滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~

スサノワ

文字の大きさ
118 / 752
2:カブキーフェスタへの道

118:カブキ者(シガミー)、コントゥル伯爵夫人

しおりを挟む
「レディ、コントゥル――おたわむれれが過ぎます」

 リオレイニアが姫さんリカルル付きの、白っぽい・・・・筆頭ひっとうなら――
 この甲冑かっちゅうを着た、黒っぽい・・・・護衛ごえい筆頭ひっとうである――すっごいいかついのがかれだ。
 いままではなしたことはないけど、姫さんリカルルがなんかしたときに、絶えず矢表やおもてに立っていた。
 もちろん、そのときかれ正対たいするのは、姫さん・・・だけど。

 姫さんリカルルから・・周囲しゅういをまもる細身ほそみ長大ちょうだいたては、名誉めいよきずで埋め尽くされている。
 アレそのうち、なおしてあげたいな。装備そうびをなんでも、なおせるようになったし。

「――そうでスね。かレにハ何度命なんドいのチすクわれタか、わかりマせん――」
 えー、ソコまでじゃないよね?
 草原そうげん姫さんリカルルおそわれたときに、たすけてくれなかったし?

「――あのときはリカルルが強引ごういんに、おそらく甲冑かっちゅう機能きのうをつかい、全力ぜんりょくかれをまいたのでしょう――」
 『聖剣切りの閃光ヴォルトカッター』の一員《パーティーメンバー》でもある、かれをまいたってことは――やっぱりあのとき本気ほんき首を取りに・・・・・(生きかえるけど)来てたんだな。

「――はイ。そしテかレ行動こうどウには一定いっテい誠実せいじつさ――騎士道きしドう……武士道精神ぶしどうせイしんかンじラれ、それヲ間近まジかで見てイたリカルルの人格形成じんかくけイせいに、すくなかラぬ影響えイきょうをヲ与《あた》えていタとかんがえマす――」
 そういうはなしか。あのとき、いさぎよく負けをみとめられた姫さんリカルルは、すこし立派りっぱだったからな。

「エクレア・トルティーヤ!」
 伯爵夫人おくがたに飛びつかれる、くろいの筆頭ひっとう
 ざわめく周囲しゅうい

 落ちる『ルードホルドの魔法杖まほうつえ』――ごどん――ぷぎゅるりっ!
 結構けっこうおもさがあったからな――下敷したじきの姫さんリカルル大丈夫だいじょうぶか?

「いつものように、なまえでよんで♡」
 伯爵令嬢むすめを踏みつぶし、その護衛ごえいに――あいをささやく伯爵夫人はくしゃくふじん
 どよめく周囲しゅうい
「……いまのわたしは、リカルルさま付きの護衛ごえいです。それに、ご自分じぶんのお立場たちばというものを、おかんがえください――」
 カパリとめんを跳ねあげる――柄繰レアえくれあ

 きゃぁぁぁぁぁっ――――周囲しゅうい女供おんなども……女性じょせい方々かたがたが、あまったるい金切かなきごえを張りあげた。
「うるっせぇ!? なんだ、なにが起きた?」
「――かレのイケメンぶり……優形やさがタ容姿ようシと、伯爵夫人はくしゃくフじんとの関係性けんけいせイ感銘けんめイを受けているとおモわれます――」
 んぅ? まあ、〝前世まえのおれ〟とくらべりゃたしかにつらは良いが、あいつやべぇーだ……やばいよね?

 ココの領主りょうしゅは、はなしがわかる名君めいくんだ。
 それでも、越えたらいけねぇ、身分せんってもんがある。

「レディ、コントゥル――」
 見かけすがただけは、立派りっぱ町娘まちむすめ伯爵令嬢おくがたに、ひっ付かれた黒甲冑くろかっちゅうが――微動びどうだにしなくなった。

「ちゃんと、名前なまえで呼んでくれないと――一生離いっしょうはなれてあげません♡」
 きゃぁぁぁぁぁぁぁ――――♡
 湧く、女性じょせい方々かたがた
 このかんじなら――柄繰レアやさおとこいのちまでは取られないで、済むのかもしれない。
 そもそも公爵夫人かのじょはどう見ても、公爵令嬢リカルルお付き筆頭リオレイニアとおなじ年頃としごろにしか見えない。
 なんか、おかしい。

 長机まわり面々めんめんをみわたす――――あわててるヤツは、ひとりもいなかった。
 いや、ひとりあわててるのが居るな。
 ニゲルがひめさんに駆けよって、魔法杖まほうつえを退かそうとしてる。

「ルリーロ・イナリィ・コントゥル! ――いくらもとパーティーメンバーでも、これはいただけません。なによりわたしにはあいする――――婚約者こんやくしゃがいるのですから――――っ!」

 あれ? 禁断きんだんこいじゃないっぽいよ?
 えー、あの護衛ごえいひと折角せっかくすっごいイケメンて発覚はっかくしたのに――お手つきじゃん。
 あー、解散解散かいさんかいさんー。
 いまいままで、湧きに湧いてた女供おんなども……女性じょせい方々かたがたが散り散りに、散っていった。

「ひょっとして、まえにお手紙おてがみに書いてた、央都おうとのギルドの受付嬢うけつけじょうちゃん――?」
「いえ、まー、そうです。つぎやすみにも彼女かのじょいえに、挨拶あいさつに行くつもりです」
「それは、それは――盛大せいだい派手はでなおしきを――――」

 ふわぁっさぁり。
 夫人ふじんのうしろに、なんかいる・・・・・
 それに、さっき――〝稲荷いなり〟って言ったか?

「(おい迅雷ジンライクン、こいつぁ――――!?)」
 いつまでもとしを取らず――
 稲荷けんぞくを名のり――
 そして――ふっさふさの尻尾しっぽ

 おれはコイツを知ってるぞ・・・・・・・・・
「――シ――」
 迅雷ジンライ返事へんじを――――できなかった。

 目のまえに――ぼぉうわっ♪
 青白あおじろほのおともる。

 ソレは――灯りの魔法ひかりのたま炎の魔法かえんのたまとは、べつのことわりによるものだと――わかる・・・
 かつて前世ひのもとで、何度なんどもやりあったことのある――ぞくに言う、狐狸妖怪こりようかいたぐいだ。

 ぼぉうぼぉうぼぉうぼぉうぼぉう――――!!!
 おれの周囲しゅういに、次々つぎつぎともる――つめたい。

「まちがいねぇ――――こりゃ、狐火きつねびだ!」
 もとの生まれなら、この〝つめたい火〟がなんなのか――わかる。
 おれの真言マントラと、本質的ほんしつてきにはおなもんだ。

 ソレは――いのち灯火ともしびと言っても良いもんで。
 ソレは――自分じぶんいのちとはかぎらない。

 青白あおじろほのおが、あたりのあかるさを打ち消していく。
 だらだらだらだら――――イヤなあせが、からだのしんまでこおりりつかせる。

「リカルルちゃぁぁん!? その子わぁ、だぁれぇ?」
 昼中ひるなかには、見ることのできないはずの、つきひかりをたたえたひとみ
 伯爵夫人おくがたくびだけを、こっちに向けていた。

 あたりは薄暗うすぐらく、ココには〝■■■■■■■■■■■■■■■■■■眷属けんぞく〟と、〝おれ〟の二人ふたりしかいない。

 町娘まちむすめのようなふく
 そのそでが持ちあがり――――〝ほむらいん〟をむすんだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。 音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、 幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。 魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。 そして再び出会う幼馴染。 彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。 もういい。 密かにやってた支援も打ち切る。 俺以外にも魔道具職人はいるさ。 落ちぶれて行く追放したパーティ。 俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった

ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。 学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。 だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。 暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。 よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!? ……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい! そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。 赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。 「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」 そう、他人事のように見送った俺だったが……。 直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。 「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」 ――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

処理中です...