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次の日の王都観光 4
しおりを挟む楽しいお昼ご飯の後に、先ほどのオーダーメイドしたお兄さんのお店に向かう。
「いらっしゃいませ! あっ、さっきのお客様。出来てますよ! 確認して下さい!」
そう言われて、ヒューズに見えないように隠れてそっと確認すると、注文した通りの出来映えだった。
ゴールデンオブシディアンと呼ばれる、砂金を散りばめたような黒曜石を使ったピアスだ。
台座は魔銀を使っている。
僕の世界の植物の葉を模して貰った。
ハートの形で花言葉があって、『永久の幸せ』『夫婦愛』・・・ここでは『夫夫愛』になるのかな?
それを一対作って貰ったのだ。
「ありがとうございます! イメージ通りです!」
セバスに聞いたとき、何となくピアスが良いなあと思ったんだ。
ずっと耳に付けていられるし、普段からピアスをしてるから邪魔にならなさそうかなって。
「良かったです。あの、この葉っぱの形、使わせて貰っても良いですか? とても良いデザインなので・・・」
「えーと、僕は一向に構わないんですが・・・」
義父様やヒューズ達が・・・・・・。
「何だ? 問題でもあったか?」
「いえ、あの・・・」
ヒューズ達が来たので、慌ててピアスをケースに戻し、今の話を皆に聞かせた。
「ふむ。それで肝心のピアスは・・・?」
「えーと、コレです」
ルカはさっきお会計を済ませておいたピアスをケースごとヒューズにプレゼントした。
「あの、コレ・・・・・・ヒューズの耳に付けて欲しいです」
「・・・・・・え、俺に? 自分にじゃなく?!」
ヒューズが動揺する。
まさか自分のためにオーダーメイドしたとは思わなかったのだろう。
大事そうに受け取って、そっとケースを開けると、ルカと自分の瞳を混ぜたような黒曜石にハート型の葉を魔銀で作って台座にしたピアスが並んでいた。
「・・・・・・綺麗だ」
「あのね、その葉っぱはね、僕の世界の植物で、花言葉があって・・・・・・『永久の幸せ』『夫夫愛』って意味があるんだ。ヒューズに貰って欲しい・・・」
「---! そんな意味が・・・もちろん喜んで付けさせて貰う! そうだ、一つずつ付けないか? 俺とルカと・・・」
「え、でも、僕・・・ピアスホール開けてない」
嬉しいけど、そんなにすぐに開けられないよね?
そう思っていたんだけど・・・。
「魔法ですぐに開くし、傷もすぐに塞がるから手間じゃないぞ」
---さすが異世界。
魔法で何でも有りだな・・・。
そういう訳で、その場でヒューズの左耳に一つ穴を開けて付けたあと、ヒューズがルカの右耳に一つ穴を開けて片方のピアスを付けた。
ちっとも痛くなくて、あっという間に耳たぶにくっついた。
触って確かめる。
ひんやり、ヒューズとお揃い・・・。
嬉しい。
---そんな事を公然の場所でガッツリと行っていたわけで・・・。
あとになって我に返ったルカが顔を真っ赤に染めてヒューズに抱きつくという展開に、周りがザワついて。
ヒューズ達は露店のお兄さんに御礼を言って、素早く退去したのだった。
あとから聞いた話だと、あの後、お兄さんは商品が売れまくり、オーダーの注文もたくさん入って嬉しい悲鳴を上げていたとか。
あの葉っぱも使用許可を出したんだけど、詳しい事は義父様とセバスがやってたみたい。
使用料が・・・とか聞こえた気がするけど・・・?
ま、いっか。
王都ではその後、カップルや夫婦(夫夫)が片方の耳にハート型の葉っぱに互いの色の石を付けた同じピアスを付けるのが流行ったそう。
いつしか愛し合う2人の定番になるのであった・・・。
※明けましておめでとう御座います。
この話の今年の初投稿です。
今年もよろしくお願い致します。
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