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91 もっふもふのドラゴーン! 1
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精霊の森に帰ってきてぐっすり寝たあと、しばらくぶりにやって来た精霊達とわいわい騒いで、夜はシュルツとイチャイチャして。
翌日は疲れが出て、朝寝坊の末に、シュルツにベッドから出ることを禁止されて、だらだらと寝て起きてシュルツに給餌されて……。
夜にまた軽くイチャイチャして──いや、その日はさすがに、ちょっと触りっこで本番はなかったよ。
それでも朝が弱い僕は、結局、昼前まで寝てた。
───で、起きて、一階のリビングに行って、いい天気だなーって、何気にテラスを見た。
二度見、いや、三度見した。
テラスに、全身が真っ白で羽根も真っ白で、よく見ると耳や尻尾や足先はほんのり水色のもふもふの塊が──。
「……なにあれ」
「ファードラゴンだな」
「ふぁーどらごん」
いつの間にか横に立っていたシュルツがそう言うのを、オウム返しに呟く。
ファー……ふわふわの毛? ドラゴン……竜???
「ファードラゴンって何?」
頭がハテナマークで埋め尽くされた。そんな僕に、最近ご無沙汰しているナヴィが応えるよりも早く、シュルツが教えてくれる。
「ファードラゴンとは、鱗の代わりに全身が柔らかな毛で覆われたドラゴンで、その毛皮のために乱獲され、数が激減した稀少な竜のことだ」
「へえ。絶滅危惧種ってヤツかあ。酷いねぇ」
向こうの世界でも私利私欲で狩って、絶滅しちゃった動物も多いし、植物だって例外じゃなかった。
「そうだな。それで、ファードラゴンは俺達のような竜人とは違い、人型にはならないんだ。そこが俺達との大きな違いかな」
「なるほどー。で、そんな超珍しいドラゴンが何でうちのテラスで寝てるの?」
「……さあ?」
シュルツも分からないらしく、僕と同じように首を傾げた。
『どうやら、迷子らしいぞ』
「! ダルク、久しぶり……ん? 迷子?」
昨日、一昨日と入れ替わり立ち替わりで精霊王達も来てたけど、ダルクは忙しかったのか、来てなかった。
公爵家にも行ってたから一週間ぶりかな。
で、久しぶりに来て第一声がファードラゴンの『迷子』発言。
「あの子? 迷子?」
『ああ。迷子になった末に精霊の森にやって来て、困っておったからイツキのロッジに保護した』
そう言ってダルクがシュルツの方を見た。シュルツは納得したように頷く。
「ああ、ダルクがずっといなかったのって、そのせいだったの? ご苦労様だったね。でもそっか、迷子かー。あの子、これからどうするの?」
『彼次第かな。帰りたいと言えば、探し出して仲間のところに帰すし、ここに棲みたいといえば棲まわせてやりたいが』
「僕はどちらでも構わないけど……シュルツは?」
一緒に住んでる旦那様だからね、シュルツの意見も聞かないと。
「俺は構わん。イツキのしたいようにするといい」
そう言って笑ってくれた。シュルツはいつも僕を優先してくれて、申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちが混じり合う。
「うん、じゃあ、あの子の意見を聞こうか。……ところで、ファードラゴンってお話しできるの?」
僕の疑問に、ダルクが応えてくれた。
『今は直接、会話が出来ないから、我が仲介しよう』
……今は?
ま、いっか。ダルクが聞いてくれるなら、その方が早いし。
そもそも、ドラゴンと会話って出来ないものだと思っていたし。さすがに動物の言葉は僕も分からないからね。
翌日は疲れが出て、朝寝坊の末に、シュルツにベッドから出ることを禁止されて、だらだらと寝て起きてシュルツに給餌されて……。
夜にまた軽くイチャイチャして──いや、その日はさすがに、ちょっと触りっこで本番はなかったよ。
それでも朝が弱い僕は、結局、昼前まで寝てた。
───で、起きて、一階のリビングに行って、いい天気だなーって、何気にテラスを見た。
二度見、いや、三度見した。
テラスに、全身が真っ白で羽根も真っ白で、よく見ると耳や尻尾や足先はほんのり水色のもふもふの塊が──。
「……なにあれ」
「ファードラゴンだな」
「ふぁーどらごん」
いつの間にか横に立っていたシュルツがそう言うのを、オウム返しに呟く。
ファー……ふわふわの毛? ドラゴン……竜???
「ファードラゴンって何?」
頭がハテナマークで埋め尽くされた。そんな僕に、最近ご無沙汰しているナヴィが応えるよりも早く、シュルツが教えてくれる。
「ファードラゴンとは、鱗の代わりに全身が柔らかな毛で覆われたドラゴンで、その毛皮のために乱獲され、数が激減した稀少な竜のことだ」
「へえ。絶滅危惧種ってヤツかあ。酷いねぇ」
向こうの世界でも私利私欲で狩って、絶滅しちゃった動物も多いし、植物だって例外じゃなかった。
「そうだな。それで、ファードラゴンは俺達のような竜人とは違い、人型にはならないんだ。そこが俺達との大きな違いかな」
「なるほどー。で、そんな超珍しいドラゴンが何でうちのテラスで寝てるの?」
「……さあ?」
シュルツも分からないらしく、僕と同じように首を傾げた。
『どうやら、迷子らしいぞ』
「! ダルク、久しぶり……ん? 迷子?」
昨日、一昨日と入れ替わり立ち替わりで精霊王達も来てたけど、ダルクは忙しかったのか、来てなかった。
公爵家にも行ってたから一週間ぶりかな。
で、久しぶりに来て第一声がファードラゴンの『迷子』発言。
「あの子? 迷子?」
『ああ。迷子になった末に精霊の森にやって来て、困っておったからイツキのロッジに保護した』
そう言ってダルクがシュルツの方を見た。シュルツは納得したように頷く。
「ああ、ダルクがずっといなかったのって、そのせいだったの? ご苦労様だったね。でもそっか、迷子かー。あの子、これからどうするの?」
『彼次第かな。帰りたいと言えば、探し出して仲間のところに帰すし、ここに棲みたいといえば棲まわせてやりたいが』
「僕はどちらでも構わないけど……シュルツは?」
一緒に住んでる旦那様だからね、シュルツの意見も聞かないと。
「俺は構わん。イツキのしたいようにするといい」
そう言って笑ってくれた。シュルツはいつも僕を優先してくれて、申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちが混じり合う。
「うん、じゃあ、あの子の意見を聞こうか。……ところで、ファードラゴンってお話しできるの?」
僕の疑問に、ダルクが応えてくれた。
『今は直接、会話が出来ないから、我が仲介しよう』
……今は?
ま、いっか。ダルクが聞いてくれるなら、その方が早いし。
そもそも、ドラゴンと会話って出来ないものだと思っていたし。さすがに動物の言葉は僕も分からないからね。
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