81 / 98
怪しい人影
しおりを挟む
イヴのにおいに包まれて、リラックスが出来る……俺、イヴのベッドじゃないと寝れなくなったのかな。
服のにおいも好き、抱きしめられると幸せな気持ちになる。
さすがに恥ずかしくて本人の前ではいえないけど…
頬を触られて、首筋に指が触れていき鎖骨を撫でられる。
ピクッと軽く反応して、その手がどんどん下に向かっていく。
気持ちいい、なんだかマッサージをされているような気分だ。
内腿をゆっくりと撫でられると体が少しだけ熱くなる。
「んっ…」
弱いところを触られて、つい変な声が出てしまった。
寝返りをうち、目蓋を開けて起き上がるとイヴが目の前にいた。
また眠っちゃったんだな、イヴを玄関で待っていたいのに…
「おかえり」と言うと「ただいま」と微笑んでいた。
イヴに抱きしめられて、イヴのにおいはやっぱり落ち着いてしまいウトウトする。
でも、また寝たらダメだと首を横に振って頬を叩く。
イヴは驚いていて、イヴから少し離して叩いた頬に触れる。
「どうかしたの?」
「だ、大丈夫…今から夕飯作るから!」
「まだ調子が戻らないなら俺が…」
「俺がイヴに食べさせたいだけだから!」
部屋から出て、イヴと一緒に食堂に向かって料理を作る。
久しぶりにイヴがカウンターから俺を見つめていた。
クロではなく、イヴ本人が俺を見て名前を呼んでいる。
俺は何だか照れくさくて、焼いた魚をほぐしてフォークで刺してから口元に持っていくとイヴは食べてくれた。
「美味しい?」と聞くと「ユーリの愛が美味しい」と言っていた。
それって、普通に美味しいって事でいいんだよね。
そして、出来上がった料理を食堂に運んでイヴと食事をした。
「自分の作った料理より、やっぱりユーリの料理の方が美味しいな」
「イヴの料理の方が美味しいよ」
「俺の料理は、ただ見たものを真似たものだから」
イヴはそう言って、話す事をやめてしまって…俺もそれ以上何も言わなかった。
イヴの料理の方が美味しいのに、ちゃんと暖かな愛情があると感じていたんだけどな。
食器を片している時、イヴにドアが壊れている事を話した。
でも、普通にイヴは帰ってきたみたいでドアが直ったのかと思った。
でも、イヴは眉を寄せていて最後の食器を拭いて棚に戻した。
俺と部屋で話そうと、イヴの部屋まで腕を引かれた。
「ユーリ、話し合おっか」
「…えっと、話し合う格好じゃないと思うんだけど」
「そうかな、俺はこの方が話しやすいけど」
またイヴに押し倒されて、上半身を起き上がらせてイヴは俺の手首を掴んでベッドに押さえつけられている。
俺を見下ろすイヴを少し見上げている状態で落ち着いて話し合える体勢か分からない。
イヴは「なんで外に出ようと思ったの?」と目は笑ってはいないが優しい口調で話している。
ドアが壊れていると知っているという事は、俺が外に出ようとした事だとイヴは分かっていた。
俺はただ音が聞こえたからなにかあったのかと外に行って確認しようとしただけだ。
それをイヴに言うと、イヴは俺から離れていき部屋を出ようとした。
俺も慌ててベッドから出てイヴの後ろを付いて行く。
「ユーリは部屋で待ってて」
「イヴ、外に行くつもりなんだろ?俺も気になるんだ」
「……俺から絶対に離れちゃダメだよ」
イヴに言われて、頷いて俺が聞いた音の正体を確かめるために玄関に向かった。
イヴは普通に家のドアを開けていて、壊れているところなんて何処にもなさそうだった。
俺の勘違いだったのかなとドアに触れていると、イヴに手招きをされてイヴと手を握る。
外は当然暗く、外灯の小さな光しかなくて足元がよく見えない。
音が聞こえた場所を教えると、そこに向かい空いた方のイヴの手で炎の灯りを出して周りが明るくなった。
明るくなったところを見ようとしたが、視界が真っ暗になった。
「あれ?見えなくなったよ?イヴ?」
「ユーリ、戻ろう」
「えっ?なんで、まだ俺見てな…」
「ユーリは見なくていいから」
イヴの顔が見えなくて、どんな顔をしているか分からなかったが声ははっきりと聞こえた。
そのまま俺の体を抱き寄せて、何処かに向かって歩いている感じがした。
扉が閉まる音が聞こえた瞬間に俺の視界も元に戻った。
俺を見るイヴに何も変わりがなかったが…外の話は一切しなかった。
「お風呂入ろうか」とか「寝よう」としか言わない。
一緒にベッドで横になりながら、イヴが俺を寝かせようとする。
なかったかのようにされたら余計に気になってしまう。
でも、イヴが隠すとなると良くないものがあったんだと感じる。
「イヴ、あのさ…」
「どうしたの?」
「外に人が居た事話すの忘れてた」
「人…?」
イヴの穏やかな顔はすぐに眉を寄せた不機嫌な顔をしていた。
イヴが知らないと言っていた人がもう一度現れた。
多分あの音の正体もあの人だったんじゃないかと思っている、確信はないけど…
イヴにまた詳しく容姿を聞かれて、覚えているかぎりの事を教えた。
やっぱり分からないのか、考え事をしていてクロも俺の指をペロペロと舐めていた。
俺を心配するような行動で、クロの頭を優しく撫でた。
「どうしたんだ?クロ」
「クロ?」
「あっ、この子の名前…俺が勝手につけたんだけどね」
「ユーリに名前を付けてもらったんだ、俺も貰ってないのに」
「イヴはイヴだろ?」
「…ユーリの特別をもらうなんて……俺以外に…」
イヴの不穏な気配を感じて、俺は「おやすみなさい!」と目蓋を閉じた。
イヴが俺を抱きしめながら小さな声で俺を呼んでいる切ない声が聞こえた。
服のにおいも好き、抱きしめられると幸せな気持ちになる。
さすがに恥ずかしくて本人の前ではいえないけど…
頬を触られて、首筋に指が触れていき鎖骨を撫でられる。
ピクッと軽く反応して、その手がどんどん下に向かっていく。
気持ちいい、なんだかマッサージをされているような気分だ。
内腿をゆっくりと撫でられると体が少しだけ熱くなる。
「んっ…」
弱いところを触られて、つい変な声が出てしまった。
寝返りをうち、目蓋を開けて起き上がるとイヴが目の前にいた。
また眠っちゃったんだな、イヴを玄関で待っていたいのに…
「おかえり」と言うと「ただいま」と微笑んでいた。
イヴに抱きしめられて、イヴのにおいはやっぱり落ち着いてしまいウトウトする。
でも、また寝たらダメだと首を横に振って頬を叩く。
イヴは驚いていて、イヴから少し離して叩いた頬に触れる。
「どうかしたの?」
「だ、大丈夫…今から夕飯作るから!」
「まだ調子が戻らないなら俺が…」
「俺がイヴに食べさせたいだけだから!」
部屋から出て、イヴと一緒に食堂に向かって料理を作る。
久しぶりにイヴがカウンターから俺を見つめていた。
クロではなく、イヴ本人が俺を見て名前を呼んでいる。
俺は何だか照れくさくて、焼いた魚をほぐしてフォークで刺してから口元に持っていくとイヴは食べてくれた。
「美味しい?」と聞くと「ユーリの愛が美味しい」と言っていた。
それって、普通に美味しいって事でいいんだよね。
そして、出来上がった料理を食堂に運んでイヴと食事をした。
「自分の作った料理より、やっぱりユーリの料理の方が美味しいな」
「イヴの料理の方が美味しいよ」
「俺の料理は、ただ見たものを真似たものだから」
イヴはそう言って、話す事をやめてしまって…俺もそれ以上何も言わなかった。
イヴの料理の方が美味しいのに、ちゃんと暖かな愛情があると感じていたんだけどな。
食器を片している時、イヴにドアが壊れている事を話した。
でも、普通にイヴは帰ってきたみたいでドアが直ったのかと思った。
でも、イヴは眉を寄せていて最後の食器を拭いて棚に戻した。
俺と部屋で話そうと、イヴの部屋まで腕を引かれた。
「ユーリ、話し合おっか」
「…えっと、話し合う格好じゃないと思うんだけど」
「そうかな、俺はこの方が話しやすいけど」
またイヴに押し倒されて、上半身を起き上がらせてイヴは俺の手首を掴んでベッドに押さえつけられている。
俺を見下ろすイヴを少し見上げている状態で落ち着いて話し合える体勢か分からない。
イヴは「なんで外に出ようと思ったの?」と目は笑ってはいないが優しい口調で話している。
ドアが壊れていると知っているという事は、俺が外に出ようとした事だとイヴは分かっていた。
俺はただ音が聞こえたからなにかあったのかと外に行って確認しようとしただけだ。
それをイヴに言うと、イヴは俺から離れていき部屋を出ようとした。
俺も慌ててベッドから出てイヴの後ろを付いて行く。
「ユーリは部屋で待ってて」
「イヴ、外に行くつもりなんだろ?俺も気になるんだ」
「……俺から絶対に離れちゃダメだよ」
イヴに言われて、頷いて俺が聞いた音の正体を確かめるために玄関に向かった。
イヴは普通に家のドアを開けていて、壊れているところなんて何処にもなさそうだった。
俺の勘違いだったのかなとドアに触れていると、イヴに手招きをされてイヴと手を握る。
外は当然暗く、外灯の小さな光しかなくて足元がよく見えない。
音が聞こえた場所を教えると、そこに向かい空いた方のイヴの手で炎の灯りを出して周りが明るくなった。
明るくなったところを見ようとしたが、視界が真っ暗になった。
「あれ?見えなくなったよ?イヴ?」
「ユーリ、戻ろう」
「えっ?なんで、まだ俺見てな…」
「ユーリは見なくていいから」
イヴの顔が見えなくて、どんな顔をしているか分からなかったが声ははっきりと聞こえた。
そのまま俺の体を抱き寄せて、何処かに向かって歩いている感じがした。
扉が閉まる音が聞こえた瞬間に俺の視界も元に戻った。
俺を見るイヴに何も変わりがなかったが…外の話は一切しなかった。
「お風呂入ろうか」とか「寝よう」としか言わない。
一緒にベッドで横になりながら、イヴが俺を寝かせようとする。
なかったかのようにされたら余計に気になってしまう。
でも、イヴが隠すとなると良くないものがあったんだと感じる。
「イヴ、あのさ…」
「どうしたの?」
「外に人が居た事話すの忘れてた」
「人…?」
イヴの穏やかな顔はすぐに眉を寄せた不機嫌な顔をしていた。
イヴが知らないと言っていた人がもう一度現れた。
多分あの音の正体もあの人だったんじゃないかと思っている、確信はないけど…
イヴにまた詳しく容姿を聞かれて、覚えているかぎりの事を教えた。
やっぱり分からないのか、考え事をしていてクロも俺の指をペロペロと舐めていた。
俺を心配するような行動で、クロの頭を優しく撫でた。
「どうしたんだ?クロ」
「クロ?」
「あっ、この子の名前…俺が勝手につけたんだけどね」
「ユーリに名前を付けてもらったんだ、俺も貰ってないのに」
「イヴはイヴだろ?」
「…ユーリの特別をもらうなんて……俺以外に…」
イヴの不穏な気配を感じて、俺は「おやすみなさい!」と目蓋を閉じた。
イヴが俺を抱きしめながら小さな声で俺を呼んでいる切ない声が聞こえた。
45
あなたにおすすめの小説
元執着ヤンデレ夫だったので警戒しています。
くまだった
BL
新入生の歓迎会で壇上に立つアーサー アグレンを見た時に、記憶がざっと戻った。
金髪金目のこの才色兼備の男はおれの元執着ヤンデレ夫だ。絶対この男とは関わらない!とおれは決めた。
貴族金髪金目 元執着ヤンデレ夫 先輩攻め→→→茶髪黒目童顔平凡受け
ムーンさんで先行投稿してます。
感想頂けたら嬉しいです!
ヤリチン伯爵令息は年下わんこに囚われ首輪をつけられる
桃瀬さら
BL
「僕のモノになってください」
首輪を持った少年はレオンに首輪をつけた。
レオンは人に誇れるような人生を送ってはこなかった。だからといって、誰かに狙われるようないわれもない。
ストーカーに悩まされていたレある日、ローブを着た不審な人物に出会う。
逃げるローブの人物を追いかけていると、レオンは気絶させられ誘拐されてしまう。
マルセルと名乗った少年はレオンを閉じ込め、痛めつけるでもなくただ日々を過ごすだけ。
そんな毎日にいつしかレオンは安らぎを覚え、純粋なマルセルに毒されていく。
近づいては離れる猫のようなマルセル×囚われるレオン
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
悪役未満な俺の執事は完全無欠な冷徹龍神騎士団長
赤飯茸
BL
人間の少年は生まれ変わり、独りぼっちの地獄の中で包み込んでくれたのは美しい騎士団長だった。
乙女ゲームの世界に転生して、人気攻略キャラクターの騎士団長はプライベートでは少年の執事をしている。
冷徹キャラは愛しい主人の前では人生を捧げて尽くして守り抜く。
それが、あの日の約束。
キスで目覚めて、執事の報酬はご主人様自身。
ゲームで知っていた彼はゲームで知らない一面ばかりを見せる。
時々情緒不安定になり、重めの愛が溢れた変態で、最強龍神騎士様と人間少年の溺愛執着寵愛物語。
執事で騎士団長の龍神王×孤独な人間転生者
学園一のスパダリが義兄兼恋人になりました
すいかちゃん
BL
母親の再婚により、名門リーディア家の一員となったユウト。憧れの先輩・セージュが義兄となり喜ぶ。だが、セージュの態度は冷たくて「兄弟になりたくなかった」とまで言われてしまう。おまけに、そんなセージュの部屋で暮らす事になり…。
第二話「兄と呼べない理由」
セージュがなぜユウトに冷たい態度をとるのかがここで明かされます。
第三話「恋人として」は、9月1日(月)の更新となります。
躊躇いながらもセージュの恋人になったユウト。触れられたりキスされるとドキドキしてしまい…。
そして、セージュはユウトに恋をした日を回想します。
第四話「誘惑」
セージュと親しいセシリアという少女の存在がユウトの心をざわつかせます。
愛される自信が持てないユウトを、セージュは洗面所で…。
第五話「月夜の口づけ」
セレストア祭の夜。ユウトはある人物からセージュとの恋を反対され…という話です。
被虐趣味のオメガはドSなアルファ様にいじめられたい。
かとらり。
BL
セシリオ・ド・ジューンはこの国で一番尊いとされる公爵家の末っ子だ。
オメガなのもあり、蝶よ花よと育てられ、何不自由なく育ったセシリオには悩みがあった。
それは……重度の被虐趣味だ。
虐げられたい、手ひどく抱かれたい…そう思うのに、自分の身分が高いのといつのまにかついてしまった高潔なイメージのせいで、被虐心を満たすことができない。
だれか、だれか僕を虐げてくれるドSはいないの…?
そう悩んでいたある日、セシリオは学舎の隅で見つけてしまった。
ご主人様と呼ぶべき、最高のドSを…
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる