵衛さんに近づこうとするのを、その場に居た秀長さんと正勝、そして長政が止めた。
「まあ待てよ黒田。何お前熱くなってんだ?」
正勝が少しだけ呆れた顔で言う。
黒田は三人を睨みつけながら「どけ」と短く言う。
対して、正勝は黒田の肩を掴む。
「口は悪いが冷静なあんたらしくないな。本当に何かあったのか?」
「……………」
黙ってしまった黒田に長政が「言えない事情なのか?」と問う。
「人質……は居ないはずだ。別所家と小寺家にそんなやりとりはないことは確認済みだよ」
秀長さんが代わりに答える。
ますます分からなくなった。
「……志方城は確か、別所家と縁深かったわね」
半兵衛さんが何気なく言う。
今度は黒田の顔色がさっと青ざめた。
黒田家家臣も一様に動揺した。
「な、なんで……」
「十日ほど前、あなたの部屋に訪れたとき、書状を見せたじゃない」
書状? 誰からの書状だ?
「馬鹿な……確かに見せたが、少しの間だけだ。それに誰から来たのか、一切言わなかった……」
「それこそ馬鹿ね。書状には必ず送り主の名前が書かれているのよ?」
「あ、あんな一瞬で、覚えていたのか!? 十日前だぞ!?」
半兵衛さんは「気になる名前だったから覚えていたのよ」とあっさり言う。
「半兵衛。なんだその書状とは」
それまでずっと黙っていた秀吉が口を開いた。
半兵衛は「官兵衛ちゃんの義理の父からの書状よ」と答えた。
「志方城の城主、櫛橋伊定(くしはしこれさだ)。それが官兵衛ちゃんの正室の父よ」
ということはつまり、自分の義父を守るために、別所家と交渉しようとしていたのか。
「気持ちは分からなくもないわ。自分の親戚を守ろうとするのは、当然の行ないよ」
「……だったら行かせてくれよ」
黒田は三人を振り払って、その場にどかりと座る。
三人は半兵衛さんと黒田が対話しやすいようにどいた。
「義父さんが良い人なんだよ。だからあの人は別所家を裏切れねえ。一緒に運命を共にするはずだ」
「まあ良くて切腹。悪くて磔よね」
「賢いあんただからそんくらい分かっているだろう? 後生だから――」
「三木城に行ったら、あなた死ぬわよ?」
半兵衛さんは、ひどく冷たい声音で、言い放った。
まさしく処刑宣告のようだった。
「別所家はもう後には退けない。その覚悟で背いたのだから。使者を殺すぐらいやるでしょうね」
「……そうとは限らないだろ」
半兵衛さんは「いい加減にしなさい!」と堪忍袋の緒が切れたかのように怒りだす。
「あなたを死なせたくないのよ! あなたが義父を思うように! そのくらい読める――」
言葉が唐突に止まった。
ゆっくりと半兵衛さんの身体が曲がり。
そして――激しく血を吐き出した。
「半兵衛さん……? 半兵衛さん!」
すぐ近くに居た僕は、半兵衛さんの身体を支える。
「半兵衛! ――すぐに医者を呼べ!」
秀吉が大声で命じる。
僕は半兵衛さんの背中を擦りながら「大丈夫ですか!?」と問い続ける。
でも半兵衛さんは吐血しながら、黒田だけを見ていた。
呆然と立ち尽くす黒田だけを。
「あなたなら、全てを任せられるのよ……」
その言葉を残して、半兵衛さんは気を失った。
「全てを任せられる……? 何を言って……」
「黒田殿。僕からもお願いします」
なるべく誠意を込めて、黒田に言う。
「義父のことは、諦めてくれ」
「何を――」
「義父を苦しめるつもりがないんなら、関わることはやめろ」
黒田は穴が空くかのように僕を見つめた。
半兵衛さんの身体を抱きながら、僕は続けた。
「別所家を裏切らせずに、忠義の士として死なせてやれ。裏切り者として生きるより、そっちのほうがよっぽど楽だ」
「だが――」
「あなたが下手に交渉して、板ばさみになってしまったら、義父は苦しむだろう」
黒田はなおも諦めようとしなかった。
すると秀吉が黒田に近づいて、頭を下げた。
「すまぬ。わしのせいで、苦しい思いをさせてしまって」
「は、羽柴殿のせいでは――」
「こらえてくれぬか?」
秀吉は黒田の手を取った。
「もしおぬしを死なせてしまったら、小寺家も敵に回ることになる。いやそれ以上に、わしはおぬしという男を無駄に死なせたくない」
「羽柴殿……」
「頼む、このとおりだ」
秀吉の誠意に黒田は――頷いた。
この時点で、黒田は義父を助けることができなくなった。
志方城は秀吉が要請した織田家の援軍に攻め落とされた。
城主の櫛橋伊定は切腹し。
その他の支城も落とされて。
三木城への道は開かれた。
その原因は――秀吉にあった。
秀吉が農民出身で、卑しい身分だったことは内外問わず有名である。そのせいで武家に侮られたり、蔑まれたりする。
だからこそ、秀吉はそんな連中をものともしなかったし、上を目指そうという上昇志向があった。
出自が良くないことは秀吉の弱みでもあったが、強みでもあったのだ。
しかし――今回はそれが裏目に出てしまった。
秀吉が中国方面の軍団長であることに不満を持った、別所家当主の別所長治は織田家に堂々と謀反を起こした。
彼らが謀反を起こした時期は、悔しいが絶妙である。
播磨国を掌握してそれほど間もない。
敵対する毛利家と宇喜多家に攻め込んでいない。
そして弱っているとはいえ、まだまだ落ちそうにない本願寺が顕在であること。
もしもこの三つの機会が揃っていなければ、容易く謀反を鎮圧できただろう。
時機を見るのに聡いと言えばいいのか。
それともただの偶然だろうか。
判然としないけど、とにかく言えることは。
僕たち羽柴家が窮地に立たされたということだ――
姫路城の評定の間。
僕たち羽柴家と黒田家は軍議を行なっていた。
尼子家は上月城に入城しているので、この場には居ない。書状にて伝えたら『上月城の守りを固める』と返事があった。
しかし場の空気は重い。播磨国の平定が振出に戻ったどころか、それ以上に悪い状況になってしまったからだ。
「落ち込んでも仕方ないから、とにかく別所家を攻め落とすわよ」
前向きなことを言う半兵衛さん。顔色が悪いが言葉や口調は強かった。
「まず別所家の支城を攻め落としながら、本拠地の三木城を包囲する。三木城はなかなかの堅城だからじっくりと攻める――」
床に広げた地図を指し示しながら、半兵衛さんが戦略を説明し出す。
だけどそれに待ったをかける者が居た。
「待ってくれ。三木城を攻める前に、交渉させてくれ」
黒田家当主の黒田官兵衛だった。どこか焦っている様子で、半兵衛さんに言う。
「必ず別所殿を説得してみせる。頼むから、俺に任せてくれ!」
「……官兵衛ちゃん。どうしたの? あなたらしくないわ」
半兵衛さんはすっかり黒田の人格やら能力を把握しているようだった。
だから、不思議に思ったのだろう。
「別所長治が応じるわけないじゃない。そもそも応じるなら最初から背いたりしないわよ」
「……分かっている。だが、それでも無理じゃねえだろ!」
「無理というより無駄よ。時間と効率のね」
別所長治が交渉に応じるわけがない。そんなことは僕ですら分かっている。
松永久秀のような悪人で謀反癖のある男ならば、有利な条件で降伏するだろう。
しかし、農民である秀吉が軍団長であることに怒りを感じて背いた矜持ある大名が、降伏という屈辱を受け入れるだろうか?
答えは否である――
「やってみねえと分からねえって言ってんだろうが! 俺は黒田家当主として行くぞ!」
黒田が席を立つ。それに追従するように、家臣の栗山善助と母里太兵衛が立ち上がる。
何故だか分からないけど、黒田家は当主の行動に異議はないらしい。
「――その程度の軍師なのね。あなたは」
半兵衛さんの冷やかな声。
ぴたりと黒田の足が止まる。
「……てめえ、今なんつった?」
「あら。詳しく言わないと分からないかしら? ……くだらない目先のことしか考えられない、つまらない軍師だって言ってるのよ」
黒田の目の色がさっと変わった。
明らかに怒りと殺意を孕んでいた。
「この野郎……!」
黒田が半兵衛さんに近づこうとするのを、その場に居た秀長さんと正勝、そして長政が止めた。
「まあ待てよ黒田。何お前熱くなってんだ?」
正勝が少しだけ呆れた顔で言う。
黒田は三人を睨みつけながら「どけ」と短く言う。
対して、正勝は黒田の肩を掴む。
「口は悪いが冷静なあんたらしくないな。本当に何かあったのか?」
「……………」
黙ってしまった黒田に長政が「言えない事情なのか?」と問う。
「人質……は居ないはずだ。別所家と小寺家にそんなやりとりはないことは確認済みだよ」
秀長さんが代わりに答える。
ますます分からなくなった。
「……志方城は確か、別所家と縁深かったわね」
半兵衛さんが何気なく言う。
今度は黒田の顔色がさっと青ざめた。
黒田家家臣も一様に動揺した。
「な、なんで……」
「十日ほど前、あなたの部屋に訪れたとき、書状を見せたじゃない」
書状? 誰からの書状だ?
「馬鹿な……確かに見せたが、少しの間だけだ。それに誰から来たのか、一切言わなかった……」
「それこそ馬鹿ね。書状には必ず送り主の名前が書かれているのよ?」
「あ、あんな一瞬で、覚えていたのか!? 十日前だぞ!?」
半兵衛さんは「気になる名前だったから覚えていたのよ」とあっさり言う。
「半兵衛。なんだその書状とは」
それまでずっと黙っていた秀吉が口を開いた。
半兵衛は「官兵衛ちゃんの義理の父からの書状よ」と答えた。
「志方城の城主、櫛橋伊定(くしはしこれさだ)。それが官兵衛ちゃんの正室の父よ」
ということはつまり、自分の義父を守るために、別所家と交渉しようとしていたのか。
「気持ちは分からなくもないわ。自分の親戚を守ろうとするのは、当然の行ないよ」
「……だったら行かせてくれよ」
黒田は三人を振り払って、その場にどかりと座る。
三人は半兵衛さんと黒田が対話しやすいようにどいた。
「義父さんが良い人なんだよ。だからあの人は別所家を裏切れねえ。一緒に運命を共にするはずだ」
「まあ良くて切腹。悪くて磔よね」
「賢いあんただからそんくらい分かっているだろう? 後生だから――」
「三木城に行ったら、あなた死ぬわよ?」
半兵衛さんは、ひどく冷たい声音で、言い放った。
まさしく処刑宣告のようだった。
「別所家はもう後には退けない。その覚悟で背いたのだから。使者を殺すぐらいやるでしょうね」
「……そうとは限らないだろ」
半兵衛さんは「いい加減にしなさい!」と堪忍袋の緒が切れたかのように怒りだす。
「あなたを死なせたくないのよ! あなたが義父を思うように! そのくらい読める――」
言葉が唐突に止まった。
ゆっくりと半兵衛さんの身体が曲がり。
そして――激しく血を吐き出した。
「半兵衛さん……? 半兵衛さん!」
すぐ近くに居た僕は、半兵衛さんの身体を支える。
「半兵衛! ――すぐに医者を呼べ!」
秀吉が大声で命じる。
僕は半兵衛さんの背中を擦りながら「大丈夫ですか!?」と問い続ける。
でも半兵衛さんは吐血しながら、黒田だけを見ていた。
呆然と立ち尽くす黒田だけを。
「あなたなら、全てを任せられるのよ……」
その言葉を残して、半兵衛さんは気を失った。
「全てを任せられる……? 何を言って……」
「黒田殿。僕からもお願いします」
なるべく誠意を込めて、黒田に言う。
「義父のことは、諦めてくれ」
「何を――」
「義父を苦しめるつもりがないんなら、関わることはやめろ」
黒田は穴が空くかのように僕を見つめた。
半兵衛さんの身体を抱きながら、僕は続けた。
「別所家を裏切らせずに、忠義の士として死なせてやれ。裏切り者として生きるより、そっちのほうがよっぽど楽だ」
「だが――」
「あなたが下手に交渉して、板ばさみになってしまったら、義父は苦しむだろう」
黒田はなおも諦めようとしなかった。
すると秀吉が黒田に近づいて、頭を下げた。
「すまぬ。わしのせいで、苦しい思いをさせてしまって」
「は、羽柴殿のせいでは――」
「こらえてくれぬか?」
秀吉は黒田の手を取った。
「もしおぬしを死なせてしまったら、小寺家も敵に回ることになる。いやそれ以上に、わしはおぬしという男を無駄に死なせたくない」
「羽柴殿……」
「頼む、このとおりだ」
秀吉の誠意に黒田は――頷いた。
この時点で、黒田は義父を助けることができなくなった。
志方城は秀吉が要請した織田家の援軍に攻め落とされた。
城主の櫛橋伊定は切腹し。
その他の支城も落とされて。
三木城への道は開かれた。
0
あなたにおすすめの小説
幻の十一代将軍・徳川家基、死せず。長谷川平蔵、田沼意知、蝦夷へ往く。
克全
歴史・時代
西欧列強に不平等条約を強要され、内乱を誘発させられ、多くの富を収奪されたのが悔しい。
幕末の仮想戦記も考えましたが、徳川家基が健在で、田沼親子が権力を維持していれば、もっと余裕を持って、開国準備ができたと思う。
北海道・樺太・千島も日本の領地のままだっただろうし、多くの金銀が国外に流出することもなかったと思う。
清国と手を組むことも出来たかもしれないし、清国がロシアに強奪された、シベリアと沿海州を日本が手に入れる事が出来たかもしれない。
色々真剣に検討して、仮想の日本史を書いてみたい。
一橋治済の陰謀で毒を盛られた徳川家基であったが、奇跡的に一命をとりとめた。だが家基も父親の十代将軍:徳川家治も誰が毒を盛ったのかは分からなかった。家基は田沼意次を疑い、家治は疑心暗鬼に陥り田沼意次以外の家臣が信じられなくなった。そして歴史は大きく動くことになる。
印旛沼開拓は成功するのか?
蝦夷開拓は成功するのか?
オロシャとは戦争になるのか?
蝦夷・千島・樺太の領有は徳川家になるのか?
それともオロシャになるのか?
西洋帆船は導入されるのか?
幕府は開国に踏み切れるのか?
アイヌとの関係はどうなるのか?
幕府を裏切り異国と手を結ぶ藩は現れるのか?
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
札束艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
生まれついての勝負師。
あるいは、根っからのギャンブラー。
札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。
時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。
そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。
亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。
戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。
マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。
マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。
高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。
科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!
土方歳三ら、西南戦争に参戦す
山家
歴史・時代
榎本艦隊北上せず。
それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。
生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。
また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。
そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。
土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。
そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。
(「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です)
対米戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。
そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。
3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。
小説家になろうで、先行配信中!
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる