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第7話 退かぬ! 媚びぬ! 顧みぬ!
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白。
ピンク。
白。
紺。
白と黒。
赤。
一つ飛ばして。
黒。
は~。眼福。眼福じゃ。
俺は勢いよく走り回れるようになった。まだ少し足取りは覚束ないので転んでしまう事もあるが、2足歩行をマスターした俺はもはや誰も止められぬ。
手に入れてやる……! “その領域”… “スカートの向こう側”を……!!
白。
白。
黒。
一つ飛ばして。
赤。
「本当にジークフリート様は隠れるのがお好きですね」
駄メイドのピンクを身に纏っているマーレは見当違いな事を呟いた。
だがそれも仕方なき事。俺はスカートの中に潜り込むだけでなく、カーテンにくるまって隠れたり、机の下に隠れたり、あらゆる場所にに潜り込んでいた。
それも全ては“スカートの向こう側”に到達するために必要なことである。スカートの中ばかり潜り込んでいては何か違和感を抱いてしまうところを、他の場所にも潜り込むことでカモフラージュし、俺は決してスカートの中が目的ではありませんよ、と思い込ませるべく綿密に行動していたのだ。
そしてまんまとマーレがそのミスリードに引っかかったという訳である。
ククク。俺の手のひらで踊らされておるわ。
さらにスカートの中が真っ暗であるという障害も、俺の進化を遂げた【ライト】の魔法により難なく取り除く事に成功していた。
具体的には詠唱も何も唱えることなく、【ライト】を行使し、その明るさも自由自在に段階調整する事を可能にしている。その調整は明るさだけにとどまらず、光の波長を変えて色も自在に変化させることだってできるに至っている。控えめに言っても【ライト】という魔法を究めたと言っても過言ではないのではなかろうか。
俺は魔法を使える事をお兄様にでも披露しようと思ったのだが、まだ誰にも言ってはいない。何故ならば、お兄様は勘が鋭いので俺がスカートの中に入っているのが破廉恥目的であると悟ってしまうかもと危惧したからである。
当然メイド達にも俺が【ライト】の魔法を使えるのを知られるのは不味い気がした。詠唱もなく光を出せるのを知られたら、警戒心を抱かせてしまうかもしれないからだ。
つまり、俺が魔法を使えるのは当分黙っておくのが得策という事だろう。少なくとも、俺の身長がスカートの中に潜り込むのが不可能になる頃までは……
そんなこんなで俺は“スカートの向こう側”に到達するために今日も元気に走り回る。
白。
ピンク。
赤。
黒。
くぅ、またしても……
メイド長のメリッサの鉄壁のガードが破れぬ。潜り込む隙が微塵もないのだ。眼鏡の奥から覗かせる鋭い眼光は俺の動きを事前に察知し威嚇してきやがる。後ろから近付いても難なく察知され躱されてしまう。
しかし、今日こそはメリッサの“スカートの向こう側”を手に入れて見せる。
人は障害が大きいほど挑みたくなるのである。向こう側にはどんな景色が待っているのか。いざ勝負である。
俺のスーパーコンピューターがその糸を針の穴に通すが如く小さな道筋をはじき出した。
まずは俺の極めた【ライト】の魔法によって、自分と瓜二つの3D映像を空中に投射する。うむ、なかなかリアルに再現できたな。【ライト】も究めればこんな事もできるのである。魔法の恐ろしさに俺は震えた。
この俺の分身は、遠目で見れば立体映像である事は分かりにくい。触れれば実態を伴わないのでばれてしまうが、今回の作戦には支障をきたさない。
まずはこの自分の分身を正面からけしかける。いくつかのフェイントをかけながら、“スカートの向こう側”を目指すが、メリッサは片手を俺の分身に向けて「ここは通さない♦」とばかりに威嚇する。
しかし、すでにメリッサは俺の術中にはまっているのだ。実態の俺はすでにメリッサの後ろに回っている。普段であれば後ろからでも防がれるのだが、今回は意識が前方に向いているので成功するはずだ。
俺の分身はゆらゆらと揺れながらメリッサに近づく。
「何です。ジークフリート様の動きが暗殺者のような動きです。全く足音がしないのはどういったわけですか……」
何やら呟いているが、気にしない。
俺の分身はメリッサへと突っ込む。それに反応して、メリッサの右手が俺の分身に伸びる。その速さが俺の予測を上回っており、分身が捕まえられそうになるが、その手は空を切る。
「えっ?!」
「残像だ!!」と言いたいところだが、俺の目的は“スカートの向こう側”だ。そもそも分身は喋る事もできない。
体勢が崩れて、前のめりになり後ろのスカートに隙が生じている。
今だ!!
俺はメリッサのスカートの中へと後ろから滑り込む。
「きゃあ!!」
メリッサが高い悲鳴を上げる。
俺は手に入れたぞ。この領域を……
俺はすかさず【ライト】を頭の中で念じる。光量はスカートの中から漏れない程度っと。
そして目の前に現れたのは……
クマ!!
そこには最後の守護者が現れ……てなかった。そこにあったのはクマの刺繍が施された白いパンツがあったのだ。俺がそれを一目見た途端に、メリッサにスカートの中から引きずり出された。
そして、メリッサの拳が俺の頭に落ちる。
あいった~。
「こ、これは教育的指導ですよ。レディーのスカートの中に潜り込むのは王族としてあるまじき行為です!!」
俺がスカートの中に入った時、他のメイド達は言葉だけで注意をするか、苦笑いをしているかなのに手を出してきおるとは……王族にも退かずに罰を与えるとはメリッサさんはやり手ですな。俺はメリッサを見上げて謝罪する。
「ごめんなしゃい」
メリッサの顔は恥ずかしそうにしており、耳まで赤くなっている。
これはクマのパンツを見られたかもと思って、恥ずかしさに震えているのかもしれないな。そんなに恥ずかしいなら履いてこなければいいのに。
でもクマのパンツでもいいじゃない。全然可愛らしいですよ。20代前半で履いているのは少々疑問が残りますが……
「分かればいいんです。他人のスカートの中に入ればもっと恐ろしい仕打ちを受ける場合もあるんですよ。これが貴族の令嬢方であったなら、いくらジークフリート様が王族といえどそれなりの処分が下されますよ」
はい。それは分かっています。子供だけが許される特権であることは心得ておりますよ。
俺は反省の色を示して、これは申し訳ないことをしたかな……等とは全然思わなかった。これは最高のカードを手に入れたかもしれんな。俺は6歳になるとお兄様と同じようにメイド達から王族としての教養を身につけるために個人レッスンを受けなければならないようである。
その時にこのカードがあればきっと何かに使えるはずである。
このカードを切った時、メリッサがどんな反応を示すか。ククク、今から楽しみである。
「それにしてもジークフリート様。どうやって私の後ろに回ったんですか? 何かしました?」
俺は首をこてっと横に傾けてすっとぼける事にした。
メリッサはそれ以上追及はしてこなかったが、首をかしげながらその場を去って行った。
ピンク。
白。
紺。
白と黒。
赤。
一つ飛ばして。
黒。
は~。眼福。眼福じゃ。
俺は勢いよく走り回れるようになった。まだ少し足取りは覚束ないので転んでしまう事もあるが、2足歩行をマスターした俺はもはや誰も止められぬ。
手に入れてやる……! “その領域”… “スカートの向こう側”を……!!
白。
白。
黒。
一つ飛ばして。
赤。
「本当にジークフリート様は隠れるのがお好きですね」
駄メイドのピンクを身に纏っているマーレは見当違いな事を呟いた。
だがそれも仕方なき事。俺はスカートの中に潜り込むだけでなく、カーテンにくるまって隠れたり、机の下に隠れたり、あらゆる場所にに潜り込んでいた。
それも全ては“スカートの向こう側”に到達するために必要なことである。スカートの中ばかり潜り込んでいては何か違和感を抱いてしまうところを、他の場所にも潜り込むことでカモフラージュし、俺は決してスカートの中が目的ではありませんよ、と思い込ませるべく綿密に行動していたのだ。
そしてまんまとマーレがそのミスリードに引っかかったという訳である。
ククク。俺の手のひらで踊らされておるわ。
さらにスカートの中が真っ暗であるという障害も、俺の進化を遂げた【ライト】の魔法により難なく取り除く事に成功していた。
具体的には詠唱も何も唱えることなく、【ライト】を行使し、その明るさも自由自在に段階調整する事を可能にしている。その調整は明るさだけにとどまらず、光の波長を変えて色も自在に変化させることだってできるに至っている。控えめに言っても【ライト】という魔法を究めたと言っても過言ではないのではなかろうか。
俺は魔法を使える事をお兄様にでも披露しようと思ったのだが、まだ誰にも言ってはいない。何故ならば、お兄様は勘が鋭いので俺がスカートの中に入っているのが破廉恥目的であると悟ってしまうかもと危惧したからである。
当然メイド達にも俺が【ライト】の魔法を使えるのを知られるのは不味い気がした。詠唱もなく光を出せるのを知られたら、警戒心を抱かせてしまうかもしれないからだ。
つまり、俺が魔法を使えるのは当分黙っておくのが得策という事だろう。少なくとも、俺の身長がスカートの中に潜り込むのが不可能になる頃までは……
そんなこんなで俺は“スカートの向こう側”に到達するために今日も元気に走り回る。
白。
ピンク。
赤。
黒。
くぅ、またしても……
メイド長のメリッサの鉄壁のガードが破れぬ。潜り込む隙が微塵もないのだ。眼鏡の奥から覗かせる鋭い眼光は俺の動きを事前に察知し威嚇してきやがる。後ろから近付いても難なく察知され躱されてしまう。
しかし、今日こそはメリッサの“スカートの向こう側”を手に入れて見せる。
人は障害が大きいほど挑みたくなるのである。向こう側にはどんな景色が待っているのか。いざ勝負である。
俺のスーパーコンピューターがその糸を針の穴に通すが如く小さな道筋をはじき出した。
まずは俺の極めた【ライト】の魔法によって、自分と瓜二つの3D映像を空中に投射する。うむ、なかなかリアルに再現できたな。【ライト】も究めればこんな事もできるのである。魔法の恐ろしさに俺は震えた。
この俺の分身は、遠目で見れば立体映像である事は分かりにくい。触れれば実態を伴わないのでばれてしまうが、今回の作戦には支障をきたさない。
まずはこの自分の分身を正面からけしかける。いくつかのフェイントをかけながら、“スカートの向こう側”を目指すが、メリッサは片手を俺の分身に向けて「ここは通さない♦」とばかりに威嚇する。
しかし、すでにメリッサは俺の術中にはまっているのだ。実態の俺はすでにメリッサの後ろに回っている。普段であれば後ろからでも防がれるのだが、今回は意識が前方に向いているので成功するはずだ。
俺の分身はゆらゆらと揺れながらメリッサに近づく。
「何です。ジークフリート様の動きが暗殺者のような動きです。全く足音がしないのはどういったわけですか……」
何やら呟いているが、気にしない。
俺の分身はメリッサへと突っ込む。それに反応して、メリッサの右手が俺の分身に伸びる。その速さが俺の予測を上回っており、分身が捕まえられそうになるが、その手は空を切る。
「えっ?!」
「残像だ!!」と言いたいところだが、俺の目的は“スカートの向こう側”だ。そもそも分身は喋る事もできない。
体勢が崩れて、前のめりになり後ろのスカートに隙が生じている。
今だ!!
俺はメリッサのスカートの中へと後ろから滑り込む。
「きゃあ!!」
メリッサが高い悲鳴を上げる。
俺は手に入れたぞ。この領域を……
俺はすかさず【ライト】を頭の中で念じる。光量はスカートの中から漏れない程度っと。
そして目の前に現れたのは……
クマ!!
そこには最後の守護者が現れ……てなかった。そこにあったのはクマの刺繍が施された白いパンツがあったのだ。俺がそれを一目見た途端に、メリッサにスカートの中から引きずり出された。
そして、メリッサの拳が俺の頭に落ちる。
あいった~。
「こ、これは教育的指導ですよ。レディーのスカートの中に潜り込むのは王族としてあるまじき行為です!!」
俺がスカートの中に入った時、他のメイド達は言葉だけで注意をするか、苦笑いをしているかなのに手を出してきおるとは……王族にも退かずに罰を与えるとはメリッサさんはやり手ですな。俺はメリッサを見上げて謝罪する。
「ごめんなしゃい」
メリッサの顔は恥ずかしそうにしており、耳まで赤くなっている。
これはクマのパンツを見られたかもと思って、恥ずかしさに震えているのかもしれないな。そんなに恥ずかしいなら履いてこなければいいのに。
でもクマのパンツでもいいじゃない。全然可愛らしいですよ。20代前半で履いているのは少々疑問が残りますが……
「分かればいいんです。他人のスカートの中に入ればもっと恐ろしい仕打ちを受ける場合もあるんですよ。これが貴族の令嬢方であったなら、いくらジークフリート様が王族といえどそれなりの処分が下されますよ」
はい。それは分かっています。子供だけが許される特権であることは心得ておりますよ。
俺は反省の色を示して、これは申し訳ないことをしたかな……等とは全然思わなかった。これは最高のカードを手に入れたかもしれんな。俺は6歳になるとお兄様と同じようにメイド達から王族としての教養を身につけるために個人レッスンを受けなければならないようである。
その時にこのカードがあればきっと何かに使えるはずである。
このカードを切った時、メリッサがどんな反応を示すか。ククク、今から楽しみである。
「それにしてもジークフリート様。どうやって私の後ろに回ったんですか? 何かしました?」
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