元Sランクパーティーのサポーターは引退後に英雄学園の講師に就職した。〜教え子達は見た目は美少女だが、能力は残念な子達だった。〜

アノマロカリス

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第一章

第十四話 優しくしているつもりだけど、本人達には地獄だった様です。

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 「はい、ペースが落ちている!更に10周追加‼︎」

 「「「「うひぃ~~~!」」」」

 翌日からスパルタで修業をさせている。

 1週間で技法を身に付けるわけだから、生温い修業をする気は無い。

 無詠唱は明確なイメージが大事…というのは嘘では無いが、それ相応に魔力保有量が無いと発動も限られる。

 そして魔法の場合は、瞑想をしたり魔法を使う事によって魔力が増える…と思っている者が多いが、それは間違ってはいない。

 魔力ならそうだろうが、実際は体力が増加する事により魔力保有量が増えるという事はあまり知られていない。

 …という訳で、ラス達には演習場の周囲を走らせている。

 自分の体重分の重さを身に付けさせて…

 「あの、先生!質問があります‼︎」

 「そんな事を言って止まって休む気だろう?走りながらなら聞いてやる。」

 「うがっ!フレッド以外の俺達は、無詠唱を習うと聞いていたのですが?」

 「無詠唱の為だ。無詠唱魔法は、頭の中で明確なイメージがないと発動しない…が、それに相応する魔力保有量も同時に無いと発動が困難になる。その為に体力をつけさせる為に走らせているんだよ。」

 「先生、それは分かりますが…何故自分と同じ重さの重りを付けないといけないのですか?」

 「君達に1週間でマスターさせる為にスパルタ特訓です。通常の方法では、卒業する位まで掛かりますからね。」

 「こんな事で本当に無詠唱が使える様になるのですか?」

 「先生を信じなさい。さて、追加の負荷を…グラビティ!」

 「「「「うぐぉわ‼︎」」」」

 彼等の重さを更に追加させた。

 今迄は何とか走れていた彼等も、動きが鈍くなっていた。

 「先生、体力をつける事と氣って関係があるのですか?」

 「勿論ですよ。氣の操作には初めのうちは大量の体力を消耗します。なのでこの修業です…が、話せるほど元気だということが分かりましたので、グラビティ更に追加!」

 4人の生徒達は、地面に伏したまま動けずにいた。

 「今は耐えて、重さに慣れ始めたら走ってね。」

 「俺達は…教わる人を間違えたのか?なんか私怨が混じっている気がするが…」

 「ラスが初日に先生に絡んだのを根に持っているんじゃ無いの?私達は良いとばっちりよ!」

 「全然君達の事は恨んでもいませんし、これが普通ですよ。怨みを込めてやっていたら、そのまま潰れていますから…」

 「サラッと怖い事を言いますね!」

 重さが慣れ始めた4人達は、少しずつ立ちあがろうと動き始めていた。

 それを見ていた他の生徒達は?

 「君達も参加してければいつでも言ってね。」

 「「「いいえ、我々は地道に勉強しますので‼︎」」」

 彼等の修業はまだ始まったばかりだ。

 明日からは…さらにキツく死なない程度に鍛えましょうかねぇ?
 
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