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続・モリガン一人旅(第8話)
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モリガンは「秋の領域最大の魔女」である。
そして、彼女は実母であるエレオノーラより「魔女の叡智」を受け継いでいる。
それは、先代までの魔女の力や記憶を継承したものだー。
「ゆえに、わしの魔力は実は無尽蔵なんじゃよ」
楓に対して得意げに説明するモリガン。
「・・・しかし、だったらなんでお前、さっきはバテてたんだよ?」
先ほど、カイトたちを転送魔法陣で大樹に送り届けた後、モリガンはソファの上にへたり込んでいたのだ。
「無尽蔵の魔力を持つなら、どれだけ高等な魔法を使おうが大丈夫なんじゃないのか?」
楓の疑問も尤もである。無尽蔵の魔力ーすなわち、ゲームキャラに例えるなら、どれだけ魔法を使用してもMPはMAXのままのはずだ。
楓の疑問に対して、頭を掻きながらモリガンが答える。
「いや、確かに魔力容量自体は無尽蔵なんじゃがな・・・一度に取り出せる魔力の量は制限があるし、何よりやはり肉体には高等な魔法を使えば使った分だけの疲労は生ずる。じゃから、まあフリーエネルギー機関みたいなもので、魔力そのものは永遠でも、一度に取り出せるエネルギー量は制限があるし、当然、大きなエネルギーを使えば、その分媒体にも負荷がかかるというわけじゃ」
「なるほど・・・」
「そのために休息自体は必要ということになる」
確かに、フリーエネルギー機関と同じだ。永久機関と類似して語られるフリーエネルギー機関ではあるが、一応エネルギー保存則には抵触しないということで、小規模ながらこの世界にも存在している。魔力の出現がそれを可能にしたのだった。
前文明時代にもフリーエネルギー機関を名乗るものは多く出回っていたが、その多くは実際にはフリーエネルギーとは呼べない代物ー例えば、永久磁石を活用したものとか(永久と銘打っているからと言って、実際に永久な磁石というわけではないのだが)、作成者自身がエネルギー量を計算していく過程で計算結果を間違えた挙句、入力より出力の方が大きくなってしまったものとかーであった。つまりは、作成者自身が物理学に詳しくなかったり、勘違いをしている場合も多々見受けられる。
「まあ、転送魔法陣を使った後に、少しは休憩したからのう・・・こやつがこのアトリエに到着するまでにはお主の言うところの「イタズラ魔法」を使えるくらいには体も持ち直しておったということじゃ」
右手の人差し指をぴんと立て、口角を釣り上げながら、それこそイタズラ小僧のような笑みを浮かべるモリガンだったー。
そして、彼女は実母であるエレオノーラより「魔女の叡智」を受け継いでいる。
それは、先代までの魔女の力や記憶を継承したものだー。
「ゆえに、わしの魔力は実は無尽蔵なんじゃよ」
楓に対して得意げに説明するモリガン。
「・・・しかし、だったらなんでお前、さっきはバテてたんだよ?」
先ほど、カイトたちを転送魔法陣で大樹に送り届けた後、モリガンはソファの上にへたり込んでいたのだ。
「無尽蔵の魔力を持つなら、どれだけ高等な魔法を使おうが大丈夫なんじゃないのか?」
楓の疑問も尤もである。無尽蔵の魔力ーすなわち、ゲームキャラに例えるなら、どれだけ魔法を使用してもMPはMAXのままのはずだ。
楓の疑問に対して、頭を掻きながらモリガンが答える。
「いや、確かに魔力容量自体は無尽蔵なんじゃがな・・・一度に取り出せる魔力の量は制限があるし、何よりやはり肉体には高等な魔法を使えば使った分だけの疲労は生ずる。じゃから、まあフリーエネルギー機関みたいなもので、魔力そのものは永遠でも、一度に取り出せるエネルギー量は制限があるし、当然、大きなエネルギーを使えば、その分媒体にも負荷がかかるというわけじゃ」
「なるほど・・・」
「そのために休息自体は必要ということになる」
確かに、フリーエネルギー機関と同じだ。永久機関と類似して語られるフリーエネルギー機関ではあるが、一応エネルギー保存則には抵触しないということで、小規模ながらこの世界にも存在している。魔力の出現がそれを可能にしたのだった。
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「まあ、転送魔法陣を使った後に、少しは休憩したからのう・・・こやつがこのアトリエに到着するまでにはお主の言うところの「イタズラ魔法」を使えるくらいには体も持ち直しておったということじゃ」
右手の人差し指をぴんと立て、口角を釣り上げながら、それこそイタズラ小僧のような笑みを浮かべるモリガンだったー。
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