滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~

スサノワ

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4:龍撃の学院

482:ネネルド村奇譚、躙り口とタター家

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 女神像めがみぞう場所ばしょを聞こうと、村長そんちょうさがしてたら――ヴュゥゥゥゥンッ♪
 なんでか突然とつぜん絵で板エディタ空中ちゅうを〝切りわけるとき・・・・・・・みたいな格子・・〟があらわれた。

「「「ぎゃぁっ!?」」」
 格子・・ちかくに居た村人むらびとたちが、あわてて逃げてくる。

 ふぉん♪
『>作成した住居と住居の間の壁が、空間矩形選択されています』
 だな。五百乃大角いおのはらがなんかしたか?
 振りかえり、魚の卵うまそうなのさがす。
 いややつはムシュルがいを、つまみ食いするのにいそがしそうだぜ?

 チキッ――バッガァァン!
 かべ爆発ばくはつし、木屑きくずかぜながされる。
 あらわれたのは、えらくちいせぇが……とびらか?

 ゴドン――ガチャチャリ♪
 それ複雑ふくざつに、こっちへ向かってひらいた。

「あら、みなさまおそろいで、くすくすす
 なかからあられたのは――おれそっくりな猫耳ねこみみメイド。
 とびらさえ有るなら、どこへでも……いや、とうとうとびらがなかったところにまでつらを出しやがった。

 村人むらびとたちに一斉いっせいに見つめられても、どうじない胆力たんりょくは――
 さすがは、かみなのかもしれないが。

「やい、いきなり爆発ばくはつしたら、あぶねぇだろうが?」
 さき格子で括った・・・・・・のは、〝人が居るかど・・・・・・うかを探った・・・・・・〟ってことなんだろう。
 けどあぶねぇことに、かわりはねぇ。

 猫耳メイドかやのひめ中腰ちゅうごしになり、じりじりとこちらへ出てきた。

「ネネルドむらみなさま。おどろかせてしまって、ごめんなさい。わたくしはカヤノヒメ。そこに居るシガミーの縁者えんじゃ……家族かぞくですわ。以後いご見知みしりりおきを、くすくすす
 実際じっさいからだはほとんどおなじだから、家族かぞくみたいなもんではある。
 なによりそう言った方が、通りが良い・・・・・

 ふぉふぉん♪
『ホシガミー>なにやら楽しそうな予感がしたのでネネルド村近郊の、この女神像へ繋げたのですわ、プークス♪』

 ヴォォゥン♪
 一行表示ティッカーつづいてあらわれた小窓こまどは、おれや迅雷ジンライ五百乃大角いおのはらにしか見えないものだ。
 そこに表示ひょうじされたのは、神域惑星しんいきにある御神体像メガミぞう
 その背中せなかに付いた、ちいさめのとびら
 アレあれをどこにでもつないで、どこからでも出てくるようになっちまった。

 いやまて……よく見れば、ぞう両肘りょうひじあいだ何か有るぞ・・・・・
 敬虔けいけんなイオノフ教信徒きょうしんとのように、組んだ手のしたあたり。
 そこにはさらちいさなとびらが、増設されていた・・・・・・・

 ふぉん♪
『ホシガミー>ちょうど良いスペースがありましたので、もう一つ接続先を設定しましたわ♪』
 とびらだらけになっちまった五百乃大角いおのはらぞうは――
 多少たしょうあわれにかんじじなくもない。

 背中せなかとびらは、央都おうと大講堂だいこうどう接続せつぞくされている。
 そしてむねあたりにつくられた、それよりもさらにちいさな――
 まるで草庵茶室そうあんちゃしつの、にじぐちみたいなとびら
 それをこのネネルドむらつないで、さっそく面白い様子・・・・・見物けんぶつに来やがったってわけか。

 ふぉん♪
『ホシガミー>神域惑星の管理に際して、その全権を任されていますもの。見逃す手はないですわ、くすくす?』
 ぐっ、星神こいつからしたら〝おれたちの面白おもしろおかしい様子ようす見逃みのがさないこと〟と――
 神域惑星しんいき、つまりおれたち五百乃大角いおのはら一味いちみ全保有ぜんほゆう食材管理しょくざいかんりは――
 どっちもたのしくて、面白おもしろおかしいってこと……らしいぜ。

「あれまぁ、どこからあらわれたんだい?」
「シガミーちゃんに、そっくりだねぇー!」
「そうしたらシガミーちゃんの、おねえちゃんかい?」
「こりゃまた姉妹しまいそろって、美人びじんさんだねぇ♪」
「「「「「うふふふふふふふっ、あははははははっ♪」」」」」
 だからむら女衆おんなしゅうがどんどん増えるのは、どいうわけだぜ?

 巨木きょぼくみきがわから出てきた、〝女神メガミ料理番りょうりばんあね〟と言い張る小娘こむすめ
 そんなあやしげなものを、ひとしきりくびをかしげてわらったあとは――
 一切合切いっさいがっさい、呑み込んじまう――
 きもの据わりようったらねぇぞ?

 おい迅雷ジンライ。ネネルドむらかんして、調しらべられるだけ調しらべとけ。
 五百乃大角いおのはらがもつ〝この世界せかいすべてが書かれたとらまき〟の一部いちぶを、いまは見られるんだろぅ?
 ふぉん♪
『>希少食材や調理レシピ、装備クラフトレシピに限られますが?』
 たとえめし装備作そうびづくりにかんする事柄ことがらに、限られていた・・・・・・としてもだ。
 ふぉん♪
『>了解しました』

「あらあらまぁまぁ、すいぶん沢山たくさん食材しょくざいですねぇ、プークス
 食材しょくざいやまをまえに、大鍋おおなべをゴトリと置く。
「さぁ、ではなにをおつくりいたしましょう? うふふふ
 大鍋おおなべにムシュルがいの剥き身や切った野菜やさいを、ぜんぶ入れちまうおれあね
 あああもう全部入れちまったら・・・・・・・・・、よせなべくらいにしかならんだろうが。

「それにしても、村人むらびとさんがたくさん居ますねー、ププークス
 茅の姫ほしがみまよいのないながれるような手際てぎわで、四角しかく小鉢こばち大量たいりょうならべだした。
 これからますますあつくなるって時分じぶんに……寄せ鍋・・・
 あついときのなべも、おつ・・ではあるが?

 そして小鉢こばちをまえに、嬉々ききとして計算魔法具けいさんまほうぐはじはじめやがった。
 この小鉢こばちわぁ、冷てぇ菓子・・・・・を出すのに……使つかってるやつだろ。

「このむらはタターの故郷こきょうだぞ? 間違まちがっても……守銭奴しゅせんどなまねはするなよ?」
 ぴくりとからだふるわせる、小商こあきないが趣味しゅみかみ
 大方おおかた熱々あつあつなべを食わせて、〝つめてぇ菓子かしを売り込む魂胆こんたん〟だったんだろうな。

 ふぉん♪
『>そして、カヤノヒメ。アナタが〝接続〟したのは女神像ではありません。巨大な木の幹、その奥深くです』
 そうだぜ、うしろ見てみろや。おまえさんが出てきたのは、すごくふとくてなげ木だぞ・・・

「そんなはずは、プークス
 振りかえる、星神茅ほしがみかやひめ
 ふぉん♪
『シガミー>な? どこから見ても、木だろうが?』
 くびをかしげ合う、おれと瓜二うりふたつなやつ

 ふぉん♪
『>ですが、カヤノヒメの繋いだ神域惑星の扉は』
 ああ、超使ちょうつかえる。正直しょうじき超助ちょうたすかる。
 またかえりも馬車ばしゃかついで、太鎖ふとくさりに引かれた日にゃ――
 央都おうと城壁じょうへき突き刺さる・・・・・に、決まってるからな。

   §

「どうも、ちちのルースターです」
「うふふ、ははのイフターです」
「えへへ、いもうとのジターだよ」
 タター一家いっか:をひきつれ、少女しょうじょメイド・タターやレイダやおにぎりたちがもどってきた。

「こんにちわぁん、ご無沙汰ぶさたしてますわぁ――レーニアちゃぁん、れいものおぉーおわたしぃーしーてーねぇーん♪」
 おおきなつつみとちいさなつつみと、やたらとながつつみが長机テーブルに置かれた。

はじめましてぇー。アナタの世界せかいのよりどころでぇーすーぅ。イオノファラーをしていますわぁ
 おおきなつつみのうえ颯爽さっそうと、ご登壇とうだん御神体ごしんたい

「やや、辺境伯へんきょうはく名代みょうだいさま!? なんと見事みごとさかなたまごか♪」
 興奮こうふんする、タター父ルースター
「あらあら、まぁまぁ。こんなにおいしそうなおさかなたまごは、見たことがないですよ♪」
 おなじく興奮こうふんする、タター母イフター

料理番りょうりばんの、シガミーだぜわよ」
INTインテリジェンスタレットノ、迅雷ジンライ
 いちおう、おれたちも名乗なのったが――
 それどころでは無いようだぞ?

「タター。今日きょうは、ご馳走ちそうですよ♪」
「やったね、おねえちゃん♪」
「えぇーっ!? みんなちがうよ、それは魚の卵ごちそうじゃないよ? イオノファラーさまだよ!?」
 どうやら五百乃大角いおのはらは、このあたりでもめずしい食材しょくざい瓜二うりふたつらしいぜ。 

「おう、食えるもんなら、遠慮えんりょなく食ってくれ!」
「こら、シガミー! 不敬ふけいですよぉーん
 ふぉふぉん♪
『イオノ>なんかさ、魚の卵さまさぁ。侮れなくね?」
 たしかに、ここまでくちそろえて〝うまそう〟と言われると――
 おれも〝料理番りょうりばん〟のはしくれだし――多少気たしょうきになって来た。
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