俺は、こんな力を望んでいなかった‼︎

アノマロカリス

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第三話 

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 この世界で金を稼げる方法は、冒険者ギルドの依頼によるクエストの受注。
 その他になると、店での個人依頼になる。
 何日迄に、特定の素材を集めてくれ…という 物だった。
 …が、これらのクエストにも限りはある。
 あまり多くの魔物を狩り尽くしてしまうと、それらが今後に姿を表せなくなるという。
 まぁ、歴史上で…生物の絶滅理由と同じという事になる。
 
 「クエストがない時に、屋台で料理をする者もいるな。」

 食材が手に入れば、お店はやっていけるのだが…?
 地球の様に、生き物を管理しているわけでは無く…野に居る魔物を捕獲することから始めないといけない為に、当然だが…捕獲が出来ない場合は、売り上げにダメージが出る。
 まぁ、料理素人の冒険者が出来る料理と言えば、鉄板で串焼きが良いところだろう。
 それなりに料理ができる物は、パン系の穀物類などの販売がある。
 主に、この二択だな。

 「そんな中で、ラーメンなんか作った日には…」

 まぁ、確実に売れるという事は限らないだろう。
 この世界をくまなく回っているわけではないが、麺料理に関しては一度も見た事がない。
 なので、豚骨ラーメンの匂いに釣られて店に来ても、麺を見て敬遠する者も現れるかも知れないからだ。

 「だがなぁ…このまま行くと、依頼のクエストも無くなりつつあるからなぁ。」

 何度も言うが、この世界には魔王が存在しない。
 強力な魔獣は存在はするが、人があまり立ち寄れない未踏の区域に棲息している為に、討伐依頼のクエストもあまりない。
 これが…魔王の配下の魔族が、街に攻め込んでくる…とかなら冒険者の仕事もあるのだろうけど、魔王は居ないが魔族は存在するし…割と友好的で、街にも何人か見かけるし、冒険者にも居たりする。

 「本当に何で呼ばれたんだ…しかも、強力過ぎるチートみたいな能力を持たされて…」

 まぁ、この世界の神に出会う事ができたら、是非に聞いてみたいものだ。
 それよりも、依頼が無くなった場合の副業を考えないとなぁ?
 基本的に料理に関して言えば、和洋折衷の殆どが出来る。
 まだ客が廃れる前に、昼は定食屋で夜は居酒屋で稼いでいた事があった。
 その時に、都内から来た観光客の無茶振りに、何でも作っていたら出来る様になっていた。
 まぁ、中には出来ない料理もあったがな。

 「まぁ、料理屋をやるにしても…材料がなぁ?」

 仮にラーメンを作ろうとすると、出汁や材料はどうやっても豚骨ベースになる。
 ボアでは臭みが出るので、どう見てもオークが食材となるわけなのだが…俺はまだ二本足で歩くオークに違和感がある。

 「そう言えば、この世界の牛も二本足で歩くんだっけか?」

 ダンジョンではお馴染みの…牛の魔獣ミノタウロスの事である。
 当然だがオークとボアの様に、ミノタウロス以外にも四本足の牛系の魔物は存在する。
 グレートフォーンブルという、人を見ると容赦なく襲いかかってくる獰猛な魔獣なのだが、何故か草食という訳のわからない特性を持つ。
 普通は気性が荒く獰猛なタイプは、肉食と相場が決まっているのだが…?
 その辺が異世界なんだろうなぁ。
 一番手間がかからない料理と言えば、焼く工程の調理で済む肉料理とか何だが、付け合わせるのに米がない。
 米が無い世界なら、別にパンでも問題は無いだろうが…料理人のプライド上、生姜焼きやおろし焼きにパンは合わない。
 発芽魔法で米は作り出す事ができるが、苗にしたり田植えをしないと育たないので、時間は思った以上に掛かる。
 …そう考えると、米を育てつつ…ラーメンを作った方が楽だったりする。

 「とりあえずは、冒険者ギルドに行ってから依頼の数を見てから決めるとするか!」
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