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第一章
第十三話 謙虚になった子供達
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「…という訳で、君達に自分が作ったダンジョンの生徒側の第一号のテスト生になって欲しいのですが…」
「何が…という訳でですか!俺達は行きたくありませんよそんな場所‼」
ラス君達の反応は、今迄と何処かが違っていた。
「おや?ラス君達なら真っ先に入りたがると思っていましたが?」
「そりゃ…ゴブリンの巣の討伐前なら、そんなダンジョンなんか軽くクリアしてやるぜ!とか言って挑んだかもしれませんが、現在の俺達のレベルは遥かに低い物だと理解していますので、無謀に挑んたりはしませんよ!」
ふむ…?
ゴブリンの巣の失敗で、彼等も身の程を知った事で謙虚になったのでしょう。
参ったな、彼等なら真っ先に入るかと思ってダンジョンに規制を掛けて入れなくしてあるのですが。
「入るにしたって、もう少し知識を身に付けてから連係が出来る様になってから挑みたいとは思いますが、それは今ではありません。」
「そうですか、わかりました。当分の間は他の生徒達に使用させるとしましょう。」
まぁ、彼等以外にも自意識過剰な生徒は他にもいますからね。
そんな者達に挑ませるのも良いでしょう。
「そんな事よりも、俺は先生に質問があります!」
「はい、何でしょうか?」
「先生が俺と戦った時がありましたよね?」
「あぁ、ラス君との出会いの時ですか。」
「あの時の先生は、詠唱を全く使っていませんでしたが…?」
「詠唱?若い頃やEランク位までは魔法を使うのに詠唱を使っていましたね。Dランク以上では無詠唱で魔法が発動出来るので詠唱は使いませんね。詠唱は敵によっては弱点や対抗策を教える事になりますから…」
「無詠唱って…詠唱と違って威力が落ちると聞いた事がありましたが?」
「頭の中に明確な使用する魔法のイメージが出来ていれば、詠唱を唱えなくても同じ威力の魔法が使える様になるのですよ。」
「でも先生は、炎や雷を一瞬で出現させていましたが…あれも無詠唱なのですか?」
「あれは瞬詠唱ですね。無詠唱を極めたその先にある発動方法です。」
「瞬詠唱って…聞いた事が無いですが、どういった物なのですか?」
「そうですね、ではご説明致しますね。」
自分は少し離れた場所に、無属性魔法で作った的を具現化させた。
「まずは詠唱を…ファイアボールで良いでしょう。出でよ炎…で発動出来るのがファイアボールです。」
詠唱を唱えてからファイアボールを的に当てた。
「次に無詠唱は、構えてから瞬時に発動して的に当てる物です。」
構えて手からファイアボールを放って的に当てた。
「ここまでは良いですか?」
「はい、高等テクニックという感じがします。」
「慣れれば誰でも出来る様になりますよ。ただし、瞬詠唱だけは違います。瞬詠唱は構えてから放つ訳ではなく、構えた瞬間に敵に当たっているという技法です。」
自分は構えた瞬間に的にファイアボールが炸裂していた。
「ん…んん…んん?」
「無詠唱と…どう違うのですか?」
無詠唱と瞬詠唱は、ベテラン魔道士ならば理解出来る技法ではあるが…無詠唱しか知らない者達には理解が乏しい様だった。
「君達が無詠唱を出来る様になったら説明してあげますよ。それまでは無詠唱を出来る様に頑張って下さいね。」
「はい…」
ぶっちゃけ、無詠唱と瞬詠唱の違いは説明がかなり面倒臭い。
無詠唱が使える者達なら何とか理解出来るレベルという感じで、実際に発動出来るのは今の所では自分しかいない。
「先生、僕も良いですか?」
「フレッド君、何でしょうか?」
「先生が教壇からラスの所に一瞬で移動したのも魔法ですか?」
「あれは歩方術の1つで瞬道術といいます。体内にある氣というエネルギーを操作して…まぁ魔法で言うなら身体強化みたいな感じですね。」
「氣…ですか?」
「フレッド君は剣士ですから、いずれ名のある師匠に弟子入りした際に、ソニックブームと呼ばれる飛ばす刃の術を取得すると思います。それらを使用するのに氣が必要になるのです。」
「その氣というのは誰でも取得できるのですか?」
「出来ますよ。氣は誰の体にもありますからね…ただ、出現方法が誰でも出来る訳ではないのです。元パーティーメンバーのヒーラーが法術以外に氣功術を使えていましたよ。」
「先生は氣が完璧に使えるんですね?」
「1つの刃を飛ばすソニックブーム、3つの刃を飛ばすソニックウェーブ、5つの刃を飛ばすソニックブレスト…と自分が使えるのは5つの刃だけです。メンバーの剣士に至っては、7つの刃を飛ばすソニックセヴンズ、9つの刃を飛ばすソニックナインズが使えましたね。」
「先生、俺に無詠唱を!」
「先生、僕に氣功術を教えて下さい!」
「クリアさんやアリスさんも同じ気持ちですか?」
「「はい!」」
「分かりました、では皆さんに教え致しますが…条件があります。」
「条件…とは?」
「取得自体は1週間もあれば問題なく使える様になるでしょう。君達はそれ等を取得したらダンジョンに挑戦して欲しいのですが、宜しいですか?」
「それが条件なら…」
「私もやります!」
「僕も!」
「私も‼」
「では、明日からスパルタで行きますので覚悟をしておいてくださいね!」
ラス達4人は、スパルタと聞いて青い顔をしていた。
だけど彼等には、早くダンジョンに潜って欲しいので急がす事にした。
~~~~~ちなみに?~~~~~
他の生徒達に開放したダンジョンだったが、自意識過剰な者達は5層より下の階層まで行く事は出来なかった。
魔物を倒して先に進むダンジョンだが、トラップが全く無い訳ではなく…甘い考えで挑んだ生徒達は全滅して皆転移陣で送り返されたのだった。
人生はそんなに甘くは無いのだよ。
「何が…という訳でですか!俺達は行きたくありませんよそんな場所‼」
ラス君達の反応は、今迄と何処かが違っていた。
「おや?ラス君達なら真っ先に入りたがると思っていましたが?」
「そりゃ…ゴブリンの巣の討伐前なら、そんなダンジョンなんか軽くクリアしてやるぜ!とか言って挑んだかもしれませんが、現在の俺達のレベルは遥かに低い物だと理解していますので、無謀に挑んたりはしませんよ!」
ふむ…?
ゴブリンの巣の失敗で、彼等も身の程を知った事で謙虚になったのでしょう。
参ったな、彼等なら真っ先に入るかと思ってダンジョンに規制を掛けて入れなくしてあるのですが。
「入るにしたって、もう少し知識を身に付けてから連係が出来る様になってから挑みたいとは思いますが、それは今ではありません。」
「そうですか、わかりました。当分の間は他の生徒達に使用させるとしましょう。」
まぁ、彼等以外にも自意識過剰な生徒は他にもいますからね。
そんな者達に挑ませるのも良いでしょう。
「そんな事よりも、俺は先生に質問があります!」
「はい、何でしょうか?」
「先生が俺と戦った時がありましたよね?」
「あぁ、ラス君との出会いの時ですか。」
「あの時の先生は、詠唱を全く使っていませんでしたが…?」
「詠唱?若い頃やEランク位までは魔法を使うのに詠唱を使っていましたね。Dランク以上では無詠唱で魔法が発動出来るので詠唱は使いませんね。詠唱は敵によっては弱点や対抗策を教える事になりますから…」
「無詠唱って…詠唱と違って威力が落ちると聞いた事がありましたが?」
「頭の中に明確な使用する魔法のイメージが出来ていれば、詠唱を唱えなくても同じ威力の魔法が使える様になるのですよ。」
「でも先生は、炎や雷を一瞬で出現させていましたが…あれも無詠唱なのですか?」
「あれは瞬詠唱ですね。無詠唱を極めたその先にある発動方法です。」
「瞬詠唱って…聞いた事が無いですが、どういった物なのですか?」
「そうですね、ではご説明致しますね。」
自分は少し離れた場所に、無属性魔法で作った的を具現化させた。
「まずは詠唱を…ファイアボールで良いでしょう。出でよ炎…で発動出来るのがファイアボールです。」
詠唱を唱えてからファイアボールを的に当てた。
「次に無詠唱は、構えてから瞬時に発動して的に当てる物です。」
構えて手からファイアボールを放って的に当てた。
「ここまでは良いですか?」
「はい、高等テクニックという感じがします。」
「慣れれば誰でも出来る様になりますよ。ただし、瞬詠唱だけは違います。瞬詠唱は構えてから放つ訳ではなく、構えた瞬間に敵に当たっているという技法です。」
自分は構えた瞬間に的にファイアボールが炸裂していた。
「ん…んん…んん?」
「無詠唱と…どう違うのですか?」
無詠唱と瞬詠唱は、ベテラン魔道士ならば理解出来る技法ではあるが…無詠唱しか知らない者達には理解が乏しい様だった。
「君達が無詠唱を出来る様になったら説明してあげますよ。それまでは無詠唱を出来る様に頑張って下さいね。」
「はい…」
ぶっちゃけ、無詠唱と瞬詠唱の違いは説明がかなり面倒臭い。
無詠唱が使える者達なら何とか理解出来るレベルという感じで、実際に発動出来るのは今の所では自分しかいない。
「先生、僕も良いですか?」
「フレッド君、何でしょうか?」
「先生が教壇からラスの所に一瞬で移動したのも魔法ですか?」
「あれは歩方術の1つで瞬道術といいます。体内にある氣というエネルギーを操作して…まぁ魔法で言うなら身体強化みたいな感じですね。」
「氣…ですか?」
「フレッド君は剣士ですから、いずれ名のある師匠に弟子入りした際に、ソニックブームと呼ばれる飛ばす刃の術を取得すると思います。それらを使用するのに氣が必要になるのです。」
「その氣というのは誰でも取得できるのですか?」
「出来ますよ。氣は誰の体にもありますからね…ただ、出現方法が誰でも出来る訳ではないのです。元パーティーメンバーのヒーラーが法術以外に氣功術を使えていましたよ。」
「先生は氣が完璧に使えるんですね?」
「1つの刃を飛ばすソニックブーム、3つの刃を飛ばすソニックウェーブ、5つの刃を飛ばすソニックブレスト…と自分が使えるのは5つの刃だけです。メンバーの剣士に至っては、7つの刃を飛ばすソニックセヴンズ、9つの刃を飛ばすソニックナインズが使えましたね。」
「先生、俺に無詠唱を!」
「先生、僕に氣功術を教えて下さい!」
「クリアさんやアリスさんも同じ気持ちですか?」
「「はい!」」
「分かりました、では皆さんに教え致しますが…条件があります。」
「条件…とは?」
「取得自体は1週間もあれば問題なく使える様になるでしょう。君達はそれ等を取得したらダンジョンに挑戦して欲しいのですが、宜しいですか?」
「それが条件なら…」
「私もやります!」
「僕も!」
「私も‼」
「では、明日からスパルタで行きますので覚悟をしておいてくださいね!」
ラス達4人は、スパルタと聞いて青い顔をしていた。
だけど彼等には、早くダンジョンに潜って欲しいので急がす事にした。
~~~~~ちなみに?~~~~~
他の生徒達に開放したダンジョンだったが、自意識過剰な者達は5層より下の階層まで行く事は出来なかった。
魔物を倒して先に進むダンジョンだが、トラップが全く無い訳ではなく…甘い考えで挑んだ生徒達は全滅して皆転移陣で送り返されたのだった。
人生はそんなに甘くは無いのだよ。
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