【完結】Restartー僕は異世界で人生をやり直すー

エウラ

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国王陛下と王太子 1

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タイラー子爵に宿泊の御礼をしてリリスの街を立った。
帰りも泊めて貰う予定。
義父様の知り合いだからか気さくな人だった。


王都にあるタウンハウスに着くと、ずらりと使用人達が並んでお出迎えをしていた。

どこの世界でも貴族やそれに準ずる家柄は大変だな、とかつての自分を思い出して苦笑した。


謁見が終わったら数日王都観光をするそうだ。

一旦、用意して貰った部屋に入り、着替えをする。
部屋はもちろんヒューズと一緒。
侍女にある程度脱がして貰ったら後は自分達で済ませる。

落ち着かないもの。

サロンに向かうとお茶の用意がしてあった。
義父様に促されて席に着くと、明日の謁見の話になった。

「明日は朝早くに支度をして、11時頃に城へ向かう予定だ。謁見の間に行くのは私とヒューズとルカに、護衛としてダグラス。セバスは城には同行するが控えの間で待っていて貰う事になる」
「はい。あの、拝謁の際の礼儀作法等はどうなのでしょう? 辺境伯家の一員として義父様達の顔に泥を塗りたくはありません。せめて最低限の礼儀を教わりたいのですが・・・」

ルカがキリッとした顔で申し出た。
うん、稀人なのだからという言葉では納得しないのだろうな。
あちらの世界で上に立つ者として厳しく教育されていたんだものな。

何より俺達の為に、という気持ちが嬉しい。

それは父もダグラスも、セバス達使用人も思ったようで。

「・・・そうか、嬉しく思うぞ。セバス、この後少しルカを見てやってくれるか? 礼儀作法を確認して、明日の衣装合わせも進めてくれ。ルカ、疲れている所に悪いが、それが済めばゆっくり休める。頑張ってくれ」
「大丈夫です、義父様。ヒューズと一緒でも良いですか?」
「もちろんだとも。衣装合わせもヒューズとすると良い」
「ありがとうございます! では、お先に失礼します。ヒューズ、行こう!」

そういって席を立った二人に付き添うセバスを見送って、一息吐くイライアスとダグラス。

「・・・やれやれ。ルカが謁見の作法を自分から言い出すとは」

だらしなく背もたれに体を預けるイライアス。
同じようにだらけるダグラス。

「イヤイヤ、ルカなら絶対気にするって言ったでしょうが? 元の世界での生活環境を考えれば気にしないはずはないって。良くも悪くも上流階級の人間なんだから」
「そうなんだがな、ここではそういうしがらみから解放してやりたかったな」

複雑な顔で溜息を吐く。

「ヒューズと結婚した時点で難しいでしょうが・・・王家よりは自由に出来るからね。明日、何も起こらなければ良いけど・・・」
「---王はともかく王太子以下の王侯貴族どもがなあ・・・暴走しなければ良いんだが」
「伯父上、それ不敬な発言・・・それよりも心配な事が・・・」
「---ああ、アルカエラ神か・・・」
「・・・何かあれば呼ばなくても来ますね・・・」

王族どもが暴走した結果、神降臨なんて事になったら目も当てられん。


---コレがフラグになるとは思ってもいない二人だった。







※セバス→セバスチャンになっている箇所があったので修正しておきました。スミマセン。
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