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鷹尾流星
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その頃、紫蛇は宴から離れた雲の端で、下界を見渡していた。自分は龍ではないという引け目があり、宴には居づらかった。他の人間たちもいたが、皆使用人として立ち働いている。
──が、将来に道が開けた。あの長老龍のもとで、妹とともに暮らし、教育を受けて身を立てる。やりたいこと、なりたいものは分からないが、いずれ見つかるだろう──。
そう思いを馳せていたところ、背後から突然拘束され、口元を覆われた。男の声が、紫蛇の耳元で囁く。
「お静かに。大声を出すと、『砂漠の魔龍』に聞こえます」
「もごっ」
紫蛇は必死に暴れようとするが、背後の男はびくともしない。
「どうか、お暴れなさるな。私は敵ではありません。あなたをお迎えに参った者です」
「もがっ、もごっ」
男の語る言葉の意味は理解できたが、とうてい信用できたものではない。紫蛇は必死に身体をばたつかせた。
誰か助けてくれ、とそう思い、だが、助けてくれるような人の顔は、一人しか思い浮かばなかった。
白月。真珠色の肌に翠色の瞳をした、美しい人。この一ヶ月、不器用に、だが間違いなく紫蛇と虹音の兄妹を気遣ってくれた。
──白月を危険に巻き込むわけにはいかない。
その思いが紫蛇を奮起させた。紫蛇は足を振り上げ、男の脚に向けて思い切り振り下ろす。その蹴りの踵は、男の腿に当たり、拘束の手をわずかに緩めさせた。その隙に紫蛇は男の手を振りほどき、全力で駆け出した。
「お待ち下さい!」
男の声が追ってくるが、止まるわけにはいかない。とにかく宴の席に戻れば──。
「紫蛇!」
その声に、紫蛇は泣きたくなる。安堵かその逆かは分からなかった。
「白月さん──危ない、来ちゃダメだ!」
だが、白月は龍の姿に变化し、紫蛇に胴体を巻きつけるようにしてその身体を守ると、男に向けて炎を吐いた。ただの威嚇で、炎を当ててはいないが、男はその熱気に怯んで一歩下がるが、すぐに腰の剣を抜き、白月に向けた。その煌めく白刃を見て、紫蛇は青ざめる。
「この子に何をする!」
白月が吼えた。男は鼻を鳴らす。
「こちらの台詞だ。人攫いの魔龍め。その子どもは貴様などが奴隷としていい御方ではないのだ」
「人攫い……? 奴隷……?」
なにか誤解があるようだと、紫蛇は目を丸くする。
「その御方を帰せ。代わりの奴隷を買う金なら出す。ほら、これで満足だろう」
そう言って、男は白月の目の前に、布の袋を投げる。チャリンと音がして、中から金貨が溢れた。
「あの……」
誤解です、と紫蛇が言おうとした時だった。凄まじい唸り声があたりに響いた。低く轟くそれが、白月のものだと分かるまでには時間を要した。
今や、白月の翠の瞳は怒りに爛々と輝き、食いしばった歯の間からは、フシュウ、フシュウと熱の籠もった煙が溢れ出ていた。明らかに、爆発寸前といった様子だ。
そしてとうとう白月は口を開き、雷鳴のような声で吼えた。
「貴様……、この龍宮白月を、ひとたび面倒を見た子どもを、そんな端金で売り渡す女と申したか!! なんたる侮辱、なんたる屈辱だ!! 貴様、決して許さぬ!!」
もしここに焔がいたら、殺人の疑いをかけられた詮議の場で平然としていた白月を思い出し、「おまえのキレどころは分からん」と言うところだったが、ここには焔はいなかったし、龍には独自の矜持があるのだった。
白月は今度こそ、男に向けて炎を吐いたが、男の剣はその炎を真っ二つに斬った。刀身に魔法がかけられているらしい。
男はその巨躯からは考えられないほど疾く走り、一直線に白月の首を狙う。龍の鱗は頑健だ。が、白月はとっさの本能で、己の首に防御魔法をかける。果たして、剣は首を斬れはしなかったものの、首にひどい衝撃が走り、鱗が欠けた。防御魔法をかけていなければ、一刀両断にされていただろう。
男もまた、剣を弾かれた衝撃で後方に跳ね飛ばされた。が、すぐにまた剣を構え、次の剣戟を浴びせようとしてくる。白月は、首の痛みで反応が遅れる。今度こそ斬られる──そう思った時、男と白月の間に割って入った人間がいた。
紫蛇だ。白月を庇うように、大きく手を広げている。
男の剣は今にも振り下ろされようとしているところで、その勢いのまま、紫蛇の髪を一房切り落としたが、その肩に振り下ろされる寸前で、なんとか止まった。
「──紫蛇様」
「あなたが、なぜ俺を追ってくるのかわかりません。でも、白月さんを傷つけるのはやめてください」
「なぜ、その龍を庇うのですか。あなたを攫い、奴隷にした龍でしょう?」
「全然違います!」
紫蛇が怒鳴ったのと、見知らぬ青年が、露草とともに現れたのは同時だった。青年は黄金色の髪を長く垂らした、明らかに人間ではなく、龍の一族だった。その涼やかな美貌で、実に面白そうにほくそ笑んでいる。
「流星。君、先程の彼女と長老のやり取りを見ていなかったんだねぇ」
「ここに連れてくる代わりに使用人として働けと、俺をこき使っていたのはおまえだろう、彗──というか、そこにいるのは──まさか、露草か!? この魔龍め、露草をも奴隷に、」
再び白月に怒声を浴びせようとした男に、露草がズカズカと歩み寄る。そして、手を振りかぶった。パシン、と大きな音が響き、露草の平手が男の頬に浴びせられた。
その拍子に、露草が被っていた布がはらりと落ちる。現れたのは豊かな黒髪と、炎のようなゆらめきが映る──おそらく精霊が宿った、その紅い瞳だった。今、その目は怒りに吊り上がっていた。
「思い込みが激しいのもいい加減にしてください、貴方。白月様は、私の恩人です!」
男──虹蛇王国騎士団長鷹尾流星は、叩かれた頬を押さえ、呆然と瞬きを繰り返していた。
彗と名乗る龍の案内で、宴の円座から少し離れた場に席を設けてもらった一行は、そこで互いの今までの話をした。
紫蛇と露草が白月と行動を共にするようになった経緯を聞いた流星は、瞬く間に青ざめていく。が、それでもなお言い募った。
「しかし、『砂漠の魔龍』は、虹蛇王国で殺人を犯し、追放された龍だというではないか。そんな恐ろしい龍が、よもや人助けなど」
露草が夫を睨む。
「白月様が殺したとされているのは、貴方ですけどね、流星様」
「……なに?」
目を剥く流星に、露草はさらに畳み掛ける。
「騎士団長鷹尾流星は、まだ成人にもなっていない娘御に誘惑され、閨で二人、裸で絡み合っているところを殺害されたそうです。貴方、心当たりがおありで?」
流星は絶句した。
「いや、心当たりなど無い。絶対にない! なんたる不名誉か──!!」
そしてがばっと雲に手を付き、頭を伏せる。
「誠に申し訳ない。我が妻と、至尊の御方の恩人に対し、なんというご無礼を──」
「『ご無礼を』で済むか、私はこの侮辱を晴らさねばならん! さっさと剣を抜け、さっきの続きを──」
まだ激昂している白月をまあまあと宥めたのは彗だ。
「こんな直情馬鹿でも私の昔なじみでね。頼みに応じてここへ連れてくるくらいの友誼はある。どうしても彼を殺すというのなら、大変申し訳無いが、先に私と戦ってもらうことになるよ、龍になりたてのお嬢さん」
白月はぐっと言葉に詰まる。彗は優男の姿をしているが、古く強力な龍であることは見れば分かる。戦って勝てると思えなかった。だが彗を恐れて退いたと思われるのも癪だ、と思った時、露草が頭を下げた。
「白月様。お怒りはごもっともでございます。夫の無礼、どうか私の首でお許しくださいませ」
露草の今までの働きを思えば、そんなことはできない。逃げ道を与えられて、正直白月はホッとした。腕組みをし、できるだけ偉そうに言う。
「……仕方ない。露草の今までの働きに免じて、先程の無礼は根に持つ程度にしよう」
許す、とは言えなかった白月に、彗がさも愉しそうに笑った。まだ若い龍の稚さが可笑しかったのだろう。
複雑そうな顔で成り行きを見守っていた紫蛇が、口を開いた。
「それで──俺を至尊の御方、などと呼ぶのは、なぜなのですか」
流星が真面目な顔になって、紫蛇に向き直った。
「貴方は──貴方様こそは、虹蛇王国の正当な王なのです」
──が、将来に道が開けた。あの長老龍のもとで、妹とともに暮らし、教育を受けて身を立てる。やりたいこと、なりたいものは分からないが、いずれ見つかるだろう──。
そう思いを馳せていたところ、背後から突然拘束され、口元を覆われた。男の声が、紫蛇の耳元で囁く。
「お静かに。大声を出すと、『砂漠の魔龍』に聞こえます」
「もごっ」
紫蛇は必死に暴れようとするが、背後の男はびくともしない。
「どうか、お暴れなさるな。私は敵ではありません。あなたをお迎えに参った者です」
「もがっ、もごっ」
男の語る言葉の意味は理解できたが、とうてい信用できたものではない。紫蛇は必死に身体をばたつかせた。
誰か助けてくれ、とそう思い、だが、助けてくれるような人の顔は、一人しか思い浮かばなかった。
白月。真珠色の肌に翠色の瞳をした、美しい人。この一ヶ月、不器用に、だが間違いなく紫蛇と虹音の兄妹を気遣ってくれた。
──白月を危険に巻き込むわけにはいかない。
その思いが紫蛇を奮起させた。紫蛇は足を振り上げ、男の脚に向けて思い切り振り下ろす。その蹴りの踵は、男の腿に当たり、拘束の手をわずかに緩めさせた。その隙に紫蛇は男の手を振りほどき、全力で駆け出した。
「お待ち下さい!」
男の声が追ってくるが、止まるわけにはいかない。とにかく宴の席に戻れば──。
「紫蛇!」
その声に、紫蛇は泣きたくなる。安堵かその逆かは分からなかった。
「白月さん──危ない、来ちゃダメだ!」
だが、白月は龍の姿に变化し、紫蛇に胴体を巻きつけるようにしてその身体を守ると、男に向けて炎を吐いた。ただの威嚇で、炎を当ててはいないが、男はその熱気に怯んで一歩下がるが、すぐに腰の剣を抜き、白月に向けた。その煌めく白刃を見て、紫蛇は青ざめる。
「この子に何をする!」
白月が吼えた。男は鼻を鳴らす。
「こちらの台詞だ。人攫いの魔龍め。その子どもは貴様などが奴隷としていい御方ではないのだ」
「人攫い……? 奴隷……?」
なにか誤解があるようだと、紫蛇は目を丸くする。
「その御方を帰せ。代わりの奴隷を買う金なら出す。ほら、これで満足だろう」
そう言って、男は白月の目の前に、布の袋を投げる。チャリンと音がして、中から金貨が溢れた。
「あの……」
誤解です、と紫蛇が言おうとした時だった。凄まじい唸り声があたりに響いた。低く轟くそれが、白月のものだと分かるまでには時間を要した。
今や、白月の翠の瞳は怒りに爛々と輝き、食いしばった歯の間からは、フシュウ、フシュウと熱の籠もった煙が溢れ出ていた。明らかに、爆発寸前といった様子だ。
そしてとうとう白月は口を開き、雷鳴のような声で吼えた。
「貴様……、この龍宮白月を、ひとたび面倒を見た子どもを、そんな端金で売り渡す女と申したか!! なんたる侮辱、なんたる屈辱だ!! 貴様、決して許さぬ!!」
もしここに焔がいたら、殺人の疑いをかけられた詮議の場で平然としていた白月を思い出し、「おまえのキレどころは分からん」と言うところだったが、ここには焔はいなかったし、龍には独自の矜持があるのだった。
白月は今度こそ、男に向けて炎を吐いたが、男の剣はその炎を真っ二つに斬った。刀身に魔法がかけられているらしい。
男はその巨躯からは考えられないほど疾く走り、一直線に白月の首を狙う。龍の鱗は頑健だ。が、白月はとっさの本能で、己の首に防御魔法をかける。果たして、剣は首を斬れはしなかったものの、首にひどい衝撃が走り、鱗が欠けた。防御魔法をかけていなければ、一刀両断にされていただろう。
男もまた、剣を弾かれた衝撃で後方に跳ね飛ばされた。が、すぐにまた剣を構え、次の剣戟を浴びせようとしてくる。白月は、首の痛みで反応が遅れる。今度こそ斬られる──そう思った時、男と白月の間に割って入った人間がいた。
紫蛇だ。白月を庇うように、大きく手を広げている。
男の剣は今にも振り下ろされようとしているところで、その勢いのまま、紫蛇の髪を一房切り落としたが、その肩に振り下ろされる寸前で、なんとか止まった。
「──紫蛇様」
「あなたが、なぜ俺を追ってくるのかわかりません。でも、白月さんを傷つけるのはやめてください」
「なぜ、その龍を庇うのですか。あなたを攫い、奴隷にした龍でしょう?」
「全然違います!」
紫蛇が怒鳴ったのと、見知らぬ青年が、露草とともに現れたのは同時だった。青年は黄金色の髪を長く垂らした、明らかに人間ではなく、龍の一族だった。その涼やかな美貌で、実に面白そうにほくそ笑んでいる。
「流星。君、先程の彼女と長老のやり取りを見ていなかったんだねぇ」
「ここに連れてくる代わりに使用人として働けと、俺をこき使っていたのはおまえだろう、彗──というか、そこにいるのは──まさか、露草か!? この魔龍め、露草をも奴隷に、」
再び白月に怒声を浴びせようとした男に、露草がズカズカと歩み寄る。そして、手を振りかぶった。パシン、と大きな音が響き、露草の平手が男の頬に浴びせられた。
その拍子に、露草が被っていた布がはらりと落ちる。現れたのは豊かな黒髪と、炎のようなゆらめきが映る──おそらく精霊が宿った、その紅い瞳だった。今、その目は怒りに吊り上がっていた。
「思い込みが激しいのもいい加減にしてください、貴方。白月様は、私の恩人です!」
男──虹蛇王国騎士団長鷹尾流星は、叩かれた頬を押さえ、呆然と瞬きを繰り返していた。
彗と名乗る龍の案内で、宴の円座から少し離れた場に席を設けてもらった一行は、そこで互いの今までの話をした。
紫蛇と露草が白月と行動を共にするようになった経緯を聞いた流星は、瞬く間に青ざめていく。が、それでもなお言い募った。
「しかし、『砂漠の魔龍』は、虹蛇王国で殺人を犯し、追放された龍だというではないか。そんな恐ろしい龍が、よもや人助けなど」
露草が夫を睨む。
「白月様が殺したとされているのは、貴方ですけどね、流星様」
「……なに?」
目を剥く流星に、露草はさらに畳み掛ける。
「騎士団長鷹尾流星は、まだ成人にもなっていない娘御に誘惑され、閨で二人、裸で絡み合っているところを殺害されたそうです。貴方、心当たりがおありで?」
流星は絶句した。
「いや、心当たりなど無い。絶対にない! なんたる不名誉か──!!」
そしてがばっと雲に手を付き、頭を伏せる。
「誠に申し訳ない。我が妻と、至尊の御方の恩人に対し、なんというご無礼を──」
「『ご無礼を』で済むか、私はこの侮辱を晴らさねばならん! さっさと剣を抜け、さっきの続きを──」
まだ激昂している白月をまあまあと宥めたのは彗だ。
「こんな直情馬鹿でも私の昔なじみでね。頼みに応じてここへ連れてくるくらいの友誼はある。どうしても彼を殺すというのなら、大変申し訳無いが、先に私と戦ってもらうことになるよ、龍になりたてのお嬢さん」
白月はぐっと言葉に詰まる。彗は優男の姿をしているが、古く強力な龍であることは見れば分かる。戦って勝てると思えなかった。だが彗を恐れて退いたと思われるのも癪だ、と思った時、露草が頭を下げた。
「白月様。お怒りはごもっともでございます。夫の無礼、どうか私の首でお許しくださいませ」
露草の今までの働きを思えば、そんなことはできない。逃げ道を与えられて、正直白月はホッとした。腕組みをし、できるだけ偉そうに言う。
「……仕方ない。露草の今までの働きに免じて、先程の無礼は根に持つ程度にしよう」
許す、とは言えなかった白月に、彗がさも愉しそうに笑った。まだ若い龍の稚さが可笑しかったのだろう。
複雑そうな顔で成り行きを見守っていた紫蛇が、口を開いた。
「それで──俺を至尊の御方、などと呼ぶのは、なぜなのですか」
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