元Sランクパーティーのサポーターは引退後に英雄学園の講師に就職した。〜教え子達は見た目は美少女だが、能力は残念な子達だった。〜

アノマロカリス

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第一章

第二十話 一方…他の生徒達は?

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 ラス達が所属しているクラスは、英雄クラスという。

 英雄クラスにはラス達を含めて20人いる。

 入学時の適性検査で能力の高い者が選出されてはいるクラスなのだが、皆一癖ある者達で自信過剰だったり自意識過剰だったりする生徒達が多かった。

 少なくとも、ラス達が地獄の様な訓練を見るまでは…。

 「本当に皆さんは通常通りの授業で宜しいのですか?」

 「はい、我々は相談した結果…ラス達と同じ修業は無理だと判断しました。」

 「そうですか…ですが、他のクラスも強くなりたい人にはラス君ほどではないですが、結構きつい修業を行っていますので…下手すると半年後にはこのクラスの者達に追い付きますよ?」

 「そうなったらそうなったで仕方が無いですよ。」

 「ただ、そうなった場合…半年後の適性検査でクラスが変わるかもしれませんよ。この学園は、英雄クラスに選ばれたからといって、卒業するまで英雄クラスに在籍し続けるのは難しいらしいですからね。」

 「え⁉そうなんですか‼」

 「あれ?入学案内を見ていませんか?英雄クラスに選ばれても、半年後の検査で能力に変化が見られなかった場合は、一般クラスに落とされますよ。」

 「「「「「は?」」」」」

 流石に自意識過剰な生徒達だけあって、そこまでは把握していなかったか。

 「ちなみに、ラス君とフレッド君、クリアさんとアリスさんは卒業までは英雄クラスから落とされる心配はない程の実力を秘めています。それに比べて君達の何人が半年後に一般クラスに落とされるでしょうね?」

 「先生!僕達も鍛えて下さい!」

 「英雄クラスに選ばれたのに、今更一般クラスに落ちたくなんかありません‼」

 「皆さんも同じ考えですか?」

 クラス全員は頷いて見せた。

 「分かりました、良いでしょう。ただし安心して下さい、君達にラス君と同じ修業方法は致しませんので。」

 「ほっ…」

 「あの修業法は彼等だから出来た訳で君達にはまず無理ですので、君達にはクラス全員でダンジョンの10階層まで向かって貰います。」

 「確か他の生徒達が5層より下には行けなかったという話ですが?」

 「それは一般クラスの生徒達の事ですよ。君達英雄クラスが一般生徒達と同じレベルの訳がないでしょう。」

 「仮に辿り着けない場合は?」

 「ラス君達の修業を経験させます。退学するまで逃げ道は無いと思っていて下さいね!」

 生徒達は全員青い顔をしていた。

 「勘違いをしないで下さいね、全員で10階層まで辿り着けなかったらの話です。一人欠けたら連帯責任という事で全員失敗になりますので、そうなれば…分かりますよね?」

 クラスの皆は立ち上がって、各自教本を開いて勉強をし始めた。

 「明日までに各自準備を終わらせてから演習場にあるダンジョン前に集合して下さいね。メンバーの編成は任せますが、4人1組のパーティーで互いに連係しながら挑む様に!」

 クラスの生徒達は教本を閉じてクラスを出て行った。

 ある者達は武器を用意しに、またある者達は購買でポーションなどを購入しに行った。

 翌日…生徒達は演習場にあるダンジョンに集合した。

 「さて、皆さんは…うん、良い装備で整えていますね。ではルールを発表しますね。皆さんが挑むダンジョンは、救済処置として死ぬ様なダメージを負った場合や死の直前に近い状態になると、入り口の横にある魔法陣に転移されます。そうなった場合は、になりますので…強制的に修業場に運ばれますので覚悟をしていて下さいね。」

 生徒達はやる気になって気合が入っていた。

 単純に失敗したら地獄に落とされると感じてからの気合だろう。

 「では、いってらっしゃい!」

 生徒達は緊張した表情をしながらダンジョンに入って行った。

 さて、これで英雄クラスの子達もいなくなるのでゆっくり出来そうですね。

 最近は何気に忙しかったから、本の一時の休息はありがたかった。

 そう思っていたのだが…?
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