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【第三章】おいしいお菓子を食べたいな
24. ドタバタの夜会
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王宮のパーティー会場に着いた。ディミトリ王子にエスコートされ、会場に足を踏み入れたとたん、周囲からの注目の的だ。
「まあ」
「ご覧になって」
みんなからの視線が痛いぐらいに突き刺さる。そりゃそうだよね。ロシェル王国の王子が、謎の少女をエスコートしているのだから。
「派手ですわね」
「あんなドレス、あるんですね」
呆れたような声が聞こえるけど、気にしない。それどころじゃない。なるべく優雅に見えるように歩かなきゃ。気品あふれるディミトリ王子の隣だと、どうやっても見劣りしてしまうんだもん。一歩進むたびに、王子と孤児の品格の差がくっきりと表れてしまう。もっと歩き方とか練習しておけばよかったな。今さらすぎることを考えてしまう。
奥の方までたどり着いた。少し先にウォルフハート王国のアレックス王子とファビウス王子がいるのが見える。隣にいる女性がロシェル王国の王女だろうか。我が国の二王子よりも、ディミトリ王子よりも、白に近い白銀の髪は、空に舞う初雪のように柔らかそうで清らか。髪と同じ色のドレスには、宝石が飾られているのだろうか、動くたびにキラキラと輝いている。
よかった、ドレスの色かぶりしなかった。はちきれそうだった緊張が、ちょっぴり和らいだ。
アレックス王子とファビウス王子が、アタシを見て一瞬目を見開く。まさか、平民のアタシがディミトリ王子と現れるとは思わなかっただろう。
「アレックス、ファビウス、モニカ。サブリナ嬢だよ」
王子妃教育で習ったカーテシーをする。ちゃんと練習してたから、おかしくないはず。心の中で先生に感謝する。
「サブリナ、驚いたよ。大丈夫?」
アレックス王子が心配そうに聞いてくれる。優しいんだ。王子なのに、他国の王子の前で踏み込んだ質問していいのかな? 大丈夫ではないので、あいまいに微笑んでおいた。
「サブリナ、そのドレスすごいね。似合ってる」
ファビウス王子はいつものファビウス王子だった。ニコニコして楽しそう。
「ありがとうございます。ピエールさんの勝負服を参考にしてみました」
青空の下ですくすく育ったトマトみたいな、青と赤の斬新なドレス。よくこんなの売ってるなって、見つけたアタシもビックリした。これなら、誰ともかぶらないと思ったんだ。ピエールさんに見守ってもらってるみたいで勇気も出るしね。
雪の妖精みたいなモニカ王女は、ディミトリ王子と小声で話している。モニカ王女はアタシのことをチラリと見て、砂糖菓子みたいに甘い笑顔を浮かべる。アタシに話しかけることなく、アレックス王子に手を差し出す。
「アレックス、踊りましょうよ」
「喜んで」
ふたりが会場の中ほどにすべるように移動すると、演奏が始まる。ゆったりとしたワルツ。張り詰めていた空気が、ふたりがクルリクルリと回るたびに溶けていく。月の光の中で踊っている妖精のようなふたり。
会場中から感嘆のため息が漏れる。
「一緒に踊っていただけますか?」
「ごめんなさい。アタシ、踊りは苦手で」
王子妃教育で習ってはいるけれど、人前で披露できる状態ではない。幼いときから踊っている他の令嬢たちとは比べ物にもならない。こんなところで踊ったら、アタシだけじゃなくてディミトリ王子にまで恥をかかせてしまう。
「大丈夫。僕の動きに合わせればいい」
「無理です」
アタシの言葉は受け止められないまま会場の床で砕けた。
必死でディミトリ王子の動きと音楽に合わせようとするけど、何度も王子の足を踏んでしまう。そのたびに周囲の貴族令嬢から悲鳴が上がる。台無しだ。アタシのせいで歓迎パーティーの雰囲気が悪くなってしまっている。床の中に吸い込まれて消えてしまいたい。
永遠にも思えた時間が終わり、ダンスから解放される。
「無様なダンスをしてごめんなさい」
「気にしないで。そんなところも魅力だよ」
ディミトリが長い指を伸ばして、アタシの額にかかった髪をはらう。
「さあ、元気を出すために、デザートを食べに行こう」
ケーキの置いてある端の方まで連れていかれた。後ろから心配そうなアレックス王子と輝くような笑顔を浮かべたモニカ王女もついてくる。
「ロシェル王国から若いパティシエが消えてしまってね。どこにいったのやらと思っていたら、ウォルフハート王国で大活躍しているじゃないか。我が国のケーキを隣国で食べられるなんて感激だよ」
食べやすいように小さく作られたのだろうか。盛り付けられたシュクレマはひと口サイズだ。ディミトリは優雅につまんで口に入れる。
「おいしいね。はい、サブリナも食べてみる?」
「いえ、アタシはいいです」
そんな気分じゃない。なんだか吐き気がする。
「まあそう言わずに。なんでも、君のところの料理長が考案した揚げパンがあるんだって? ああ、そうそう。ロシェル王国にも揚げパンがあってね。我が国では丸い形で、中にジャムがはいっている。おや、我が国風の揚げパンもあるじゃないか。これはぜひサブリナに食べてもらわないと」
給仕がすぐさまお皿に丸い揚げパンをのせる。
「そのままでは食べにくいから、半分に切ってくれるかい」
ディミトリの指示で給仕が揚げパンにナイフを入れる。とろりと中から赤いジャムがあふれた。
「さあ、サブリナ。あーん」
ディミトリが揚げパンをアタシの口に近づける。「キャア」と遠くから歓声が聞こえる。美王子のあーんの破壊力に、令嬢たちは真っ赤になっている。アタシの心は折れかけだ。こんなこと、できない。みんなの前で、ジャムたっぷりの揚げパンなんて食べられない。
「イ、イヤ」
思わず手ではねのける。
「おっと」
ディミトリの手からジャムたっぷり揚げパンが放たれる。揚げパンは虹のような弧を描き、粉雪のようなドレスの上に落ちた。白銀の胸元が弓で射ぬかれたみたいに血の色で染まる。
「おばあ様の思い出のドレスが」
後ろによろめくモニカ王女を、アレックス王子が抱きかかえる。
モニカ王女の右目からひとしずくの涙がこぼれ落ちた。胸が張り裂けそうな光景。
「ご、ごめんなさい」
あの赤いのを拭かなくては。アタシは目に入った白い布をひっぱる。急がなきゃ。強くひっぱると、後ろから雷鳴のような音が鳴り響く。
「なっ」
振り返ると、テーブルの上からケーキやお皿が雪崩のように落ちていく。
「あ」
アタシが引っ張ったのは、テーブルクロスだった。
「まあ」
「ご覧になって」
みんなからの視線が痛いぐらいに突き刺さる。そりゃそうだよね。ロシェル王国の王子が、謎の少女をエスコートしているのだから。
「派手ですわね」
「あんなドレス、あるんですね」
呆れたような声が聞こえるけど、気にしない。それどころじゃない。なるべく優雅に見えるように歩かなきゃ。気品あふれるディミトリ王子の隣だと、どうやっても見劣りしてしまうんだもん。一歩進むたびに、王子と孤児の品格の差がくっきりと表れてしまう。もっと歩き方とか練習しておけばよかったな。今さらすぎることを考えてしまう。
奥の方までたどり着いた。少し先にウォルフハート王国のアレックス王子とファビウス王子がいるのが見える。隣にいる女性がロシェル王国の王女だろうか。我が国の二王子よりも、ディミトリ王子よりも、白に近い白銀の髪は、空に舞う初雪のように柔らかそうで清らか。髪と同じ色のドレスには、宝石が飾られているのだろうか、動くたびにキラキラと輝いている。
よかった、ドレスの色かぶりしなかった。はちきれそうだった緊張が、ちょっぴり和らいだ。
アレックス王子とファビウス王子が、アタシを見て一瞬目を見開く。まさか、平民のアタシがディミトリ王子と現れるとは思わなかっただろう。
「アレックス、ファビウス、モニカ。サブリナ嬢だよ」
王子妃教育で習ったカーテシーをする。ちゃんと練習してたから、おかしくないはず。心の中で先生に感謝する。
「サブリナ、驚いたよ。大丈夫?」
アレックス王子が心配そうに聞いてくれる。優しいんだ。王子なのに、他国の王子の前で踏み込んだ質問していいのかな? 大丈夫ではないので、あいまいに微笑んでおいた。
「サブリナ、そのドレスすごいね。似合ってる」
ファビウス王子はいつものファビウス王子だった。ニコニコして楽しそう。
「ありがとうございます。ピエールさんの勝負服を参考にしてみました」
青空の下ですくすく育ったトマトみたいな、青と赤の斬新なドレス。よくこんなの売ってるなって、見つけたアタシもビックリした。これなら、誰ともかぶらないと思ったんだ。ピエールさんに見守ってもらってるみたいで勇気も出るしね。
雪の妖精みたいなモニカ王女は、ディミトリ王子と小声で話している。モニカ王女はアタシのことをチラリと見て、砂糖菓子みたいに甘い笑顔を浮かべる。アタシに話しかけることなく、アレックス王子に手を差し出す。
「アレックス、踊りましょうよ」
「喜んで」
ふたりが会場の中ほどにすべるように移動すると、演奏が始まる。ゆったりとしたワルツ。張り詰めていた空気が、ふたりがクルリクルリと回るたびに溶けていく。月の光の中で踊っている妖精のようなふたり。
会場中から感嘆のため息が漏れる。
「一緒に踊っていただけますか?」
「ごめんなさい。アタシ、踊りは苦手で」
王子妃教育で習ってはいるけれど、人前で披露できる状態ではない。幼いときから踊っている他の令嬢たちとは比べ物にもならない。こんなところで踊ったら、アタシだけじゃなくてディミトリ王子にまで恥をかかせてしまう。
「大丈夫。僕の動きに合わせればいい」
「無理です」
アタシの言葉は受け止められないまま会場の床で砕けた。
必死でディミトリ王子の動きと音楽に合わせようとするけど、何度も王子の足を踏んでしまう。そのたびに周囲の貴族令嬢から悲鳴が上がる。台無しだ。アタシのせいで歓迎パーティーの雰囲気が悪くなってしまっている。床の中に吸い込まれて消えてしまいたい。
永遠にも思えた時間が終わり、ダンスから解放される。
「無様なダンスをしてごめんなさい」
「気にしないで。そんなところも魅力だよ」
ディミトリが長い指を伸ばして、アタシの額にかかった髪をはらう。
「さあ、元気を出すために、デザートを食べに行こう」
ケーキの置いてある端の方まで連れていかれた。後ろから心配そうなアレックス王子と輝くような笑顔を浮かべたモニカ王女もついてくる。
「ロシェル王国から若いパティシエが消えてしまってね。どこにいったのやらと思っていたら、ウォルフハート王国で大活躍しているじゃないか。我が国のケーキを隣国で食べられるなんて感激だよ」
食べやすいように小さく作られたのだろうか。盛り付けられたシュクレマはひと口サイズだ。ディミトリは優雅につまんで口に入れる。
「おいしいね。はい、サブリナも食べてみる?」
「いえ、アタシはいいです」
そんな気分じゃない。なんだか吐き気がする。
「まあそう言わずに。なんでも、君のところの料理長が考案した揚げパンがあるんだって? ああ、そうそう。ロシェル王国にも揚げパンがあってね。我が国では丸い形で、中にジャムがはいっている。おや、我が国風の揚げパンもあるじゃないか。これはぜひサブリナに食べてもらわないと」
給仕がすぐさまお皿に丸い揚げパンをのせる。
「そのままでは食べにくいから、半分に切ってくれるかい」
ディミトリの指示で給仕が揚げパンにナイフを入れる。とろりと中から赤いジャムがあふれた。
「さあ、サブリナ。あーん」
ディミトリが揚げパンをアタシの口に近づける。「キャア」と遠くから歓声が聞こえる。美王子のあーんの破壊力に、令嬢たちは真っ赤になっている。アタシの心は折れかけだ。こんなこと、できない。みんなの前で、ジャムたっぷりの揚げパンなんて食べられない。
「イ、イヤ」
思わず手ではねのける。
「おっと」
ディミトリの手からジャムたっぷり揚げパンが放たれる。揚げパンは虹のような弧を描き、粉雪のようなドレスの上に落ちた。白銀の胸元が弓で射ぬかれたみたいに血の色で染まる。
「おばあ様の思い出のドレスが」
後ろによろめくモニカ王女を、アレックス王子が抱きかかえる。
モニカ王女の右目からひとしずくの涙がこぼれ落ちた。胸が張り裂けそうな光景。
「ご、ごめんなさい」
あの赤いのを拭かなくては。アタシは目に入った白い布をひっぱる。急がなきゃ。強くひっぱると、後ろから雷鳴のような音が鳴り響く。
「なっ」
振り返ると、テーブルの上からケーキやお皿が雪崩のように落ちていく。
「あ」
アタシが引っ張ったのは、テーブルクロスだった。
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