48 / 99
浴場
浴場③
しおりを挟む
結局、火を付けて時々水温の確認をする以外、アデリーはボンヤリと考え事をしてすごしていた。
カマドの近くは距離を保てばかなり快適な心地よさだ。隣にやってきたトーマスもアデリーにくっついてうたた寝を決め込んでいる。
(私、なんて心が狭いのかしら)
ひっかき棒を手にしたまま焦点の合わない景色を見つめて自己嫌悪に浸っていた。ベッラの腕輪が気になって仕方がない。頭の中はそればかりだった。しかも、ベッラを好きなのに腕輪をしてるベッラは無意識に嫌っている感じがして、自分の心の狭さに涙が出そうだった。
(ベッラは魅力的だもの。私が見たって魅力的なのよ。だから……)
ダグマが好意を寄せるのだって当然のことと思おうとしても、どうしてもウダウダと考えてしまう。
(でもベッラはニコラスに会いにやってきたのよね。ニコラスが戻ってきたということは春になったら二人はここを出ていくの?)
まるでそんな事を望んでいるみたいな疑問にまた自ら沼に入り込んだように落ち込むアデリーだった。みんなが好きなのに、どうしてマイナスのことしか考えられないのか、自分自身でも理解できなかった。
「やぁ、アデリー。やっと挨拶に来れたと思ったら、俺のために湯を沸かしてくれてるのか?」
振り返るとニコラスが戸口から入ってくるところだった。アデリーはつい先ほどまでのまるでベッラと共にニコラスが出ていって欲しいような妄想に恥ずかしさを感じながら立ち上がった。
「お帰りなさい。旅は順調でしたか?」
「そうだね。欲しい物は直ぐに手に入ったし、ここで必要なものも色々手に入れてきたよ。まぁしかし、ベニート爺さんの依頼で鉱石を仕入れにまた出ていかなきゃならないけど」
それは皆が待ち望んでいた吉報だった。ベニートが鍛冶師として働くようになれば、鉄製品や銅や青銅の製品が手に入るのだ。それらは石や木で出来たものより格段に性能がいい。
「最近、ベニートさんが炉を使ってみたりあちこち修理しているとは聞いていたのですよ。とうとうお仕事をするようになるなんて、凄いわ」
ニコラスもアデリーの横に来て、薪を掴むと一つカマドの中に放り投げた。
「俺の荷馬車の車輪にも新しい鉄を履かせられるし、どんどん仕事をしてもらいたいもんだ。時にアデリー、君からの依頼品も手に入れたんだよ」
「防寒具! ありがとうございます」
まだ寒さはそこまで厳しくはないが、必ず必要になるものだった。
「いいんだ、これが俺の仕事だし。それとこれを──」
そう言うとニコラスは腰紐に挟んであった布を取り、アデリーに渡した。なんだかわからなかったが受けとったアデリーだったが、それは亜麻で作られた布地に刺繍が施されていた。つけ襟だ。
「君の故郷の物だ。たまたま手に入ったからね。お土産だ」
黙ってつけ襟を見下ろしていたアデリーだったが、色々な感情が込み上げてきて耐えきれなくなった。さっきまで酷いことを考えていた相手からこのような素敵な物を貰うなんて、本当に申し訳なく思ったのだ。
「ニコラスさん……ごめんなさい」
ポロポロと涙が溢れて地面へと落ちていく。それを見たニコラスが「え? 泣くところか?」と慌てて、自分のシャツ袖口でアデリーの涙を拭ってくれた。
「それにごめんなさいじゃなくて、ありがとうございますだろ」
アデリーは頷いた。そうだ、酷いことを考えていたなどと告げて相手を不快にする必要はない。
「ありがとうございます。本当に嬉しくて……」
ニコラスはアデリーの故郷の品をわざわざ持ってきてくれた。感謝しかない。
「あの、聞いてもいいでしょうか」
「もちろん。泣き止むなら幾らでも聞いてくれ」
アデリーは手の甲で涙を拭ってから、改めてニコラスを見上げた。
「ベッラさんはニコラスさんの恋人なのですか?」
意味もわからず変な妄想をするから、酷いことを考えるのだ。思い切って聞いてみた。その質問はニコラスにはまるで意に介さない物だったらしい。ただ淡々と「違うよ」と答えた。
「わざわざニコラスさんを頼ってベッラさんはここに来たのに、ですか?」
「ベッラが娼婦だったのは聞いてるだろ? 俺はベッラを解放してやる代わりに、ベッラから沢山の……情報を貰ってたんだ。約束通りお互いに欲しいものを手に入れたってわけだ。で、ベッラは行く宛がないって言うもんだから、ここなら良いんじゃないかと話しておいた。ベッラはそれを頼りに来たんだよ。これで疑問は解消されたかい?」
恋人同士ではないにしろ、何かしらそういう感情は二人の間に存在しているのだと思っていた。あまりにただの事情説明だったので驚いた。
「じゃあ、あの、ベッラさんのことは好きではないのですね」
これにニコラスは魅力的な笑みを浮かべて「アデリーのほうが好きだよ。もちろん女性として」と、いつものように茶化してきた。その後、肩を竦めて続けた。
「同志みたいな関係だから、ベッラは親しい友人だよ。情報ってのは時に大きな力を持つし、それだけ危険なこともあるのさ。だから信頼関係は大事なんだ。ベッラとはそういう間柄」
カマドの近くは距離を保てばかなり快適な心地よさだ。隣にやってきたトーマスもアデリーにくっついてうたた寝を決め込んでいる。
(私、なんて心が狭いのかしら)
ひっかき棒を手にしたまま焦点の合わない景色を見つめて自己嫌悪に浸っていた。ベッラの腕輪が気になって仕方がない。頭の中はそればかりだった。しかも、ベッラを好きなのに腕輪をしてるベッラは無意識に嫌っている感じがして、自分の心の狭さに涙が出そうだった。
(ベッラは魅力的だもの。私が見たって魅力的なのよ。だから……)
ダグマが好意を寄せるのだって当然のことと思おうとしても、どうしてもウダウダと考えてしまう。
(でもベッラはニコラスに会いにやってきたのよね。ニコラスが戻ってきたということは春になったら二人はここを出ていくの?)
まるでそんな事を望んでいるみたいな疑問にまた自ら沼に入り込んだように落ち込むアデリーだった。みんなが好きなのに、どうしてマイナスのことしか考えられないのか、自分自身でも理解できなかった。
「やぁ、アデリー。やっと挨拶に来れたと思ったら、俺のために湯を沸かしてくれてるのか?」
振り返るとニコラスが戸口から入ってくるところだった。アデリーはつい先ほどまでのまるでベッラと共にニコラスが出ていって欲しいような妄想に恥ずかしさを感じながら立ち上がった。
「お帰りなさい。旅は順調でしたか?」
「そうだね。欲しい物は直ぐに手に入ったし、ここで必要なものも色々手に入れてきたよ。まぁしかし、ベニート爺さんの依頼で鉱石を仕入れにまた出ていかなきゃならないけど」
それは皆が待ち望んでいた吉報だった。ベニートが鍛冶師として働くようになれば、鉄製品や銅や青銅の製品が手に入るのだ。それらは石や木で出来たものより格段に性能がいい。
「最近、ベニートさんが炉を使ってみたりあちこち修理しているとは聞いていたのですよ。とうとうお仕事をするようになるなんて、凄いわ」
ニコラスもアデリーの横に来て、薪を掴むと一つカマドの中に放り投げた。
「俺の荷馬車の車輪にも新しい鉄を履かせられるし、どんどん仕事をしてもらいたいもんだ。時にアデリー、君からの依頼品も手に入れたんだよ」
「防寒具! ありがとうございます」
まだ寒さはそこまで厳しくはないが、必ず必要になるものだった。
「いいんだ、これが俺の仕事だし。それとこれを──」
そう言うとニコラスは腰紐に挟んであった布を取り、アデリーに渡した。なんだかわからなかったが受けとったアデリーだったが、それは亜麻で作られた布地に刺繍が施されていた。つけ襟だ。
「君の故郷の物だ。たまたま手に入ったからね。お土産だ」
黙ってつけ襟を見下ろしていたアデリーだったが、色々な感情が込み上げてきて耐えきれなくなった。さっきまで酷いことを考えていた相手からこのような素敵な物を貰うなんて、本当に申し訳なく思ったのだ。
「ニコラスさん……ごめんなさい」
ポロポロと涙が溢れて地面へと落ちていく。それを見たニコラスが「え? 泣くところか?」と慌てて、自分のシャツ袖口でアデリーの涙を拭ってくれた。
「それにごめんなさいじゃなくて、ありがとうございますだろ」
アデリーは頷いた。そうだ、酷いことを考えていたなどと告げて相手を不快にする必要はない。
「ありがとうございます。本当に嬉しくて……」
ニコラスはアデリーの故郷の品をわざわざ持ってきてくれた。感謝しかない。
「あの、聞いてもいいでしょうか」
「もちろん。泣き止むなら幾らでも聞いてくれ」
アデリーは手の甲で涙を拭ってから、改めてニコラスを見上げた。
「ベッラさんはニコラスさんの恋人なのですか?」
意味もわからず変な妄想をするから、酷いことを考えるのだ。思い切って聞いてみた。その質問はニコラスにはまるで意に介さない物だったらしい。ただ淡々と「違うよ」と答えた。
「わざわざニコラスさんを頼ってベッラさんはここに来たのに、ですか?」
「ベッラが娼婦だったのは聞いてるだろ? 俺はベッラを解放してやる代わりに、ベッラから沢山の……情報を貰ってたんだ。約束通りお互いに欲しいものを手に入れたってわけだ。で、ベッラは行く宛がないって言うもんだから、ここなら良いんじゃないかと話しておいた。ベッラはそれを頼りに来たんだよ。これで疑問は解消されたかい?」
恋人同士ではないにしろ、何かしらそういう感情は二人の間に存在しているのだと思っていた。あまりにただの事情説明だったので驚いた。
「じゃあ、あの、ベッラさんのことは好きではないのですね」
これにニコラスは魅力的な笑みを浮かべて「アデリーのほうが好きだよ。もちろん女性として」と、いつものように茶化してきた。その後、肩を竦めて続けた。
「同志みたいな関係だから、ベッラは親しい友人だよ。情報ってのは時に大きな力を持つし、それだけ危険なこともあるのさ。だから信頼関係は大事なんだ。ベッラとはそういう間柄」
0
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
働かないつもりでしたのに、気づけば全部うまくいっていました ――自由に生きる貴族夫人と溺愛旦那様』
鷹 綾
恋愛
前世では、仕事に追われるだけの人生を送り、恋も自由も知らないまま終わった私。
だからこそ転生後に誓った――
「今度こそ、働かずに優雅に生きる!」 と。
気づけば貴族夫人、しかも結婚相手は冷静沈着な名門貴族リチャード様。
「君は何もしなくていい。自由に過ごしてくれ」
――理想的すぎる条件に、これは勝ち確人生だと思ったのに。
なぜか気づけば、
・屋敷の管理を改善して使用人の待遇が激変
・夫の仕事を手伝ったら経理改革が大成功
・興味本位で教えた簿記と珠算が商業界に革命を起こす
・商人ギルドの顧問にまで祭り上げられる始末
「あれ? 私、働かない予定でしたよね???」
自分から出世街道を爆走するつもりはなかったはずなのに、
“やりたいことをやっていただけ”で、世界のほうが勝手に変わっていく。
一方、そんな彼女を静かに見守り続けていた夫・リチャードは、
実は昔から彼女を想い続けていた溺愛系旦那様で――。
「君が選ぶなら、私はずっとそばにいる」
働かないつもりだった貴族夫人が、
自由・仕事・愛情のすべてを“自分で選ぶ”人生に辿り着く物語。
これは、
何もしないはずだったのに、幸せだけは全部手に入れてしまった女性の物語。
仕事で疲れて会えないと、恋人に距離を置かれましたが、彼の上司に溺愛されているので幸せです!
ぽんちゃん
恋愛
――仕事で疲れて会えない。
十年付き合ってきた恋人を支えてきたけど、いつも後回しにされる日々。
記念日すら仕事を優先する彼に、十分だけでいいから会いたいとお願いすると、『距離を置こう』と言われてしまう。
そして、思い出の高級レストランで、予約した席に座る恋人が、他の女性と食事をしているところを目撃してしまい――!?
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる