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続、青春×グラフィティ
5裏
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俺は先輩たちに言われるまま、後ろを付いて行った。
先輩たちの話では、これから黒煙団にとって邪魔な存在を襲撃するつもりらしい。
「あのクソライターを殺れば、俺たちはチームでの立場を一気に上げることができる。おい江津、今日の働き次第でお前も黒煙団に入れるかどうか決まるんだと思って、気合い入れてけよ」
うす、と俺は答えたが、事態を完全に飲み込めたわけではなかった。襲撃するって、その人を襲ってどうするんだ? 殴って、ケガさせるのが目的なのか。それとも……殺るって、まさか本当に殺すわけじゃないよな?
外気はこんなにも冷えているというのに、背中を嫌な汗が伝う。
そのとき、急にケータイが鳴り出して、思わず体をびくつかせた。
着信を確認し、俺は思わず固まった。
相手は、石神からだったのだ。
あいつから連絡が入るなんて、予想もしていなくて、俺は戸惑う。だってあの誘拐事件以降、まともに会話することが出来ていなかったんだぜ。
「ちょっとすみません」
そう言って、慌ててケータイを耳元に持ってきた俺に対して、先輩たちは舌打ちしてから、「先に行くぞ」と言い置いて歩き去る。
通話ボタンを押すと、耳元で石神が、俺の名前を呼んだ。
なんだか、とても懐かしい響きだ。
石神が俺の名前を呼ぶ。ただそれだけのことが、いまは無性に心に響く。
あまり待たせるわけにもいかないため、余韻もそこそこに、俺は答
えた。
「どうした石神、こんな時間に?」
「ええ。ちょっと江津に聞きたいことあって連絡したんだけど、いい?」
「なんだよ、聞きたいことって」
「さっき偶然見かけたんだけど、あんた、おかしな連中と一緒にいなかった? 黒い服着た、柄の悪い」
っ!? 見られていたのか。どこからだ。どこから見られていた。
さっき、人通りの多い駅近くのファストフード店に先輩たちと腹ごしらえのために入ったから、そのときか?
警戒しながら、答える。
「あの人たちは、高校辞めた先輩だ。偶然会ったから、久しぶりに話してただけだよ。そういう石神は、どこで見てたんだ?」
それとなく探りを入れる。見られたくらいなら問題ない。会話を聞かれなかったのなら。
「駅の側で、チラッと見かけただけ。すぐに見失ったし」
という石神の答えに、俺は安堵する。
ファーストフード店で、先輩たちは言った。
なかなか姿を見せない噂のグラフィティライター、線引屋がクラブのイベントに現れるという話がネットでつぶやかれていたと。黒煙団と線引屋の間にどんな確執があるのか詳しくは知らない。わかることは、街一個を仕切る県内最大チームよりも、たった一人のライターがアンダーグラウンドを代表する不良みたいに噂されていること。そして、カラーギャング全盛期から県内有数の街を仕切ってきた黒煙団を過去の遺物と評し、これからの時代はタギングによる縄張り争いがメインであり、その先頭を歩くのが線引屋だとネット記事で書かれてしまったことが、黒煙団の怒りを買ったようだ。
線引屋とかいうグラフィティライターには同情するが、アングラなストリートの世界で生きるのなら、暴力の渦に飲み込まれても文句など言える立場にはねえ。
そう、それは俺も一緒だ。
俺はこれから、黒煙団というチームで力を付けていく。
石神を襲ったようなクソな連中に対抗するためには、正統派じゃいられない。汚ねぇ連中を叩き潰すだけの力を、俺は手に入れてみせる。
そのためなら俺は、どんなことだってしてやる。
「なあ、石神。もしもあのとき俺が助けに行ってたら、お前の気持ちは変わっていたのか?」
「は? いきなりなんの話よ」
「いや、いいんだ」
我ながら、女々しいかぎりだと反省する。
俺はクラブで石神が男たちに絡まれているのを見ても、自分の身可愛さで見て見ぬふりをしたんだ。それでも、今もこうして彼女が無事なのは、認めたくないが、間久辺が動いたからなのだろう。
あのオタクにできて、俺にはできなかった。その事実が、なによりも頭にきていた。
だから、もう間違わない。少なくとも俺があの野郎と同じラインに並ぶためには、力を付けないといけねえ。
そのために、悪いが生け贄になってもらうぜ。
なあ、線引屋。テメエの首、これから奪いに行く。
俺はそして、石神との電話を切った。
さっき、ファーストフード店で話しているとき、線引屋の襲撃場所について教えられた。素顔を誰一人として知らない相手だ。イベント会場から出てくるのを待ち伏せしたところで、もしもマスクを外されていたら誰が線引屋なのかわからなくなる。
そこで、大胆にもイベント会場で線引屋を襲撃することになった。
先輩が、「場所わかるか?」と言って、口にしたイベント会場の名前を聞き、俺はもちろんと答えた。
先輩たちに教えられた場所。それは奇しくも、俺の人生を狂わせることになったクラブ『モスキート』だった。
会場に到着した俺は、中の異様な熱気に度肝抜かれた。
前回参加したイベントとは、明らかに密度が違う。
流れる曲のリミックスもクールで、客が盛り上がっているのにも納得だ。
だが、それにしてはどこか雰囲気がおかしい。会場のあちこちに乱闘した痕跡が見られ、これではまるで線引屋を襲撃した後みたいだ。
先輩たちの姿を探そうと会場を歩いていると、MCの男がマイクを片手に声を張り上げた。
「あらためて紹介するぜっ! マイメンーーー線引屋っ!!」
壇上に現れた線引屋を、割れんばかりの声援が迎え入れた。
俺は先輩たちの姿を発見すると、そっと近付いて合流を果たした。
「……ふざけんな。なんだよ、これ」
呆然と立ち尽くす先輩は、そう言って周囲を見渡した。
「『ジャガーズ』、『我道』、『ドープマン』、その他にも有名チームがごろごろいやがる。全員、線引屋に声援送ってるじゃねえか。これじゃあ話が違う。あいつはどこにも属してない、ただのグラフィティライターじゃねえのかよ!」
壇上の線引屋に向けられる熱狂的な歓声を見るかぎり、とてもじゃないが襲撃することなどできなかった。
先輩たちは苦虫を噛み潰したような顔になり、俺の腕を乱暴に引っ張りながら、人波から外れた。
トイレに入ると、先輩の一人が鞄に手を入れ、「江津、これ」と言った。その手に握られていたのは、刃渡り15センチくらいある大振りなナイフ。先輩はそのナイフを俺に向けると、言った。
「お前、これで線引屋刺してこい」
俺は鈍く光るナイフよりも、先輩の狂気に満ちた表情と言葉に恐怖を覚えた。
俺だけじゃない。他の先輩たちも笑顔を失っていた。
「お、おい鬼頭。さすがにそれはやり過ぎだって」
「そうだよ。殺しちまったらさすがにやべぇって」
先輩二人がそう言っても、鬼頭先輩は考えをあらためようとはしなかった。鋭い眼光を向け、「忘れたのかよ」と二人を睨みつける。
「高校を退学させられて、周囲からバカにされて……俺ら三人でデカイことやってあいつらを見返そうって言ったじゃねえかよ。そのために黒煙団に入ったんだろうが!」
知らなかった。
先輩たちに久々に会った俺は、三人共、自由な生活を謳歌しているものだと思っていた。実際、退学が決定した直後も、彼らはけろっとした態度だったし、むしろ、札付きのワルと認定されたみたいで、カッコいいと思ってすらいた。
だが、事実は違っていたのだろう。
周囲や社会の目は、三人を容赦なく蔑視したのだ。詳しいことはわからないが、彼らの経歴とプライド、両方を満たす器が、不良グループしかなかったに違いない。
「江津、お前も他人事じゃねえんだからな」
鬼頭先輩は、そう言って俺を真っ直ぐに見た。
「野球しか取り柄のないお前が、それを奪われたらなにも残らねえぞ。そうなったら、周囲の目は一気に冷たくなる。俺たちが言うんだから間違いねえ。お前も、俺たちと同類だ」
そう言うと、鬼頭先輩は手の中でナイフを回転させると、刃先を指先で掴んで、逆に柄の部分を俺の胸元に持ってきた。
「掴め、江津。もうお前もこっち側だ。今さらお前に帰る場所があると思うなよ」
俺は、野球部での日々、家での生活を思い返していた。
ガキの頃からそれしか取り柄のなかった野球をこうして奪われ、家では厳しい親父から、半殺しにされるんじゃないかってくらい殴られて、兄貴たちみたいに頭も良くない俺は、良い大学にも行ける見込みがなくて、親から見放されたようなものだ。
学校では、明らかに腫れ物に触るような、遠巻きに見てくるクラスの連中にうんざりする。
本当に、どうしてこんなことになってしまったんだろう。
たった一回、間違えてしまっただけじゃないか。
別に、本当に夜の街とか、クラブで遊びたいと思った訳じゃない。ただ、ちょっと背伸びして、あいつらにーーー石神に良い所を見せたかっただけなのに、全部壊れちまった。
一度壊れちまったものは簡単にはなおらない。
だったら、いっそすべてを壊して、一から始めればいいんじゃないのか?
手っ取り早くこの状況を破壊できる道具が、目の前に差し出されている。俺には力が必要なんだ。あんなキモオタに奪われないための力が。そのために俺は、先輩に言われるまま、ナイフを手に取った。
このアンダーグラウンドの世界で、俺は生まれ変わる。
そのために、邪魔なものはすべて排除するまでだ。
ーーー待っていやがれ、線引屋。
先輩たちの話では、これから黒煙団にとって邪魔な存在を襲撃するつもりらしい。
「あのクソライターを殺れば、俺たちはチームでの立場を一気に上げることができる。おい江津、今日の働き次第でお前も黒煙団に入れるかどうか決まるんだと思って、気合い入れてけよ」
うす、と俺は答えたが、事態を完全に飲み込めたわけではなかった。襲撃するって、その人を襲ってどうするんだ? 殴って、ケガさせるのが目的なのか。それとも……殺るって、まさか本当に殺すわけじゃないよな?
外気はこんなにも冷えているというのに、背中を嫌な汗が伝う。
そのとき、急にケータイが鳴り出して、思わず体をびくつかせた。
着信を確認し、俺は思わず固まった。
相手は、石神からだったのだ。
あいつから連絡が入るなんて、予想もしていなくて、俺は戸惑う。だってあの誘拐事件以降、まともに会話することが出来ていなかったんだぜ。
「ちょっとすみません」
そう言って、慌ててケータイを耳元に持ってきた俺に対して、先輩たちは舌打ちしてから、「先に行くぞ」と言い置いて歩き去る。
通話ボタンを押すと、耳元で石神が、俺の名前を呼んだ。
なんだか、とても懐かしい響きだ。
石神が俺の名前を呼ぶ。ただそれだけのことが、いまは無性に心に響く。
あまり待たせるわけにもいかないため、余韻もそこそこに、俺は答
えた。
「どうした石神、こんな時間に?」
「ええ。ちょっと江津に聞きたいことあって連絡したんだけど、いい?」
「なんだよ、聞きたいことって」
「さっき偶然見かけたんだけど、あんた、おかしな連中と一緒にいなかった? 黒い服着た、柄の悪い」
っ!? 見られていたのか。どこからだ。どこから見られていた。
さっき、人通りの多い駅近くのファストフード店に先輩たちと腹ごしらえのために入ったから、そのときか?
警戒しながら、答える。
「あの人たちは、高校辞めた先輩だ。偶然会ったから、久しぶりに話してただけだよ。そういう石神は、どこで見てたんだ?」
それとなく探りを入れる。見られたくらいなら問題ない。会話を聞かれなかったのなら。
「駅の側で、チラッと見かけただけ。すぐに見失ったし」
という石神の答えに、俺は安堵する。
ファーストフード店で、先輩たちは言った。
なかなか姿を見せない噂のグラフィティライター、線引屋がクラブのイベントに現れるという話がネットでつぶやかれていたと。黒煙団と線引屋の間にどんな確執があるのか詳しくは知らない。わかることは、街一個を仕切る県内最大チームよりも、たった一人のライターがアンダーグラウンドを代表する不良みたいに噂されていること。そして、カラーギャング全盛期から県内有数の街を仕切ってきた黒煙団を過去の遺物と評し、これからの時代はタギングによる縄張り争いがメインであり、その先頭を歩くのが線引屋だとネット記事で書かれてしまったことが、黒煙団の怒りを買ったようだ。
線引屋とかいうグラフィティライターには同情するが、アングラなストリートの世界で生きるのなら、暴力の渦に飲み込まれても文句など言える立場にはねえ。
そう、それは俺も一緒だ。
俺はこれから、黒煙団というチームで力を付けていく。
石神を襲ったようなクソな連中に対抗するためには、正統派じゃいられない。汚ねぇ連中を叩き潰すだけの力を、俺は手に入れてみせる。
そのためなら俺は、どんなことだってしてやる。
「なあ、石神。もしもあのとき俺が助けに行ってたら、お前の気持ちは変わっていたのか?」
「は? いきなりなんの話よ」
「いや、いいんだ」
我ながら、女々しいかぎりだと反省する。
俺はクラブで石神が男たちに絡まれているのを見ても、自分の身可愛さで見て見ぬふりをしたんだ。それでも、今もこうして彼女が無事なのは、認めたくないが、間久辺が動いたからなのだろう。
あのオタクにできて、俺にはできなかった。その事実が、なによりも頭にきていた。
だから、もう間違わない。少なくとも俺があの野郎と同じラインに並ぶためには、力を付けないといけねえ。
そのために、悪いが生け贄になってもらうぜ。
なあ、線引屋。テメエの首、これから奪いに行く。
俺はそして、石神との電話を切った。
さっき、ファーストフード店で話しているとき、線引屋の襲撃場所について教えられた。素顔を誰一人として知らない相手だ。イベント会場から出てくるのを待ち伏せしたところで、もしもマスクを外されていたら誰が線引屋なのかわからなくなる。
そこで、大胆にもイベント会場で線引屋を襲撃することになった。
先輩が、「場所わかるか?」と言って、口にしたイベント会場の名前を聞き、俺はもちろんと答えた。
先輩たちに教えられた場所。それは奇しくも、俺の人生を狂わせることになったクラブ『モスキート』だった。
会場に到着した俺は、中の異様な熱気に度肝抜かれた。
前回参加したイベントとは、明らかに密度が違う。
流れる曲のリミックスもクールで、客が盛り上がっているのにも納得だ。
だが、それにしてはどこか雰囲気がおかしい。会場のあちこちに乱闘した痕跡が見られ、これではまるで線引屋を襲撃した後みたいだ。
先輩たちの姿を探そうと会場を歩いていると、MCの男がマイクを片手に声を張り上げた。
「あらためて紹介するぜっ! マイメンーーー線引屋っ!!」
壇上に現れた線引屋を、割れんばかりの声援が迎え入れた。
俺は先輩たちの姿を発見すると、そっと近付いて合流を果たした。
「……ふざけんな。なんだよ、これ」
呆然と立ち尽くす先輩は、そう言って周囲を見渡した。
「『ジャガーズ』、『我道』、『ドープマン』、その他にも有名チームがごろごろいやがる。全員、線引屋に声援送ってるじゃねえか。これじゃあ話が違う。あいつはどこにも属してない、ただのグラフィティライターじゃねえのかよ!」
壇上の線引屋に向けられる熱狂的な歓声を見るかぎり、とてもじゃないが襲撃することなどできなかった。
先輩たちは苦虫を噛み潰したような顔になり、俺の腕を乱暴に引っ張りながら、人波から外れた。
トイレに入ると、先輩の一人が鞄に手を入れ、「江津、これ」と言った。その手に握られていたのは、刃渡り15センチくらいある大振りなナイフ。先輩はそのナイフを俺に向けると、言った。
「お前、これで線引屋刺してこい」
俺は鈍く光るナイフよりも、先輩の狂気に満ちた表情と言葉に恐怖を覚えた。
俺だけじゃない。他の先輩たちも笑顔を失っていた。
「お、おい鬼頭。さすがにそれはやり過ぎだって」
「そうだよ。殺しちまったらさすがにやべぇって」
先輩二人がそう言っても、鬼頭先輩は考えをあらためようとはしなかった。鋭い眼光を向け、「忘れたのかよ」と二人を睨みつける。
「高校を退学させられて、周囲からバカにされて……俺ら三人でデカイことやってあいつらを見返そうって言ったじゃねえかよ。そのために黒煙団に入ったんだろうが!」
知らなかった。
先輩たちに久々に会った俺は、三人共、自由な生活を謳歌しているものだと思っていた。実際、退学が決定した直後も、彼らはけろっとした態度だったし、むしろ、札付きのワルと認定されたみたいで、カッコいいと思ってすらいた。
だが、事実は違っていたのだろう。
周囲や社会の目は、三人を容赦なく蔑視したのだ。詳しいことはわからないが、彼らの経歴とプライド、両方を満たす器が、不良グループしかなかったに違いない。
「江津、お前も他人事じゃねえんだからな」
鬼頭先輩は、そう言って俺を真っ直ぐに見た。
「野球しか取り柄のないお前が、それを奪われたらなにも残らねえぞ。そうなったら、周囲の目は一気に冷たくなる。俺たちが言うんだから間違いねえ。お前も、俺たちと同類だ」
そう言うと、鬼頭先輩は手の中でナイフを回転させると、刃先を指先で掴んで、逆に柄の部分を俺の胸元に持ってきた。
「掴め、江津。もうお前もこっち側だ。今さらお前に帰る場所があると思うなよ」
俺は、野球部での日々、家での生活を思い返していた。
ガキの頃からそれしか取り柄のなかった野球をこうして奪われ、家では厳しい親父から、半殺しにされるんじゃないかってくらい殴られて、兄貴たちみたいに頭も良くない俺は、良い大学にも行ける見込みがなくて、親から見放されたようなものだ。
学校では、明らかに腫れ物に触るような、遠巻きに見てくるクラスの連中にうんざりする。
本当に、どうしてこんなことになってしまったんだろう。
たった一回、間違えてしまっただけじゃないか。
別に、本当に夜の街とか、クラブで遊びたいと思った訳じゃない。ただ、ちょっと背伸びして、あいつらにーーー石神に良い所を見せたかっただけなのに、全部壊れちまった。
一度壊れちまったものは簡単にはなおらない。
だったら、いっそすべてを壊して、一から始めればいいんじゃないのか?
手っ取り早くこの状況を破壊できる道具が、目の前に差し出されている。俺には力が必要なんだ。あんなキモオタに奪われないための力が。そのために俺は、先輩に言われるまま、ナイフを手に取った。
このアンダーグラウンドの世界で、俺は生まれ変わる。
そのために、邪魔なものはすべて排除するまでだ。
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