滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~

スサノワ

文字の大きさ
295 / 752
3:ダンジョンクローラーになろう

295:ゴーレム製造工場にて、眼鏡姫VS解析指南(シガミー)

しおりを挟む
「ららぁーん!? ちょっと、そこのピンクいろねこ魔物まものん! なにをしているのかしらぁーん!?」

ばかやろーうにゃみゃぎゃーだまってみてみゃんやーにゃやがれやぁーやみゃぁー♪」
 ぐふふふふっ――ぐへへへっへっ♪

 迅雷ジンライなしだと、くわしい画面がめんは出ない。
 案内ヒントも、ひとつも出ねぇ。
 けど、なにをどうすりゃどーなるのかが、あたまなかでチカチカピカピカしてやがる。
 おにぎりのはらなかに詰まってる酢蛸SDKと、おなじような作り・・になってるはずで――
 へぇへぇ、ほぉほぉ、なるほどなぁ――
 あたまなかがどこまでも、研ぎ澄まされていく。

 作り・・簡単かんたん
 やられたらやりかえすだけ。
 げいですらない、見よう見まね。
 おさなこころのありかたに、うまかたちうごかたを――
 その全部ぜんぶを――必要ひつようぶんだけ――
 何度なんど何度なんど線を引いて・・・・・重み・・を付けていく。

 あたまつくったひかりすじたばを。
 いまあるゴーレムうまかたちに、押し込める。

 要らぬ動き・・を、そぎ落とし――
 ちかくにあったかみに、書き留める。
 黒板くろいた一枚いちまいでも使つかえりゃ、こんな面倒めんどうなことはする必要ひつようねぇのに。
 もどかしいが、もうできてる。
 なやむところはねぇ。
 あたらしい図面ずめんがどこまでも、研ぎ澄まされていく。

できたぜっみゃにゃがぁ♪」
 骨組ほねぐみになる四つあしかたち
 見た目にかかわるところだけ、引っ張り出して――かんがえる。
 そうだな……五百乃大角いおのはら御神体からだみてぇな按配あんばいで――
 まるっこくて寸足すんたらずで、つぶらなひとみきばのないくち

 うまで言うなら……子馬こうまか。子馬こうまつくりゃ良いんだな。
 子供こども時分じぶんは、どんな豪傑ごうけつだって――可愛かわいげがあるもんだ。
 その出来上できあがりの寸法だけ・・・・――元服げんぷくおおきさにすりゃぁ良い。

 ふう。ここまでかんがえてようやく――
 うま見た目が・・・・、研ぎ澄まされていく。

 ただかたちを変えただけじゃ、ダメらしくて――解析指南かいせきしなん何度なんども、やりなおさせられた。
 しまいには馬人形うまにんぎょうあり方・・・からつくりなおさなけりゃ、ならなくなっちまったが――ようやく目処めどが立った。
 おもったより大変たいへんだったが、なんとかなりそうだ。

 研ぎ澄まされた、二号おれ視界しかい
 シガミーのからだ強化服二号きょうかふくにごう猫耳頭へっど
 ソレが透きとおり、まえを見ていても、うしろまで同時どうじに見える。

 ひゅぉぉおぉぉっ――
 むねあたりを、かぜが吹き抜けていく。

 その全天ぜんてん景色けしきに、あたらしいものくわわった。
 ひゅろろろろぉっ――――おれのうしろあたまめがけて、なんかが飛んでくる。

 第一王女だいいちおうじょ自分じぶんふくにくくりつけてた、ぬの出来できうま人形にんぎょう
 その最後さいご一匹いっぴきがむしり取られ、ほうり投げられた。
 グワワワグワワワッともとのおおきくて無骨ぶこつで、可愛かわいげのないかたちに変わっていく。

 こりゃ、おそろしく性能わりわりぃが――収納魔法しゅうのうまほうか?
 魔法具操作術まほうぐそうさじゅつスキルが、馬人形うまにんぎょううまのゴーレムに変わることわりを――つたえてきた。
 どうしてもふくにぶら下げたいなら、もっとちいさくできる。

「こぉーらぁーん! ピーンークーいろぉーぉ!」
 うしろに居る杓子王女しゃくしおんなが、さけんでる。
 そのうごきが――手に取るようにわかる。
 死角しかくから手刀しゅとうを振りおろす一号おにぎりの――毛皮けがわながれすら、よーく見えている。

 これはおれが前世ひのもとつちかった――手習てならいの剣術修行けんじゅつしゅぎょうたまものってだけじゃねぇぞ?

 まるで、迅雷ジンライが言ってたアレだ。
 めつ太刀反応たちはんのうとか言うヤツ。
 飛ぶとりを切れる、研ぎ澄まされた剣筋けんすじ
 いつのまにか、いつでもソレを打てるようになってる。

 うまあたらしい図面ずめんを引くのに、研ぎ澄まされた――明鏡止水めいきょうしすいこころもち。
 ソレが――ヴッ――ぱしり♪
 小太刀こだちを取りださせ。

 シュカン――ガギンがしり、ゴゴォンかちゃかちゃ!
 うしろを見ずにうまから。
 目をふたつと、しっぽを拝借はいしゃくする。

 ごとん、ことことり。
 図面ずめんうえ、置いた材料ざいりょうを見つめる。
 研ぎ澄まされる――解析指南かいせきしなん

 美の女神めがみイオノファラーの下っ腹・・・
 あのふくよかさ。
 あのにくめない、たたずまいを。
 うまゴーレムに――落とし込んだ。

 一番大変いちばんたいへんだったのは――飛び出たとがり目。
 伝説でんせつ職人しょくにん基礎光学きそこうがくと研ぎ師と超感覚ちょうかんかくで――つぶらなひとみへとつくりかえた。
 飛び出なくてもまえを見りゃ、うしろも同時どうじ見渡みわたせるはずだ。

 付け根にネジ切りが付いた目玉ソレを見つめると――ヴォォンッ♪
『◎』まるしるしがみえた。
 解析指南かいせきしなんが――死角しかくがないことを、裏付うらづける。

どうでぇいにゃみゃがぁ? おそらくアンタがみゃやがぁーやりたかったみゃぁぁん馬の動きとにゃんかわいらしい形をみゃぁーご両立してやったぜふにゃみゃぁん!」
 会心かいしん出来できだ――――っ!?

 ばしんっ――いてぇ!
 おにぎりが、おれのうしろへっどたたきやがった。
 ここでやりかえすと、引いた図面ずめんつくった部品ぶひん駄目だめにされかねぇえから――あまんじて受けた。

なにしやがるっにゃみゃにゃぁん――おにぎりみゃにゃご!」
 けどやっぱりはらが立ったから、にらみかえしてやったら。

 むうっぎゅぼぎゅぎゅむっ――♪
 おれがながれる仕事しごとに割り込んだから――おにぎりのうしろが・・・・大混雑だいこんざつを起こしてぎゅうぎゅう詰めになってた。

わるいにゃんすまんにゃがじゃみゃコレ組み立てみゃんみゃにゃ頼まぁぎゃにゃぁ――」
 組み立ての工程順こうていじゅんに、あたらしい部品ぶひんを置いて――おれは第一王女だいいちおうじょよこまで下がった。

 またうま人形にんぎょうを投げつけられるかとおもったけど、本当ほんとうにさっきので最後さいごだったらしく。
 ものすごいかおにらみ付けられるだけで、済んだ。

   §

「みゃにゃっ――♪」
 あたらしいうまゴーレムが組みあがると――おにぎりがうごきをとめた。

 それは丸々まるまるふとった子馬こうまだった。
 けれど、そのおおきさは――いままでのうまと変わらぬ寸法すんぽうで。

 ようし、かわいいかわいい♪
 この出来できなら、レイダに見せたら飛びつくぞ。

 第一王女だいいちおうじょが――くち半開はんびらきにしたまま――新型馬しんがたうまに駆け寄った!
 うま胸元むなもとに手を当て――「超自然ちょうしぜんちからよ、起動きどうチェック開始かいしの地に棲まう同胞はらからに、エコノミーモードで自己診断結果じこしんだんけっかを告げたまぇーぇ」
 なんか五百乃大角いおのはらたちが使つかう、呪文じゅもんみたいなことを言ってる。
 やっぱり酢蛸SDKに似たことを、してるのはまちがいねぇ。

「ポポポーン、ピピピピッププンッ――ブッツン♪」
 その場で、足踏あしぶみをはじめたうまが――くずれ落ちた。

ああっみゃにゃ!? そんなはずはねぇふぎゃにゃみゃぁ!」
 迅雷ジンライなしでも、おれのスキルはちゃんと使つかえただろーが!?

「ふぅー、わたくしとしたことが。いくら器用きようでも、ねこ魔物まものはしょせんねこ魔物まものですわらぁーん♪」
 くずれ落ちたうまを、ドガンと蹴り飛ばし――その場であたらしい図面ずめんを引きはじめる第一王女だいいちおうじょ

 それでも、おれが引いた図面ずめん一部いちぶが取り入れられていて。
 リカルルにもつうじる、無私無偏むしむへん
 すじとおった公平こうへいさ……分けへだてのなさをかんじた。
 なんせ、いまおれぁ――ねこ魔物まものだからな。

 ガリガリガリ――図面ずめんを見ていたら。
 ふたたびとがり目が、てんいた。
 おい、ソレ止めろ。
 ゴーレムの恐ろしさ・・・・八割方はちわりがたは、その目のせい・・・・だろうが。
 おれは――蹴飛けとばされ、うち捨てられた新型馬しんがたうまから――つぶらなひとみひく目玉めだまをキュリキュリキュリリッとはずした。

 ごとん――「悪いことはみゃんやぁ言わねぇからみゃにゃがぁコレを使えやぁにゃんがみゃにゃ!」
 まだただしいつなかたが、わからねぇだけで――この部品自体ぶひんじたいは、ちゃんと出来できてるはず。
 解析指南かいせきしなんスキルは、この世をつくったヤツもみとめてる。

 眼鏡びーどろおく、キッと吊り上がるまなじり。
 ぺちぃぃん――♪
 二号おれひろねこひたいを、力一杯ちからいっぱいひっぱたかれた。

ーーー
元服/成人した証。成体とみなされる期間を経たこと。
無私無偏/私的な利益を計らず、偏らずに公平なこと。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。 音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、 幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。 魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。 そして再び出会う幼馴染。 彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。 もういい。 密かにやってた支援も打ち切る。 俺以外にも魔道具職人はいるさ。 落ちぶれて行く追放したパーティ。 俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった

ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。 学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。 だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。 暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。 よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!? ……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい! そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。 赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。 「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」 そう、他人事のように見送った俺だったが……。 直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。 「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」 ――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

処理中です...