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【第三章】おいしいお菓子を食べたいな
25. パーティーの後
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大惨事だった。床に散らばるケーキ、割れたお皿、近くにいた人たちの服も汚れてしまった。
「モニカ、サブリナ、行こう。アレックス、悪いがあとのことは任せる」
呆然としているモニカ王女とアタシをディミトリが連れ出し、ふたりが滞在している離宮にかくまってくれた。
「サブリナ、ゆっくりしていて。僕はアレックスと話してくる」
ディミトリ王子は慌ただしく出て行き、アタシは侍女たちに個室に連れていかれる。
「お召し物を洗いますね」
侍女たちがケーキだらけのドレスを脱がし、新しい部屋着を手早く着付けてくれる。水とお茶と軽食まで持ってきてくれ、そのあとはひとりにしてくれた。
豪華な部屋のソファーに座り、ただボーッとする。涙は出ない。頭の中をやらかしてしまった大失敗がグルグルとめぐる。ダンスで失敗し、ジャム揚げパンで大失敗し、テーブルクロスで悲劇だ。どれもこれも、アタシがやったこと。誰のせいにもできない。
みんなの悲鳴とケーキが雪崩落ちたときの音がずっと耳から離れない。ソファーにうずくまり、クッションで頭を隠す。
「ごめんなさい。パーティーを台無しにしてごめんなさい。ダメな子でごめんなさい」
謝ってもちっとも気は晴れない。ただ、自分が許せなかった。
いつの間にか眠ってしまっていたみたい。ソファーから起き上がると、窓から朝日が差し込んでいる。窓を開けて新鮮な空気を吸い込む。しばらくすると侍女が入ってきた。
「おはようございます。殿下がお待ちでいらっしゃいますので、お召し替えをお願いいたします」
侍女に助けられ、シンプルなワンピースに着替え、別の部屋に向かう。大きなテーブルで朝食を食べているディミトリ王子がいる。爽やかな笑顔が朝日よりまぶしい。
「おはよう。昨日は大変だったね。寝れたかい?」
「はい、意外にもグッスリ寝れてしまいました」
「それはよかった。昨日のことは事故だからね、何も気にしなくていい。僕が強引だったのが原因だ。悪かった」
「いえ、そんな」
「パーティー会場に戻って、みんなにも説明しておいたから、わかってくれていると思うよ。淑女教育を受けて間もないんだから、失敗はつきものだって」
「ありがとうございます」
頭を下げる。自分の大失態を、隣国の王子に後始末してもらってしまった。なんてことだ。
「僕のシェフが焼いた三日月パンを食べて、元気出しなよ」
侍女がお皿に三日月パンを置いてくれる。温かくてバターのいい香りが鼻をくすぐった。手でちぎると、外側はパリパリで中はふんわりしている。湯気が広がった。
「おいしいです」
昨日はほとんど何も食べてないから、お腹が減っている。夢中で食べていると、侍従が入ってきてディミトリ王子に新聞を渡す。新聞を読むディミトリ王子の顔がみるみるうちに厳しくなっていった。
「困ったことになった」
ディミトリ王子から新聞を回される。中に号外が挟まれてあった。自分の顔から血の気が引いていくのがわかる。
「ジャムで汚された王族の名誉。ロシェル王国の王族を招いた歓迎パーティーが、孤児によって台無しに。孤児は、孤児院長ピエール・アッフェン男爵の愛妾とのウワサも。乱れた孤児院運営が招いた大失態。両国の関係に悪影響を及ぼす恐れも。アッフェン男爵への取り調べが始まる」
読んでいるうちに息ができなくなる。アタシのせいで、ピエールさんが。アタシのせいで、外交に悪影響が。アタシのせいで。アタシのせいで。
「サブリナ、泣くな」
ディミトリ王子がためらいがちに抱きしめてくれる。バターよりも花よりも甘い香り。
「今は孤児院に戻らない方がよさそうだ。大騒ぎになっているだろう。しばらく離宮にいなさい。情報を集めてくるから」
優しい言葉。アタシは黙って頷いた。涙は止まらないし、言葉が出てこない。お世話になったみんなに、ひどいことをしてしまった。どうしたらいいんだろう。
それからは、鬱々として過ごした。ディミトリ王子とは朝食とたまにお茶を一緒にする。ディミトリ王子はアタシを気遣ってくれているのか、重い話題は避けてくれる。休みの日は何をしているのか、孤児院の子たちとはどんなことをして遊ぶのか、最近買って嬉しかったものは、など軽い感じで聞いてくれる。
「最近買って嬉しかったもの。えーっと、エラとお揃いの赤いリボン。あとは、ピエールさんが買ってくれた、青い鳥の絵」
「ああ、そのリボンは友だちとお揃いなんだ。それはいいね。青い鳥の絵はどういうところが気に入った?」
「金の鳥カゴの扉が開いていて、青い鳥は扉の上にとまっているの。青い鳥は金色のカギをくわえていて、鳥カゴに閉じ込められてるわけじゃないのがいいと思った。気が向けば鳥カゴの中に戻ってお水飲んだりできるし、自由なんだなって」
「鳥カゴからいつでも逃げられるけど、敢えて近くにとどまってるんだっていうところが好きなのかな? 選ぶのは青い鳥の方だぞって思える?」
「そうかも。自分の未来は自分で決めるってところが好きなんだと思う。この絵を描いた人は、囚われになってるときと、自由になったときの両方がわかるんだな、きっと強い人なんだろうな」
絵を思い出しながら説明すると、ディミトリが真剣な目になった。こんな目、初めて見たかも。
「サブリナ、ゴタゴタが落ち着いたら孤児院に戻れるから。君は囚われの鳥じゃないよ。わかってると思うけど」
「はい。ありがとうございます」
そう、心配してもらってるだけなんだよね。息苦しいなんて、思っちゃダメだよね。だって、こんなに大きな離宮だもん。鳥カゴじゃないのにね。
離宮って本当に広いんだ。モニカ王女を目にすることもない。ドレスを汚しちゃったこと、直接謝りたかったけど、それは無理だった。モニカ王女はアタシに会いたくないみたい。無理もないよね。おばあさまの思い出のドレスにジャムをつけた孤児なんて、見たくもないよね。
ディミトリ王子がたまにピエールさんの状況を教えてくれるけど、いい情報ではない。
「アッフェン男爵は取り調べを受けたあと、屋敷で謹慎中らしいよ」
「そんな、ピエールさんは何も悪いことしてないのに。ピエールさんは奥さましか目に入ってないし、幼女趣味じゃないし、もちろんアタシはピエールさんの愛妾じゃないのに」
「火のない所に煙は立たぬと言うからね。新聞社も、まさかなんの証拠もなく号外に書いたりしないだろう」
そう言われると、どうしたらいいかわからなくなる。ピエールさんは無実だって知ってるのに、証明する方法がない。アタシにはなんの力もないから。
「街のゴミ処理する人たちに、心無い声がかけられたりしているとも聞いた。気の毒だね。彼らはただ雇われているだけなのに」
「ひどい、ひどすぎる」
個室に閉じこもって、ソファーに倒れ込む。クッションに顔をうずめて、ひたすら謝る。
「みんな、ごめんなさい。アタシなんて、生まれてこなければよかった。お母さんに捨てられたとき、助からなきゃよかった」
「それは違うよ」
突然声をかけられてソファーから転がり落ちる。
「モニカ、サブリナ、行こう。アレックス、悪いがあとのことは任せる」
呆然としているモニカ王女とアタシをディミトリが連れ出し、ふたりが滞在している離宮にかくまってくれた。
「サブリナ、ゆっくりしていて。僕はアレックスと話してくる」
ディミトリ王子は慌ただしく出て行き、アタシは侍女たちに個室に連れていかれる。
「お召し物を洗いますね」
侍女たちがケーキだらけのドレスを脱がし、新しい部屋着を手早く着付けてくれる。水とお茶と軽食まで持ってきてくれ、そのあとはひとりにしてくれた。
豪華な部屋のソファーに座り、ただボーッとする。涙は出ない。頭の中をやらかしてしまった大失敗がグルグルとめぐる。ダンスで失敗し、ジャム揚げパンで大失敗し、テーブルクロスで悲劇だ。どれもこれも、アタシがやったこと。誰のせいにもできない。
みんなの悲鳴とケーキが雪崩落ちたときの音がずっと耳から離れない。ソファーにうずくまり、クッションで頭を隠す。
「ごめんなさい。パーティーを台無しにしてごめんなさい。ダメな子でごめんなさい」
謝ってもちっとも気は晴れない。ただ、自分が許せなかった。
いつの間にか眠ってしまっていたみたい。ソファーから起き上がると、窓から朝日が差し込んでいる。窓を開けて新鮮な空気を吸い込む。しばらくすると侍女が入ってきた。
「おはようございます。殿下がお待ちでいらっしゃいますので、お召し替えをお願いいたします」
侍女に助けられ、シンプルなワンピースに着替え、別の部屋に向かう。大きなテーブルで朝食を食べているディミトリ王子がいる。爽やかな笑顔が朝日よりまぶしい。
「おはよう。昨日は大変だったね。寝れたかい?」
「はい、意外にもグッスリ寝れてしまいました」
「それはよかった。昨日のことは事故だからね、何も気にしなくていい。僕が強引だったのが原因だ。悪かった」
「いえ、そんな」
「パーティー会場に戻って、みんなにも説明しておいたから、わかってくれていると思うよ。淑女教育を受けて間もないんだから、失敗はつきものだって」
「ありがとうございます」
頭を下げる。自分の大失態を、隣国の王子に後始末してもらってしまった。なんてことだ。
「僕のシェフが焼いた三日月パンを食べて、元気出しなよ」
侍女がお皿に三日月パンを置いてくれる。温かくてバターのいい香りが鼻をくすぐった。手でちぎると、外側はパリパリで中はふんわりしている。湯気が広がった。
「おいしいです」
昨日はほとんど何も食べてないから、お腹が減っている。夢中で食べていると、侍従が入ってきてディミトリ王子に新聞を渡す。新聞を読むディミトリ王子の顔がみるみるうちに厳しくなっていった。
「困ったことになった」
ディミトリ王子から新聞を回される。中に号外が挟まれてあった。自分の顔から血の気が引いていくのがわかる。
「ジャムで汚された王族の名誉。ロシェル王国の王族を招いた歓迎パーティーが、孤児によって台無しに。孤児は、孤児院長ピエール・アッフェン男爵の愛妾とのウワサも。乱れた孤児院運営が招いた大失態。両国の関係に悪影響を及ぼす恐れも。アッフェン男爵への取り調べが始まる」
読んでいるうちに息ができなくなる。アタシのせいで、ピエールさんが。アタシのせいで、外交に悪影響が。アタシのせいで。アタシのせいで。
「サブリナ、泣くな」
ディミトリ王子がためらいがちに抱きしめてくれる。バターよりも花よりも甘い香り。
「今は孤児院に戻らない方がよさそうだ。大騒ぎになっているだろう。しばらく離宮にいなさい。情報を集めてくるから」
優しい言葉。アタシは黙って頷いた。涙は止まらないし、言葉が出てこない。お世話になったみんなに、ひどいことをしてしまった。どうしたらいいんだろう。
それからは、鬱々として過ごした。ディミトリ王子とは朝食とたまにお茶を一緒にする。ディミトリ王子はアタシを気遣ってくれているのか、重い話題は避けてくれる。休みの日は何をしているのか、孤児院の子たちとはどんなことをして遊ぶのか、最近買って嬉しかったものは、など軽い感じで聞いてくれる。
「最近買って嬉しかったもの。えーっと、エラとお揃いの赤いリボン。あとは、ピエールさんが買ってくれた、青い鳥の絵」
「ああ、そのリボンは友だちとお揃いなんだ。それはいいね。青い鳥の絵はどういうところが気に入った?」
「金の鳥カゴの扉が開いていて、青い鳥は扉の上にとまっているの。青い鳥は金色のカギをくわえていて、鳥カゴに閉じ込められてるわけじゃないのがいいと思った。気が向けば鳥カゴの中に戻ってお水飲んだりできるし、自由なんだなって」
「鳥カゴからいつでも逃げられるけど、敢えて近くにとどまってるんだっていうところが好きなのかな? 選ぶのは青い鳥の方だぞって思える?」
「そうかも。自分の未来は自分で決めるってところが好きなんだと思う。この絵を描いた人は、囚われになってるときと、自由になったときの両方がわかるんだな、きっと強い人なんだろうな」
絵を思い出しながら説明すると、ディミトリが真剣な目になった。こんな目、初めて見たかも。
「サブリナ、ゴタゴタが落ち着いたら孤児院に戻れるから。君は囚われの鳥じゃないよ。わかってると思うけど」
「はい。ありがとうございます」
そう、心配してもらってるだけなんだよね。息苦しいなんて、思っちゃダメだよね。だって、こんなに大きな離宮だもん。鳥カゴじゃないのにね。
離宮って本当に広いんだ。モニカ王女を目にすることもない。ドレスを汚しちゃったこと、直接謝りたかったけど、それは無理だった。モニカ王女はアタシに会いたくないみたい。無理もないよね。おばあさまの思い出のドレスにジャムをつけた孤児なんて、見たくもないよね。
ディミトリ王子がたまにピエールさんの状況を教えてくれるけど、いい情報ではない。
「アッフェン男爵は取り調べを受けたあと、屋敷で謹慎中らしいよ」
「そんな、ピエールさんは何も悪いことしてないのに。ピエールさんは奥さましか目に入ってないし、幼女趣味じゃないし、もちろんアタシはピエールさんの愛妾じゃないのに」
「火のない所に煙は立たぬと言うからね。新聞社も、まさかなんの証拠もなく号外に書いたりしないだろう」
そう言われると、どうしたらいいかわからなくなる。ピエールさんは無実だって知ってるのに、証明する方法がない。アタシにはなんの力もないから。
「街のゴミ処理する人たちに、心無い声がかけられたりしているとも聞いた。気の毒だね。彼らはただ雇われているだけなのに」
「ひどい、ひどすぎる」
個室に閉じこもって、ソファーに倒れ込む。クッションに顔をうずめて、ひたすら謝る。
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