13 / 25
13 初めてのキス
しおりを挟む
夜になって、レイナールの部屋のドアを叩く音がした。
「はい」
俺だ、と聞くやいなや立ち上がり、出迎える。扉を開けると、冷気がスッと入り込んできて、身が縮こまった。
ジョシュアはレイナールの姿を見て、少し顔を歪めた。中に入ってくるやいなや、ベッドの上の毛布を着せかけてくる。
「ヴァイスブルムに比べれば暖かいかもしれないが、夜は冷える」
言われて初めて、寝間着の布が薄いことに気がついた。ありがたく受け取り、前を掻き合わせる。
ジョシュアは葡萄酒と器、それから「アンディのとっておきをくすねてきた」と、小さな箱を取り出した。丁寧にかけられたリボンを、ジョシュアは無造作に取り外して、机の上に放り投げた。レイナールはそれを拾い上げて、心の中でアンディに謝罪する。
「チョコレートだ。食べたことはあるか?」
首を横に振った。そういう名前の甘い食べ物があるらしい、というのは、国にいるときに聞いていた。だが、原材料となる実はずっと南方の国でしか収穫できず、そこからいくつも国を隔てなければならないヴァイスブルムでは、なかなか手に入らない代物だった。王宮で暮らしていない半端者には、回ってこない。
初めて見るチョコレートは、艶があって、見た目から、滑らかな口触りだろうことがわかった。単純に丸や四角だけでなく、繊細な花をかたどったものもあり、レイナールは心惹かれた。
視線の先にあるものを、ジョシュアは察知するのが上手い。花の形のチョコレートをひとつ摘まむと、レイナールに差し出してくる。
自分で食べられるのに。
そう思ったが、甘い香りを放つ未知の食べ物の誘惑には勝てず、レイナールは素直に口を開けた。
入ってきた瞬間に、濃厚な甘さがいっぱいに広がって、レイナールは目を丸くする。
なんだ、この食べ物は。
ほのかに薔薇の香りがして、見るだけじゃなくて舌でも楽しめる花なのだということに、改めて感心した。舌触りも滑らかで、レイナールは夢中で舐め回した。
チョコレートだけではなく、それを摘まんでいたジョシュアの指まで食んでいたことに気づいたのは、気まずい表情で目を逸らし彼に、「……レイ」と、小さな声で呼ばれてからだった。
「っ! 申し訳ありません……っ」
あまりにも子どもっぽく、羞恥心に苛まれたレイナールは、真っ赤になって、ジョシュアに背を向けた。
頬が熱い。両手のひらを頬に当てて冷まそうと試みるも、指先までぽわぽわと熱を持っていて、あまり効果はない。全身がもう熱くて、せっかく着せられた毛布を、レイナールは肩から落としてしまう。
拾わなければと屈んだ瞬間、覆い被さってきたのは、毛布ではなくて、逞しく拍動する、生の肉体だった。
「ジョシュア様……?」
背後から掻き抱く腕は、レイナールの身体に強く絡みつく。布越しとはいえ、密着しているものだから、お互いの心音は、耳ではなく皮膚から伝わる。
最初は違うリズムを刻んでいたのが、すぐに同調し、同じ速度でトクトクと動いているのを感じたとき、レイナールの耳朶に、低く掠れた声が届いた。
「レイ」
息遣い、それから唇が掠めていく感触に、レイナールの肌が粟立つ。決して、恐怖だったり、気持ち悪さだったりではなく、それはある種の快感と言い換えることができた。
名前を呼び返し、返事をすることすらできず、レイナールは身じろぎひとつせず、ジョシュアの言葉をドキドキしながら待つ。
首筋に、息が当たる。びくん、と大きく震えてしまう。
「昼間のこと、嬉しかった」
昼間のこと?
王から夜会の招待状が届いて、ジョシュアと一緒に出席する覚悟を決めた。ただそれだけのことだったから、レイナールは、振り向かされ、真正面から見つめられても、いまいちピンと来ない。ぽかんと間抜けな顔をしているだろうに、ジョシュアは一切からかったり笑ったりすることはなかった。
あくまでも真剣そのものの表情で、彼はたった一言、「いいか?」と、尋ねてくる。
何を、と疑問を返さなかったのは、どうしてだろう。ジョシュアが自分を傷つけたり、嫌がることをするわけがないのだと、絶対的な信頼を置いている。
微かに頷いたレイナールに、ジョシュアは不器用に微笑みかけた。拍動がこれまで生きてきた中で、一番速い気がする。
そっと再び触れられた頬に、レイナールは目を伏せた。凝視されて、照れくさかった。
ジョシュアによって上向かされたあとは、一瞬の動作だった。
風が吹いただけ。先ほど首筋に感じたように、息が掠めただけだと、思いたかった。
けれど、レイナールが唇に「触れた」と思ったのは、指とは異なる、柔らかな肉の感触だった。驚きに目を開ければ、ごく近い場所に、瞳を閉じたジョシュアの顔がある。
険のある目が閉ざされていると、美丈夫であるという点だけが強調されて、レイナールの体温を上げていく。
唇が触れたのはほんのわずかな間で、離れていったジョシュアの耳の端は、わずかに赤くなっている。
「……」
無言のまま、彼はレイナールから身体を離した。チョコレートも葡萄酒もそのままに、武人とは思えぬぎくしゃくとした動きで、部屋を出て行った。
呆然と見送って、レイナールはへなへなとベッドの上に座り込んだ。無意識に唇に触れていることに気がついて、今度は横になる。
そうだ。キスだ。
額にだったなら、子どもへの「おやすみ」のキスだと言い訳もできたけれど、唇へのキスは、友人や家族に対してはしない。少なくとも、レイナールは実父や義妹に対して、したことがない。
口を触れあわせるのは、そう、恋人や夫婦、唯一無二の相手。
レイナールは昼間の自分の発言を、ようやく思い出した。
『ジョシュア様の妻として』
なんて。
パートナーとは夜会の間だけではなく、そういう意味だと思われたということか? 自分から誘ったのだと勘違いされたのは、恥ずかしい。
今から追いかければ、ジョシュアに誤解であることを説明できる。
だが、レイナールは行動する気にならなかった。
「……っ」
顔を覆い、足をジタバタさせる。
キスは、嫌じゃなかった。一瞬のことすぎて、もっと長く触れてほしいとすら思った。
これは恋だ。
母国では、あまり他人と交流していなかった。だから、誰かに触れたい、触れられたいという感情が、自分にもあったのだということを忘れていた、
幼い頃の淡すぎる初恋とは違い、成就する公算が高いことに、レイナールはの興奮は、冷めやらなかった。
「はい」
俺だ、と聞くやいなや立ち上がり、出迎える。扉を開けると、冷気がスッと入り込んできて、身が縮こまった。
ジョシュアはレイナールの姿を見て、少し顔を歪めた。中に入ってくるやいなや、ベッドの上の毛布を着せかけてくる。
「ヴァイスブルムに比べれば暖かいかもしれないが、夜は冷える」
言われて初めて、寝間着の布が薄いことに気がついた。ありがたく受け取り、前を掻き合わせる。
ジョシュアは葡萄酒と器、それから「アンディのとっておきをくすねてきた」と、小さな箱を取り出した。丁寧にかけられたリボンを、ジョシュアは無造作に取り外して、机の上に放り投げた。レイナールはそれを拾い上げて、心の中でアンディに謝罪する。
「チョコレートだ。食べたことはあるか?」
首を横に振った。そういう名前の甘い食べ物があるらしい、というのは、国にいるときに聞いていた。だが、原材料となる実はずっと南方の国でしか収穫できず、そこからいくつも国を隔てなければならないヴァイスブルムでは、なかなか手に入らない代物だった。王宮で暮らしていない半端者には、回ってこない。
初めて見るチョコレートは、艶があって、見た目から、滑らかな口触りだろうことがわかった。単純に丸や四角だけでなく、繊細な花をかたどったものもあり、レイナールは心惹かれた。
視線の先にあるものを、ジョシュアは察知するのが上手い。花の形のチョコレートをひとつ摘まむと、レイナールに差し出してくる。
自分で食べられるのに。
そう思ったが、甘い香りを放つ未知の食べ物の誘惑には勝てず、レイナールは素直に口を開けた。
入ってきた瞬間に、濃厚な甘さがいっぱいに広がって、レイナールは目を丸くする。
なんだ、この食べ物は。
ほのかに薔薇の香りがして、見るだけじゃなくて舌でも楽しめる花なのだということに、改めて感心した。舌触りも滑らかで、レイナールは夢中で舐め回した。
チョコレートだけではなく、それを摘まんでいたジョシュアの指まで食んでいたことに気づいたのは、気まずい表情で目を逸らし彼に、「……レイ」と、小さな声で呼ばれてからだった。
「っ! 申し訳ありません……っ」
あまりにも子どもっぽく、羞恥心に苛まれたレイナールは、真っ赤になって、ジョシュアに背を向けた。
頬が熱い。両手のひらを頬に当てて冷まそうと試みるも、指先までぽわぽわと熱を持っていて、あまり効果はない。全身がもう熱くて、せっかく着せられた毛布を、レイナールは肩から落としてしまう。
拾わなければと屈んだ瞬間、覆い被さってきたのは、毛布ではなくて、逞しく拍動する、生の肉体だった。
「ジョシュア様……?」
背後から掻き抱く腕は、レイナールの身体に強く絡みつく。布越しとはいえ、密着しているものだから、お互いの心音は、耳ではなく皮膚から伝わる。
最初は違うリズムを刻んでいたのが、すぐに同調し、同じ速度でトクトクと動いているのを感じたとき、レイナールの耳朶に、低く掠れた声が届いた。
「レイ」
息遣い、それから唇が掠めていく感触に、レイナールの肌が粟立つ。決して、恐怖だったり、気持ち悪さだったりではなく、それはある種の快感と言い換えることができた。
名前を呼び返し、返事をすることすらできず、レイナールは身じろぎひとつせず、ジョシュアの言葉をドキドキしながら待つ。
首筋に、息が当たる。びくん、と大きく震えてしまう。
「昼間のこと、嬉しかった」
昼間のこと?
王から夜会の招待状が届いて、ジョシュアと一緒に出席する覚悟を決めた。ただそれだけのことだったから、レイナールは、振り向かされ、真正面から見つめられても、いまいちピンと来ない。ぽかんと間抜けな顔をしているだろうに、ジョシュアは一切からかったり笑ったりすることはなかった。
あくまでも真剣そのものの表情で、彼はたった一言、「いいか?」と、尋ねてくる。
何を、と疑問を返さなかったのは、どうしてだろう。ジョシュアが自分を傷つけたり、嫌がることをするわけがないのだと、絶対的な信頼を置いている。
微かに頷いたレイナールに、ジョシュアは不器用に微笑みかけた。拍動がこれまで生きてきた中で、一番速い気がする。
そっと再び触れられた頬に、レイナールは目を伏せた。凝視されて、照れくさかった。
ジョシュアによって上向かされたあとは、一瞬の動作だった。
風が吹いただけ。先ほど首筋に感じたように、息が掠めただけだと、思いたかった。
けれど、レイナールが唇に「触れた」と思ったのは、指とは異なる、柔らかな肉の感触だった。驚きに目を開ければ、ごく近い場所に、瞳を閉じたジョシュアの顔がある。
険のある目が閉ざされていると、美丈夫であるという点だけが強調されて、レイナールの体温を上げていく。
唇が触れたのはほんのわずかな間で、離れていったジョシュアの耳の端は、わずかに赤くなっている。
「……」
無言のまま、彼はレイナールから身体を離した。チョコレートも葡萄酒もそのままに、武人とは思えぬぎくしゃくとした動きで、部屋を出て行った。
呆然と見送って、レイナールはへなへなとベッドの上に座り込んだ。無意識に唇に触れていることに気がついて、今度は横になる。
そうだ。キスだ。
額にだったなら、子どもへの「おやすみ」のキスだと言い訳もできたけれど、唇へのキスは、友人や家族に対してはしない。少なくとも、レイナールは実父や義妹に対して、したことがない。
口を触れあわせるのは、そう、恋人や夫婦、唯一無二の相手。
レイナールは昼間の自分の発言を、ようやく思い出した。
『ジョシュア様の妻として』
なんて。
パートナーとは夜会の間だけではなく、そういう意味だと思われたということか? 自分から誘ったのだと勘違いされたのは、恥ずかしい。
今から追いかければ、ジョシュアに誤解であることを説明できる。
だが、レイナールは行動する気にならなかった。
「……っ」
顔を覆い、足をジタバタさせる。
キスは、嫌じゃなかった。一瞬のことすぎて、もっと長く触れてほしいとすら思った。
これは恋だ。
母国では、あまり他人と交流していなかった。だから、誰かに触れたい、触れられたいという感情が、自分にもあったのだということを忘れていた、
幼い頃の淡すぎる初恋とは違い、成就する公算が高いことに、レイナールはの興奮は、冷めやらなかった。
170
あなたにおすすめの小説
待て、妊活より婚活が先だ!
檸なっつ
BL
俺の自慢のバディのシオンは実は伯爵家嫡男だったらしい。
両親を亡くしている孤独なシオンに日頃から婚活を勧めていた俺だが、いよいよシオンは伯爵家を継ぐために結婚しないといけなくなった。よし、お前のためなら俺はなんだって協力するよ!
……って、え?? どこでどうなったのかシオンは婚活をすっ飛ばして妊活をし始める。……なんで相手が俺なんだよ!
**ムーンライトノベルにも掲載しております**
婚約破棄と国外追放をされた僕、護衛騎士を思い出しました
カシナシ
BL
「お前はなんてことをしてくれたんだ!もう我慢ならない!アリス・シュヴァルツ公爵令息!お前との婚約を破棄する!」
「は……?」
婚約者だった王太子に追い立てられるように捨てられたアリス。
急いで逃げようとした時に現れたのは、逞しい美丈夫だった。
見覚えはないのだが、どこか知っているような気がしてーー。
単品ざまぁは番外編で。
護衛騎士筋肉攻め × 魔道具好き美人受け
同室のアイツが俺のシャワータイムを侵略してくるんだが
カシナシ
BL
聞いてくれ。
騎士科学年一位のアイツと、二位の俺は同じ部屋。これまでトラブルなく同居人として、良きライバルとして切磋琢磨してきたのに。
最近のアイツ、俺のシャワー中に絶対入ってくるんだ。しかも振り向けば目も合う。それとなく先に用を済ませるよう言ったり対策もしてみたが、何も効かない。
とうとう直接指摘することにしたけど……?
距離の詰め方おかしい攻め × 女の子が好きなはず?の受け
短編ラブコメです。ふわふわにライトです。
頭空っぽにしてお楽しみください。
【完結】悪妻オメガの俺、離縁されたいんだけど旦那様が溺愛してくる
古井重箱
BL
【あらすじ】劣等感が強いオメガ、レムートは父から南域に嫁ぐよう命じられる。結婚相手はヴァイゼンなる偉丈夫。見知らぬ土地で、見知らぬ男と結婚するなんて嫌だ。悪妻になろう。そして離縁されて、修道士として生きていこう。そう決意したレムートは、悪妻になるべくワガママを口にするのだが、ヴァイゼンにかえって可愛らがれる事態に。「どうすれば悪妻になれるんだ!?」レムートの試練が始まる。【注記】海のように心が広い攻(25)×気難しい美人受(18)。ラブシーンありの回には*をつけます。オメガバースの一般的な解釈から外れたところがあったらごめんなさい。更新は気まぐれです。アルファポリスとムーンライトノベルズ、pixivに投稿。
【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?
MEIKO
BL
【完結】伯爵家次男のマリンは、公爵家嫡男のミシェルの婚約者として一緒に過ごしているが実際はお飾りの存在だ。そんなマリンは池に落ちたショックで前世は日本人の男子で今この世界が小説の中なんだと気付いた。マズい!このままだとミシェルから婚約破棄されて路頭に迷う未来しか見えない!
僕はそこから前世の特技を活かしてお金を貯め、ミシェルに愛する人が現れるその日に備えだす。2年後、万全の備えと新たな朗報を得た僕は、もう婚約破棄してもらっていいんですけど?ってミシェルに告げる。なのに対象外のはずの僕に未練たらたらなのどうして?
※R対象話には『*』マーク付けます。
無能扱いの聖職者は聖女代理に選ばれました
芳一
BL
無能扱いを受けていた聖職者が、聖女代理として瘴気に塗れた地に赴き諦めたものを色々と取り戻していく話。(あらすじ修正あり)***4話に描写のミスがあったので修正させて頂きました(10月11日)
名もなき花は愛されて
朝顔
BL
シリルは伯爵家の次男。
太陽みたいに眩しくて美しい姉を持ち、その影に隠れるようにひっそりと生きてきた。
姉は結婚相手として自分と同じく完璧な男、公爵のアイロスを選んだがあっさりとフラれてしまう。
火がついた姉はアイロスに近づいて女の好みや弱味を探るようにシリルに命令してきた。
断りきれずに引き受けることになり、シリルは公爵のお友達になるべく近づくのだが、バラのような美貌と棘を持つアイロスの魅力にいつしか捕らわれてしまう。
そして、アイロスにはどうやら想う人がいるらしく……
全三話完結済+番外編
18禁シーンは予告なしで入ります。
ムーンライトノベルズでも同時投稿
1/30 番外編追加
側仕えに選ばれた少年は、伴侶として愛される
すいかちゃん
BL
家紋を持たず生まれたため、家族に疎まれて育った真人(まなと)。そんな真人の元に、貴梨家から側仕えの話がくる。自分を必要としてくれる存在に、真人は躊躇いながらも了承する。
貴梨家に着いた真人は、当主である貴梨隆成から思いがけない事実を知らされる。最初は隆成を拒む真人。だが、「愛している」と真摯に告白されその身を委ねた。
第一話
「望まれる喜び」では、家族に冷たくされている真人が側仕えに選ばれるまでが描かれています。
第二話
「すれ違う心と身体」
抱かれる事に不安を覚える真人。そんな真人に焦れた隆成は、強引に…。
第三話
「重なる心と身体」
花火大会の夜。隆成と真人は、伴侶として1つになる。
第四話
「譲れない想い」
除籍のために梅咲家へ戻った真人。が、父親によって桐野と共に囚われてしまい…。
第五話
「愛を誓う夜」
王宮に挨拶に行く真人。
その夜。隆成から改めてプロポーズされる。
第6話
「生真面目な秘書は、苦手だった男の腕に甘く抱かれる」
隆成の秘書である桐野と、普段はお調子者の拓磨の話となっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる