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俺の名前はユウト、今年で25歳になる。
職業は冒険者だ。
俺は元勇者パーティーに所属していたが、とある理由で追い出された。
追放理由は……まぁ色々あるんだが、一番の要因はやっぱり【固有能力】かな?
俺は自分の持つ【固有能力】をフルに活用して、
今まで戦ってきた。
そのせいか、いつの間にか仲間から疎まれるようになり、最終的には追い出されることになったのだ。
でもそんなことはどうだっていい。
俺には夢があるからだ。
それはこの世界では珍しいスローライフを送ること。
だから俺はこうして辺境にある小さな村にやってきて、
そこで静かに暮らしているというわけだ。
そして今日もいつも通り朝早く起きて畑仕事を始める。
「おはようございます」
すると一人の少女が現れた。
彼女はミハルと言い、最近引っ越してきた子だ。
歳は15歳で髪の色は黒。瞳の色も同じ黒色をしている。
身長は150センチくらいだろうか?
顔立ちはとても整っていて可愛いらしい。
胸のサイズはやや小さめだが、それがまた彼女の可愛らしさを引き立てているように思う。
ちなみに年齢は聞いていない。
なんせ彼女と出会った時は……。
いや、これ以上言うのは無粋というものだろう。
とにかく彼女はとても魅力的な女の子なのだ。
それなのにどうしてこんな辺ぴな場所に越してきたのか不思議でしょうがないのだが、
深く詮索するのは良くないと思い聞くのをやめた。
それから彼女と他愛のない会話をしながら一緒に朝食を食べた後、それぞれの仕事に取り掛かる。
と言ってもほとんどやることはないんだけどね。
まず最初に畑仕事をする。
これは毎日欠かすことなく行っていることだ。
次に家の仕事を片付ける。
掃除をしたり洗濯したり料理を作ったりなど家事全般をこなす。
もちろん一人で全て行うわけではないけど、それでも大変なことに違いはない。
そして最後に昼まで読書をするというのが日課になっている。
本を読むことで知識を得ることが出来るし、何より楽しい時間を過ごすことができる。
そういえば昨日の晩御飯の時にミハルちゃんに
好きな食べ物を聞いたらカレーライスと答えていたので今日の昼食はカレーを
作ってみようと思う。
早速買い物に行くために準備を始めた。
といっても大したものは何もないけれど。
財布を持って出かけるだけだ。
しばらく歩くと村の市場が見えてくる。
ここの市場は主に野菜類を売っている店が多い。
なのであまり面白いものはなかったりするが、
たまに掘り出し物があったりするので油断はできない。
特に今は夏真っ盛りということもあり色々な種類のトマトや
きゅうりなどが売っているようだ。
とりあえず適当に見繕うことにした。
家に帰ってからは夕食の準備を始めていく。
カレーを作るのは初めてだったので少し手間取ってしまったが何とか完成させることが出来た。
味の方はまぁまぁといったところだと思う。
食事を終えた後は食器洗いをしてお風呂に入ることにする。
今日は特に疲れることもなかったし、明日に備えて早めに寝ることにした。
次の日の朝。
俺はいつものように朝の支度を終えて畑に向かう。
今日は何を作ろうかと考えていると家の方から声が聞こえてきた。
「あのーユウトさんいますか?」
……ん? 誰の声だろ? 聞いたことのない声だ。
それになんか聞き覚えのあるような気がしないでもないぞ……まあいいか。
「はい! ここにおりますよ!」
俺は元気よく返事をした。
すると扉が開き一人の女性が入ってきた。
…………えっ!? ちょ、ちょっと待ってくれ!!
まさかとは思っていたけど本当に来ちゃったのかい? 嘘だよね?
冗談だと言ってくれよ神様ぁぁぁぁぁぁ!
「おはようございます」
そこには俺の予想通りの人物がいた。
彼女は笑顔で挨拶してくる。
俺は動揺を隠すことが出来ず、ついどもってしまう。
「あ、ああ、おはようございます……」
「どうかしましたか? なんだか様子がおかしいですけど」
彼女は心配そうな顔をしている。
そりゃそうだ。いきなり知らない男が挙動不審な態度を取ったんだから当然の反応と言えるだろう。
しかしこのまま黙っていても仕方ないので俺は勇気を振り絞って口を開いた。
職業は冒険者だ。
俺は元勇者パーティーに所属していたが、とある理由で追い出された。
追放理由は……まぁ色々あるんだが、一番の要因はやっぱり【固有能力】かな?
俺は自分の持つ【固有能力】をフルに活用して、
今まで戦ってきた。
そのせいか、いつの間にか仲間から疎まれるようになり、最終的には追い出されることになったのだ。
でもそんなことはどうだっていい。
俺には夢があるからだ。
それはこの世界では珍しいスローライフを送ること。
だから俺はこうして辺境にある小さな村にやってきて、
そこで静かに暮らしているというわけだ。
そして今日もいつも通り朝早く起きて畑仕事を始める。
「おはようございます」
すると一人の少女が現れた。
彼女はミハルと言い、最近引っ越してきた子だ。
歳は15歳で髪の色は黒。瞳の色も同じ黒色をしている。
身長は150センチくらいだろうか?
顔立ちはとても整っていて可愛いらしい。
胸のサイズはやや小さめだが、それがまた彼女の可愛らしさを引き立てているように思う。
ちなみに年齢は聞いていない。
なんせ彼女と出会った時は……。
いや、これ以上言うのは無粋というものだろう。
とにかく彼女はとても魅力的な女の子なのだ。
それなのにどうしてこんな辺ぴな場所に越してきたのか不思議でしょうがないのだが、
深く詮索するのは良くないと思い聞くのをやめた。
それから彼女と他愛のない会話をしながら一緒に朝食を食べた後、それぞれの仕事に取り掛かる。
と言ってもほとんどやることはないんだけどね。
まず最初に畑仕事をする。
これは毎日欠かすことなく行っていることだ。
次に家の仕事を片付ける。
掃除をしたり洗濯したり料理を作ったりなど家事全般をこなす。
もちろん一人で全て行うわけではないけど、それでも大変なことに違いはない。
そして最後に昼まで読書をするというのが日課になっている。
本を読むことで知識を得ることが出来るし、何より楽しい時間を過ごすことができる。
そういえば昨日の晩御飯の時にミハルちゃんに
好きな食べ物を聞いたらカレーライスと答えていたので今日の昼食はカレーを
作ってみようと思う。
早速買い物に行くために準備を始めた。
といっても大したものは何もないけれど。
財布を持って出かけるだけだ。
しばらく歩くと村の市場が見えてくる。
ここの市場は主に野菜類を売っている店が多い。
なのであまり面白いものはなかったりするが、
たまに掘り出し物があったりするので油断はできない。
特に今は夏真っ盛りということもあり色々な種類のトマトや
きゅうりなどが売っているようだ。
とりあえず適当に見繕うことにした。
家に帰ってからは夕食の準備を始めていく。
カレーを作るのは初めてだったので少し手間取ってしまったが何とか完成させることが出来た。
味の方はまぁまぁといったところだと思う。
食事を終えた後は食器洗いをしてお風呂に入ることにする。
今日は特に疲れることもなかったし、明日に備えて早めに寝ることにした。
次の日の朝。
俺はいつものように朝の支度を終えて畑に向かう。
今日は何を作ろうかと考えていると家の方から声が聞こえてきた。
「あのーユウトさんいますか?」
……ん? 誰の声だろ? 聞いたことのない声だ。
それになんか聞き覚えのあるような気がしないでもないぞ……まあいいか。
「はい! ここにおりますよ!」
俺は元気よく返事をした。
すると扉が開き一人の女性が入ってきた。
…………えっ!? ちょ、ちょっと待ってくれ!!
まさかとは思っていたけど本当に来ちゃったのかい? 嘘だよね?
冗談だと言ってくれよ神様ぁぁぁぁぁぁ!
「おはようございます」
そこには俺の予想通りの人物がいた。
彼女は笑顔で挨拶してくる。
俺は動揺を隠すことが出来ず、ついどもってしまう。
「あ、ああ、おはようございます……」
「どうかしましたか? なんだか様子がおかしいですけど」
彼女は心配そうな顔をしている。
そりゃそうだ。いきなり知らない男が挙動不審な態度を取ったんだから当然の反応と言えるだろう。
しかしこのまま黙っていても仕方ないので俺は勇気を振り絞って口を開いた。
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