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アイスグラスのリンゴ酒
アイスグラスのリンゴ酒8
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料理部屋は火の気が近すぎて藁を敷くのは危険過ぎる。かと言って、アリシャの自室ももう樽やら食材で通り道になる所しか空いてなかった。どう考えても寝床を作るなんて無理だ。
レオは考えるよりまずは皆を呼び寄せ、事情を話すのが先だと言った。
「では、私はこの辺りにいる人達に事情を話します」
「そうしてくれ。村の人間ならある程度理解してくれているだろうから、荷物を運び入れて始めて構わないと話してくれ。私はエクトルに話をつけよう。彼の部下がいることで食料や居場所は減るが、労力と考えればいてくれてかえって助かった」
屈強な男たちが居ることで確かに食材の減り方はこれまでとは比べ物にならない。でも、今年は豊作だったし元々売るほどあったのだからそこは困っていなかった。この村は人手が足らなかった。そこを補ってくれる存在なので、村の皆も兵士たちが居ることに苦言を述べることはなかった。
アリシャも兵士たちには悪い感情は抱いていない。ただ、夜は早めにお喋りをやめてほしいと思うだけだった。
「では、後ほど」
アリシャは最後にチラリとキティーに視線を投げた。レオすら慌てさせる事態を引き起こした張本人なのに、まるで素知らぬ顔で毛づくろいを続けていた。
エクトルは話を聞いて二つ返事でイザクと部屋を共にすることを快諾すると共に、幾らでも手を貸すと言った。
「いきなり押し掛けているのはこちらだしな」
「エクトル様がアリシャにうつつを抜かすからですよ」
イザクにチクリとやり込められてもエクトルはまるで耳に入らないといった具合で無視し、レオの求めに応じ兵を貸し出した。
それから宿屋に戻り部屋割りの詳しい話を聞いて、ならばと提案した。
「暖炉の前に兵を二人置こう。暖炉の寝ずの番をさせ、朝が来たら休ませれば寝場所に余裕が出来る」
イザクが聞きながら指を折って数え始める。
「そうなると兵士が八、今一緒に寝泊まりしてるのがニ。残りは四人か。入るか……」
レオはそれなら入るだろうと答えた。だがイザクは他のことが気になっているようで、一度口を開きかけて閉じ、いまいちど開いてレオに問う。
「エドワード王子は皆と同じ所でいいのでしょうか?」
そこまで話してからエクトルに顔を向け、弁解するように付け足した。
「やはりどんな状況にあろうとも王族でありますし……」
レオは気遣いは無用だと断った。
「私もエドも、国を出るときに全てを捨ててきた。エドワード王子ではなく、彼はエドだ。それ以外の何者でもない」
それに眉を顰めたのはエクトルだった。
「どんなに消したくても消せないものはある。生まれ落ちた瞬間から担う役割と言うものもあるであろう」
「そうかもしれぬが、彼は運命に従い既に十分過ぎる苦難を背負い立っているのだ。これ以上何を望む? 残りの人生はただ一人の人間として生きるのが良いと私は思う」
イザクが間に入り「私が出過ぎたことを申しました」と頭を下げたことで会話はそこで終わりになった。レオは宿屋から出ていき皆に指示を出しに行ってしまった。
「力がなくても国を捨てるなど」
エクトルが吐き捨てるように言うとイザクが「憤る気持ちは理解できますが、やはり魔力を持つ者として生まれたのに、何もないとなると……」などと反論するとエクトルは不機嫌に自分の肩に掛かった髪を退けた。
「魔力を持って生まれても疎まれ、無ければないで責められ……我らにどうしろというのか。国を統治する能力はそこではないだろう? 違うか?」
耳を傾けていたイザクが僅かに表情を緩めた。
「エドワード王子をまるで庇っているような物言いです」
「庇ってなどおらん。自分のことを話したまでだ」
柔らかく笑ったイザクがそっとひとりごちた。
「実はお優しい人なのだと私は知っておりますので」
「なにか言ったか?」
「いいえ、猫に話しておったのですよ」
その猫はいまやのんびりと舟をこいでいた。
慌ただしく冬ごもりの準備を整えると、夕食はいつもよりかなり遅い時間になってしまった。
先に食事を出されたココはさっさと食べてアリシャの自室へと自ら消えていった。
同じく魚や肉の切れ端を貰ったキティーも満足そうに暖炉の前で丸くなっている。
全員揃ってテーブルに着くことが出来ないので、イザクが使っていた部屋から出された机も急遽テーブルの代わりになった。
「畳めるテーブルを見たことがあるんだ。冬の間、暇だし作ってみるよ」
かなり窮屈なテーブルについたボリスが言った。するとユーリが「手伝いたい!」と声を上げる。だがエクトルがユーリに駄目だと手をかざした。
「お前は冬の間、みっちり学ばねばならない。私が教えてやる」
「えー、嫌だよ」
不貞腐れるユーリの口を後ろから押さえて止めたナジがエクトルに謝罪する。
「悪気はねぇんで許してください。ぜひお願いします」
「やだってば。ボリスの手伝いを──」
口を押さえているナジから逃れようとジタバタしながら反抗するが、ボリスが笑いながら手伝いはさせられないと言ったのでさらに不貞腐れて黙った。
「本当は計算が出来なきゃ大工は無理なんだよ、ユーリ。それにそれくらいできなきゃ女の子にもモテないぞ」
レオは考えるよりまずは皆を呼び寄せ、事情を話すのが先だと言った。
「では、私はこの辺りにいる人達に事情を話します」
「そうしてくれ。村の人間ならある程度理解してくれているだろうから、荷物を運び入れて始めて構わないと話してくれ。私はエクトルに話をつけよう。彼の部下がいることで食料や居場所は減るが、労力と考えればいてくれてかえって助かった」
屈強な男たちが居ることで確かに食材の減り方はこれまでとは比べ物にならない。でも、今年は豊作だったし元々売るほどあったのだからそこは困っていなかった。この村は人手が足らなかった。そこを補ってくれる存在なので、村の皆も兵士たちが居ることに苦言を述べることはなかった。
アリシャも兵士たちには悪い感情は抱いていない。ただ、夜は早めにお喋りをやめてほしいと思うだけだった。
「では、後ほど」
アリシャは最後にチラリとキティーに視線を投げた。レオすら慌てさせる事態を引き起こした張本人なのに、まるで素知らぬ顔で毛づくろいを続けていた。
エクトルは話を聞いて二つ返事でイザクと部屋を共にすることを快諾すると共に、幾らでも手を貸すと言った。
「いきなり押し掛けているのはこちらだしな」
「エクトル様がアリシャにうつつを抜かすからですよ」
イザクにチクリとやり込められてもエクトルはまるで耳に入らないといった具合で無視し、レオの求めに応じ兵を貸し出した。
それから宿屋に戻り部屋割りの詳しい話を聞いて、ならばと提案した。
「暖炉の前に兵を二人置こう。暖炉の寝ずの番をさせ、朝が来たら休ませれば寝場所に余裕が出来る」
イザクが聞きながら指を折って数え始める。
「そうなると兵士が八、今一緒に寝泊まりしてるのがニ。残りは四人か。入るか……」
レオはそれなら入るだろうと答えた。だがイザクは他のことが気になっているようで、一度口を開きかけて閉じ、いまいちど開いてレオに問う。
「エドワード王子は皆と同じ所でいいのでしょうか?」
そこまで話してからエクトルに顔を向け、弁解するように付け足した。
「やはりどんな状況にあろうとも王族でありますし……」
レオは気遣いは無用だと断った。
「私もエドも、国を出るときに全てを捨ててきた。エドワード王子ではなく、彼はエドだ。それ以外の何者でもない」
それに眉を顰めたのはエクトルだった。
「どんなに消したくても消せないものはある。生まれ落ちた瞬間から担う役割と言うものもあるであろう」
「そうかもしれぬが、彼は運命に従い既に十分過ぎる苦難を背負い立っているのだ。これ以上何を望む? 残りの人生はただ一人の人間として生きるのが良いと私は思う」
イザクが間に入り「私が出過ぎたことを申しました」と頭を下げたことで会話はそこで終わりになった。レオは宿屋から出ていき皆に指示を出しに行ってしまった。
「力がなくても国を捨てるなど」
エクトルが吐き捨てるように言うとイザクが「憤る気持ちは理解できますが、やはり魔力を持つ者として生まれたのに、何もないとなると……」などと反論するとエクトルは不機嫌に自分の肩に掛かった髪を退けた。
「魔力を持って生まれても疎まれ、無ければないで責められ……我らにどうしろというのか。国を統治する能力はそこではないだろう? 違うか?」
耳を傾けていたイザクが僅かに表情を緩めた。
「エドワード王子をまるで庇っているような物言いです」
「庇ってなどおらん。自分のことを話したまでだ」
柔らかく笑ったイザクがそっとひとりごちた。
「実はお優しい人なのだと私は知っておりますので」
「なにか言ったか?」
「いいえ、猫に話しておったのですよ」
その猫はいまやのんびりと舟をこいでいた。
慌ただしく冬ごもりの準備を整えると、夕食はいつもよりかなり遅い時間になってしまった。
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同じく魚や肉の切れ端を貰ったキティーも満足そうに暖炉の前で丸くなっている。
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