元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~

冒険者ギルド酒場 チューイ

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【プリムスとジレッタ】

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「はい。ランクアップの処理終りました。おめでとうございます。これで、今からミスリルランクですね。プラチナランクの冒険者は数えるほどしかいませんので頑張って沢山依頼を受けてくださいね。」

「ありがとうございます。お世話になりました。」

 俺は、ネイラーさんにお礼を言い、冒険者ギルドを出た。そしてヒルマンのお店の様子を見に行く。

「こんにちわー。儲かってまっか?」

「おー!アルファード!おかげで、繁盛しとりますわ。その節はおおきにな。」

「それは、良かったよ。頑張った甲斐があった。」

「おう。本当に感謝している。あ、そうだ。お礼の品を渡さないと。」

 ヒルマンは、奥から約束をしていたオリファルコンの剣と装備を持ってきた。

「受け取ってくれ。俺が出来る精一杯の感謝のしるしだ。」

「いや、でも、これら家宝なんだろ。それを貰っていいのか?」

「家宝だからこそ、今回の様な人生を左右するお願いが出来たんだ。それに、これは、装備だ。眠らせておくより使ってもらった方がいい。それが君なら俺も納得できる。」

「分かった。ありがとう。大事に使わせてもらうよ。ちょっと、奥借りる。」

 俺は、奥の部屋に行き剣には、攻撃力上昇、ホーリセイバー(聖魔法)、ダークブレード(闇魔法)、鎧には、防御力向上と魔法耐性と属性耐性を付加させた。これで、聖剣と魔剣両方の性質を兼ね揃えた武器の出来上がりである。装備もこれでかなり耐久性が上がるだろう。早速、両方を装備してみる。剣を抜き、魔力を少しずづ込めていく。流石オリファルコンだ。他の鉱物とは比べ物にならないくらい魔力の通りがよく許容量が多い。鎧もかなり耐久性が上がった。属性攻撃をレジストし、魔法も8階層くらいまでは無効化出来ると思う。それを見ていたヒルマンは”ワナワナ”させている。

「こ、これは、伝説級の武器と防具じゃないか。もしかしたらエクスカリバーに匹敵するんじゃないのか!見た事無いけど。それに、その鎧・・・もう、何も言えない。」

 ヒルマンは、目頭に手を当て、首を振る。まぁ、確かに今まで見てきた中で一番いい装備だと俺も思う。魔法の付加はすごいな。

「伝説級は言いす過ぎじゃないか?でも、本当にいい装備だ。ヒルマンが家宝と言うだけの事はある。」

「ってゆうか、アルファード。本気で言っているのか?それ、多分、値が付かないぞ。下手したら王族が欲しがる一品だぞ。勇者の装備より凄いんじゃないか?見た事無いけど。」

「アダマンタイトでそれをこれ位加工できる職人が居たらもっとすごいの作れるね。素材によって魔力の通りと蓄積量が違う。オリファルコンではこれが一杯かな。」

「ってゆうか、十分だろう!!でも、もし、アダマンタイトの装備を作りたいならドワーフの街の名工アルテッツァを尋ねるといいかも。もし、会えたら”ヒルマンの友人”と言えば会うことくらいは出来ると思う。作ってくれるかは別問題だけどな。」

「そのドワーフの街はどこにあるんだ?」

「確か、サイレントヒルの北の山脈の麓だったと思う。なんせ、もう何年も行ってないからな。」

「そうか、ありがとう。機会があったら行ってみるよ。」

「ああ、もしアルテッツァに会えたらよろしく言ってくれ!」

 俺とヒルマンで話をしていると”ガシャーン”と外から大きな音が聞こえた。俺達は、急いで外に出てみる。すると、一台の立派な馬車が家に突っ込んでいた。そしてそこには大きな声で叫ぶプリムスがいる。

「む、娘がーー!!だれか!誰か、助けてくれ!!」

 しかし、誰も助けようとしない。が、その中で一人、人込みをかき分け、瓦礫をどかそうとする男がいた。

「お、お前は!!」

「ヒルマン!!」

「アルファード!お前も手伝ってくれ!!」

 俺は、駆け寄り魔法で大きな瓦礫を除去する。その時、凄い勢いでコブラ達が駆け付けた。

「何があったんだ!」

「こ、これは酷い・・・」

「兎に角、瓦礫をどかさないといけないニャ!」

 崩れた瓦礫を、冒険者達は一生懸命瓦礫をどかす。人の力じゃどうにもならなそうな大きな瓦礫は俺とティファが魔法で動かす。その甲斐あって、瓦礫の撤去はすぐに終わった。

しかし、そこには今にも息を引き取る寸前のジネッタが変わり果てた姿でいた。その姿を見て、誰もが助からない事を理解していた。俺を除いては。

「ジレッタ!!ジレッタ!!だ、誰か娘を助けてくれ・・・」

力尽きたようにプリムスが膝をジレッタの側に落とす。

「プリムスさん、残念だけどこうなってしまってはどうしようも出来ないニャ。」

「ええい!この冒険者無勢が!!さっさとなんとかせんか!!

「わ、私は、これでもプラチナ冒険者ニャ!!確かに専門回復師じゃないけど、これはもう、どうしようも出来ないニャ!!」

ヴァイロンが大声で言葉を噛みしめ、振り絞るように言う。野次馬を含め、周りにいる誰もがその言葉に打たれ、絶句している。

「ジレッタ!!ジレッタ!!私は、お前が居れば何もいらない。ジレッタ・・・」

「おい。」

 俺は、ジレッタを抱きしめ、泣きじゃくるプリムスに声をかける。プリムスは、そんな俺を見上げる。

「大金貨2000枚だ。大金貨2000枚でお前の娘を助けてやる。ついでに、ここの店を撤退させろ。このままだと後数分で娘は死ぬだろう。死んだら、いくら俺でも生き返らすことは出来ない。この場で直ぐ決めろ。」

 プリムスは、俺を見上げ目を丸くしている。

「大金貨2000枚。しかも、店の撤退。何馬鹿なことを!!この冒険者風情が足元を見追って。」

「人、しかも娘の命が金で買えるんだ。金と命、どちらが大事だ?俺は、どちらでもいい。ビタ一文まけない。こうしている内にもジレッタの命の炎は尽きようとしている。とっとと決めろ。」

「アルファード!!そんなの無理ニャ!!残念だけど、もう、助からないニャ・・・」

「早く決めろーーー!!!!!」

 俺は、大声をだす。

「分かった。金も店もお前の言う通りにする。だから、だから、娘を助けてくれ!!!」

「分かった。この契約は、絶対に破棄できない。もし、契約を履行しなかった場合は、悪魔に魂をささげその魂は悪魔の餌食となる。分かったら、これに急いでサインしろ。なぁに、契約を守ればいい事だ。」

 プリムスは、俺から契約の魔術紙を受け取り、一瞬で目を通し、サインする。サインした、魔術紙は燃えて消えた。

 俺は、白衣を空間収納から取り出し、バサッと着、オペ室を作り出す。

<クリーンルーム>

<アネスシージャ>

「よし、今から、緊急オペを行う。時間は数分。もう、時間が無い。このまま行う。」

<タイムディレイ>

 俺は、ジレッタに麻酔をかけ、時間の進みを遅くする。手足がもぎれ、内臓が一部飛び出し、かろうじて生きているジレッタのオペを始めた。

<スキャン>

 損傷部位を特定し、空間認識によりたターゲットを損傷した部位にしぼる。飛び出した内臓と腹腔内を奇麗に生食で洗うため大きめに開腹し洗浄した。その後、内臓を従来ある場所にもどす。ここからが本番だ。新しく開発した魔法を始めて試す。それは、<ヒール><キュアバクテリア><キュアウィルス><リジェネレイト>そして創造のスキル。4重魔法にスキルの組み合わせだ。動物実験ではうまくいった。同じ生物なのだから理論上は上手くいくはずだ。俺は、意識を極限まで集中させる。そして、

<リカバリー>

金色に放たれた光がジレッタを包み込む。そして、ちぎれた内臓は繋がれ損傷した臓器は再生し、みるみる元の状態に戻っていく。引きちぎられた腕や足も再生し、元通りの状態にもどる。

<スキャン>

俺は、再度きちんと再生しているか確認する。身体は内外、奇麗に元通りに再生していた。俺は、時間を戻し、一息つく。汗だくだ。

「ふぅ。オペ終了。」

 周りの人達は固唾を飲み俺のオペを見ていた。その間、数十秒だろう。俺は、麻酔を解き、ジレッタに声をかける。

「ジレッタ。大丈夫か?すべて終わったよ。」

 多分数十秒だろうが、凄く長い時間と錯覚するほどだった。そして、ジレッタが目を覚ます。

「わ、わた・・し、死んだの?」

 ジレッタが目を覚ました。しかし、周りは誰一人として声を出さない。しかし、野次馬の誰かが声を出した。

「か、神だ・・・、神が降臨した!!!!!!!!」

 それをきっかけに、歓声が上がる。

「ジレッタ?ジレッタ!?」

 プリムスが”ワナワナ”とジレッタに近づき、ジレッタを抱きしめ号泣する。

「ジレッタ!!ジレッタ!!ジレッタ!!た、助かったのか!!」

「プリムスさん、契約を忘れないでくださいね。」

 俺は、汗だくになりながらプリムスの方に手を置いた。プリムスは、”キッ”と俺を睨み、

「き、貴様。娘をだしにとんでもない事を言い出し追って。分かっておる。それ相応の謝礼は払おうじゃないか。大金貨500枚もあれば十分であろう。」

 流石は商人。ここで値切り始めた。

「まぁ、良いですけどね。契約にもあった通り、契約を破った場合は、悪魔に娘さんの魂が譲渡されます。契約の期日は7日以内。それまでにお支払い下さい。契約は絶対なので、どんな優れた神官でもこの契約を破棄する事は出来ない。」

 俺は、再度、契約内容をプリムスに告げ、新たな魔術紙を取り出し、新たな契約を書き込む。

「コブラ、俺は、金は要らない。だから、この契約をプラチナ冒険者コブラに譲渡する。この街の生きて行くのに困っている人のために使ってくれ。俺は、コブラと今回の依頼を通して信頼関係が築けたと思っている。コブラならこの街の人他の為に使ってくれると信じている。この街の、生きている命の炎が消えない様にしれくれ。」

 俺は、魔術紙に契約内容を書き込み、サインする。それをコブラが目を通し、サインした。魔術紙は先ほど同様、燃えて消える。

周りは、この奇跡に歓声を上げ、中には俺の事を祈る人まで出ている。

”さっさと、この場を立ち去りたい”。しかし、俺のローブを固く握りしめている”人?”がいた。

「き、奇跡ニャ。今まで、色々な回復魔術を見てきたにゃけど、賢者様でも出来なかった奇跡をアルファードが起こしたニャ・・・アルファードは大賢者様だったニャ」

俺は、何気にローブを”パサパサ”振ってヴィアロンから逃れようと頑張っているが、一向に取れる様子はない。惚けながらヴァイロンは俺を見る。

「ははは・・・俺は、魔導剣士だけどね。」

・・・

「あ、アルファード。わ、私を・・・」

ヴァイロンが俺を見つめる。

「私をアルファードのお嫁さんにしてくださいだニャ!!!!!」

何言っているの?こいつ?壊れた?まぁ、壊れたんだろうな。うん。

!!

「ヴァ、ヴァイロン!?何言っているの!!アルフォードのお嫁さんになるのは私なんだからね。」

 ”いやいや、両方ともなんねーよ。”

「あのー・・・」

 俺は、ティナとナディアに助けての視線を送った。それに気付いたティナが頷く。

「違う。ずっと前から。アルファードのお嫁さんになるのは私。あなた達は引っ込んでいて」

 ( #゜Д゜)ゴラー、違うだろ!!なぜかティナも参戦してきた。

「ふっ、妾はもう既にご主人のものじゃからのお。お前たちとは格が違うのじゃ。」

おい、ナディアも参戦かよ。頼むから煽らないでくれよ。俺は、”バッ”と逃げだした。

「え!!」

 4人は振り返り、俺を追いかけてくる。

「こらー!、逃げるなー!」

「勘弁してくださーい」

「私の心はもう、あなたしか見えて無いんだからねー」

 4人が俺を追いかける。



次の更新は10/9土曜日になります。第14回ファンタジー大賞も今日がラスト。ラストスパートと言う事で臨時に更新いたしました。現在127位。
この作品がここまで選ばれたもの皆さんの応援のお蔭です。ありがとうございます。そこでもう一歩頑張りたいと思っています。皆様が応援して下さり、もし、100位以内に入る事が出来ましたら、5日間連続で更新致します。喜びと感謝の気持ちを作品で示したいと思っておりますので、是非、投票をお願いします。私と皆様でこの作品を盛り上げていきたいと思っております。是非、ご協力、よろしくお願い致します。

本日も読んでいただいてありがとうございます。高評価は励みになります(・∀・)イイネ!!

これからも、よろしくお願いしますm(__)m




******大和市にある冒険者ギルド酒場が舞台の物語。******

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