勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~

一ノ瀬 彩音

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「うわあっ!? す、すみませんっ!」
俺は慌てて手を離してから謝ったのだが返ってきた反応は意外なものだった。
何故なら当の本人はきょとんとした顔で首を傾げていたのだ。
それを見て一瞬呆気に取られたものの、すぐに我に返ると咳払いしてから再度話しかけた。
それから少しして落ち着きを取り戻したところで話の続きをする事にした。
まずはお互いの能力を把握する必要があると考えた俺は、それぞれ順番に披露する事にして順番を決める事にしたのだがここでちょっとした問題が発生した。
というのも誰が先にやるべきかという問題である。
普通に考えれば年齢の順ということになるのだろうが、見た目的にはまだ幼いとはいえ一応成人しているのだから俺からやってもいいのではないかと思う。
「うーん、それじゃあ私からやろうかしら」
暫く悩んだ末にそう言ってきたのは意外にも彼女の方からだったのだった。
てっきり最後だと思っていたのでちょっと意外だったが、本人がそう決めたのなら仕方がないので了承することにした。
そして、ついにその時がやってきた。
いよいよ始まるのかと期待していると、彼女が何やら呪文のようなものを唱え始めたかと思えば次の瞬間には彼女の姿が変化していく
様子が見えたのだが驚いたことにその姿はどう見ても幼女にしか見えないのだがどういうことだろうかと考えているうちに
次々と変わっていくのを見ているうちに段々と楽しくなってきたこともあって夢中になって見ているうちにいつの間にか全て終わってしまっていたようで、
気がついた時には元の姿に戻っていた彼女と目が合った瞬間恥ずかしくなって俯いてしまった俺を見てクスクス笑っていたようだが、
「お疲れ様でしたぁ~」
そう言って微笑んできたので礼を言うと頭を撫でてきた後で抱きしめられたので驚いて固まっていると耳元に口を寄せて来て囁いたのである。
それを聞いてドキッとしたのだがそれ以上に恥ずかしさの方が勝ってしまい何も言えずに黙っていると不意に唇を奪われたことで
パニックに陥った俺は慌てて突き放そうとしたものの上手くいかず逆に押し倒されてしまった挙げ句の果てに舌を入れようとして
きたものだから必死で抵抗する羽目になってしまったものの結局無駄に終わった上にそのまま最後までやられてしまった事に
対して怒りを覚えた俺だったのだが同時に興奮してもいた事は否めない事実であり、自分でも信じられなかったのであるが今ではすっかり
虜になってしまっている
自分がいて困っているほどだった。
「ふぅ~気持ちよかったわねぇ」
などと呑気に言いながら伸びをしている彼女に呆れながらも俺もまた同じことを考えていただけに反論することも出来ずにいると、
突然扉がノックされた音が聞こえてきたので驚いて顔を見合わせた後恐る恐る扉を開けるとそこにいたのは何と先程の受付嬢だったのである。
彼女は申し訳なさそうに頭を下げた後で謝罪の言葉を述べた後に本題に入ったのである。
その内容とはと言うと俺達にある頼み事をしたいというものだったのだが、それを聞いた俺達は驚きのあまり絶句してしまったものの
気を取り直して詳しい話を聞いてみることにした。
要約するとこういうことらしい。
先日、村外れの森の中にある洞窟に住み着いたドラゴンを倒して欲しいというのだ。
「えっと、それはつまりこの村に被害が出る前に退治して欲しいってことですか?」
と尋ねるリュートに対し、そうだと答える受付嬢の言葉を聞いて考え込んでしまった俺達だったがやがて一つの結論に達したためそれを伝えることにした。
そうしてその結果として、引き受けることになったのである。
ただ問題はその方法にあったのである。
というのも単純に力で押し切ろうとしてもまず間違いなく返り討ちに遭うだろうからだという結論に至ったからである。
どうしたものかと考え込んでいるところへ、不意に声をかけられ振り向くとそこには見覚えのある人物が立っていたのである。
それは以前会ったあの占い師の女性であった。
「あ、どうもこんにちは」
反射的に挨拶を返す俺に微笑みつつ話しかけてきた彼女は、こう言ったのだ。
曰く、このペンダントを身につけていると異性に好かれやすくなるとのことだったので早速試してみる事にしたのだ。
が、結果は散々なもので誰からも相手にされずに終わるという結果に終わり、意気消沈していたところ偶然にも俺が通りかかったので声をかけようとした矢先、
見知らぬ少女と一緒にいた事で嫉妬に駆られた結果つい暴走してしまったのだと説明を受けたところでようやく思い出したのである。
そう言えばそうだったなと思いながら謝ってくる彼女に気にしないでくれと言って立ち去ろうとしたのだがふとある疑問が浮かんだので
それを尋ねてみる事にしたのだ。
なぜ俺の名前を知っていたのかという事についてだ。
「実はですね……あなたが来ることはあらかじめ聞かされていたんですよ。
だから、会う前から知っていましたし名前も事前に教えてもらっていたんです。でも、まさかこんなに早く会えるとは思っていなかったんですけどね……」
そう言う彼女の表情はどこか嬉しそうに見えた気がしたのだが、それよりも気になることがあったため聞いてみることにした。
どうしてこんなところにいるのかということだがそれに対して返ってきた答えは実に単純なものだったのである。
なんでも暇潰しに来たのだという事だそうで、一人でぶらぶらしていたら偶然見つけたこの建物に興味を持ったのだという。
というわけでせっかくなので中を案内してほしいという事になったのだ。
そういうわけでひとまず中に入ってもらった後、
「うわぁー凄いわねここ! まるでお城みたいじゃない!」
そう言いながら目を輝かせている彼女に苦笑しつつ答える俺であったがそこへ一人の少女が声をかけてきたのである。
誰だと思ったらなんとそこにいたのはあの門番だったではないか!
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