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前編
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期限は誕生日の前日まで。
四月一日の今日から二ヶ月間、永井伊織(ながい・いおり)は幼馴染の佐野侑汰(さの・ゆうた)の家で暮らすこととなった。
高校も卒業した伊織は、ドキドキしていた。
この二ヶ月は結婚準備期間である。ずっとずっと大好きだった侑汰との結婚を夢見ていた伊織はこの日をずっと待ち侘びていた。
侑汰が両腕を広げ、「おいで」と微笑んでくれる。
伊織は照れながらも、おずおずとその腕の中に入っていった。
「侑汰さん、朝ですよ」
枕元に腰掛け頭を撫でながらそう言うと、侑汰の目が薄っすら開いた。
「ああそうか…今日から伊織がいるんだよな…。朝から伊織に起こしてもらえるなんて幸せだな」
そう言って微笑まれ、伊織の心臓がドキドキと高鳴る。
「伊織、こっちにおいで」
布団を捲られおいでおいで。おずおずと伊織は侑汰の隣に寝転んだ。
至近距離の侑汰の微笑む顔にドキドキしていると、頬を撫でられた。
「今日から二ヶ月間、よろしくな」
「…ホントに僕の誕生日に結婚してくれる?」
「俺から言い出したんだから当たり前だろ? ただなあ…」
「??」
「俺、結構歳食ってんだがそれでもいいのか?」
伊織は今年十八歳。侑汰は三十一歳である。いくら近所で幼馴染をしていたからといって少し歳が離れすぎているんじゃないかと、侑汰はたまにこぼしている。
伊織は頬を膨らませた。
「僕は侑汰さんがいいんです」
「ははっ、光栄だな。…でもな、この二ヶ月で結婚が嫌になったらちゃんと言うんだぞ? 就職先だってちゃんと紹介してやるし、お前に不自由のないように…」
「だからっ」
伊織は真っ赤な顔で侑汰に抱きついた。
「僕は侑汰さんじゃなきゃイヤですっ」
一瞬、驚いた顔をするものの侑汰はすぐに笑って抱きしめてくれる。
大きな侑汰の体に小柄な伊織の体はすっぽり包まれ、あたたかい。
「ありがとう、伊織。愛してるよ」
ちゅ、と額にキスをされ、さらに伊織は顔を赤くする。
至近距離で見つめられ、目がとろんと落ちてしまう。侑汰の顔が近づき、大きなその目を閉じた。
「ん…」
ちゅ、と重ねるだけのキス。ぽんぽんと頭を撫でられその厚い胸板に顔を埋めて目を閉じ…ハッとする。
「侑汰さん! お仕事! 遅刻しちゃうよ!」
「あーめんどくせえ…ずっと伊織とイチャイチャしてえ…」
「ぼ、僕だってずっと侑汰さんとイチャイチャしたいよっ」
「お、嬉しいこと言ってくれんじゃん。伊織、結婚したら長めの休暇が取れるから、どこ行きたいか考えといてくれ」
「…僕ここがいい」
侑汰さんの腕の中、と呟くと盛大に吹き出された。
「僕は本気で言ってるのっ」
「ははっ、わかってるわかってる。俺のお嫁さんはかわいいなあ」
何度もキスをされ「さていい加減起きるか」と侑汰が寝室を出て行く。
ベッドの中、ひとり残った伊織は真っ赤な顔を手で包んでいた。
(ヒイイ…初日でこれ! 初日でこれっ!)
同棲初日でこれである。結婚したらどうなるやら…でも想像して楽しくて、伊織は笑った。
テーブルを拭きながら今日の夜ごはんの出来を思い出す。
(ちゃんと上手にできたはず。侑汰さんもおいしいって言ってくれたし)
同棲が決まってから毎日のように実家で練習をした。料理だって掃除だって洗濯だってきちんとできるようになった。
明日は何を作ろうかなと考えていると、給湯器からメロディが流れた。
「侑汰さん、お風呂沸きましたよ」
「じゃあ入って来るか」
仕事をしていたのかパソコンを閉じた侑汰が立ち上がる。そのまま風呂場へ向かうのだろうと思っていると目の前に来たので伊織は首を傾いだ。
「伊織」
「はい」
伸びた侑汰の大きな手のひらで襟足を撫でられくすぐったい。そのまま頬を撫でられると思わず擦り寄ってしまう。
(侑汰さんの手おっきい…大好き…)
「一緒に風呂入るか」
「はい。……え?」
「一緒に風呂入ろうぜ。どうせ結婚したら毎日一緒に入る予定なんだから」
「そ、そそそんな予定あるんですか!?」
「ある。よし、伊織捕まえた」
ひょいと抱っこされては頭にキスをされながら風呂場へ連行。
あっという間に服を脱がされ気づいたら広い湯船の中だった。
「伊織が掃除してくれてるからピカピカだな。ありがとうな、伊織」
背の高い侑汰でも足を伸ばせるバスタブの中、伊織は腰をガッシリとホールドされていた。
「ゆ、侑汰さんもお仕事お疲れ様です…」
「家に帰ったら好きな子が出迎えてくれるって幸せだな。伊織、結婚してもお前は専業主婦な」
「バイトぐらいは…」
「だめだ。伊織は家でのんびりしてくれ。家事だってなあ、完璧にしないでいいんだ。手え抜け。今日は一日中昼寝してましたー、ぐらいでいいんだ」
「そういうわけにはいかないもん…」
頬を膨らませるとその頬を突かれ「俺の嫁さんは真面目だな」と笑われる。
「明日は休みだな。朝はモーニング食べに行こうな。近所にうまい喫茶店があるんだ」
ちゅ、と額にキスをされた。
「あ、あの」
「ん?」
「…明日の朝はパンを焼こうと思って、すでに冷蔵庫で発酵させてます…」
そう言うと目を丸くし、次の瞬間には侑汰はケラケラ笑った。
「ははっ! そうかそうか! 明日は伊織特性の焼き立てパンかー、それは楽しみだな。でもな、最初から飛ばすもんじゃない。わかるか? 伊織が疲れちまう」
「んう…でも…」
「じゃあこうしよう。次からの土曜と日曜は伊織の家事は休みだ。俺がする」
「…却下です」
「却下かー。うーん、どうすれば伊織は俺の言うことを聞いてくれるんだ?」
むにむにと頬を引っ張られ、じっと侑汰を見つめると、ふ、と笑った侑汰の顔が近づきキスされた。
「なあ伊織」
「はい」
「結婚するってこういうこともするんだぞ? わかってるか?」
そう言って下半身に触れられた。一瞬、ビクッと体を震わせるものの背後から伸びるその腕にしがみついて頷いた。
「わかってる…」
「ホントか? 無理してないか?」
「…ていうか初めてじゃないじゃん」
「まあそうなんだが。すでに手を出してるからなあ。だから余計に困るんだよ」
「……僕に手え出したこと後悔してる?」
向き合って座り、まっすぐにその瞳を見つめると頬を撫でられた。
「後悔はしていない。こうやってお前ともうすぐ結婚できるんだから。でもなあ、やっぱり年長者としては色々考えるんだよ。お前の将来の色々な芽を詰んだんじゃねえか、って。こんな三十過ぎの俺に捕まるなんてかわいそうにって」
でもな、と抱きしめながら侑汰が続ける。
「離したくないってのも確かなんだ。伊織と結婚したい。俺だけの伊織になってほしい、ってすげー思う」
伊織は自分の胸がきゅんきゅんときめくのを感じた。
前髪をかき上げられ目を閉じるとキスされた。同時に伊織自身を撫でられ大きな手のひらで包み込まれた。
「んっ、んっ、ふぅ、…んっ」
入り込んだ舌が口内を動き回る。歯列をなぞり上顎をくすぐるように撫でたかと思えば、伊織の舌を絡め取って引っ張られ侑汰の口の中で甘噛みされた。
すっぽりと収まった自身を上下に動かされ、嫌でも伊織の腰が動いてしまう。どんどん膨らむ快感に目元にじんわり涙が溜まった。
口付けられながら、ドンドンと厚い胸板を叩く。ようやく気づいたように唇を離してくれた。
「ん? どうした?」
「ゆ、うた、さ…あっあっ、も、でちゃ…」
「出したい? イきたい?」
耳元で囁くように言われゾクゾクとさらに快感が押し寄せる。こくこく頷くと片足を持ち上げられ、バスタブの淵に下された。
温かいお湯の中から出てきた自身はもう爆発寸前で、でも大きなその手のひらの中で震えているのを見て、なんだか急に恥ずかしくなってしまった。
「ほら、イっていいんだぞ」
「ひっ、あっあ、ん、…んんん…っ」
耳朶を甘噛みされて我慢できずに吐き出した。お湯と共に白い精液が排水溝へと流れてゆくのを侑汰の腕の中でぼーっと見つめる。
「大丈夫か、伊織。のぼせたか?」
くったりと体を預ける様子に侑汰が焦るも、にしし、と伊織は笑った。
「んーん、甘えてるだけです」
「びっくりさせやがって。かわいいやつめ」
ぎゅっと抱きしめられ笑った。
「…今日はしないんですか?」
「お前さっきマジでのぼせたからな。さすがにそんな状態のヤツを抱けるか」
「……ちぇっ」
「コラ、大人を煽るんじゃない。俺がどれだけ必死になって我慢してるかわかってんのか?」
「……別に我慢しなくていいのに」
「おまっ…いい加減に寝なさい。明日パン焼いてくれるんだろ? それと、休みだしどこか出掛けるか」
「そういえば近くでイベントやってるって見たような」
「どれだ?」
「これ。あ、でも…」
「ん?」
「明日は一日中侑汰さんとゴロゴロしていたい…」
「そうだな。じゃあ二人でゴロゴロしていよう。あ、でも家事は俺がするからな?」
「じゃあ…明日のお昼ごはんは侑汰さんの作ったオムライスが食べたいです」
「お、ようやくワガママ言ってくれたな? そうやって言いたいこといっぱい言え。俺たちは夫婦になるんだから」
四月一日の今日から二ヶ月間、永井伊織(ながい・いおり)は幼馴染の佐野侑汰(さの・ゆうた)の家で暮らすこととなった。
高校も卒業した伊織は、ドキドキしていた。
この二ヶ月は結婚準備期間である。ずっとずっと大好きだった侑汰との結婚を夢見ていた伊織はこの日をずっと待ち侘びていた。
侑汰が両腕を広げ、「おいで」と微笑んでくれる。
伊織は照れながらも、おずおずとその腕の中に入っていった。
「侑汰さん、朝ですよ」
枕元に腰掛け頭を撫でながらそう言うと、侑汰の目が薄っすら開いた。
「ああそうか…今日から伊織がいるんだよな…。朝から伊織に起こしてもらえるなんて幸せだな」
そう言って微笑まれ、伊織の心臓がドキドキと高鳴る。
「伊織、こっちにおいで」
布団を捲られおいでおいで。おずおずと伊織は侑汰の隣に寝転んだ。
至近距離の侑汰の微笑む顔にドキドキしていると、頬を撫でられた。
「今日から二ヶ月間、よろしくな」
「…ホントに僕の誕生日に結婚してくれる?」
「俺から言い出したんだから当たり前だろ? ただなあ…」
「??」
「俺、結構歳食ってんだがそれでもいいのか?」
伊織は今年十八歳。侑汰は三十一歳である。いくら近所で幼馴染をしていたからといって少し歳が離れすぎているんじゃないかと、侑汰はたまにこぼしている。
伊織は頬を膨らませた。
「僕は侑汰さんがいいんです」
「ははっ、光栄だな。…でもな、この二ヶ月で結婚が嫌になったらちゃんと言うんだぞ? 就職先だってちゃんと紹介してやるし、お前に不自由のないように…」
「だからっ」
伊織は真っ赤な顔で侑汰に抱きついた。
「僕は侑汰さんじゃなきゃイヤですっ」
一瞬、驚いた顔をするものの侑汰はすぐに笑って抱きしめてくれる。
大きな侑汰の体に小柄な伊織の体はすっぽり包まれ、あたたかい。
「ありがとう、伊織。愛してるよ」
ちゅ、と額にキスをされ、さらに伊織は顔を赤くする。
至近距離で見つめられ、目がとろんと落ちてしまう。侑汰の顔が近づき、大きなその目を閉じた。
「ん…」
ちゅ、と重ねるだけのキス。ぽんぽんと頭を撫でられその厚い胸板に顔を埋めて目を閉じ…ハッとする。
「侑汰さん! お仕事! 遅刻しちゃうよ!」
「あーめんどくせえ…ずっと伊織とイチャイチャしてえ…」
「ぼ、僕だってずっと侑汰さんとイチャイチャしたいよっ」
「お、嬉しいこと言ってくれんじゃん。伊織、結婚したら長めの休暇が取れるから、どこ行きたいか考えといてくれ」
「…僕ここがいい」
侑汰さんの腕の中、と呟くと盛大に吹き出された。
「僕は本気で言ってるのっ」
「ははっ、わかってるわかってる。俺のお嫁さんはかわいいなあ」
何度もキスをされ「さていい加減起きるか」と侑汰が寝室を出て行く。
ベッドの中、ひとり残った伊織は真っ赤な顔を手で包んでいた。
(ヒイイ…初日でこれ! 初日でこれっ!)
同棲初日でこれである。結婚したらどうなるやら…でも想像して楽しくて、伊織は笑った。
テーブルを拭きながら今日の夜ごはんの出来を思い出す。
(ちゃんと上手にできたはず。侑汰さんもおいしいって言ってくれたし)
同棲が決まってから毎日のように実家で練習をした。料理だって掃除だって洗濯だってきちんとできるようになった。
明日は何を作ろうかなと考えていると、給湯器からメロディが流れた。
「侑汰さん、お風呂沸きましたよ」
「じゃあ入って来るか」
仕事をしていたのかパソコンを閉じた侑汰が立ち上がる。そのまま風呂場へ向かうのだろうと思っていると目の前に来たので伊織は首を傾いだ。
「伊織」
「はい」
伸びた侑汰の大きな手のひらで襟足を撫でられくすぐったい。そのまま頬を撫でられると思わず擦り寄ってしまう。
(侑汰さんの手おっきい…大好き…)
「一緒に風呂入るか」
「はい。……え?」
「一緒に風呂入ろうぜ。どうせ結婚したら毎日一緒に入る予定なんだから」
「そ、そそそんな予定あるんですか!?」
「ある。よし、伊織捕まえた」
ひょいと抱っこされては頭にキスをされながら風呂場へ連行。
あっという間に服を脱がされ気づいたら広い湯船の中だった。
「伊織が掃除してくれてるからピカピカだな。ありがとうな、伊織」
背の高い侑汰でも足を伸ばせるバスタブの中、伊織は腰をガッシリとホールドされていた。
「ゆ、侑汰さんもお仕事お疲れ様です…」
「家に帰ったら好きな子が出迎えてくれるって幸せだな。伊織、結婚してもお前は専業主婦な」
「バイトぐらいは…」
「だめだ。伊織は家でのんびりしてくれ。家事だってなあ、完璧にしないでいいんだ。手え抜け。今日は一日中昼寝してましたー、ぐらいでいいんだ」
「そういうわけにはいかないもん…」
頬を膨らませるとその頬を突かれ「俺の嫁さんは真面目だな」と笑われる。
「明日は休みだな。朝はモーニング食べに行こうな。近所にうまい喫茶店があるんだ」
ちゅ、と額にキスをされた。
「あ、あの」
「ん?」
「…明日の朝はパンを焼こうと思って、すでに冷蔵庫で発酵させてます…」
そう言うと目を丸くし、次の瞬間には侑汰はケラケラ笑った。
「ははっ! そうかそうか! 明日は伊織特性の焼き立てパンかー、それは楽しみだな。でもな、最初から飛ばすもんじゃない。わかるか? 伊織が疲れちまう」
「んう…でも…」
「じゃあこうしよう。次からの土曜と日曜は伊織の家事は休みだ。俺がする」
「…却下です」
「却下かー。うーん、どうすれば伊織は俺の言うことを聞いてくれるんだ?」
むにむにと頬を引っ張られ、じっと侑汰を見つめると、ふ、と笑った侑汰の顔が近づきキスされた。
「なあ伊織」
「はい」
「結婚するってこういうこともするんだぞ? わかってるか?」
そう言って下半身に触れられた。一瞬、ビクッと体を震わせるものの背後から伸びるその腕にしがみついて頷いた。
「わかってる…」
「ホントか? 無理してないか?」
「…ていうか初めてじゃないじゃん」
「まあそうなんだが。すでに手を出してるからなあ。だから余計に困るんだよ」
「……僕に手え出したこと後悔してる?」
向き合って座り、まっすぐにその瞳を見つめると頬を撫でられた。
「後悔はしていない。こうやってお前ともうすぐ結婚できるんだから。でもなあ、やっぱり年長者としては色々考えるんだよ。お前の将来の色々な芽を詰んだんじゃねえか、って。こんな三十過ぎの俺に捕まるなんてかわいそうにって」
でもな、と抱きしめながら侑汰が続ける。
「離したくないってのも確かなんだ。伊織と結婚したい。俺だけの伊織になってほしい、ってすげー思う」
伊織は自分の胸がきゅんきゅんときめくのを感じた。
前髪をかき上げられ目を閉じるとキスされた。同時に伊織自身を撫でられ大きな手のひらで包み込まれた。
「んっ、んっ、ふぅ、…んっ」
入り込んだ舌が口内を動き回る。歯列をなぞり上顎をくすぐるように撫でたかと思えば、伊織の舌を絡め取って引っ張られ侑汰の口の中で甘噛みされた。
すっぽりと収まった自身を上下に動かされ、嫌でも伊織の腰が動いてしまう。どんどん膨らむ快感に目元にじんわり涙が溜まった。
口付けられながら、ドンドンと厚い胸板を叩く。ようやく気づいたように唇を離してくれた。
「ん? どうした?」
「ゆ、うた、さ…あっあっ、も、でちゃ…」
「出したい? イきたい?」
耳元で囁くように言われゾクゾクとさらに快感が押し寄せる。こくこく頷くと片足を持ち上げられ、バスタブの淵に下された。
温かいお湯の中から出てきた自身はもう爆発寸前で、でも大きなその手のひらの中で震えているのを見て、なんだか急に恥ずかしくなってしまった。
「ほら、イっていいんだぞ」
「ひっ、あっあ、ん、…んんん…っ」
耳朶を甘噛みされて我慢できずに吐き出した。お湯と共に白い精液が排水溝へと流れてゆくのを侑汰の腕の中でぼーっと見つめる。
「大丈夫か、伊織。のぼせたか?」
くったりと体を預ける様子に侑汰が焦るも、にしし、と伊織は笑った。
「んーん、甘えてるだけです」
「びっくりさせやがって。かわいいやつめ」
ぎゅっと抱きしめられ笑った。
「…今日はしないんですか?」
「お前さっきマジでのぼせたからな。さすがにそんな状態のヤツを抱けるか」
「……ちぇっ」
「コラ、大人を煽るんじゃない。俺がどれだけ必死になって我慢してるかわかってんのか?」
「……別に我慢しなくていいのに」
「おまっ…いい加減に寝なさい。明日パン焼いてくれるんだろ? それと、休みだしどこか出掛けるか」
「そういえば近くでイベントやってるって見たような」
「どれだ?」
「これ。あ、でも…」
「ん?」
「明日は一日中侑汰さんとゴロゴロしていたい…」
「そうだな。じゃあ二人でゴロゴロしていよう。あ、でも家事は俺がするからな?」
「じゃあ…明日のお昼ごはんは侑汰さんの作ったオムライスが食べたいです」
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