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雨宮ソウスケ

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第3部

第二章 リゾート都市「ラッセル」②

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 リゾート都市「ラッセル」。
 王都ラズンから見て、東側の海岸沿いにあるその街は、アティス王国に所属する町村の一つであり、冬は温泉、夏は海水浴をメインとしたリゾート都市だ。 

 しかし、実はこの都市、元々はただの保養地だった。
 今から六十年前。一年を通してここが穏やかな海流であることに目をつけたラズンの貴族や富豪達が、海水浴用に別荘をいくつか建築したことから始まり、長い年月をかけて用途に応じた建造物が次々と増えていったのだ。そして、十八年ほど前に近場で源泉が発掘されたことで、遂に都市として認可されたのである。

 その後、対魔獣用の外壁も建設され、今やこのラッセルは老若男女問わず人気のスポット。王都にも劣らないほどの発展を遂げたのだった――。

 
「わあぁ、すっごく綺麗……」

 そこは、地上より四階。ラッセルにあるホテルの一室。
 遥かなる大海原を一瞥できるベランダにて、サーシャは感嘆の声を上げた。
 眼下に映る景色は、街路樹が並んだ石造りの街並みと、キラキラと輝く水平線。少し離れた場所には風に揺れる雑木林も見える。

「本当に、綺麗な場所……」

 もう一度感嘆をもらすサーシャ。
 すると、不意にポンと肩を叩かれた。

「ええ、確かに綺麗ね」

 笑みを浮かべてそう告げるのは、アリシアだ。

「けど、サーシャってラッセルに来るのは初めてだったっけ?」

「うん。私の場合はこの髪があったから……」

 言って、サーシャは自分の銀髪の一房に触れた。

「あっ、ごめん。そうだったわね……」

 アリシアは眉をしかめて、自分の額に指を当てる。
 うっかり忘れていたが、つい最近までサーシャはハーフであることを隠すため、常に頭巾とヘルムを身に着けていたのだ。海水浴などに来られるはずもない。

「最近、その姿が当たり前ですっかり忘れていたわ」

 と、呟くアリシアに、サーシャは微笑んだ。

「あははっ、私もヘルムをかぶるのは鎧機兵に乗る時だけになったしね」

「ふふっ、そうね。けどそれはいいことじゃない。もう隠す必要もないんだし」

 言って、アリシアも笑う。

「色々あったけど、それもアッシュさんのおかげになるのよね。けど……」

 そこでアリシアは眉をひそめた。そしてベランダから部屋の中へと視線を移す。
 ――そこは、かなり豪華な四人部屋だった。
 大きな絵画を飾った壁に、四つの大きなベッド。部屋の隅には備え付けの小さな冷蔵庫にあり、ドアの近くにはシャワールームもある。最上級であるスウィートルームほどではないが、それでもかなりの金額がかかる部屋だ。

「……今回の旅行。本当に私達ってお金出さなくても良かったのかしら」

「あ、うん。それは私も思った。先生は構わないって言ってたけど……」

 と、そんなことを話しながら少女達が眉を寄せていると、

「ん? 何だ。まだそんなことを気にしていたのか」

 その声が耳に入ったオトハが振り向いた。彼女は冷蔵庫の中からジュースのボトルを一本取り出したところだった。そして、ボトルの口をカシュと捻ると、

「クラインが気にしなくていいって言っていただろう。これでも私達は大人だ。遊びに誘った子供から金はとれないさ」

 と、堂々と宣う。サーシャ達は子供扱いされて少し不貞腐れた。
 すると、ベッドの上でサックから早速水着を取り出していたユーリィが、

「何を言っているの、そこの借金傭兵。今回はオトハさんもお金は出していない。と言うより出せない。けど、留守番はかわいそうだからってアッシュが――」

「エ、エマリア!? それは内緒だと言っただろ!?」

 思わず口に含んだジュースを吐き出しそうになるほど動揺するオトハ。
 サーシャとアリシアは、ジト目でオトハは見つめていた。教え子達の冷たい眼差しに、オトハはますます動揺する。そして目を泳がし、

「あ、ああ! そうだ! 備え付けのボトルが随分と少ないなと思ってたんだ! 私は少しロビーに行って補充を頼んでくるよ!」

 そう告げて、オトハは部屋からそそくさと逃げ出した。
 部屋に残された少女達は沈黙していた――が、しばらくするとアリシアが神妙な面持ちになって語り始めた。

「ねえ、サーシャ。ユーリィちゃん。少し本音で語ってもいい?」

「……? 本音って?」

 サーシャが首を傾げる。ユーリィの方はキョトンとしていた。
 本音とは一体何のことだろうか。頭に疑問符が浮かぶ。
 しかし、アリシアの真剣な雰囲気に圧され、サーシャ達はとりあえず頷いた。
 それを見届けたアリシアは、淡々と続きを語りだす。

「私ね。アッシュさんが好きなの」

「「――ッ!」」

 いきなりの言葉に息を呑むサーシャとユーリィ。
 しかし、それには構わず、アリシアは言葉を続ける。

「一応、念のために聞くけど二人もそうよね?」

 問われ、サーシャ達は一瞬眉根を寄せる――が、もはや隠すまでもない事なので二人とも素直に頷いた。それに対し、アリシアも頷く。

「そして言うまでもないけど、オトハさんも間違いなくそうだわ。それでね。冷静な視点で見たところ、現状オトハさんが一番リードしていると思う」

「「――なッ!」」

 再び息を呑むサーシャとユーリィの二人。
 否定したい。そう思うが、彼女達も頭ではそれを肯定していた。

「思うにオトハさんって圧倒的に有利なのよ。昔からの付き合い。信頼できる相手。しかも今は同居までして毎日ご飯を作ってせっせと餌付けしている最中なのよ」

「「…………」」

 あまりに的確すぎてサーシャとユーリィは何も言えなかった。
 アリシアは真剣な眼差しで二人を見据えて告げる。

「ユーリィちゃんもサーシャも色々と影で努力しているみたいだけど、多分このままじゃ絶対まずい。だからここで提案したいのよ」

「……提案って何を?」

 ユーリィが問う。対して、アリシアはこくんと頷き、こんなことを告げる。

「あのね、私達、同盟を組まない?」

「同盟……って、どういうことなのアリシア?」

 そうサーシャが尋ねると、アリシアは両腕を組んで言葉を紡ぐ。

「要するにね。オトハさんに対抗するために私達三人で協力するのよ。互いに情報を持ち合ったりしてね」

「それは、今日は私が先生とデート。明日はアリシアが……って感じの?」

 サーシャの言葉に、アリシアは苦笑をもらす。

「いや、そんなハーレムみたいなんじゃなくってさ。オトハさんと私達が同等になれるまでオトハさんを三人で牽制するの。ちょっと卑怯かもしれないけど、彼女自身反則みたいな状況だしね。それぐらいしないとダメだわ」

「それは、オトハさんに対してだけ? 私達は自由にアピールしていいの?」

 ユーリィが首を傾げて尋ねる。
 対するアリシアはあごに手を当て考え始めた。

「う~ん、そうねえ。とりあえずオトハさんを含めた四人が同等のラインに立つこと。それを目的にするわ。だから……」

 そこでアリシアはユーリィの方を見据えた。

「同盟の期間は二年。ユーリィちゃんが十六歳になる日まで。それまで好感度を上げるアピールは各自自由だけど、決定的な……例えば告白とかは無し。あっ、ただし例外としてアッシュさんの方から告白された場合はOKとするわ。それでどう?」

「それでどう……って二年は長いよ。どうして二年なの?」

 と、サーシャが眉をしかめて問うと、アリシアは苦笑を浮かべた。

「だってせめてユーリィちゃんが結婚できるぐらいの歳にならないと不公平でしょう。それにサーシャ。ユーリィちゃんの方もだけど、二人とも密かに結婚まで見据えているでしょう? これからの長い付き合いを考えたら二年なんてあっという間よ」

「そ、それは……」

 思わず頬を染め、言葉を詰まらせるサーシャ。
 一方、ユーリィは堂々とした口調で断言する。

「うん。私はアッシュの最有力嫁候補」

「ははっ、ユーリィちゃん。はっきり言うわね」

 アリシアはにこやかに笑った。しかし、すぐさま表情を改め、

「だったら、まずは目の前の危機をどうにかしないと」

 真剣な口調でそう告げる。
 サーシャとユーリィは顔を見合わせた。
 アリシアの言い分には一理ある。
 特にこのままではオトハに押し切られかねない。
 しばしの熟考の後、二人の少女は互いに頷いた。

「どうやら二人とも心は決まったようね」

 アリシアは不敵に笑った。
 そして、三人の少女は部屋の中央に集まる。

「ここに誓うわ。私はアッシュさんの妻になる」

「わ、私は先生……ううん、アッシュのお嫁さんになる」

「私はアッシュの奥さん」

 と、各自相反する誓いの言葉を立て、少女達は手を重ね合う。
 こうして、今ここに「少女同盟」が生まれることになったのだった。


       ◆

 
 その時、アッシュはブルルッと肩を震わせた。
 どうしてか、唐突に悪寒のようなものを感じたのだ。
 例えるのならば、まるで猛禽類か何かに狙われたような感覚か。
 しかし、周囲を確認してもそれらしき姿はない。

「……? どうかしましたか師匠?」

 向かい側に置かれたベッドに腰かけるロックがそう尋ねてくる。
 アッシュは苦笑して、パタパタと手を振り、

「いや、何でもねえ。少し寒気がしたが、気のせいだったみてえだ」

 そう告げて、ふっと笑った。
 そこはサーシャ達の部屋と同タイプの四人部屋。要は男性側の部屋だ。
 使用者はアッシュ、ロック、そしてエドワードの三人である。
 ちなみに現在、アッシュとロックはそれぞれのベッドに腰をかけ、エドワードは一人ベランダで哄笑を上げていた。

「はっーはははっははははははははははっ! 遂に、遂にこの日が来たぜ! ユーリィさんの艶姿をに収める日がな!」

 言って、手元で何やらパシャパシャと音を鳴らしているエドワード。
 アッシュは訝しげに眉をしかめた。

「……? ありゃあ一体何だ? あの野郎、何を持ってんだ?」

「え? そ、その写真機をご存じないので?」

 ロックが恐る恐る問う。アッシュはますます眉をしかめた。

「シャシンキ? 何だそりゃあ?」

 逆に問われ、ロックは言葉を詰まらせる。
 どうやらアッシュは写真機を知らないようだ。ここは正直に教えるべきか。
 しかし、それを言ってしまうと恐らくエドワードは……。
 と、そんな少年の葛藤に気付いたか、アッシュは目を細めた。

「……ロックよ」

「は、はい、何でしょうか師匠」

 アッシュはポキポキと指を鳴らして優しく尋ねる。

「俺はお前を気に入っている。出来れば穏便に済ませたいんだが……」

「あれは写真機と言います。簡単に言えば一瞬で風景をそっくりに写し取り、『写真』と呼ばれる絵にする機械です」

 ロックはあっさりとエドワードを切り捨てた。
 が、それに対し、アッシュは再び眉をしかめた。

「……はあ? そんな便利な道具があんのか?」

「はい。ただ高価な品でして貴族か富豪ぐらいしか持っていないので……」

「ふ~ん。あっ、思い出したぞ。そういや昔アルフの奴がやたらと精巧な小さな絵を後生大事そうに持っていたな。なるほど。あれが『写真』って奴だったのか」

「……? その話の詳細はよく分かりませんが、多分そうだと思います。『写真』はとても精巧で小さな絵ですから。それで、その、エドのことですか……」

 そこでロックは、ちらりとベランダの方へ視線を向け、

「きっと、あいつは今回の思い出を『写真』に留めたいと考えているんですよ」

 ダメもとでフォローを入れる。
 言われ、アッシュもベランダの方へ視線を向けた。
 するとそこには――。

「はっーはははっはははは! ユーリィさん! 待っていてくれ! 君の艶姿は余すことなく俺が写し取る! すべての『写真』に君の姿を刻みつけてやるぜ!」

「…………」

 一瞬の沈黙。その後、アッシュがぼそりと呟く。

「……また随分と限定的な思い出だな」

「え、えっと、その、エドの奴は昔からテンションが上がると、テンパって変なことを言い出す癖がありまして……」

 と、フォローになっていないフォローをするロック。
 しかし、まあ、当然ながら効果はなかった。アッシュはのそりと立ち上がる。
 そしておろおろするロックをよそに、ベランダの方へと歩を進め、

「おい。エロ僧」

「ん? なんすか、師匠?」

 呑気な顔で振り向くエドワード。
 直後、アッシュの拳が炸裂したのは言うまでもない。

「ぺぐわ」

 そんな意味不明な声を上げ、エドワードは吹き飛んだ。写真機はガンガンと音を立て、床に落ち、エドワード自身は力なく崩れ落ちる。相当な威力の拳だった。
 アッシュは、ピクピクと痙攣して横たわるエドワードを一瞥した後、おもむろに写真機を拾い上げた。そして珍しい物を見る目でまじまじと見つめて、

「こいつはとりあえず没収だ。いいなエロ僧」

 言って、部屋の中へと戻ってくる。
 その光景に、ロックは唖然とするだけだ。と、

「なあ、ロック」

 自分のベッドの横に写真機を置いて、アッシュがロックに語りかける。

「な、何でしょうか、師匠?」

 大きな身体を委縮させ、どもりながら答えるロック。
 すると、アッシュは苦笑を浮かべて、

「そんなに緊張すんなよ。それより俺は少し用があるから先にロビーに行くよ。お前はオト達との待ち合わせの時間までゆっくりしていてくれ」

 アッシュの台詞に、ロックは眉根を寄せた。

「用事ですか? 一体何を?」

「ん? いや、なに。ちょっとあるレジャー用品を借りようと思ってな」

 そう言って、アッシュは出ていってしまった。
 後に残されたロックは首を捻るが、考えても仕方がない。
 とりあえすエロ僧を――もとい、エドワードの様子を見ることにした。

「……エド? 生きてるか?」

「……生きてるよ。けど、ひでえよ師匠……俺の写真機……」

 横たわるエドワードは、男泣きしていた。
 ロックは呆れた口調で言葉を続ける。

「しかしお前、あんなことを宣いながらはしゃいだら殴られるに決まっているぞ」

「うぅ、楽しみだったんだよォ、抑えられないぐらい楽しみだったんだよォ……」

 そう語るエドワードに、ロックは深々と嘆息した。
 どうやらエドワードはユーリィに本気で惚れているらしい。
 正直、全くといってもいいほど脈がないように見えるのだが――。

(まあ、旅行というものは、何が起こるか分からんしな……)

 もしかしたら、奇跡が起きるかもしれない。
 自身の想い人のことも思い浮かべ、ロックは大海原に視線を向けた。
 何はともあれ、いよいよ海である。
 降り注ぐ陽光。風に揺れる木々。そして白い海岸。
 ――そう。そこには遥かなる蒼い世界があり、彼らを待っているのだ。
 と、そんな詩人のような気分になった自分自身にロックは苦笑をこぼし、

「それじゃあ、俺達もそろそろ行く準備をするか」

 未だ泣き続けるエドワードに、そう告げるのだった。
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