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そら豆のフリッターエビ塩掛け
そら豆のフリッターエビ塩掛け
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日に日に暑さが増す中、アリシャは朝から汗を掻きながら炉の前で作業をしていた。
片手サイズのベリーパイを十個焼いていた。これは隣の村──川を挟んだだけでかなり近距離──で雑貨店を営むリリーの所に卸す分だ。ベリーパイは十銅貨でリリーが買い取り、十二銅貨で店に並べられている。これはただのなんでもないパンが一枚一銅貨な事を考えればかなりの高額だった。
「そうかい? パンよりずっと豪華だろ? てんさい糖がなけりゃパイは作れない。そのてんさい糖が高いんだからこれくらい貰わなきゃダメダメ」
ハスキーな声でリリーは戸惑うアリシャを説得し、挙げ句にこうだ。
「売値は変えないよ。でもアリシャが高いってんならアリシャに払う金は下げてもいい」
それはなんだか腑に落ちないと口を閉じるとリリーは豪快に笑った。
「アハハ。お嬢ちゃん。店ってのは適正価格ってのがあるのさ。安すぎても高すぎてもダメなの。ベリーパイの出来は相当なもんだ。これを例えば半額の六銅貨にしてごらん? そしたらこの前持ってきたエビのキッシュは幾らにするんだい? あれだって下げなきゃならないよ」
川エビのキッシュはベリーパイより手間がかはかかる。材料費はてんさい糖を使わないし川エビは川からの恵みで全く元手が掛からないがとにかく手間暇が段違いなのだ。
あれは一ピース五銅貨に設定したから下げたらアリシャの元にはほとんどお金が入ってこなくなってしまう。
川エビのキッシュも好評ではあるけれど、ベリーパイのような甘い物の方が飛ぶように売れるのだ。
「うー、わかりました。残っても返品はなしですよ!」
「任せておきな、アタシが売り切ってみせるから! アタシにはとっておきの上得意客がついているんだからね」
リリーにパイを引き渡しながら「上得意客?」と聞き返した。すると、リリーが「あ!」と声を上げる。
「アリシャの村はまだ家が残っていたねぇ。木こりは必要かい?」
「あーたぶん?」
今はレオやドクが時間を見繕って木を伐採しているはずだ。ただ、もしそれを誰かが専門でやってくれたら二人とも本来の仕事に専念できる。
リリーは恰幅のいい身体を店のカウンターに預け、身を乗り出してアリシャに小声で囁いた。
「男ばかりの世帯で料理する人が居ないってボヤいている人を知ってるんだよ。その人がよくアリシャの焼いたものを買っていくって訳。木こりをしていて、マーニャ村の外れに住んでるって話だ。あの人達を紹介してあげようかってこと」
そこからマーニャ村はどこにあるのかとか、どんな人が居るとか、誰それに子供が産まれたとかリリーの話は際限なく続いていった。
思い出しただけで頭は破裂してしまいそうな情報量だった。
ドアを全開にしてパイを焼いていたし、リリーの話をおさらいしていたからエドの手がパイに伸びてくるまで近くに来ていた事にもまるで気がついていなかった。突然伸びてきた手にギョッとすると、もうエドは熱々のパイを口に運んでいた。
「ちょっと! あ、やだ! あー食べた!」
売り物だったのに勝手に食べたエドの足を思いっきり踏みつけてやった。
「いってーな!」
「勝手に食べるからでしょ! それ十二銅貨で店に並べるはずだったのよ」
「ぼったくりじゃねぇか」
アリシャはエドの言葉に怯んでしまった。なぜならアリシャもまだ価格は適切だと納得できていなかったのだから。
首を捻って「そう思うわよね……」と、どうしたものかと考えてしまって怒るのを忘れてしまった。エドはとにかくパクパクとパイを食べきって、足元でお裾分けを待つ黒犬のココに指を舐めさせていた。
「ま、美味いしそれでも買う奴もいるんだろうけどな。それより、ほら、やるぞ」
エドが毎朝訪ねてくるのはつまみ食い以外にも用事ができたからだ。それはアリシャの魔力を上手いこと自分の意志で扱う特訓だが、まだ始めたばかりで全く成功していない。
(未だに自分のどこにそんな力が潜んでいるかわからないのに、それを出せなんて! 簡単なわけないじゃない)
エドに叱られたってわからないし知らないものは知らないのだ。
「なんだよ」
ブスッとしていたらエドは横目でアリシャに言い、水をためておいてある樽を壁の方から引っ張ってきた。
「今日こそ成功させろよな。気合いが足らねーんだよ、アリシャは」
気合いで魔力を操れるようになるなら、エドにお手本を見せて欲しいくらいだ。
服のポケットから小石を出したエドにアリシャは疑問を抱き率直に聞いてみる。
「今日は卵じゃないの?」
昨日までは小石ではなく卵を使って特訓していたのだ。エドが手を高く掲げて卵を樽の中に落ちるように手を離す。アリシャは樽の近くで屈んで待ち、落ちてきた卵を防御を使いキャッチするというものだ。
「お前には卵は早いってわかったからな」
一日目は早々に卵が地面で潰れたので、二日目は樽に落とすようにし、失敗しても水に沈むだけにしたが、とにかく成功はしなかった。
「なんか出たじゃない!」
そう、二日目は水中に沈む卵を三回見てから、四回目は水中につく前に何かに跳ね返されて地面に落下した。横に居たココがすかさず卵を舐め取ってしまった。
「跳ね返すんじゃなくて、受け止めろよ」
「簡単にいわないでってば」
「強弱がつけられるようになったら次に進むんだからとにかく強弱だ。お前、ココが塔の上から落ちてきた時にあの防御出してみ? 地面に叩きつけられるのと変わんねぇよ?」
エドが変なことを言うから想像して、言葉を失った。酷いことを言う。
「な? わかるだろ。落ちてきたものには柔らかくて衝撃を吸収するのを出してやらなきゃダメなんだよ」
片手サイズのベリーパイを十個焼いていた。これは隣の村──川を挟んだだけでかなり近距離──で雑貨店を営むリリーの所に卸す分だ。ベリーパイは十銅貨でリリーが買い取り、十二銅貨で店に並べられている。これはただのなんでもないパンが一枚一銅貨な事を考えればかなりの高額だった。
「そうかい? パンよりずっと豪華だろ? てんさい糖がなけりゃパイは作れない。そのてんさい糖が高いんだからこれくらい貰わなきゃダメダメ」
ハスキーな声でリリーは戸惑うアリシャを説得し、挙げ句にこうだ。
「売値は変えないよ。でもアリシャが高いってんならアリシャに払う金は下げてもいい」
それはなんだか腑に落ちないと口を閉じるとリリーは豪快に笑った。
「アハハ。お嬢ちゃん。店ってのは適正価格ってのがあるのさ。安すぎても高すぎてもダメなの。ベリーパイの出来は相当なもんだ。これを例えば半額の六銅貨にしてごらん? そしたらこの前持ってきたエビのキッシュは幾らにするんだい? あれだって下げなきゃならないよ」
川エビのキッシュはベリーパイより手間がかはかかる。材料費はてんさい糖を使わないし川エビは川からの恵みで全く元手が掛からないがとにかく手間暇が段違いなのだ。
あれは一ピース五銅貨に設定したから下げたらアリシャの元にはほとんどお金が入ってこなくなってしまう。
川エビのキッシュも好評ではあるけれど、ベリーパイのような甘い物の方が飛ぶように売れるのだ。
「うー、わかりました。残っても返品はなしですよ!」
「任せておきな、アタシが売り切ってみせるから! アタシにはとっておきの上得意客がついているんだからね」
リリーにパイを引き渡しながら「上得意客?」と聞き返した。すると、リリーが「あ!」と声を上げる。
「アリシャの村はまだ家が残っていたねぇ。木こりは必要かい?」
「あーたぶん?」
今はレオやドクが時間を見繕って木を伐採しているはずだ。ただ、もしそれを誰かが専門でやってくれたら二人とも本来の仕事に専念できる。
リリーは恰幅のいい身体を店のカウンターに預け、身を乗り出してアリシャに小声で囁いた。
「男ばかりの世帯で料理する人が居ないってボヤいている人を知ってるんだよ。その人がよくアリシャの焼いたものを買っていくって訳。木こりをしていて、マーニャ村の外れに住んでるって話だ。あの人達を紹介してあげようかってこと」
そこからマーニャ村はどこにあるのかとか、どんな人が居るとか、誰それに子供が産まれたとかリリーの話は際限なく続いていった。
思い出しただけで頭は破裂してしまいそうな情報量だった。
ドアを全開にしてパイを焼いていたし、リリーの話をおさらいしていたからエドの手がパイに伸びてくるまで近くに来ていた事にもまるで気がついていなかった。突然伸びてきた手にギョッとすると、もうエドは熱々のパイを口に運んでいた。
「ちょっと! あ、やだ! あー食べた!」
売り物だったのに勝手に食べたエドの足を思いっきり踏みつけてやった。
「いってーな!」
「勝手に食べるからでしょ! それ十二銅貨で店に並べるはずだったのよ」
「ぼったくりじゃねぇか」
アリシャはエドの言葉に怯んでしまった。なぜならアリシャもまだ価格は適切だと納得できていなかったのだから。
首を捻って「そう思うわよね……」と、どうしたものかと考えてしまって怒るのを忘れてしまった。エドはとにかくパクパクとパイを食べきって、足元でお裾分けを待つ黒犬のココに指を舐めさせていた。
「ま、美味いしそれでも買う奴もいるんだろうけどな。それより、ほら、やるぞ」
エドが毎朝訪ねてくるのはつまみ食い以外にも用事ができたからだ。それはアリシャの魔力を上手いこと自分の意志で扱う特訓だが、まだ始めたばかりで全く成功していない。
(未だに自分のどこにそんな力が潜んでいるかわからないのに、それを出せなんて! 簡単なわけないじゃない)
エドに叱られたってわからないし知らないものは知らないのだ。
「なんだよ」
ブスッとしていたらエドは横目でアリシャに言い、水をためておいてある樽を壁の方から引っ張ってきた。
「今日こそ成功させろよな。気合いが足らねーんだよ、アリシャは」
気合いで魔力を操れるようになるなら、エドにお手本を見せて欲しいくらいだ。
服のポケットから小石を出したエドにアリシャは疑問を抱き率直に聞いてみる。
「今日は卵じゃないの?」
昨日までは小石ではなく卵を使って特訓していたのだ。エドが手を高く掲げて卵を樽の中に落ちるように手を離す。アリシャは樽の近くで屈んで待ち、落ちてきた卵を防御を使いキャッチするというものだ。
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「跳ね返すんじゃなくて、受け止めろよ」
「簡単にいわないでってば」
「強弱がつけられるようになったら次に進むんだからとにかく強弱だ。お前、ココが塔の上から落ちてきた時にあの防御出してみ? 地面に叩きつけられるのと変わんねぇよ?」
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