勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~

一ノ瀬 彩音

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俺は、アリアが以前所属していた冒険者のパーティーの話をする事にした。
と言っても、俺が話せる事なんて少ないのだが……。
まず最初に話したのが、俺がリーダーを務める事になった経緯についてだった。
あれは、アリアが仲間になって間もない頃のことだった。
~数日前~
ある日のこと、冒険者ギルドから呼び出しがあった。
なんでも依頼したい事があるらしいのだが……その内容を聞いて驚いた。
なんと討伐の依頼だというのだから、正直言って不安しかなかったが、受けることにした。
その理由としては二つあった。
一つ目は報酬額の高さである。
通常であれば、Cランク程度の魔物退治でもかなり危険な任務になることが多いため、
リスクが高い上に成功率も低いと言われているにもかかわらず、
今回はAランク以上の案件なのだという。
つまりそれだけ強敵ということだ。
恐らくはSランクに近い実力があるのではないだろうか?
(まぁ、いざとなれば逃げるだけだしな)
そんなことを考えているうちに目的の場所に着いたようだ。
そこは森の中にある小さな小屋だった。
ここが今回の討伐対象がいるという洞窟の入口だそうだ。
中に入る前に準備を整えることにする。
武器や防具、アイテムなどを確認し終えるといよいよ中に入っていくことになった。
しばらく進むと広い空間に出たのでそこに足を踏み入れた瞬間、視界が真っ白になった。
(まずいっ!)
そう思った時には既に手遅れだった。
気がつくと地面に倒れ込んでいた。
周りを見回すと仲間達も同じように倒れているのが見えた。
すると、どこからか声が聞こえてきた。
見るとそこには一人の女性が立っていた。
見た目は人間に見えるがそうではないことはすぐにわかった。
何故なら、背中に黒い翼が生えており、頭には角のようなものが生えていたからだ。
彼女はこちらを見てニヤリと笑うと話しかけてきた。
「ようこそおいでくださいました、我が主よ」
それを聞いて、私達は身構えた。
(こいつが魔王の娘か!?)
そう思いつつも相手の出方を伺っていると、彼女はこう言ったのだ。
「そう警戒しないでください」
そう言って彼女は微笑んだ。
それを見て安心したのかニーナ達は安心したように胸を撫で下ろすと彼女に質問を投げかけたのだ。
「貴女の名前は何ていうのかしら?」
その言葉に彼女は答える。
「私の名はルシフェルと言います」
そう言って彼女は頭を下げた。
どうやら悪い人ではないようだが油断はできないと思った。
俺は彼女に向かって話しかけることにした。
「君は一体何者なんだ?」
そう尋ねると彼女はこう答えたのだ。
それを聞いた俺は唖然としてしまったがすぐに気を取り直して問いかけることにした。
「君は何者なんだい?」
俺がそう聞くと、少女は一瞬キョトンとした顔をした後、自己紹介を始めた。
どうやら、自分は魔王の娘であり、名前はアリシアと言うそうだ。
(魔王の娘だと?)
それを聞いた俺は驚きを隠せなかった。
まさか、魔王の娘がこんな所にいるとは思わなかったのだ。
だが、同時に納得もしていた。
なぜならば、彼女のステータスを覗いた時に表示された種族が「悪魔」となっていたからだ。
(そうか、そういうことだったのか……)
彼女の正体が分かった俺は納得した。
確かに、彼女の持つ魔力量はかなりのものだった。
(これならあの強さにも納得がいくな)
そう思いながらも疑問が解決したのでスッキリした気分になっていたのだが……まだ終わりではなかったようだ。
今度はアリアが尋ねてきた。
そして彼女が口にした言葉は予想外のものだった。
私は思わず聞き返してしまったが、もう一度言われてようやく理解した。
それはアリシアさんの正体だった。
(そうか、そういう事だったのか……)
私は心の中で呟いた。
私が黙っているのを見てアリシアさんは心配そうに声をかけてきた。
私は慌てて返事をすることにする。
それにしてもこの格好のまま街に行くわけにはいかないだろうと思い声をかけることにする。
しかしアリシアさんは首を横に振ると言った。
そして続けて言うにはこのままの姿で行きたいということだったので結局行くことに決まったのだった……
~数分後~
(うぅ……やっぱり恥ずかしいよぉ……)
そう思いながらも我慢するしかないので諦めて従うことにする。
それに今はそんなことを気にしている場合じゃないしね。
まずは情報を集めないと、そのためにも情報収集ができる場所に行かないと、
そう思いながら歩いていくと大きな建物が見えてきたので近づいてみることにする。
するとそこには沢山の人がいて賑わっていた。
(うわぁ凄いな)
俺はその光景を見て驚いていた。
こんなにたくさんの人がいるのを見たのは初めてだったからだ。
(流石は王都だな)
感心していると、突然後ろから声をかけられた。
振り返るとそこには一人の男が立っていた。
彼は俺の顔を見るなり話しかけてくる。
どうやら俺のことを探していたらしい。
話を聞くと、どうやら俺に用があるみたいだ。
(一体何の用だろうか?)
不思議に思っていると、男は一枚の紙を差し出してきた。
そこにはこう書かれていた。
『貴方の力が必要です。是非とも我々に協力してください』
それを見て俺は驚くと同時に戸惑った。
(これはどういうことなんだ?)
そう思っていると、突然後ろから声をかけられた。
振り返るとそこには一人の少女がいた。
どうやら彼女の用件は私にあるらしい。
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