元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~

冒険者ギルド酒場 チューイ

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【報告】

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 宴会も終わり、別れの時が来た。俺達は、集落で仲良くなった奴らと挨拶を交し、集落をでる。冒険者ギルドへの報告をまとめる為、一旦、拠点に戻った。

「あー、終わったニャー。疲れたニャー。アルファードの膝の上でゴロゴロしたいニャー」

 昨日は、本当に色々騒動があった。しかも、休む暇なく宴会だ。そりゃ、皆疲れるよね。

「とりあえず、皆さん、お疲れ様です。取敢えず、少し休んでから最後の打合せをしましょう。」

 女性達は、シャワーを浴びたいと言っているので、先に浴びてもらう。その後、男共がシャワーを浴びた。ティナは眠そうだったので、そのまま仮眠をするようにいい、その他のメンバーは、打ち合わせに入る。

「今日まで色々ありましたが、本当にお疲れさまでした。これが最後の打合せになります。最後までよろしくお願いします。」

 俺が挨拶をすると、コブラが話を進めてくれる・

「これから冒険者ギルドに報告するための内容を話し合いたいと思う。今、分かっていることは、

1.居場所のないものが集まった集落

2.どんな人でも出入り自由。

3.資産の1/3を集落に入るたびに支払う

4.むやみに殺生はしない。

5.情報に記載されている所しか襲わない

6.首領が元5大英雄ボルボ=アイーン

7.様々な事情で騎士団、商人、その他に恨みをもった人が集落の住民である。

8.暗黙の了解で仲間に色々分け与える。

9.ターゲットとなる者の情報量が多くの各々ターゲットを決めている。

10.居場所が漏れると集落ごと移動

11.盗賊が徒党を組み、ターゲットが同じ若しくは稼ぎをする場合、各々襲う。

(連携がある訳ではない)

12.特に特化して強い盗賊はいない。

以上が今ある夜の帳盗賊団の情報だ。それに付け加えるとすると、盗賊団の一部が八頭オロチの封印を宝と間違え、封印を解いてしまった。その八頭オロチをアルファードとナディアで討伐したってところだな。冒険者ギルドからの指令は、盗賊の討伐若しくは情報収集と言われている。」

「いやいや、本来はもう一つ付け加えることがあるじゃん。」

 キャップが情報を付け加える。

「アルファードがボルボ様をフルボコにしたって事?」

「そうそう。5大英雄をボコるってどんだけだよ。俺は、ずっとボルボ様に憧れてたんだよな。それをボコボコだぜ。はぁ、何が起こっているのか一瞬理解できなかったよ。」

「いや、いや、あれは、アルファードだからじゃない?普通はそんなこと出来ないわよ!」

「ある意味、アルファードがおかしいんじゃないのか?」

「あー、確かにそれはそうかもニャー。九尾様を従属なんて考えられないニャー」

「確かにね。なんで冒険者やっているのか分からないわね。」

「多分、変人なんだよ。」

「あー、それ分かる。変人の考えることは理解できないわよね」

「うん。アルファードは変人ニャー」

・・・

「あのー、本人を目の前にディスるのやめてもらえますか?(;'∀')」

「あ・・・んんー、ああ、すまん」

 俺のディスり合いを強制的に止めさせ、本題に戻る。

 「とりあえず、俺達も集落を壊滅させる事は望んでいない。今回の潜入で首領がボルボ様と言う事が分かった。アルファードがボルボ様をボコった事は報告せずに、”5大英雄の一人を相手に討伐は難しいと思われたので、今回は盗賊集落の情報収集に切り替えた”と言う事でどうだろうか?」

「でも、八頭オロチを討伐したのにボルボ様を捕らえられないって言うのはおかしくない?八頭オロチは伝説級の魔物なんだよ。」

「マジ、俺、死んだと思った。」

「私もまさか、討伐するとは・・・しかも、”素材がー”とか言っていたし。やっぱ、変なんだよ。」

「そうニャー、アルファードは変人ニャー」

 とうとう、変人認定を受けてしまった。

「あのー、本人を目の前にディスるのはアルファードが可哀そうだと思う。」

 俺が俺の弁明をする。

「あ・・・んんー、アルファーが変人だって事は置いといて、でも、八頭オロチの討伐は報告した方がいいんじゃないのか?アルファードの今後の為にも」

「え?なんで俺の為?」

「あんたねー。自分がした事わかっているの?伝説級の魔物を討伐したんだよ。この事がしれれば、王宮からもお声がかかるわよ。」

「俺、王宮とか興味ないし、冒険者の方がいいし・・・」

「な、何言っているの!?聖騎士団や王宮魔導士は誰しも憧れるもんなんだよ。」

「俺、魔導剣士だし、大魔導じゃないし。俺的には冒険者がいいんだけど・・・」

「やっぱり、アルファードは変人ね。」

「・・・、もう変人でいいや(笑)」

「確かに、八頭オロチを討伐してボルボ様を捕らえられなかったって信憑性にかけるな。では、アルファードもこう言っている事だし、八頭オロチの討伐とボルボ様をボコった事は報告しないって事でどうだろう?」

「アルファードがいいなら、私は、別に構わないけど。でも、本当にいいの?折角のチャンスなんだよ。八頭オロチの証拠もあるし、ある意味、国を挙げての活躍なんだけど。それだけ、八頭オロチは脅威な魔物だったんだけど。」

「ううん。俺は別にチャンスとは思ってないし、本当に王宮には興味が無い。俺は、冒険者のままがいいんだ。」

「わかった。それならもう何も言わないわ。」

 今回の冒険者ギルドへの報告は、ボルボを倒したことと八頭オロチの討伐の件を伏せて報告する事となった。打合せも終わり、俺達は冒険者ギルドに戻った。



「ただいま戻りましたー」

「あ、アルファードさん、お帰りなさい。任務お疲れ様でした。ギルマスは自室にいますがお呼びいたしますか?」

「いえ、報告もありますのでこちらからギルマスの所に出向きます。」

 俺達は、ネイラーに挨拶をするとギルマスの部屋に向かった。

「”コンコン”アルファードですが、ただいま戻りました。」

「どうぞ。中へ入ってくれ。」

「はい、失礼します。」

俺達は、ギルマスの部屋に入る。ブレイブは、机に座り、俺達を迎え入れる。

「任務お疲れさん。早速だが報告を聞くとしよう。コブラ、報告してくれ。」

「はい。今回の任務は、夜の帳盗賊団の討伐若しくは、情報の収集でした。我々は、まず盗賊の集落に潜入し、情報収集から始めました。それは、・・・」

コブラが打合せ通りの報告をブレイブにする。それをブレイブは、机に肘をつき顎を支えるような格好で俺達の話を聞いていた。一通り報告を済ませると、少し間を置きブレイブが話始める。

「5大英雄か・・・、これは厄介な事になったな。確かに、盗賊団の拿捕は難しいと判断する。特にボルボと言ったら、魔王討伐の勇者パーティーの一人で騎士団の数個師団に匹敵する。君らではどうする事も出来まい。情報の収取だけでも十分だと思う。よくここまで情報を集めてくれた。感謝する。」

 ”え、クッコロさんが勇者パーティー?そんなにすごい人だったか?”

 コブラ達も一瞬戸惑いを見せた。

「ボルボ様って元勇者パーティーだったんですか?」

「ん!?なんだ知らないのか?勇者パーティーの中でも中心人物なのだが。彼の情報収集能力や戦闘力は勇者パーティーの中でもかなり注目されていたそうだが。しかし、突然姿を消してしまった。そして、その後の彼の消息は誰も分からない。しかし、今回の任務で彼の消息が判明した。それだけでも大きな功績だ。それと、アルファード君、君をプラチナランクへの昇格を認める。ネイラーに言って、冒険者証を更新してくれ。」

「ありがとうございます。それでは、後程更新に行きます。」

「コブラ達は、今の情報を書面にまとめて提出してくれ」

「はい。分かりました。」

 俺達は、ブレイブに挨拶をし、部屋を後にする。冒険者ギルドのホールに着くとキャップが口を開く。

「お疲れさん。さて、今回は、これで解散かな?今回の任務は今までの中で一番刺激的だったぜ。アルファード、また一緒に仕事しような。」

「はい、是非。キャップさんもお疲れさまでした。」

キャップは、俺達に背中を向け”バイバイ”をしながら酒場の方へ歩き出した。キャップを見送っているとヴァイロンが俺に抱き付いてきた。

「アルファード、お疲れ様だニャー。アルファードとの任務すごく楽しかったニャ。また、絶対一緒にお仕事するニャ!ティナちゃん、ナディア様、また、その時はよろしくお願いしますニャ」

「うん。ヴァイロンと知合えてすごく楽しかった。また、一緒に仕事しましょう。」

「私もすごく楽しかった。また、皆で集まってお仕事したい。」

「うむ。お主も達者での。また、一緒になる事を楽しみにしておるぞ。」

 ヴァイロンは、軽やかに冒険者ギルドを出て行く。次にコブラとティファが話しかけてきた。

「俺もここで失礼する。アルファード、今までありがとう。色々と勉強になった。機会があったらまた、君達と一緒に仕事が出来たらいいなと思っている。その時はまたよろしく頼むよ」

 お互いに”がっしり”と握手をした。

「こちらこそよろしくお願いします。何かあったな声をかけてください。俺に出来る事なら協力いたしますので」

「うん、ありがとう。君らも無事に中央に着くことを祈っているよ。元気でな。」

「はい、ありがとうございます。」

「アルファード・・・」

 ティファが寂しそうに俺の名前を口に出した。

「ううん。私ね。最初はすごく頼りない奴だなーって思ってた。こんな人が私達と同じプラチナランクになるのかって。でも、今回の事を通して、私の方が井の中の蛙だと思い知ったわ。私もこれから沢山経験を積んでアルファードみたいな大魔導士になれる様に頑張る!」

「え、俺、大魔導士じゃなくて魔導剣士なんだけどね。」

「そんな細かい事はいいの!」

”それって細かいの?(;’∀’)”

「兎に角、アルファードは本当に凄いと思う・・・グス・・・・、本当に、あり、がと、グス・・・」

ティファは話の途中から大粒の涙を流しながら声を振り絞るように話し続けた。

「やっぱり、これで終わり何て嫌だよー、えーん、えーん」

 とうとう泣き出してしまった。

「うん。でも、お別れって訳じゃないから大丈夫だよ。また、一緒に冒険者ギルドの依頼を受けよう。それに、俺の力が必要な時はいつでも言って。俺が出来る事なら協力するからさ。」

 俺は、ティファを抱きしめながら話をした。暫くグズッていたが、気を取り直したらしく、最後に元気な笑顔を向けて冒険者ギルドを後にした。

「それじゃ、俺も行くよ。アルファード、元気でな!」

「コブラこそ。前衛なんだから死ぬなよ。でも、死んでも仲間を守ってやってくれ。」

「どっちなんだよ。」

 コブラは苦笑いをしながら冒険者ギルドを後にした。さて、俺もネイラーの所に行くかな。

<冒険者ギルドの出入り口の所にて>

「ちゃんと告白できたのかニャ?ありゃりゃ、泣いちゃって。振られたのかニャ」

「違うよ。ちょっとだけ寂しくなっただけ。アルファードが言うようにまた、いつか一緒に依頼を受ける時、足手まといにならない様に頑張らなくちゃ。そう言う、ヴァイロンだって、泣いた跡があるよ。」

「こ、これは、違うにゃ。ほ、埃が目に入っただけニャ。」

「ほら、二人とも行くぞ。」

 各々の思いを抱いて三人はそれぞれの帰る場所に向かった。







次の更新は10/2土曜日になります。第14回ファンタジー大賞も残すところあと少しです。現在130位。
この作品がここまで選ばれたもの皆さんの応援のお蔭です。ありがとうございます。そこでもう一歩頑張りたいと思っています。皆様が応援して下さり、もし、100位以内に入る事が出来ましたら、5日間連続で更新致します。喜びと感謝の気持ちを作品で示したいと思っておりますので、是非、投票をお願いします。私と皆様でこの作品を盛り上げていきたいと思っております。是非、ご協力、よろしくお願い致します。

本日も読んでいただいてありがとうございます。高評価は励みになります(・∀・)イイネ!!

これからも、よろしくお願いしますm(__)m




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