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人を信じる心
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北野大茶湯は京の北野天満宮で行なわれる。
秀吉が所有する名物も公開されると聞いた。
名物に興味がないわけではないが、虚栄心が過ぎるんじゃないかなと思う。
茶器は何でも良いので参加したい者は誰でも参加できるようだ。
十日間行なわれる。派手すぎな秀吉らしい開催期間だ。
「お前さま。参加なされますか?」
「どうだろう。体調が良ければ冷やかしで参加してもいいね」
はるが僕の身体を拭く。もう自分では身体の面倒を見れなくなった。
「そういえば、千宗易殿から手紙が来ましたよ」
「お師匠さまから?」
僕ははるに手紙を読んでもらった。
なんでも僕に紹介したい人が居るらしい。
奇妙で偏屈な人だけど、生きているうちに会うべきだと強く書かれていた。
僕は了承する旨をはるに代筆してもらって返事を送った。
北野大茶湯が開催される十日前。
僕はお師匠さまに紹介された人物に茶を点ててもらっていた。
「田中の弟子よ。お前さんは茶の湯は好きか?」
奇妙な老人だった。表情が柔和なで顔が皺だらけ以外、特筆すべきところのない平凡な外見をしているのに、どうしてか奇妙に見える。着ている服装も使っている茶道具も普通なのに――中身が奇想天外なのだ。
言ってみれば湯飲みの中身が茶や水ではなく、濁り酒だったような――いや、茶人に対してこのようなたとえは適当ではない。
たとえようもないのだ。こんな人は出会ったことがない。まさに奇人と言えるだろう。
「田中の弟子。聞いておるのか?」
「あ、ああ。すみません」
奇人に注意された――しかしどうでも良いらしく「まあ飲め」と何の衒いも気負いもなく、目の前に出されたのは、何の変哲のない茶碗。
一口含む。軽いお茶だった。僕の今の体調を考えたであろう軽さだった。
いや、先ほどから出された懐石も少なめに作られていて、無理なく食べられた。
これがこの奇人のもてなしだろうか。
「死にかけのお前さんに茶を振舞ってくれと、田中に頼まれたが、なかなか素直な男だな」
「素直、ですか?」
「それゆえの面白さもある。もしもお前さんに創意工夫の妙があれば、良き物を遺せたであろうな」
奇人は胡坐をかいてのんびりとした口調で言う。
「どうして田中がわしに頼んだのか。少しだけ分かる気がする」
「僕には、全然分かりません」
「だろうな。お前さんには分からんよ」
小馬鹿するような口調だったけど、すっと納得できた。
確かに、僕には分からなかったから。
どうして、目の前の奇人――丿貫(へちかん)殿を紹介されたのか、僕には分からない。
丿貫――丿とは欠けた『人』という文字。つまり人でないことを貫くという意味らしい。
名前からして奇妙である。そんな彼が僕の屋敷に赴いて、寝巻きのままの僕に茶を振舞っている。はるや雹はこの場には居ない。一座建立の場にしたいと丿貫殿に言われたからだ。
「曲直瀬の兄さんからも話は聞いていた」
信じがたいことに茶釜で粥を作り始めた丿貫殿。
囲炉裏に吊るされた、使い込まれた茶釜はぐつぐつと音を立てて、粥は良い匂いを放つ。
「曲直瀬……道三さんの知り合いですか?」
「知り合いというより、親戚だな。まあ過去の話だ」
過去の話……気になったけど、話したくないみたいだったので、何も追及しなかった。
「曲直瀬の兄さんは、お前さんを救えないことを悔やんでいた。田中も苦しみを癒してやれないことを嘆いていた」
「その気持ちだけで、十分です」
「まあいくらお前さんが気張ったところで、もう永くないのだろう」
言いにくいことをずばずばという丿貫殿に思わず笑ってしまった。
腫れ物のように扱われるより、こちらのほうが心地良い。
これもまた、もてなしなのだろうか。
「お前さんは――まだ生きたいのか?」
茶釜の粥を柄杓で掬って、茶碗の中に入れて僕の前に置く。
小さな匙も置かれたので、僕はそれらを手に取って食べた。
……美味しい。
「生きられるのなら、生きたいです」
「そうだろうな。苦しくても生きられるのなら生きたいのが本性よ」
「でも、一方で諦めている自分も居ます」
丿貫殿は自分の分の粥をよそいながら「それもまた人だな」と言う。
「生きたい気持ちと諦めてしまう気持ち。二つが重なって、伽藍締めになって。どれが本当なのか、分からなくなりました」
「…………」
「丿貫殿。僕は――どういう気持ちで残りの人生を過ごしたらいいのでしょうか?」
丿貫殿なら答えを示してくれるかもしれない。
そう期待したけど――
「知らん。そんなことは自分で考えろ」
あっさりと見放されてしまった。
「…………」
「わしはお前さんではない。お前さんの気持ちなど分かるものか」
丿貫殿は自分の粥を食べて、それから持論を展開し始めた。
「人は固有の世界や価値観を持っている。それゆえ真に分かり合うことなどない」
「…………」
僕は反論したかったけど、言葉が出なかった。
どこかで信じてしまった自分が居たから。
「茶の湯は分かり合うことができぬ人を分かり合わせるまやかしよ」
「ま、まやかし……」
「幻想と言い換えても良いな。心は見えぬもの。聞こえぬもの。感じることができぬもの。だからこそ、茶の湯で心を解きほぐす必要がある」
僕は「それでは、茶の湯は幻想に過ぎないと言うのですか?」と問う。
「ああ。そもそも土くれでできた器が莫大な価値を産むこと自体、幻想に思えぬか?」
「それは――」
「人が他人の心を理解しようなど、おこがましいにも程がある」
丿貫殿は柔らかな表情で厳しいことを言う。
対して僕は遠慮がちに反論を試みた。
「人は、人の心を完全に、完璧に理解はできないですけど、心の一端に触れることはできると思います」
「ほう」
「たとえば茶の湯で一座建立を求めるのは、人の心を触れるためではないのですか?」
丿貫殿は「それは正しい」と言う。てっきり否定されると思っていたので、拍子抜けした気分だった。
「少しでも人の心を触れようと試みる。その行ないは下劣と取るか、崇高と取るか。これもまた人によって違うだろう。だが真に理解し合えないのは変わりない」
「どうして、そこまで頑ななんですか?」
「では、はっきりと言おう――人を見るとき、自分の感情によって見方が変わることはないか?」
いわゆる主観によって変わるということだろう。
「男が女を見る。女が男を見る。たった二つの立場で大きく変わる。ましてや年齢や思想によっても」
「…………」
「先ほど、お前さんは触れられると言ったが、それはお前さんの幻想だ」
僕はようやく、丿貫殿が『丿』を貫こうとする理由が分かった。
要は人を理解できない悲しさ、虚しさから名乗っているのだ。
完全に分かり合えないと悟ったから――人でないことを貫こうとしているのだ。
「……それでも僕は、信じたいです」
理路整然と説かれても、僕にも譲れないものがあった。
「人は人を理解できる。互いに思いやることもできると」
思い浮かんだのは亡くなった上様のことだった。
否定しなければ、上様があまりにも哀れだから。
上様は人を理解しようとした。
家臣や子ども、親族に畏れられながらも、彼らを信じようとしてた。
出自の分からない僕を理解しようとしてくれた。
「死にゆく身でも、それだけは――信じたい」
丿貫殿は僕をまじまじと見つめて――
「田中の弟子としては出来すぎだ」
にっこりと微笑んだ。
「最期の最後まで、人を信じろ。それがお前さんにできる最期の過ごし方だよ」
今までの話は僕に答えを出させるためだったのか。
食えない奇人だなと僕も笑った。
京で行なわれる北野大茶湯には参加できなかった。
容態が悪化したからだ。
秀吉には知らせるなとはるに言った。
覚悟はもう既に決めていた。
秀吉が所有する名物も公開されると聞いた。
名物に興味がないわけではないが、虚栄心が過ぎるんじゃないかなと思う。
茶器は何でも良いので参加したい者は誰でも参加できるようだ。
十日間行なわれる。派手すぎな秀吉らしい開催期間だ。
「お前さま。参加なされますか?」
「どうだろう。体調が良ければ冷やかしで参加してもいいね」
はるが僕の身体を拭く。もう自分では身体の面倒を見れなくなった。
「そういえば、千宗易殿から手紙が来ましたよ」
「お師匠さまから?」
僕ははるに手紙を読んでもらった。
なんでも僕に紹介したい人が居るらしい。
奇妙で偏屈な人だけど、生きているうちに会うべきだと強く書かれていた。
僕は了承する旨をはるに代筆してもらって返事を送った。
北野大茶湯が開催される十日前。
僕はお師匠さまに紹介された人物に茶を点ててもらっていた。
「田中の弟子よ。お前さんは茶の湯は好きか?」
奇妙な老人だった。表情が柔和なで顔が皺だらけ以外、特筆すべきところのない平凡な外見をしているのに、どうしてか奇妙に見える。着ている服装も使っている茶道具も普通なのに――中身が奇想天外なのだ。
言ってみれば湯飲みの中身が茶や水ではなく、濁り酒だったような――いや、茶人に対してこのようなたとえは適当ではない。
たとえようもないのだ。こんな人は出会ったことがない。まさに奇人と言えるだろう。
「田中の弟子。聞いておるのか?」
「あ、ああ。すみません」
奇人に注意された――しかしどうでも良いらしく「まあ飲め」と何の衒いも気負いもなく、目の前に出されたのは、何の変哲のない茶碗。
一口含む。軽いお茶だった。僕の今の体調を考えたであろう軽さだった。
いや、先ほどから出された懐石も少なめに作られていて、無理なく食べられた。
これがこの奇人のもてなしだろうか。
「死にかけのお前さんに茶を振舞ってくれと、田中に頼まれたが、なかなか素直な男だな」
「素直、ですか?」
「それゆえの面白さもある。もしもお前さんに創意工夫の妙があれば、良き物を遺せたであろうな」
奇人は胡坐をかいてのんびりとした口調で言う。
「どうして田中がわしに頼んだのか。少しだけ分かる気がする」
「僕には、全然分かりません」
「だろうな。お前さんには分からんよ」
小馬鹿するような口調だったけど、すっと納得できた。
確かに、僕には分からなかったから。
どうして、目の前の奇人――丿貫(へちかん)殿を紹介されたのか、僕には分からない。
丿貫――丿とは欠けた『人』という文字。つまり人でないことを貫くという意味らしい。
名前からして奇妙である。そんな彼が僕の屋敷に赴いて、寝巻きのままの僕に茶を振舞っている。はるや雹はこの場には居ない。一座建立の場にしたいと丿貫殿に言われたからだ。
「曲直瀬の兄さんからも話は聞いていた」
信じがたいことに茶釜で粥を作り始めた丿貫殿。
囲炉裏に吊るされた、使い込まれた茶釜はぐつぐつと音を立てて、粥は良い匂いを放つ。
「曲直瀬……道三さんの知り合いですか?」
「知り合いというより、親戚だな。まあ過去の話だ」
過去の話……気になったけど、話したくないみたいだったので、何も追及しなかった。
「曲直瀬の兄さんは、お前さんを救えないことを悔やんでいた。田中も苦しみを癒してやれないことを嘆いていた」
「その気持ちだけで、十分です」
「まあいくらお前さんが気張ったところで、もう永くないのだろう」
言いにくいことをずばずばという丿貫殿に思わず笑ってしまった。
腫れ物のように扱われるより、こちらのほうが心地良い。
これもまた、もてなしなのだろうか。
「お前さんは――まだ生きたいのか?」
茶釜の粥を柄杓で掬って、茶碗の中に入れて僕の前に置く。
小さな匙も置かれたので、僕はそれらを手に取って食べた。
……美味しい。
「生きられるのなら、生きたいです」
「そうだろうな。苦しくても生きられるのなら生きたいのが本性よ」
「でも、一方で諦めている自分も居ます」
丿貫殿は自分の分の粥をよそいながら「それもまた人だな」と言う。
「生きたい気持ちと諦めてしまう気持ち。二つが重なって、伽藍締めになって。どれが本当なのか、分からなくなりました」
「…………」
「丿貫殿。僕は――どういう気持ちで残りの人生を過ごしたらいいのでしょうか?」
丿貫殿なら答えを示してくれるかもしれない。
そう期待したけど――
「知らん。そんなことは自分で考えろ」
あっさりと見放されてしまった。
「…………」
「わしはお前さんではない。お前さんの気持ちなど分かるものか」
丿貫殿は自分の粥を食べて、それから持論を展開し始めた。
「人は固有の世界や価値観を持っている。それゆえ真に分かり合うことなどない」
「…………」
僕は反論したかったけど、言葉が出なかった。
どこかで信じてしまった自分が居たから。
「茶の湯は分かり合うことができぬ人を分かり合わせるまやかしよ」
「ま、まやかし……」
「幻想と言い換えても良いな。心は見えぬもの。聞こえぬもの。感じることができぬもの。だからこそ、茶の湯で心を解きほぐす必要がある」
僕は「それでは、茶の湯は幻想に過ぎないと言うのですか?」と問う。
「ああ。そもそも土くれでできた器が莫大な価値を産むこと自体、幻想に思えぬか?」
「それは――」
「人が他人の心を理解しようなど、おこがましいにも程がある」
丿貫殿は柔らかな表情で厳しいことを言う。
対して僕は遠慮がちに反論を試みた。
「人は、人の心を完全に、完璧に理解はできないですけど、心の一端に触れることはできると思います」
「ほう」
「たとえば茶の湯で一座建立を求めるのは、人の心を触れるためではないのですか?」
丿貫殿は「それは正しい」と言う。てっきり否定されると思っていたので、拍子抜けした気分だった。
「少しでも人の心を触れようと試みる。その行ないは下劣と取るか、崇高と取るか。これもまた人によって違うだろう。だが真に理解し合えないのは変わりない」
「どうして、そこまで頑ななんですか?」
「では、はっきりと言おう――人を見るとき、自分の感情によって見方が変わることはないか?」
いわゆる主観によって変わるということだろう。
「男が女を見る。女が男を見る。たった二つの立場で大きく変わる。ましてや年齢や思想によっても」
「…………」
「先ほど、お前さんは触れられると言ったが、それはお前さんの幻想だ」
僕はようやく、丿貫殿が『丿』を貫こうとする理由が分かった。
要は人を理解できない悲しさ、虚しさから名乗っているのだ。
完全に分かり合えないと悟ったから――人でないことを貫こうとしているのだ。
「……それでも僕は、信じたいです」
理路整然と説かれても、僕にも譲れないものがあった。
「人は人を理解できる。互いに思いやることもできると」
思い浮かんだのは亡くなった上様のことだった。
否定しなければ、上様があまりにも哀れだから。
上様は人を理解しようとした。
家臣や子ども、親族に畏れられながらも、彼らを信じようとしてた。
出自の分からない僕を理解しようとしてくれた。
「死にゆく身でも、それだけは――信じたい」
丿貫殿は僕をまじまじと見つめて――
「田中の弟子としては出来すぎだ」
にっこりと微笑んだ。
「最期の最後まで、人を信じろ。それがお前さんにできる最期の過ごし方だよ」
今までの話は僕に答えを出させるためだったのか。
食えない奇人だなと僕も笑った。
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