🐈せっかく猫になったのに~病弱な第二王子に身代わりを押し付けられた件

tobe

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3 身代わり生活

10 これって何?

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家族は少し遅れたオレを待っていてくれた。遅れたことを詫びて席に着く。

「セクウ 今日はどうだったかな?」

水を向けてくれた言葉にオレは話し出す、王都の外の町の人々の様子、空が広くて、日差しが明るくて綺麗だったこと。魔湖の空気が美味しかったと伝えらたら兄上が
次は自分とも行こうと羨まし気に言い出した。兄上はいつも疲れている様子だから
行ったらきっと元気になるね。

豪華な船に驚き、舟遊びが楽しかった事や船長の風魔術が繊細で力強くて王都に呼んでもいいのではと父上に進言したら苦笑した、子供が口出しすることじゃなかったかなと謝ったら、あの船長さんは実は近衛騎士団の副団長なのだと教えてくれた。そして副団長が子供好きだとはと笑っていたけれど、オレはそろそろ子供じゃないんだよなあ。あ、レーナの事かな?

ピクニックのご馳走が美味しかった事、それから湖でレーナもオレもびしょ濡れになったから着替えの準備まであり助かったと礼を言えば母上が得意げに微笑んだ。

「あの船も母上があつらえさせたんだよ」と兄上が耳打ちしてきた。近い!近い!!
兄上は距離感がおかしくないか?セクウが黙ってるって事は普通の事なのかな?

今日はなんだかオレからの報告会みたいな夕食になっちまったけど、出入りする使用人も壁際に控える付き人達も機嫌よく見守ってくれているからヨシとしよう。


***


セクウ、お前、すごく家族に愛されてるなあ。
馬車からオレの事を運んでくれたのって兄上だと思うんだよな。ちょっと距離感おかしいけど、年の離れたお前、ってかオレ?の事、大好きって顔に書いてあって恥ずかしいんだけど?

ベッドにもぐりこんでセクウに語り掛ける。けど 返事がない。
おーい、聞こえてますかあ? 
…………

『こんなに笑ってもらったの初めてなんだ』

オレが楽しそうだから家族も楽しいんだ?

『そうかな?…… マダナが身代わりになってから家族が楽しそうなんだ、ボクけっこう家族の為に頑張っていたんだけど なんだったんだろう?』

うん?やきもち?オレに?自分に? オレ、セクウの事あんまり知らないんだよなあ

『ごめん ボクが身代わり頼んだのにね』

そうだよ!でも、マダナの身体も限界だったんだろ?あのままだったらオレも石になったんだろうから 今、セクウやレーナと一緒に居られて楽しいから、そこは気にするな。むしろ 感謝してる。

『うん、ボクも感謝しているよ。あの時は眠くて眠くて、でも寝たらどうなっちゃうのか分からない気がして。ちゃんとレーナに気持ちを伝えたり、家族に謝ったりしてから消えたいって思ったんだ。それで、マダナが限界なのも分かったから、気持ちを伝えたらマダナにボクの身体を使ってもらってもいいって……」

ああ、やっぱりセクウは消えようって思ってたんだね。
今日も魔獣石の中に逃げて、そのまま魔湖に逃げたでしょ?
セクウ?セクウ?寝ちゃったの?それとも逃げた?
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