240 / 243
後日談
オグウェノとカリストの場合
しおりを挟む
オグウェノがセルシティの書類仕事の手伝いにも慣れた、ある日のこと。
クリスが国の治療師の状況報告のため、セルシティの執務室を訪れた。事務仕事をしているオグウェノを見て、クリスが感心する。
「ちゃんと真面目に仕事をしているのだな」
「誰のせいだ? こんなに長く書類仕事をするのは人生で初めてだ」
「貴重な経験だな」
「できれば経験したくなかった」
オグウェノがぼやきながら机に書類を置く。反対側に座っているセルシティが軽く微笑んだ。
「第四王子は、優秀でとても助かっている。クリスティ、連れてきてくれて、ありがとう」
「いや、そこはオレに礼を言うところだろ」
「「そうか?」」
二人の声が重なった。オグウェノが項垂れながら立ち上がる。
「そういうところで息を合わさないでくれ。そういえば、月姫」
「なんだ?」
「黒い執事はいるか?」
クリスが影に視線を向ける。
「呼べば出てくるぞ」
「少し話しがしたいんだが、いいか?」
「だ、そうだ。どうする?」
クリスの影が揺らめき、カリストが姿を現す。
艶やかな漆黒の髪にすべての光を吸い込むような純黒の瞳。女性と見間違うほどの麗しい顔立ちが優雅に微笑む。
「ここで、ですか?」
「いや、場所は変えたい」
カリストがクリスを伺うように見る。クリスが一人で行動できるのはカリストが影から護衛しているのもある。そのため、守るべき主から離れたくない。
そのことを察したオグウェノがフォローする。
「護衛なら、この部屋の前にイディを置いていく。話をするのは隣の部屋だ。なにかあれば、すぐに駆け付けられる」
「まあ、それならいいでしょう」
「月姫、借りていくぞ」
「あまり長くならないようにな」
「あぁ」
オグウェノはカリストとともに隣の部屋へ移動した。
談話や休憩室としても使われるため、余計な備品や飾りはない。落ち着いた淡い緑の壁紙に、庭が見渡せる大きめの窓。その前に大きめのソファーとローテーブルが置いてある。
オグウェノはソファーに寝転び、足を投げ出した。
「お疲れのようですね」
カリストが影の中からティーセットを出し、紅茶を淹れる。
「慣れないことの連続だからな」
「それなら断ったら、どうですか? 第三皇子も無理強いはしないと思いますよ?」
「それが、意外と面白いところもあるんだよな。あと十日もすれば結果が出てくる案件もある。それがどうなるか追ってみたい」
「では、やめられませんね」
カリストが茶菓子をローテーブルに並べる。オグウェノが体を起こした。
「オレが手をつけないって分かってて、準備しているだろ?」
「そうなんですか?」
カリストが心外とばかりに表情を崩す。オグウェノは呆れたように肩をすくめた。
「わざとらしいな。茶の準備はいいから座れ」
「はい」
カリストがオグウェノの向かいのソファーに腰かける。
「月姫から聞いたのだが、黒の一族は人々に根付いていた〝神に棄てられた一族〟への嫌悪意識を和らげる処置をしたそうだな?」
「えぇ。完全に嫌悪感を取り除くことは無理ですが、普通に会話が出来る程度にしました。あとはクリス様次第、といったところでしょうか」
「この世界の人間、全てに、か?」
「はい」
「それだけか?」
カリストが無言になる。
「月姫は、それだけだと思っているようだが?」
「そうですか」
「月姫も気付いていないんじゃないか?」
カリストは答えない。
「この国は男尊女卑が強い。現帝からの命とはいえ、女である月姫が治療師総統になるのは、かなりの反発がある。そう考えて、オレは月姫の周囲に人を置いて監視していた」
「はい」
「だが、そこまで露骨な反発はなかった。軽い嫌味や嫌がらせはあるが、その程度だ」
「予想が外れましたか?」
カリストの問いにオグウェノが視線を鋭くする。
「この国の民の男尊女卑意識も操作したか?」
「この国の民だけ、なんて器用なことはできませんよ」
「……つまり、全世界の人間の男尊女卑意識を操作した、ということか?」
カリストは答えず、紅茶をポットからカップへ注ぐ。
「無言は肯定ととらえるぞ?」
「どうぞ」
差し出されたカップから湯気がのぼる。ほのかにレモンの爽やかな香りが混じった良い香りだ。
だが、オグウェノは一瞥しただけで手をつけない。
「オレは黒の一族が怖い」
カリストが自分の前にもカップを出し、紅茶を注ぐ。普通ならば一介の使用人と一国の王子が茶をともにするなど考えられない。だが、ここにはそれを咎める人などいないし、オグウェノも気にしない。
「いつか黒の一族は神たちとの闘いを忘れるだろう。そうなった時、この世界をどう見るか」
「遥か未来のことになりそうですね」
「あぁ。だが、ありえない話ではない。この世界に生きるオレたちの子孫を操ろうとするかもしれない。いや、子孫たちの神になろうとするかもしれない」
カリストが無言のままカップに口をつける。
「そんな未来のことなど、誰にも分からない。できれば、オレの杞憂で終わらせたい」
「そうですね」
「そのためにできることがあるなら、オレはしたい」
「どうするのですか?」
オグウェノがカップを手にとった。
「黒の一族と交流がしたい」
カリストが黒い目を丸くする。オグウェノは言葉を続けた。
「今すぐは無理だ。だが、この状況が落ち着いたら、交流を始めたい」
「思いのほか早い決断ですね。クリス様はもう少し流れを見るつもりのようでしたが」
「月姫は領主だ。どうしても国という、大きな存在の動きを見てから判断してしまう」
「その点で言うと、あなたは第四王子という国を動かす存在。自ら世界を動かす判断もする、ということですか」
オグウェノが軽く手を横に振る。
「そんな大層なものでもない。ただ、そっちも下準備が必要だろう。ならば、早めに動いておいたほうがいい」
「分かりました。こちらも、そのように動きましょう」
あっさりと受け入れられたことにオグウェノが驚く。
「ここで決めていいのか? 黒の一族で相談とかしなくていいのか?」
「私は、この世界と神の世界を切り離した功労者の一人ですから。今回のことで、それ相応の権限を与えられました。外界との交流は私に一任されています」
「……なんか胡散臭いな」
「おや。そのようなことを言っていると交流なんて出来ませんよ?」
「それは困るな」
オグウェノがカップを持ち上げ、一口飲んだ。
「これでいいか?」
カリストが吹き出すように笑う。
「無理に飲まなくてもいいですよ。世界が落ち着きましたら交流を開始しましょう。その時までにもう数人ほど、黒の一族の人間を起こしておきますから」
「タナカハナコのような人間か?」
カリストが苦笑いをする。
「外に出たいという人は変わり者が多いですから」
「まともに交流できる人を準備してくれ」
カリストは微笑むだけだった。
クリスが国の治療師の状況報告のため、セルシティの執務室を訪れた。事務仕事をしているオグウェノを見て、クリスが感心する。
「ちゃんと真面目に仕事をしているのだな」
「誰のせいだ? こんなに長く書類仕事をするのは人生で初めてだ」
「貴重な経験だな」
「できれば経験したくなかった」
オグウェノがぼやきながら机に書類を置く。反対側に座っているセルシティが軽く微笑んだ。
「第四王子は、優秀でとても助かっている。クリスティ、連れてきてくれて、ありがとう」
「いや、そこはオレに礼を言うところだろ」
「「そうか?」」
二人の声が重なった。オグウェノが項垂れながら立ち上がる。
「そういうところで息を合わさないでくれ。そういえば、月姫」
「なんだ?」
「黒い執事はいるか?」
クリスが影に視線を向ける。
「呼べば出てくるぞ」
「少し話しがしたいんだが、いいか?」
「だ、そうだ。どうする?」
クリスの影が揺らめき、カリストが姿を現す。
艶やかな漆黒の髪にすべての光を吸い込むような純黒の瞳。女性と見間違うほどの麗しい顔立ちが優雅に微笑む。
「ここで、ですか?」
「いや、場所は変えたい」
カリストがクリスを伺うように見る。クリスが一人で行動できるのはカリストが影から護衛しているのもある。そのため、守るべき主から離れたくない。
そのことを察したオグウェノがフォローする。
「護衛なら、この部屋の前にイディを置いていく。話をするのは隣の部屋だ。なにかあれば、すぐに駆け付けられる」
「まあ、それならいいでしょう」
「月姫、借りていくぞ」
「あまり長くならないようにな」
「あぁ」
オグウェノはカリストとともに隣の部屋へ移動した。
談話や休憩室としても使われるため、余計な備品や飾りはない。落ち着いた淡い緑の壁紙に、庭が見渡せる大きめの窓。その前に大きめのソファーとローテーブルが置いてある。
オグウェノはソファーに寝転び、足を投げ出した。
「お疲れのようですね」
カリストが影の中からティーセットを出し、紅茶を淹れる。
「慣れないことの連続だからな」
「それなら断ったら、どうですか? 第三皇子も無理強いはしないと思いますよ?」
「それが、意外と面白いところもあるんだよな。あと十日もすれば結果が出てくる案件もある。それがどうなるか追ってみたい」
「では、やめられませんね」
カリストが茶菓子をローテーブルに並べる。オグウェノが体を起こした。
「オレが手をつけないって分かってて、準備しているだろ?」
「そうなんですか?」
カリストが心外とばかりに表情を崩す。オグウェノは呆れたように肩をすくめた。
「わざとらしいな。茶の準備はいいから座れ」
「はい」
カリストがオグウェノの向かいのソファーに腰かける。
「月姫から聞いたのだが、黒の一族は人々に根付いていた〝神に棄てられた一族〟への嫌悪意識を和らげる処置をしたそうだな?」
「えぇ。完全に嫌悪感を取り除くことは無理ですが、普通に会話が出来る程度にしました。あとはクリス様次第、といったところでしょうか」
「この世界の人間、全てに、か?」
「はい」
「それだけか?」
カリストが無言になる。
「月姫は、それだけだと思っているようだが?」
「そうですか」
「月姫も気付いていないんじゃないか?」
カリストは答えない。
「この国は男尊女卑が強い。現帝からの命とはいえ、女である月姫が治療師総統になるのは、かなりの反発がある。そう考えて、オレは月姫の周囲に人を置いて監視していた」
「はい」
「だが、そこまで露骨な反発はなかった。軽い嫌味や嫌がらせはあるが、その程度だ」
「予想が外れましたか?」
カリストの問いにオグウェノが視線を鋭くする。
「この国の民の男尊女卑意識も操作したか?」
「この国の民だけ、なんて器用なことはできませんよ」
「……つまり、全世界の人間の男尊女卑意識を操作した、ということか?」
カリストは答えず、紅茶をポットからカップへ注ぐ。
「無言は肯定ととらえるぞ?」
「どうぞ」
差し出されたカップから湯気がのぼる。ほのかにレモンの爽やかな香りが混じった良い香りだ。
だが、オグウェノは一瞥しただけで手をつけない。
「オレは黒の一族が怖い」
カリストが自分の前にもカップを出し、紅茶を注ぐ。普通ならば一介の使用人と一国の王子が茶をともにするなど考えられない。だが、ここにはそれを咎める人などいないし、オグウェノも気にしない。
「いつか黒の一族は神たちとの闘いを忘れるだろう。そうなった時、この世界をどう見るか」
「遥か未来のことになりそうですね」
「あぁ。だが、ありえない話ではない。この世界に生きるオレたちの子孫を操ろうとするかもしれない。いや、子孫たちの神になろうとするかもしれない」
カリストが無言のままカップに口をつける。
「そんな未来のことなど、誰にも分からない。できれば、オレの杞憂で終わらせたい」
「そうですね」
「そのためにできることがあるなら、オレはしたい」
「どうするのですか?」
オグウェノがカップを手にとった。
「黒の一族と交流がしたい」
カリストが黒い目を丸くする。オグウェノは言葉を続けた。
「今すぐは無理だ。だが、この状況が落ち着いたら、交流を始めたい」
「思いのほか早い決断ですね。クリス様はもう少し流れを見るつもりのようでしたが」
「月姫は領主だ。どうしても国という、大きな存在の動きを見てから判断してしまう」
「その点で言うと、あなたは第四王子という国を動かす存在。自ら世界を動かす判断もする、ということですか」
オグウェノが軽く手を横に振る。
「そんな大層なものでもない。ただ、そっちも下準備が必要だろう。ならば、早めに動いておいたほうがいい」
「分かりました。こちらも、そのように動きましょう」
あっさりと受け入れられたことにオグウェノが驚く。
「ここで決めていいのか? 黒の一族で相談とかしなくていいのか?」
「私は、この世界と神の世界を切り離した功労者の一人ですから。今回のことで、それ相応の権限を与えられました。外界との交流は私に一任されています」
「……なんか胡散臭いな」
「おや。そのようなことを言っていると交流なんて出来ませんよ?」
「それは困るな」
オグウェノがカップを持ち上げ、一口飲んだ。
「これでいいか?」
カリストが吹き出すように笑う。
「無理に飲まなくてもいいですよ。世界が落ち着きましたら交流を開始しましょう。その時までにもう数人ほど、黒の一族の人間を起こしておきますから」
「タナカハナコのような人間か?」
カリストが苦笑いをする。
「外に出たいという人は変わり者が多いですから」
「まともに交流できる人を準備してくれ」
カリストは微笑むだけだった。
0
あなたにおすすめの小説
病弱な第四皇子は屈強な皇帝となって、兎耳宮廷薬師に求愛する
藤原 秋
恋愛
大規模な自然災害により絶滅寸前となった兎耳族の生き残りは、大帝国の皇帝の計らいにより宮廷で保護という名目の軟禁下に置かれている。
彼らは宮廷内の仕事に従事しながら、一切の外出を許可されず、婚姻は同族間のみと定義づけられ、宮廷内の籠の鳥と化していた。
そんな中、宮廷薬師となった兎耳族のユーファは、帝国に滅ぼされたアズール王国の王子で今は皇宮の側用人となったスレンツェと共に、生まれつき病弱で両親から次期皇帝候補になることはないと見限られた五歳の第四皇子フラムアーク付きとなり、皇子という地位にありながら冷遇された彼を献身的に支えてきた。
フラムアークはユーファに懐き、スレンツェを慕い、成長と共に少しずつ丈夫になっていく。
だがそれは、彼が現実という名の壁に直面し、自らの境遇に立ち向かっていかねばならないことを意味していた―――。
柔和な性格ながら確たる覚悟を内に秘め、男としての牙を隠す第四皇子と、高潔で侠気に富み、自らの過去と戦いながら彼を補佐する亡国の王子、彼らの心の支えとなり、国の制約と湧き起こる感情の狭間で葛藤する亜人の宮廷薬師。
三者三様の立ち位置にある彼らが手を携え合い、ひとつひとつ困難を乗り越えて掴み取る、思慕と軌跡の逆転劇。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
王宮地味女官、只者じゃねぇ
宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる