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第六章 誰も知らぬ地で
03.聖者の平穏3
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「本当に色んな仕事があります。僕がしていたのは……なんて言えば良いんだろう、パソコンっていう魔法の箱があって、計算したり遠い人への手紙を一瞬にいして届けてくれたりするんですけど、それができるようにするための、魔法の言葉を最初に入れておかないといけないんですね。その魔法の言葉を使って、仕事が簡単になるようにするのが仕事だったんです」
「……お前は魔法使いだったのか!?」
「例えですよ。実際は魔法じゃなくて、その魔法の箱を動かすための言葉が決まっていて、それを並べるだけなんですけどね……僕はそれがとても下手くそだったんです」
「……仕事にしているのにか?」
「そうなんです……仕事にしているのに、下手くそだったんです。……僕はそのための勉強をしてなかったのに、魔法使いになろうとしたんですよ」
あははと笑おうとして、歪になってしまうのが自分でも分かる。ポーチュギースに来てからは全く思い出すこともなくなった重い気持ちが、再燃する。
何もかもを否定されていく日々。自分が頑張ってきたことを馬鹿にされ嗤われていた時の、虚しさが久しぶりに湧きあがる。
「本当は別の仕事がしたかったんですけどね」
思わず漏れてしまった本音はスープを飲むことで誤魔化した。
「……別にしたいことがあったなら、魔法使いをやめればいいのに……それをしなかったのか?」
「えっ?」
「嫌なら辞めればいい。無理して嫌な事を続けても良いことがない」
「本当に……そのとおりですね」
良いことなんて一個もなかった。ただ苦しいばかりで自分がなんのためにいるのかすら見失っていた。
誰も助けてくれなかった。
辞めれば良いなんて言ってくれた人は誰もいなかった。
(違う、僕が誰にも話さなかったんだ、こんな風に……)
会社の誰もが自分のことを馬鹿にしているんだろうと怖くなって、会話なんてできなかった。向かい合うこともできなかった。その結果……。
「辞めなかったのか? それともお前の世界は一回決めた仕事は辞められないのか?」
「そんなことはありません……辞めたいときに好きに辞められますが……僕は怖くてそれができませんでした」
「怖い?」
アーフェンが信じられないと真っ直ぐに真柴を見た。
「仕事はやりたくてやるものだろう。どうしてやりたくもないことをして辞めるのが怖いんだ? 誰も怒ったり強制したりしていないんだろう」
その通りだ。
例え真柴があの会社を辞めたところで誰も困りはしない。むしろいなくなってせいせいしたと思うことの方が多いかもしれない。それでも……。
「仕事をしていないと自分がダメな人間のように……そう、自分の存在が否定されているようで怖かったんです」
好きでやっていた研究を貶められても、仕事ができないと蔑まれても、それよりも自分が無意味な存在だと思われることの方を怖れていたのだ。
「そういうものなのか……」
「もしかしたら僕だけかも知れませんけど。それが怖くて辞めることができなかったんですよ」
あはははともう一度無理矢理に笑った。アーフェンはただそれを真っ直ぐに見つめるだけだ。蔑む色はそこにない。
不思議だ。
どんな話をしても、どんな失敗を犯しても、アーフェンはただ真っ直ぐに真柴を見つめて、怪我をすれば心配し、壊したものがあれば一緒に片付けて「次は丈夫なやつを造らないとな」とフォローしてくれる。
「存在の否定か……俺はそんなことすら考えたことがなかった。お前は凄いな」
「僕は真っ直ぐに自分のするべきことをしようとしているベルマンさんのほうがずっと凄いと思います」
「……なんだよ、それ……」
褒めると急に不機嫌になり、そっぽを向く。
この時だけ、昔のアーフェンに戻ったようで、唇を尖らせて少しだけ顔を赤めるのが、真柴は好きだった。
真っ直ぐで何一つ迷いのないところも、自信に満ち溢れているがそれを僅かも面に出さないところも。
「僕もベルマンさんみたいな強さがあったらもっと生きやすいんだろうな」
本音だ。
アーフェンのような強さが欲しい。真っ直ぐに自分の意志を貫くことができる強さが。聖者としてのプレッシャーから解放されてようやく周囲を見回すことができるが、誰も自分の心に蓋をして生きている人がいない。
いつからだろう、あんな生き方が当たり前になったのは。
自分を否定して、矮小になって、思ったことすら口にできないなんて。
もし自分がアーフェンのように自信に満ち溢れた人間だったら、聖者だと言われた段階で流されることなく自分には特別な力がないとはっきり言えただろう。なにもできないから教えてほしいと。
(そういえば仕事も、新人教育を過ぎてから誰かに教えてほしいと助けを求めたことがなかったな)
迷惑がられるんじゃないかと、馬鹿にされるんじゃないかと、訊くことすら怖れていた。分からない単語も、その時は笑って頷き後で意味を知ってから場違いなことをしてしまったと落ち込んだことが何度もある。
けれど、改善できなかった。
ただ落ち込むだけで現状を打破しようという気概がなかった。
自分の駄目さを目の当たりにして、本当に久しぶりに口角を上げた。もう癖になった笑い方は、早々治るものではないが、それを見たアーフェンは眉をしかめた。
「無理になんでも諦めたような笑い方をするな。お前の穏やかさは美徳なんだ、誰でも持っているものじゃない」
「え……?」
初めてアーフェンに褒められて驚いた。それがまた癪に障ったのかとても不機嫌だと言わんばかりの顔になる。
「なんで驚く」
「いえ……そんなことを言われたのは初めてなので……前の世界でもそんなことを言われたことがなかったので……」
「そうなのか? 俺はお前のそういう所が好ましいと思っている」
いつにない遠回しな言い方に笑った。夕暮れ独特の茜色がアーフェンの顔を染めるから、一瞬口説かれているのかと勘違いしてしまうが、そんなはずがない。それでも「好ましい」なんて言われれば嬉しいと感じてしまう。
だって、真柴はアーフェンに好意があった。
それが自分を守ってくれることへの依存からなのか、憧れから来る羨望なのか、共にいることで芽生えた親愛なのか、真柴には分からない。けれどアーフェンから認めて貰えたようで嬉しさが胸の中に広がり、幸福感が指先にまで届く。
「ありがとうございます」
はにかみながら笑い、隠すように俯いて食事を早めた。
いつもは柔らかくて美味しいと思っていた兎の肉の味が分からなくなる。けれど、美味しいものを食べたときのように胸が熱くなり、子供の頃のようにワクワクしてしまう。擽ったくて背中が痒くて、なんとも言えない気持ちになる。
こんな感情、生まれて初めてだ。
(これが恋……なのかな?)
真柴にはよく分からないが、アーフェンとの生活は心地よくて今を手放したくはない。
「ここでは好きなことだけをしていればいい」
ぶっきらぼうな優しさを見せてくれるから、心が傾く。
このまま今の生活が続けられることを、神に願った。
「……お前は魔法使いだったのか!?」
「例えですよ。実際は魔法じゃなくて、その魔法の箱を動かすための言葉が決まっていて、それを並べるだけなんですけどね……僕はそれがとても下手くそだったんです」
「……仕事にしているのにか?」
「そうなんです……仕事にしているのに、下手くそだったんです。……僕はそのための勉強をしてなかったのに、魔法使いになろうとしたんですよ」
あははと笑おうとして、歪になってしまうのが自分でも分かる。ポーチュギースに来てからは全く思い出すこともなくなった重い気持ちが、再燃する。
何もかもを否定されていく日々。自分が頑張ってきたことを馬鹿にされ嗤われていた時の、虚しさが久しぶりに湧きあがる。
「本当は別の仕事がしたかったんですけどね」
思わず漏れてしまった本音はスープを飲むことで誤魔化した。
「……別にしたいことがあったなら、魔法使いをやめればいいのに……それをしなかったのか?」
「えっ?」
「嫌なら辞めればいい。無理して嫌な事を続けても良いことがない」
「本当に……そのとおりですね」
良いことなんて一個もなかった。ただ苦しいばかりで自分がなんのためにいるのかすら見失っていた。
誰も助けてくれなかった。
辞めれば良いなんて言ってくれた人は誰もいなかった。
(違う、僕が誰にも話さなかったんだ、こんな風に……)
会社の誰もが自分のことを馬鹿にしているんだろうと怖くなって、会話なんてできなかった。向かい合うこともできなかった。その結果……。
「辞めなかったのか? それともお前の世界は一回決めた仕事は辞められないのか?」
「そんなことはありません……辞めたいときに好きに辞められますが……僕は怖くてそれができませんでした」
「怖い?」
アーフェンが信じられないと真っ直ぐに真柴を見た。
「仕事はやりたくてやるものだろう。どうしてやりたくもないことをして辞めるのが怖いんだ? 誰も怒ったり強制したりしていないんだろう」
その通りだ。
例え真柴があの会社を辞めたところで誰も困りはしない。むしろいなくなってせいせいしたと思うことの方が多いかもしれない。それでも……。
「仕事をしていないと自分がダメな人間のように……そう、自分の存在が否定されているようで怖かったんです」
好きでやっていた研究を貶められても、仕事ができないと蔑まれても、それよりも自分が無意味な存在だと思われることの方を怖れていたのだ。
「そういうものなのか……」
「もしかしたら僕だけかも知れませんけど。それが怖くて辞めることができなかったんですよ」
あはははともう一度無理矢理に笑った。アーフェンはただそれを真っ直ぐに見つめるだけだ。蔑む色はそこにない。
不思議だ。
どんな話をしても、どんな失敗を犯しても、アーフェンはただ真っ直ぐに真柴を見つめて、怪我をすれば心配し、壊したものがあれば一緒に片付けて「次は丈夫なやつを造らないとな」とフォローしてくれる。
「存在の否定か……俺はそんなことすら考えたことがなかった。お前は凄いな」
「僕は真っ直ぐに自分のするべきことをしようとしているベルマンさんのほうがずっと凄いと思います」
「……なんだよ、それ……」
褒めると急に不機嫌になり、そっぽを向く。
この時だけ、昔のアーフェンに戻ったようで、唇を尖らせて少しだけ顔を赤めるのが、真柴は好きだった。
真っ直ぐで何一つ迷いのないところも、自信に満ち溢れているがそれを僅かも面に出さないところも。
「僕もベルマンさんみたいな強さがあったらもっと生きやすいんだろうな」
本音だ。
アーフェンのような強さが欲しい。真っ直ぐに自分の意志を貫くことができる強さが。聖者としてのプレッシャーから解放されてようやく周囲を見回すことができるが、誰も自分の心に蓋をして生きている人がいない。
いつからだろう、あんな生き方が当たり前になったのは。
自分を否定して、矮小になって、思ったことすら口にできないなんて。
もし自分がアーフェンのように自信に満ち溢れた人間だったら、聖者だと言われた段階で流されることなく自分には特別な力がないとはっきり言えただろう。なにもできないから教えてほしいと。
(そういえば仕事も、新人教育を過ぎてから誰かに教えてほしいと助けを求めたことがなかったな)
迷惑がられるんじゃないかと、馬鹿にされるんじゃないかと、訊くことすら怖れていた。分からない単語も、その時は笑って頷き後で意味を知ってから場違いなことをしてしまったと落ち込んだことが何度もある。
けれど、改善できなかった。
ただ落ち込むだけで現状を打破しようという気概がなかった。
自分の駄目さを目の当たりにして、本当に久しぶりに口角を上げた。もう癖になった笑い方は、早々治るものではないが、それを見たアーフェンは眉をしかめた。
「無理になんでも諦めたような笑い方をするな。お前の穏やかさは美徳なんだ、誰でも持っているものじゃない」
「え……?」
初めてアーフェンに褒められて驚いた。それがまた癪に障ったのかとても不機嫌だと言わんばかりの顔になる。
「なんで驚く」
「いえ……そんなことを言われたのは初めてなので……前の世界でもそんなことを言われたことがなかったので……」
「そうなのか? 俺はお前のそういう所が好ましいと思っている」
いつにない遠回しな言い方に笑った。夕暮れ独特の茜色がアーフェンの顔を染めるから、一瞬口説かれているのかと勘違いしてしまうが、そんなはずがない。それでも「好ましい」なんて言われれば嬉しいと感じてしまう。
だって、真柴はアーフェンに好意があった。
それが自分を守ってくれることへの依存からなのか、憧れから来る羨望なのか、共にいることで芽生えた親愛なのか、真柴には分からない。けれどアーフェンから認めて貰えたようで嬉しさが胸の中に広がり、幸福感が指先にまで届く。
「ありがとうございます」
はにかみながら笑い、隠すように俯いて食事を早めた。
いつもは柔らかくて美味しいと思っていた兎の肉の味が分からなくなる。けれど、美味しいものを食べたときのように胸が熱くなり、子供の頃のようにワクワクしてしまう。擽ったくて背中が痒くて、なんとも言えない気持ちになる。
こんな感情、生まれて初めてだ。
(これが恋……なのかな?)
真柴にはよく分からないが、アーフェンとの生活は心地よくて今を手放したくはない。
「ここでは好きなことだけをしていればいい」
ぶっきらぼうな優しさを見せてくれるから、心が傾く。
このまま今の生活が続けられることを、神に願った。
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