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3 身代わり生活
8 予期せぬ出来事たち
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レーナが波に足を掬われた。オレがレーナを助け起こすのとどこかにいた護衛が「ご無礼します」とレーナを抱き上げるのとどちらが早かっただろうか?
気づけばレーナは護衛に抱き上げられていて、オレはその脇でただレーナの手を握っていた
「マダナを落としてしまいましたわ!」
小さく言うレーナの声を拾ってオレはそのあたりに目を配る
「レーナリア嬢をタープに運んで、マオリに着替えがあるか聞いてくれ。オレはちょっと探し物をしてからすぐに行くから」
セクウどこだ?返事して。なあ、お前が変なところで離れようとするから護衛にイイトコロ持っていかれたぞ、責任とれよな!それに、レーナが責任感じるような逃げ方するな ほら どこだ? またレーナが戻って来るぞ、それにオレだって護衛が迎えに来るよ わかるだろう 王族はハメを外しちゃダメって給仕にまで言われてんだから 返事!!
あ!足元が崩れて尻餅をつくと、その手に何かが触った。セクウ?持ち上げてみると思った通りの紫紺の魔獣石。
「お帰り」
声に出して魔獣石に言うのと同時に身体がグイと持ち上がり さっきとは別の護衛――ヨットで青い顔をしていたヤツだ――に抱き上げられた。
「風が出たのか 魔量が増えたのか波が出てきましたので……」
あ、もしかしてオレのせいって事は無いよな?魔獣石を胸のところで両手で握りしめて護衛に抱かれながら岸へ上がる。
湖で転んだ時に水しぶきを浴びたのか髪まで濡れていて、陸で風に吹かれると寒い。
「クシュン」
クシャミをするといつの間にか帰ってきていた護衛がオレに上着を掛ける。ナニコレ??
「降ろせ」
王子らしく上から目線で言うとようやく地面に降ろされた。靴の中にまで水が入っているから気持ち悪いし、体格のいい制服姿(一人は上着なし)に挟まれたオレはなんだか一目を引いているし、これって全部セクウのせいだかんな!!!
「わたくしのせいで申し訳ございません」
タープに戻るとレーナに謝られた。レーナのせいじゃない、セクウのせい、なんだけどそんなことは言えない。
「いえ、オレがおっちょこちょいだからだよ それよりもレーナは大丈夫だった?」
明るく、言えただろうか?綺麗に、笑えただろうか?
給仕に促されて馬車に戻ると着替え一式が用意されていた。
そういえばレーナも着替えていたっけ、日帰りのピクニックにしては荷物が多いと思ったけど、万事に備えていたってわけかな。
ところで、どうして給仕が着替えの手伝いまで?と口に出すより先に給仕が微笑んだ。
「はい、セクウ殿下が大変浮かれていらしたので名乗る機会を逸しておりましたが ワタクシ今後セクウ殿下の付き人となりますアルバと申します。よろしくお願い足します」
今日はなんだか いろいろな事が起きすぎてオレは頭を抱えて馬車のシートに座り込んだ。
気づけばレーナは護衛に抱き上げられていて、オレはその脇でただレーナの手を握っていた
「マダナを落としてしまいましたわ!」
小さく言うレーナの声を拾ってオレはそのあたりに目を配る
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セクウどこだ?返事して。なあ、お前が変なところで離れようとするから護衛にイイトコロ持っていかれたぞ、責任とれよな!それに、レーナが責任感じるような逃げ方するな ほら どこだ? またレーナが戻って来るぞ、それにオレだって護衛が迎えに来るよ わかるだろう 王族はハメを外しちゃダメって給仕にまで言われてんだから 返事!!
あ!足元が崩れて尻餅をつくと、その手に何かが触った。セクウ?持ち上げてみると思った通りの紫紺の魔獣石。
「お帰り」
声に出して魔獣石に言うのと同時に身体がグイと持ち上がり さっきとは別の護衛――ヨットで青い顔をしていたヤツだ――に抱き上げられた。
「風が出たのか 魔量が増えたのか波が出てきましたので……」
あ、もしかしてオレのせいって事は無いよな?魔獣石を胸のところで両手で握りしめて護衛に抱かれながら岸へ上がる。
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「クシュン」
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「降ろせ」
王子らしく上から目線で言うとようやく地面に降ろされた。靴の中にまで水が入っているから気持ち悪いし、体格のいい制服姿(一人は上着なし)に挟まれたオレはなんだか一目を引いているし、これって全部セクウのせいだかんな!!!
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