元Sランクパーティーのサポーターは引退後に英雄学園の講師に就職した。〜教え子達は見た目は美少女だが、能力は残念な子達だった。〜

アノマロカリス

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第二章 本章スタート

第三十一話 氣功術講座・後編

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 「う~ん…?」

 あの後の話をするとこうだった。

 証を手に入れる為に、ヴフィーモスに突撃をかまして行った5人だったんだけど…

 全て返り討ちにされて、スタート地点まで戻って行ったのでした。

 ヒントというか、コツを教えたお陰で…砂漠地帯のサンドウォームに飲み込まれる事はなかったんだけど?

 ヴフィーモスだけにはどうしても勝てずに、何度も敗北してスタート地点に折り返す羽目になるのでした。

 「やはり、ここはまだ早かったみたいですね。これなら、ダンジョンの30層に向かった方がまだ良いかも知れませんね。」

 「30層か……」

 「30層をクリアした後に、ここを挑めば……あ、でも、オーラ系が使えないから無理かなぁ?」

 「オーラを使えないと無理というのは?」

 「ラス君達も30層のボス戦で、自らの武器を破壊された事があったの。そこでオーラ系の技を前もって教えていたんだけど、自前の武器と同等の攻撃力は得られなくてね、自らの魔法を組み合わせて撃破する事ができたのよ。」

 「…という事は、30層のボス戦で武器を破壊されると思った方が良いのか…」

 「なので、オーラ系の技を物にしていれば…とね。」

 でも、あの体たらくだと、身につけさせる為には……

 「今迄のやり方が優しかったのかもしれないわね。」

 「「「「「は?」」」」」

 「地獄を見せる……ううん、いっその事…死んで貰った方が早いかも知れないわね。」

 5人は円陣を組む様に話し始めた。

 「十分に地獄を思わせる特訓だった気がするが、テルパ先生のアレは優しかったのか?」

 「死って、地獄よりキツかったっけ?」

 「テルパ先生って、今迄に冗談を言って来なかったから……」

 「死んで貰った方が良いっていう言葉は、文字通りの意味と受け取った……」

 5人は私の方を怯えた表情で見始めると、私は5人の周囲に…暗黒魔法の地獄の黒炎を展開した。

 地獄の黒炎は、普通の炎と違って…直接触れない限り、熱さを感じる事はない。

 なので、人によっては…見せかけの炎と勘違いをする人もいる。

 「オーラ系の技を手っ取り早く習得出来る方法を行います。ですので皆様には暗黒魔法の即死魔法か、周囲の黒炎に飛び込むかの二択をして貰います。あ、でも安心して下さいね。私は蘇生魔法が使えますので、死んで貰っても生き返らせられますので。」

 「「「「「安心出来るか‼︎」」」」」

 「死を重く受け止めるのは、最初の1度目だけで済みますよ。2回…3回と繰り返していく毎に、死ぬ事の重さが薄くなって…抵抗が無くなってきますからね。」

 「あの、先生……先生は死んだ事があるのですか?」

 「ありますよ。以前にも言ったと思いますが…私の元いたチーム名は、Sランクの闇の閃光ですよ。どれだけ過酷な依頼やクエストをこなしたと思っているんですか!死んだ回数なんて、平気で2桁越えていますから…」

 「そう言えば……闇の閃光と言っていたな。ギルドで最強の依頼受注率と達成率を誇るチームともなれば、死に直面する場面が何度もあるはずだよな?」

 「死んだ時の蘇生法って、どうやったんですか?」

 「私には召喚獣にフェニックスがおりますからね。フェニックスが死んだ時の蘇生に咬んでいるんですよ。」

 「フェニックスって…軽く言っていますが、伝説の神獣とか言われている奴ですよね‼︎」

 「そうですね、炎獣や魔獣とも言われておりますが…正式には神の獣と呼ばれる存在ですね。関心関心…知っていてくれて嬉しいです。」

 5人は円陣を組み直してから、再び話し始めた。

 逃げ出すにしても、周囲には城壁の高さに匹敵する黒炎で囲まれている。

 テルパの生み出した魔法を、打ち消せる様な魔力や魔法力が5人には無い。

 「先生はそんなに私達を殺したいのですか⁉︎」

 「いえ、これこそがオーラ系の習得に最も近い方法なのです。身体にオーラを纏ってから、即死魔法や黒炎に耐え切る事ができれば…オーラを完全に習得は可能になるでしょう。」

 「「「「「本当ですか⁉︎」」」」」

 「ただし、失敗をすると………今迄の人生で味わった事がない絶望感を味わう事になりますよ。蘇生しても…何かを失う事になるかも知れませんけど。」

 5人はオーラを身体中に纏ってから、意識を集中した。

 私は即死魔法を5人に浴びせた。

 最初は死にたくないからか、必死に耐えていたみたいだけど…?

 そもそものレベル差が違い過ぎるために、1人…また1人と倒れて行き、最後には1人も立っている事は出来なくなっていた。

 私は召喚獣のフェニックスを召喚してから、再生の炎を浴びせて生き返らせた。

 だけど、5人はそれぞれ発狂し始めてのたうち回っていた。

 それを数十回繰り返していくと…?

 5人は完璧にオーラをマスターする事が出来たのだけれど…

 以前の様に振る舞っていた明るい笑顔を見れるのは、いつになるのだろうね?
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