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最終章
第八話 カーリディアルの目的(碌なものではないでしょう。)
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「参ったなぁ、もう二度目は無いな…」
《どういう事だ、相棒?》
《リディ叔母さんには、同じ手が二度も通じないんだよ。覚醒してから転移魔法は、初見だったから成功したんだ。》
《それが、どう二度目は通じないという事になるんだ?》
《グランマやグロリアの様に、アリスという能力者は世界に3人しかいないというのは知っているよね?》
《あぁ、アリスの能力者は世界に3人だけで、アリスの能力を持っている者が死んだら、次は生まれて来た子に継承されると。》
《リディ叔母さんさんは、その3人目のアリスの能力者なんだよ。…いや、グロリアが3人目と言った方が良いかな。》
《なるほど、そういう意味か…アリスの能力者に、二度目は無いというのはそういう事か!》
《そう、アリスの能力者は、一度見たものを模倣出来る能力があるからね。》
アリスという能力を持つ能力者は、幻想創造魔法という一般の魔法とは異なる魔法の使い手で、極めると…相手の魔法を模倣出来る能力があるという。
流石に覚醒が出来るとは思えないけど、転移魔法の場合…相手の転移魔法を使えるだけでは無く、相手が移動した場所と同じ場所に転移出来るということなので、絶対に逃げる事が出来なくなるのだ。
《なら、先程と同じように…覚醒から転移魔法を使用すれば良いのでは無いか?》
《……そう思うよねぇ、だけど駄目なんだよ。ある程度の距離が離れている状態だったら、その方法で逃れられたかもしれないけど、目の前に接近されている状態で同じ事をしても、覚醒は模倣されなくても、転移魔法は模倣されるから…何処に逃げても追い付かれるんだ。》
まだカナイ村にグランマがいた頃の話になる。
祖父母や両親の様に、グランマからも手解きを受けた事があった。
いや、手解きなんて生やさしいものでは無いな。
ある時に、どうしても嫌で転移魔法で逃げ回った事があった。
ある一定の距離から離れていれば、模倣されることはなかったんだけど?
接近した距離で転移魔法を使用しても、模倣されて追い付かれるという事が何度かあり、結局…逃げる事が出来ずに捕まったのだった。
「リュカ坊よ、何をブツクサほざいておるんじゃ?」
「どうやったら、この状況から打破出来るのかと思ってね。」
「今回、カナイ村に来たのは、とある用事があって来ただけの事。別にリュカ坊に何かをする為に来たわけでは無いんじゃよ。」
…と言っているが、物凄く怪しい。
今迄も、僕ではなくリッカに用があると言って油断をさせてから、リディ叔母さんの実験に付き合わされた事が何度も何度もあったからだ。
その実験は、全て僕は命を落とす結果となっていた。
リディ叔母さんは、ある学説を解いて名を馳せた人物だ。
シオンの持っているリディ叔母さんの本では、生物の覚醒学や進化学と言った本なのだが…?
本当のリディ叔母さんの根幹は、拷問学なのである。
魔物に拷問を加えて、それにより覚醒や進化を……が、リディ叔母さんの研究だった。
…しかも、父さん…ジーニアスの師匠でもあり、実験内容は殆どが拷問だった。
その時の実験内容は、能無しと呼ばれた僕が拷問を行うことにより…秘めた力を発揮出来るかどうかと言う物だったんだけど、結局は失敗に終わって無駄死になったのだった。
「それはそうとさ、何でリディ叔母さんが…シャンゼリオンやクルシェスラーファと同じ様に同調が出来るのさ?例えアリスの能力を持ってしても、アレが模倣を出来るとは思えないんだけど…」
「何だい、そんな事かい?」
リディ叔母さんは、懐からワンドを取り出すと、合図を送った。
《久しぶりだね、エグゼンリオン……っと、今はアトランティカだったっけ?》
《その声は………お前はファフールネーティスか⁉︎》
《太古戦線以来だから、数百年振りになるよね。》
《アトランティカ…もしかして、聖武器の仲間?》
《あぁ、オレの従姉妹で……あ、この話を相棒に話しても分からんか。》
聖武器の1つであるファフールネーティスのかつての使用者の名前は、ソロモンという老人だったという。
僕はその名前を聞いた所で意味不明だったが、英雄ダン・スーガーのいた地球という世界では、名の通った有名人だったとか?
僕の中に英雄ダン・スーガーの魂はあるが、コンタクトを取れないので…今度キッドかノワールにでも聞いてみる事にしよう。
「話は終わったかい?」
「……リディ叔母さんは、アトランティカやファフールネーティスの声は聞こえないの?」
「契約をしている訳では無いから、直接の話が出来る訳では無いのだがね。ただ、このワンドは初代様がアリスの為だけに造られた専用の武器だからね。契約こそしてはいないが、私もアリスなので…声だけは聞く事が出来るのさね。」
「聖武器がアリス専用って…っという事は、リディ叔母さんの今回の目的って?」
「グロリアという子に用事があって訪ねて来たのさ。それと神々の恩恵についての重要な話を伝える為にさね。」
僕はとりあえず…リディ叔母さんの言葉を信じる事にした。
そして僕とリディ叔母さんは、カナイ村に戻ってから皆と合流をして、離れの小屋で生活しているグロリアをリッカに連れて来てもらった。
何故、グロリアが故郷である…ファークラウド大陸のクラウディア王国に帰っていなかったのか?
それは、ガイアンの魔導冷凍保存機がこの村に設置されており、生き返らせられるその時まで愛する人を近くで見守って行きたい…という理由だった。
まぁ、その気持ちは分かるんだけどね。
「さて…久しぶりさね、グロリア。」
「これは…カーリディアル・ブランソリューゼル校長!」
「まさかアンタが、リュカのチームに入っていたとは思わなかったさね。」
「はい、色々ありまして…」
「まぁ、こんな話をする為にアンタに会いに来た訳じゃないんだがね。アンタは愛する者の為に、神々の恩恵で生き返らせたい……という話だそうだが、それはまことさね?」
「はい、その通りでございます。」
「では、この話も知っておるか?神々の恩恵を使用する者は、苦労や苦難を乗り越えて初めに手に取れた者がその資格を得るというものであり、何もせずに他人から手渡されただけでは、願いを叶える資格を失い…砕け散るという。」
「えぇ⁉︎そ、そうなのですか……‼︎」
僕もその話を聞いて驚いた。
神々の恩恵は、その人物の強き願いにより願いを叶えるアイテムという物で、最初に手に取った者の願いしか叶えられないという話は、初めて聞いたのだった。
しかも何の苦労をしてない者が手に取ったとしても、願いが叶う事はなくて、そのまま砕け散るという話だった。
だとすると、グロリアの願いを叶える為には…傷心中のグロリアを連れて行かなければならないという事になるが…?
僕はチラッとグロリアを見る。
すると、今迄の様な沈んだ顔では無く、やる気に満ちた表情をしていたのだった。
「グロリア、再びリュカ達の旅に同行する意思はあるさね?」
「はい!」
「うむ、良い返事さね……ならば、コレを授けるとしよう。」
「これは…?」
リディ叔母さんは、グロリアにワンドのファフールネーティスを渡した。
グロリアは受け取ったは良いが、扱いに困っている表情をしていた。
何故なら、グロリアは大剣や巨大メイスをメイン武器に使用する戦士だ。
そんな彼女が、魔導師用のワンドを渡された所で、扱いに困るのは当たり前だった。
「グロリア、ファフールネーティスの声は聞こえるかい?」
「はい、聞こえます。リュカさんやリッカさんやシオンさんも、武器の声が聞こえるというのはこういう意味だったのですね!」
グロリアは、ファフールネーティスと契約を交わすと、ファフールネーティスはワンドの形から巨大な大剣に姿を変えた。
リュカとリッカは、アトランティカやシャンゼリオンから聞いていたとはいえ、聖武器が姿を変えた事に驚いていた。
「これで……聖武器の持ち主が4人となった訳か。」
《いや、5人だぞ。キッドの持っている魔剣シーズニングも……元はこの世界で作られた武器だしな。》
「え、そうなの⁉︎」
《まぁ、最も……魔剣シーズニングは、我等の様に人の人格所で同化したものではないから、会話は出来ないとは思うが…?》
「だね、キッドを見ても…全く声が聴こえていないみたいだし。」
魔剣シーズニングが造られた経緯はこんな感じだった。
聖武器を造る職人達は、どの聖武器よりも強力な剣を創り出そうと懸命になっていた。
その時の職人が、ある時に最強の武器を造るに当たっての条件を発見した。
それは…能力や魔法で、調味料を生み出すことが出来る者がこの剣を使用出来るという物だった。
………と言っても、そんな能力者なんか存在する訳もなく、職人達も造ったは良いが…結局役に立つことはなく、悪神ルキシフェルとの戦争時に紛失したという話だった。
それがどういう経緯で、キッドの元いた世界に辿り着いたのかは…誰にも分からない。
…が、キッドが異世界からこの世界に来た事を考えると、逆も然り…という可能性もあるのかも知れないという。
「じゃあ、キッドの持っている魔剣シーズニングは、アトランティカやシャンゼリオンよりも強力な剣なの?」
《強力な……というより、最強の剣でしょうね。》
《だな、最強の武器を造るに当たって、様々な制約を課す事によって強力になっていくからな。》
《まぁ、それが調味料を魔法や能力として生み出す事が出来るだなんて…まずありえない事だったと。》
その事をキッドに話したが、特に騒ぐ事もなく…「ふーん…」の一言で終わった。
キッド曰く、壊れさえしない剣であれば、最強の剣と言われても反応は薄かった。
まぁ、その理由は……あの覇王流よりも強い紅蓮院流剣術の使い手なら、例え最強の剣でなくても、それなりの武器でも渡り合えるからね。
「さて、グロリアも再び旅に参加する訳だし、さっさと戻って旅を再開させよう!」
「その前にリュカ、ちょっと待って!」
僕は急いでこの場を離れたかった。
だが、母さんの一言で出発を止められた。
「何、母さん…」
「シドラは一緒じゃないの?あの子はいつもリュカの頭に乗っかっていたでしょう。」
…そう、母さんはその事に気付いてしまった。
シドラは別に出していないというだけで、紋章の中に入っている。
だけど、とある理由で現在では出て来れないのだった。
「シドラは……次に来た時に見せるよ。じゃあね、皆。」
僕は母さんが口を開く前に、転移魔法で移動をした。
これで旅を再開する事になるんだけど…?
皆も気になっているでしょう、シドラに何があったのか?
それは………作者が忘れていた訳ではありませんよ。
《どういう事だ、相棒?》
《リディ叔母さんには、同じ手が二度も通じないんだよ。覚醒してから転移魔法は、初見だったから成功したんだ。》
《それが、どう二度目は通じないという事になるんだ?》
《グランマやグロリアの様に、アリスという能力者は世界に3人しかいないというのは知っているよね?》
《あぁ、アリスの能力者は世界に3人だけで、アリスの能力を持っている者が死んだら、次は生まれて来た子に継承されると。》
《リディ叔母さんさんは、その3人目のアリスの能力者なんだよ。…いや、グロリアが3人目と言った方が良いかな。》
《なるほど、そういう意味か…アリスの能力者に、二度目は無いというのはそういう事か!》
《そう、アリスの能力者は、一度見たものを模倣出来る能力があるからね。》
アリスという能力を持つ能力者は、幻想創造魔法という一般の魔法とは異なる魔法の使い手で、極めると…相手の魔法を模倣出来る能力があるという。
流石に覚醒が出来るとは思えないけど、転移魔法の場合…相手の転移魔法を使えるだけでは無く、相手が移動した場所と同じ場所に転移出来るということなので、絶対に逃げる事が出来なくなるのだ。
《なら、先程と同じように…覚醒から転移魔法を使用すれば良いのでは無いか?》
《……そう思うよねぇ、だけど駄目なんだよ。ある程度の距離が離れている状態だったら、その方法で逃れられたかもしれないけど、目の前に接近されている状態で同じ事をしても、覚醒は模倣されなくても、転移魔法は模倣されるから…何処に逃げても追い付かれるんだ。》
まだカナイ村にグランマがいた頃の話になる。
祖父母や両親の様に、グランマからも手解きを受けた事があった。
いや、手解きなんて生やさしいものでは無いな。
ある時に、どうしても嫌で転移魔法で逃げ回った事があった。
ある一定の距離から離れていれば、模倣されることはなかったんだけど?
接近した距離で転移魔法を使用しても、模倣されて追い付かれるという事が何度かあり、結局…逃げる事が出来ずに捕まったのだった。
「リュカ坊よ、何をブツクサほざいておるんじゃ?」
「どうやったら、この状況から打破出来るのかと思ってね。」
「今回、カナイ村に来たのは、とある用事があって来ただけの事。別にリュカ坊に何かをする為に来たわけでは無いんじゃよ。」
…と言っているが、物凄く怪しい。
今迄も、僕ではなくリッカに用があると言って油断をさせてから、リディ叔母さんの実験に付き合わされた事が何度も何度もあったからだ。
その実験は、全て僕は命を落とす結果となっていた。
リディ叔母さんは、ある学説を解いて名を馳せた人物だ。
シオンの持っているリディ叔母さんの本では、生物の覚醒学や進化学と言った本なのだが…?
本当のリディ叔母さんの根幹は、拷問学なのである。
魔物に拷問を加えて、それにより覚醒や進化を……が、リディ叔母さんの研究だった。
…しかも、父さん…ジーニアスの師匠でもあり、実験内容は殆どが拷問だった。
その時の実験内容は、能無しと呼ばれた僕が拷問を行うことにより…秘めた力を発揮出来るかどうかと言う物だったんだけど、結局は失敗に終わって無駄死になったのだった。
「それはそうとさ、何でリディ叔母さんが…シャンゼリオンやクルシェスラーファと同じ様に同調が出来るのさ?例えアリスの能力を持ってしても、アレが模倣を出来るとは思えないんだけど…」
「何だい、そんな事かい?」
リディ叔母さんは、懐からワンドを取り出すと、合図を送った。
《久しぶりだね、エグゼンリオン……っと、今はアトランティカだったっけ?》
《その声は………お前はファフールネーティスか⁉︎》
《太古戦線以来だから、数百年振りになるよね。》
《アトランティカ…もしかして、聖武器の仲間?》
《あぁ、オレの従姉妹で……あ、この話を相棒に話しても分からんか。》
聖武器の1つであるファフールネーティスのかつての使用者の名前は、ソロモンという老人だったという。
僕はその名前を聞いた所で意味不明だったが、英雄ダン・スーガーのいた地球という世界では、名の通った有名人だったとか?
僕の中に英雄ダン・スーガーの魂はあるが、コンタクトを取れないので…今度キッドかノワールにでも聞いてみる事にしよう。
「話は終わったかい?」
「……リディ叔母さんは、アトランティカやファフールネーティスの声は聞こえないの?」
「契約をしている訳では無いから、直接の話が出来る訳では無いのだがね。ただ、このワンドは初代様がアリスの為だけに造られた専用の武器だからね。契約こそしてはいないが、私もアリスなので…声だけは聞く事が出来るのさね。」
「聖武器がアリス専用って…っという事は、リディ叔母さんの今回の目的って?」
「グロリアという子に用事があって訪ねて来たのさ。それと神々の恩恵についての重要な話を伝える為にさね。」
僕はとりあえず…リディ叔母さんの言葉を信じる事にした。
そして僕とリディ叔母さんは、カナイ村に戻ってから皆と合流をして、離れの小屋で生活しているグロリアをリッカに連れて来てもらった。
何故、グロリアが故郷である…ファークラウド大陸のクラウディア王国に帰っていなかったのか?
それは、ガイアンの魔導冷凍保存機がこの村に設置されており、生き返らせられるその時まで愛する人を近くで見守って行きたい…という理由だった。
まぁ、その気持ちは分かるんだけどね。
「さて…久しぶりさね、グロリア。」
「これは…カーリディアル・ブランソリューゼル校長!」
「まさかアンタが、リュカのチームに入っていたとは思わなかったさね。」
「はい、色々ありまして…」
「まぁ、こんな話をする為にアンタに会いに来た訳じゃないんだがね。アンタは愛する者の為に、神々の恩恵で生き返らせたい……という話だそうだが、それはまことさね?」
「はい、その通りでございます。」
「では、この話も知っておるか?神々の恩恵を使用する者は、苦労や苦難を乗り越えて初めに手に取れた者がその資格を得るというものであり、何もせずに他人から手渡されただけでは、願いを叶える資格を失い…砕け散るという。」
「えぇ⁉︎そ、そうなのですか……‼︎」
僕もその話を聞いて驚いた。
神々の恩恵は、その人物の強き願いにより願いを叶えるアイテムという物で、最初に手に取った者の願いしか叶えられないという話は、初めて聞いたのだった。
しかも何の苦労をしてない者が手に取ったとしても、願いが叶う事はなくて、そのまま砕け散るという話だった。
だとすると、グロリアの願いを叶える為には…傷心中のグロリアを連れて行かなければならないという事になるが…?
僕はチラッとグロリアを見る。
すると、今迄の様な沈んだ顔では無く、やる気に満ちた表情をしていたのだった。
「グロリア、再びリュカ達の旅に同行する意思はあるさね?」
「はい!」
「うむ、良い返事さね……ならば、コレを授けるとしよう。」
「これは…?」
リディ叔母さんは、グロリアにワンドのファフールネーティスを渡した。
グロリアは受け取ったは良いが、扱いに困っている表情をしていた。
何故なら、グロリアは大剣や巨大メイスをメイン武器に使用する戦士だ。
そんな彼女が、魔導師用のワンドを渡された所で、扱いに困るのは当たり前だった。
「グロリア、ファフールネーティスの声は聞こえるかい?」
「はい、聞こえます。リュカさんやリッカさんやシオンさんも、武器の声が聞こえるというのはこういう意味だったのですね!」
グロリアは、ファフールネーティスと契約を交わすと、ファフールネーティスはワンドの形から巨大な大剣に姿を変えた。
リュカとリッカは、アトランティカやシャンゼリオンから聞いていたとはいえ、聖武器が姿を変えた事に驚いていた。
「これで……聖武器の持ち主が4人となった訳か。」
《いや、5人だぞ。キッドの持っている魔剣シーズニングも……元はこの世界で作られた武器だしな。》
「え、そうなの⁉︎」
《まぁ、最も……魔剣シーズニングは、我等の様に人の人格所で同化したものではないから、会話は出来ないとは思うが…?》
「だね、キッドを見ても…全く声が聴こえていないみたいだし。」
魔剣シーズニングが造られた経緯はこんな感じだった。
聖武器を造る職人達は、どの聖武器よりも強力な剣を創り出そうと懸命になっていた。
その時の職人が、ある時に最強の武器を造るに当たっての条件を発見した。
それは…能力や魔法で、調味料を生み出すことが出来る者がこの剣を使用出来るという物だった。
………と言っても、そんな能力者なんか存在する訳もなく、職人達も造ったは良いが…結局役に立つことはなく、悪神ルキシフェルとの戦争時に紛失したという話だった。
それがどういう経緯で、キッドの元いた世界に辿り着いたのかは…誰にも分からない。
…が、キッドが異世界からこの世界に来た事を考えると、逆も然り…という可能性もあるのかも知れないという。
「じゃあ、キッドの持っている魔剣シーズニングは、アトランティカやシャンゼリオンよりも強力な剣なの?」
《強力な……というより、最強の剣でしょうね。》
《だな、最強の武器を造るに当たって、様々な制約を課す事によって強力になっていくからな。》
《まぁ、それが調味料を魔法や能力として生み出す事が出来るだなんて…まずありえない事だったと。》
その事をキッドに話したが、特に騒ぐ事もなく…「ふーん…」の一言で終わった。
キッド曰く、壊れさえしない剣であれば、最強の剣と言われても反応は薄かった。
まぁ、その理由は……あの覇王流よりも強い紅蓮院流剣術の使い手なら、例え最強の剣でなくても、それなりの武器でも渡り合えるからね。
「さて、グロリアも再び旅に参加する訳だし、さっさと戻って旅を再開させよう!」
「その前にリュカ、ちょっと待って!」
僕は急いでこの場を離れたかった。
だが、母さんの一言で出発を止められた。
「何、母さん…」
「シドラは一緒じゃないの?あの子はいつもリュカの頭に乗っかっていたでしょう。」
…そう、母さんはその事に気付いてしまった。
シドラは別に出していないというだけで、紋章の中に入っている。
だけど、とある理由で現在では出て来れないのだった。
「シドラは……次に来た時に見せるよ。じゃあね、皆。」
僕は母さんが口を開く前に、転移魔法で移動をした。
これで旅を再開する事になるんだけど…?
皆も気になっているでしょう、シドラに何があったのか?
それは………作者が忘れていた訳ではありませんよ。
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