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パーティまでに
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「ハイメくん」
そう声をかけたいのに、声が出ない。
彼に気づかれることもなく、少し離れたところから誰かと一緒にいるハイメくんを見て終わだ。
魔法大会が過ぎても、一年生の他寮に対する敵対心は変わらなかった。相変わらず、話すことなんてできない空気だ。はぁ。
ハイメくんが一人だったら声をかけられるのに、魔法大会の日から囲まれていることが多い。そりゃ、あんなに活躍したから当然だけどさ。
諦められないって思ったし、気持ちは変わらない。でも、このトゲトゲした空気の中、別の寮であるハイメくんに声をかけるのが怖くて仕方ない。
これって、私がおかしいのかな。好きな人に近寄るより、誰かに嫌われるのが怖いなんて。
ハイメくんとは、今日もチャットだけで終わった。
それだけでももちろん嬉しいよ。でも、会いたいな、話したいな。
「見て、ドレス届いた」
七月の初め。寮の部屋の中で、ルーシーがホリデーパーティーに着ていく為の鮮やかなオレンジのドレスを見せてくれた。
胸下の白いサッシュベルトが、背中で大きなリボンを作っている膝上丈のドレスは活発な雰囲気があって、ルーシーにはよく似合いそうなデザインだ。
「おー、可愛い。ルーシーの髪と同じ綺麗な色だね」
「でしょ。試しに来たんだけど、似合うなぁってなったもん」
ベッドの上に広げられたルーシーのドレスを取り囲み、四人でわいわい話す。
「ルーシーのドレスってレンタル? 買ったの? 届くの早いね」
「これは、知り合いのお姉さんに貰ったやつ。いっぱいドレス持っている人で、凄いよねー。三人は、みんな買いだっけ? どんなドレス?」
「私はレンタルだよ。私のは、翼の為に背中が開いている鳥人用のブランドの。これ」
アンジュがスマホでドレスの写真を見せてくれる。アンジュの白い髪に合いそうな白と水色のグラデーションが綺麗なドレスだ。
「可愛い。アンジュの髪の色、目の色、羽の色、全てにマッチしているね」
「そうでしょ。一目見て、気に入っちゃった」
綺麗なドレスにいつもは大人しいアンジュもテンションが高くなっている。
「私は、一族の伝統的な衣装よ」
クリスもスマホで写真を見せてくれる。ペールグリーンの巻きスカートのドレスだ。クリスの透明感によく似合いそう。
「綺麗だね! 緑なのも、伝統?」
「いいえ。うちの伝統はもっとくすんだ色で、何色にしようか悩んで寮色の緑にしたの」
これが、うちの伝統と言って見せてくれたドレスは、確かに落ち着き過ぎた色で、鮮やかな色が多いだろうパーティーでは逆に目立っちゃうかも。
「あー、これなら。さっきの緑の方がいいね。クリスの透明感も活かせるし。グラも色悩んでいるって言っていけど、どうしたの?」
「私も、クリスと一緒で緑にしたよ。色味は違うけど」
「グラちゃんのは、どんなドレスなの?」
スマホで写真を見せる。
シンプルなアイスグリーンのドレスだ。ドレスっていうよりはワンピースって感じだけど、ドレスなんてものは着慣れて無くて恥ずかしいからこういうのをお願いした。
「お母さんが作ってくれたの」
「え、手作り!? 凄!」
「グラちゃんのお母さん凄いね」
褒められて嬉しくなる。お母さんは町の洋服店でお針子さんをしていて、昔から私によく服を作ってくれて、今回もそうだった。
着ているところを見たいからって言っていたけど、すごく嬉しい。
「うん。自慢のお母さん。本当、素敵なドレスなんだけど、まだパートナー決まってないんだよね」
これを着て、ハイメくんとパーティー出たいんだけどなぁ。私は、誘えていない。誘えても行けるか分からないけど。
「それは、私もだから安心して」
「あれ、クリス誘われてなかった?」
みんな驚く。だってクリスは、とっても美人で男の子に声をかけられているのを見たこともある。
「プレゼントと言って、呪具を持ってくる男はイヤよ」
「それは確かにイヤだね」
「自作の歌もイヤだし、ブロマイドだって要らないわ」
クリスをお誘いする男の子は癖が強いのかな。私も貰っても嬉しくないかも。
「だから、グラ。パーティー決まらなかったら、私と行きましょ」
私の目を見て微笑むクリスに見蕩れる。この笑顔で誘われたら誰だって、頷いちゃうよ。
「クリスが誘えば、どんな人だって頷くよ」
「誘いたい人がいないもの。一緒に行ってくれる?」
「パートナー出来なかったらね」
「えっ、良いなぁ楽しそう」
「ルーシー、同じ寮の男と行くんでしょう」
「そうだけど、やっぱ緊張するじゃん。あんまり喋った事無い人だしさ、友達同士の方が楽しそう」
「誘われたときは、イケメンだって喜んで居たのに」
きゃっきゃっとおしゃべりしていたけど、アンジュが話に入ってこなかった。普段も控えめだけど、ニコニコと話を聞いているのに、今は暗い顔をしている。
パートナーの話を始めてからかな。
「どうしたの、アンジュ?」
声をかけると、アンジュは不安を抑え込む様に手を握った。
「私、不安なの」
「不安?」
「私のパートナーは、幼馴染みなんだけど、別の寮だから……」
別の寮って言葉に三人とも、あーとなる。
「今、凄く仲悪いでしょ。それに、パートナーを解消した人もいるって」
他寮生とパートナーになった人には、喧嘩別れした人や、一緒に行くと周りの目が怖いから止めた人も居るらしい。アンジュは後者の可能性を考えているのか。
「私から見てになるけどさ、アンジュのパートナーは、アンジュの事を大事にしているから大丈夫だと思うよ」
アンジュを通して、幼馴染みであるパートナーとは、何回か話したことがある。大人しい人で、アンジュの事を大事に思っていて、傷つける様な事をするとは思えなかった。
「彼は、私以外に一緒に行く人が居ないから誘ったって言っていたけど、元々、人が多い所好きじゃない人だから。パートナーじゃ無くなっちゃうかも」
俯いてしまうアンジュに寄り添う。
「アンジュが一緒に行きたいって、伝えるのが良いよ。彼は、パーティーを嫌がるかも知れないけど、アンジュの気持ちは分かってくれると思う」
自分で言っていて、でも私もそれが出来てないよねって思う。
だって、周りの目は気になるし、怖いから。アンジュの為にも、パーティーまでに仲悪くなっているの解決すると良いな。
そう声をかけたいのに、声が出ない。
彼に気づかれることもなく、少し離れたところから誰かと一緒にいるハイメくんを見て終わだ。
魔法大会が過ぎても、一年生の他寮に対する敵対心は変わらなかった。相変わらず、話すことなんてできない空気だ。はぁ。
ハイメくんが一人だったら声をかけられるのに、魔法大会の日から囲まれていることが多い。そりゃ、あんなに活躍したから当然だけどさ。
諦められないって思ったし、気持ちは変わらない。でも、このトゲトゲした空気の中、別の寮であるハイメくんに声をかけるのが怖くて仕方ない。
これって、私がおかしいのかな。好きな人に近寄るより、誰かに嫌われるのが怖いなんて。
ハイメくんとは、今日もチャットだけで終わった。
それだけでももちろん嬉しいよ。でも、会いたいな、話したいな。
「見て、ドレス届いた」
七月の初め。寮の部屋の中で、ルーシーがホリデーパーティーに着ていく為の鮮やかなオレンジのドレスを見せてくれた。
胸下の白いサッシュベルトが、背中で大きなリボンを作っている膝上丈のドレスは活発な雰囲気があって、ルーシーにはよく似合いそうなデザインだ。
「おー、可愛い。ルーシーの髪と同じ綺麗な色だね」
「でしょ。試しに来たんだけど、似合うなぁってなったもん」
ベッドの上に広げられたルーシーのドレスを取り囲み、四人でわいわい話す。
「ルーシーのドレスってレンタル? 買ったの? 届くの早いね」
「これは、知り合いのお姉さんに貰ったやつ。いっぱいドレス持っている人で、凄いよねー。三人は、みんな買いだっけ? どんなドレス?」
「私はレンタルだよ。私のは、翼の為に背中が開いている鳥人用のブランドの。これ」
アンジュがスマホでドレスの写真を見せてくれる。アンジュの白い髪に合いそうな白と水色のグラデーションが綺麗なドレスだ。
「可愛い。アンジュの髪の色、目の色、羽の色、全てにマッチしているね」
「そうでしょ。一目見て、気に入っちゃった」
綺麗なドレスにいつもは大人しいアンジュもテンションが高くなっている。
「私は、一族の伝統的な衣装よ」
クリスもスマホで写真を見せてくれる。ペールグリーンの巻きスカートのドレスだ。クリスの透明感によく似合いそう。
「綺麗だね! 緑なのも、伝統?」
「いいえ。うちの伝統はもっとくすんだ色で、何色にしようか悩んで寮色の緑にしたの」
これが、うちの伝統と言って見せてくれたドレスは、確かに落ち着き過ぎた色で、鮮やかな色が多いだろうパーティーでは逆に目立っちゃうかも。
「あー、これなら。さっきの緑の方がいいね。クリスの透明感も活かせるし。グラも色悩んでいるって言っていけど、どうしたの?」
「私も、クリスと一緒で緑にしたよ。色味は違うけど」
「グラちゃんのは、どんなドレスなの?」
スマホで写真を見せる。
シンプルなアイスグリーンのドレスだ。ドレスっていうよりはワンピースって感じだけど、ドレスなんてものは着慣れて無くて恥ずかしいからこういうのをお願いした。
「お母さんが作ってくれたの」
「え、手作り!? 凄!」
「グラちゃんのお母さん凄いね」
褒められて嬉しくなる。お母さんは町の洋服店でお針子さんをしていて、昔から私によく服を作ってくれて、今回もそうだった。
着ているところを見たいからって言っていたけど、すごく嬉しい。
「うん。自慢のお母さん。本当、素敵なドレスなんだけど、まだパートナー決まってないんだよね」
これを着て、ハイメくんとパーティー出たいんだけどなぁ。私は、誘えていない。誘えても行けるか分からないけど。
「それは、私もだから安心して」
「あれ、クリス誘われてなかった?」
みんな驚く。だってクリスは、とっても美人で男の子に声をかけられているのを見たこともある。
「プレゼントと言って、呪具を持ってくる男はイヤよ」
「それは確かにイヤだね」
「自作の歌もイヤだし、ブロマイドだって要らないわ」
クリスをお誘いする男の子は癖が強いのかな。私も貰っても嬉しくないかも。
「だから、グラ。パーティー決まらなかったら、私と行きましょ」
私の目を見て微笑むクリスに見蕩れる。この笑顔で誘われたら誰だって、頷いちゃうよ。
「クリスが誘えば、どんな人だって頷くよ」
「誘いたい人がいないもの。一緒に行ってくれる?」
「パートナー出来なかったらね」
「えっ、良いなぁ楽しそう」
「ルーシー、同じ寮の男と行くんでしょう」
「そうだけど、やっぱ緊張するじゃん。あんまり喋った事無い人だしさ、友達同士の方が楽しそう」
「誘われたときは、イケメンだって喜んで居たのに」
きゃっきゃっとおしゃべりしていたけど、アンジュが話に入ってこなかった。普段も控えめだけど、ニコニコと話を聞いているのに、今は暗い顔をしている。
パートナーの話を始めてからかな。
「どうしたの、アンジュ?」
声をかけると、アンジュは不安を抑え込む様に手を握った。
「私、不安なの」
「不安?」
「私のパートナーは、幼馴染みなんだけど、別の寮だから……」
別の寮って言葉に三人とも、あーとなる。
「今、凄く仲悪いでしょ。それに、パートナーを解消した人もいるって」
他寮生とパートナーになった人には、喧嘩別れした人や、一緒に行くと周りの目が怖いから止めた人も居るらしい。アンジュは後者の可能性を考えているのか。
「私から見てになるけどさ、アンジュのパートナーは、アンジュの事を大事にしているから大丈夫だと思うよ」
アンジュを通して、幼馴染みであるパートナーとは、何回か話したことがある。大人しい人で、アンジュの事を大事に思っていて、傷つける様な事をするとは思えなかった。
「彼は、私以外に一緒に行く人が居ないから誘ったって言っていたけど、元々、人が多い所好きじゃない人だから。パートナーじゃ無くなっちゃうかも」
俯いてしまうアンジュに寄り添う。
「アンジュが一緒に行きたいって、伝えるのが良いよ。彼は、パーティーを嫌がるかも知れないけど、アンジュの気持ちは分かってくれると思う」
自分で言っていて、でも私もそれが出来てないよねって思う。
だって、周りの目は気になるし、怖いから。アンジュの為にも、パーティーまでに仲悪くなっているの解決すると良いな。
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