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しおりを挟む「う~ん、餌というより人質かな。パートナーが決まっているなら一緒にいさせればそこから逃げないでしょ?」
人質…ティーシルがルミーと呼び望む相手、それはルミア・ジュブワ男爵令嬢。
ベルナルダンお兄様は2人を一緒にさせてあげたくて、いつもは言わないそんな我侭を小父様に言ったのね。
前に、私がベルナルダンお兄様に無理なお願いしてしまっていた事もあるから…。
「ごめんなさい…私が2人の力になってほしいなんてお願いしたから…。」
「エミリに言われた事もあるけど…弟の幸せを願うのも兄の役目だと思わない?ティーシルだって今まで侯爵家の為にたくさんの努力をしてきただろうし、このまま父さんの怒りを買って駆け落ちでもされたら侯爵家も損するよ。きっと。それに、僕の目を覚まさせてくれたしね。」
そう言っていたずらが成功したみたいな、おどけた表情を私に向けてくれた。
昔のままだ、そのお顔。
ベルナルダンお兄様の優しさで私の心も解れてくる。
「目を覚まさせてくれた?」
なんのことだろう?
私がわからないと目で問いかければベルナルダンお兄様はニッコリと微笑み説明してくれた。
「僕がいろいろ考えて、結局動けなくなる意気地無しって彼は知っているからね。エミリの元へ行けるように、尻を叩かれたよ。…叩かれたのは頬か。」
おどけて摩る頬はまだ痛そうです…。
なんだかとても申し訳ない気持ちが沸いてきて、ベルナルダンお兄様の頬から視線を外します。
「…小父様はなんて?」
話を元に戻し先を聞きます。
せっかくのベルナルダンお兄様の提案だけど却下されては意味がないもの。
でも、小父様はとても怒ってらっしゃると聞いています。
大丈夫かしら?
「渋々だけど、ティーシルを交えてジュブワ男爵と話してみる、と言っていたよ。ティーシルもおとなしく帰ったようだし、この話はこれからだね。ティーシル次第だよ。」
そうね、ティーシルもやっと始まる事ができるのね。
身体から力が抜けてホッとしました。
「…エミリ。もう1つ、僕が言ったこと忘れてない?」
え?
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