元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

一ノ瀬 彩音

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「すみません。あなたの名前を教えていただけないでしょうか」
「私ですか? 私はミハルといいます」
やはり俺の記憶通りだったか……。
でもどうして彼女がこんなところに? 
そもそもどうやってこの村に来たんだろう?  疑問が次々と浮かんでくる。
すると彼女は俺の心を読んだかのように答えてくれた。
「実はですね、私の【固有能力】を使ってここまで来たんです」
【固有能力】だと? ということはやっぱり彼女は勇者パーティーの一人なのか。
一体どういうことなんだろうか?
俺の頭の中は混乱状態に陥っていた。
すると彼女は説明を続ける。
「私の能力は転移魔法なんですよ」
「転移魔法だって!?」
俺は思わず叫んでしまった。
すると彼女は驚いた表情を浮かべている。
そりゃ驚くわな。普通はそんな反応になるはずだ。
でも、それよりも気になることがある。
「じゃあさっきから感じるこの気配はもしかして君の魔力によるものなのか? 
それともこの村に何かあるのか? というか君はなぜこの場所を知っているんだ? 教えてくれないか? 頼む!!」
俺は必死になって彼女に質問をぶつけた。
すると彼女はゆっくりと話し始めた。
どうやら彼女は俺が追放された後に仲間と共に魔王を倒したらしい。
そしてその後、仲間たちと別れ、一人で旅をしていた時に偶然、この村に立ち寄ったのだと言う。
そこで彼女は村人たちから元勇者の話を聞くことになる。
そしてその話を詳しく聞くうちに、どうしても会いたくなったのだという。
そこで彼女の【固有能力】を使い、ここへやって来たというわけだ。
なるほどそういうことだったのか。それなら納得だ。
それにしてもすごいな。
彼女はたった一人で世界を救ったというわけだからな。
改めて彼女の凄さを実感した瞬間であった。
それから彼女は自分のことを色々と語っていく。
まず彼女は今年で16歳になるということ。
好きな食べ物は甘いもので嫌いな食べ物は特にないということなどだ。
次に彼女の趣味は絵を描くことだということ。
これは意外だなと思った。
見た目は大人びているのに中身は結構子供っぽいのかもしれない。
そして最後に彼女はこう言った。
「これからよろしくお願いしますね。ユウトさん♪」
こうしてミハルちゃんとの奇妙な共同生活が始まったのである。
それからというものの、彼女は毎日のように家に来るようになった。
最初は戸惑っていたものの次第に慣れていき今ではすっかり仲良くなっている。
ミハルは家事を手伝ってくるようになった。
正直助かっているので感謝しかない。
それに彼女は料理が得意らしく、 時々作ってきてくれることもある。
ちなみに今日はハンバーグを作ってきてくれた。
とても美味しかったのでまた食べたいなと思っている。
さて、そろそろ仕事に戻るかな。
畑仕事が終わったので次は家の掃除を始める。
掃除機をかけて雑巾がけをする。
それが終われば洗濯だ。洗濯物を干して終わり。
これが一通りの作業となる。
後は昼まで読書をして過ごす。
ちなみに今日読んでいるのは恋愛小説だ。
こういうジャンルの本はあまり読まないのだが、たまにはいいだろうと思い買ってきた。
内容は身分違いの女性と男性の恋の物語だ。
二人は紆余曲折を経て結ばれるという内容になっている。
読み終えた後はとても良い気分になった。
そして昼食の時間になり、ミハルと一緒に食べる。
その後は買い物に行く。
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