テキトーすぎな《ユグドラシル》の皆さん

ミケとポン太

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続・モリガン一人旅(第20話)

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「・・・いいだろう、魔女の小娘よ。ここは貴様の提案に乗ってやることにするわ」

 アサギはモリガンの提案を受け入れることにした。今まで自分は孤高の剣士として、ほぼ一人だけで戦ってきたアサギだったが、さすがに正攻法では勝てないとわかる相手を前には矜持よりも確実な勝利の方が勝るようだった。

「・・・楓、ホルル、危ないから、お主らは森の方へ隠れておれ」

「わ、わかった」

「ホーホウ」

 楓とホルルを先に森の方へと逃がす。

「私から逃げられると思っているのですか?お嬢さん方」

 当然、そんな彼女たちを、おとなしく見逃すガレスではない・・・が。

「そやつらにかまけておる場合か、ガレスとやら・・・お主の相手はこのわしらじゃよ!」

 叫ぶが早いか、モリガンは、ガレスめがけて魔法弾を撃ちこむ。

「その程度の攻撃では私を阻むことなどできませんよ!!」

 モリガンの攻撃に、ガレスは全くの涼しい顔で対処した。

 いや、対処しようとしてー。

「おや?」

 自分の周囲に、他の術式が展開されていることに気が付く。魔法反射系の術式だった。それが、ガレスの周りの中空にいくつか展開されていたのだ。

「いつのまに・・・」

 さしものガレスも、いささか驚愕したようだった。まさか、一瞬でこれほどの術式を展開するとは・・・。

 いや、この小娘は転送魔法陣を使っていたのだから、このくらいの芸当はできて当たり前かー。

 ガレスに打ち込まれたと思われた魔法弾は、ガレスの脇を高速で通り抜け、背後に展開されていた術式の障壁に阻まれ、反射された。

 狙いは当然・・・白い影である!!

 ガレスも、モリガンの真の狙いに気が付いたのか、自身の相方を守るため、モリガンの魔法弾を相殺しようと試みるがー。

「やらせるか!!」

 今度は、ガレスめがけてアサギが跳躍し、彼の術式展開を妨害してきた。

「む・・・!」

 この小娘ども・・・気が付いていたのか。

 忌々し気に舌打ちしたガレスは、さらに上空へと逃れ、アサギの攻撃を何とか回避した。だが、白い影の方は間に合わず、モリガンの攻撃を回避しきれなかったようだ。

「があぁぁぁ!!」

 白い影が、苦痛の叫び声を上げる。モリガンの魔法弾は、一旦反射術式で反射した後、さらに複数に細かく分かれて白い影に降り注いだのだ。ガレスと共に上空へと逃れようとして、一瞬間に合わなかったのだろう。影と言っても、本物の影のように光源に応じて本体と動きを共にするというわけではない。あくまでも、白い影のように見えた別の個体というだけの話だ。

 何とか、ガレスと白い影の分離には成功したモリガンとアサギだった。

「こやつらを引きはがしてしまえば、あとはそれぞれの得意分野で叩きのめすのみじゃ!!」

「言われんでもわかっている!!」

 モリガンとアサギが、それぞれの獲物に向けて攻撃を再開したー。
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