『悪役令嬢に仕立て上げられたけど、猫カフェを開いたら辺境伯が通ってきます』

夢窓(ゆめまど)

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ただの帰宅です。――筋肉とドレスと猫を添えて

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結婚式クライマックス ~ ソフィア視点

祭壇の前。
父と並んで歩いたその道の終わりに――
バルツアー様が、待っていた。

私の手を引いていた父が、
その手を、そっと離す。



父の声は、いつもより少し低く、少し震えていた。

「……きれいだ、ソフィア」

私の目に、すっと涙がにじんだ。

父:「……母さんに見せてやりたかった」

(……うん。わたしも、見せたかったよ)



そして、優しく、でも背中を押すように――

「行っておいで。バルツアー様の隣へ」



その言葉に導かれるように、
私は一歩、前に出る。

白いドレスの裾が揺れ、
バルツアー様の手が、
まるでずっとそこにあるように、自然に差し出された。

ソフィア:「……お待たせしました」

バルツアー:「……ずっと、待ってました」



◆ 式は、滞りなく

誓いの言葉。
指輪の交換。
祝福の拍手と、シャルルの「にゃっ♡」の鳴き声。

全てが、滞りなく、でもあたたかく終わった。



そして、通りが、ざわついていた。

馬車の蹄の音、騎士の行進、
そしてその間から時折聞こえてくる――

「おめでとうございます!」「お幸せに~~っ!」

 

通行人A:「……なあ、これ、何かの式典?」
通行人B:「違う違う、グレイウッド公爵家のご長男様と、ご長女ソフィア様の結婚式が終わって、教会から屋敷に帰るだけらしいよ」

通行人A:「……これが、帰り道?」

通行人B:「“帰宅”だってさ」

 

 でも どう見てもパレード 

 

◆ 前列:筋肉鎧姿の辺境騎士団 → 盾と槍がピカピカ
◆ 中央:新郎新婦の馬車 2台→ ドレスとタキシード、猫2匹も座ってる
◆ 後列:公爵家の従者隊&騎馬姿 → 絵になる
◆ そのまた後ろに、アラン兄 → 馬と一緒に子どもに手を振ってる

通行人C:「いや、そりゃ……目立つわな」
通行人D:「筋肉の塊が、行進してんだもん」
通行人E:「あれ、猫乗ってるの誰!?」
通行人F:「ソフィア様だよ。辺境伯の奥様になったんだって!」

街はざわめきの中。
美しい2台の馬車が並ぶ。

◆ 1台目:バルツアー×ソフィア
◆ 2台目:ロイド×マーサ

 

 合同結婚式の帰路、まさかの“合同パレード”状態 

 

ソフィアと並んだ馬車の中、
マーサはそわそわと窓から外を覗いていた。

マーサ:「あの……すごい人ですね……」
ソフィア:「ごめんなさい、うちの家系、ちょっと目立つので」
マーサ:「いえ……でも、なんだか――少し誇らしいです」

 

マーサの白いドレスは、
派手すぎず、でも上品にきらめく繊細なデザイン。

花を編んだ髪飾りが揺れて、
見守る人々の間でも「かわいい!」と評判に。

 

通行人I:「あれ……あっちの花嫁様もすごくおきれい……」
通行人J:「ロイド様って、あんな優しげな表情するんだな……」
通行人K:「……新婚だなあ(尊い)」

 

◆ 馬車の中、ロイド&マーサのやりとり

マーサ:「……こんなに大勢の前に並ぶなんて、想像してませんでした」
ロイド:「……君となら、どこでも堂々と歩ける」

マーサ:「……っ(顔赤い)」
ロイド:「(少し照れて)すまない、今のは、照れた」

マーサ:「……私も照れました」
→ → 2人で静かに目を逸らす → → シャルルだけがドヤ顔

 

 2組の新郎新婦、それぞれ尊い 

ソフィア:「……ずるい。ふたりとも、ずるいです……」

 

シャルル:「にゃ(=泣いてる)」

 

しかも猫(シャルル)はソフィアの膝の上、
キティはマーサのドレス裾にちょこんと乗って移動中。

猫まで祝福ムード。

 

通行人L:「……結婚式じゃなくて“家族の凱旋”じゃん」
通行人M:「まさかマーサ様が、あの筋肉一家に馴染んでるとは……!」

 

ソフィア(小声):「うちに嫁いだら、筋肉が3人付いてきますからね」
マーサ(こくり):「……慣れました」
シャルル:「にゃ(=それな)」



パレードの終着

グレイウッド家の門が開き、
花嫁たちの馬車が静かに進む。

街の人々が手を振り、
子どもたちが「お姫さま~~!!」と叫ぶ。

ロイド:「……悪くないな」
マーサ:「はい。すごく、幸せです」

 

バルツアー:「街の声が……祝福に聞こえる」
ソフィア:「あなたと一緒だから、そう思えるんです」

 

猫たち:「にゃっ♡(=全員まとめてお幸せに)」


『結婚パレード、次はいつ?――一度きりの伝説は終わらない』


王都民視点の“その後”の朝

 

結婚式から数日後。
王都の広場にて、どこからともなくこんな声が聞こえてくる。

 

通行人A:「ねえ、“次のパレード”っていつ?」
通行人B:「は? 何の?」
通行人A:「あの、ソフィア様とロイド様たちの、結婚帰宅パレードだよ!」

 

通行人C:「あれは“ただの帰宅”だったらしいよ」
通行人D:「え、じゃあもうやらないの!? 見逃したんだけど!!」
通行人A:「あれはもう“王都伝説”でしょ! 見た人ずるい~~!」

 

◆ その後の反応:
•学校の子ども:「おれ、おっきくなったら騎士になって、あの馬車のまわり歩く!」

•商人:「次あるなら、沿道でパン売り出す。ぜったい儲かる」

•街の猫たち:「(噂)“あの白猫、スターらしいわよ”」

 

◆ そして通りすがりのマダム

「あのねぇ、あのパレード……っていうか、伝説の行列よ」

「筋肉とドレスと猫。
 それが同時に来ることなんて、もう一生ないわ!」

「次にあるとすれば……子どもが生まれた時?」

通行人全員:「それだ!!!!!!」

 

 勝手に“第二の伝説”を妄想し始める王都民たち 

 

◆ 一方その頃、グレイウッド家にて

ソフィア:「……あの、なんか“次のパレードはいつ”って街で言われてるらしいですけど……」
バルツアー:「……してない。何もしてない。俺たち、ただ帰っただけ」
シャルル:「にゃ(=でも、スターだった)」

 

マーサ:「あの……私も、もうちょっと笑えばよかったですかね……」

ロイド:「……いや、あれが限界だった」

アラン:「次は騎士団増員しよ!もっと筋肉で囲むの!」

マリーナ:「ほっときなさい、あなたもスターじゃないの」

 

◆ 未来フラグの一言

ソフィア(苦笑):「……次があるなら、猫の花冠でも準備しときますか」

バルツアー(小声):「……ああ。その時は、今度こそ正式に“パレード”って名乗ろう」

 

次回、“第二の伝説”、お楽しみに? 
よくわからないけど、
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