聖女召喚に巻き込まれたけど、僕は聖者で彼女よりも優れた能力を持っていた。

アノマロカリス

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第三話 とりあえず、無能は回避されました。

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 ~~~~~セイファームラート王国~~~~~

 「おぉ! やはり…聖女伝説は伝承の通りだったか‼︎」

 現在、セイファームラート王国の大神殿では…?
 聖華のより詳細な力を確認する為に、大神殿の鑑定水晶で調べていたのだった。
 城の兵士が召喚の間に行くと、もう1人の異世界人とシュバルツ王子はいなかった。
 代わりに、鑑定水晶が無惨に破壊されていたという話だった。

 「別に構わんさ。 セイファームラートに聖女が来た事を妬んで、腹いせに破壊でもしたんだろう…が、本来なら許せない所業だが…聖女様を迎える事ができたので、許す事にするさ。」

 クレイマン王子は、シュバルツ王子が嫉妬による腹いせに破壊したと勘違いをしていた。
 
 「それにしてもセイカ、聖女の名の通り…聖属性持ちとはな!」
 「クレイマン王子、私の今後の活躍を期待して下さいませ…」

 セイカの言葉に、セイファームラート王国では大いに湧いていた。
 聖女の登場により、セイファームラート王国は安泰という事を約束された…と思っているみたいだった。

 ~~~~~マーヴロス城~~~~~

 「ぜ…全属性だと‼︎」

 こちらも魔法研究棟内にある鑑定水晶では、セインの鑑定が行われていた。
 セイファームラート王国の鑑定水晶では、それ以上の鑑定が出来なかったからだ。

 「全属性…かぁ、あの光り方と水晶の破壊からして、何か大きな力があると思ったけどね。」
 「いや、全属性の持ち主なんて…伝承の聖女様にも居られませんでしたよ。 セイカという女の子も気にはなりますが、あの鑑定水晶の光り方だと…大した属性は得られて無いでしょうね。」
 「かもね…でも、例え全属性とわかっても…使えなければ意味が無いので、早速で申し訳ないのですが…どなたか魔法の講師を付けて貰えませんか?」
 「いえ、その前に…王にセインの事を紹介しようと思っているんだが。」
 「僕の紹介は、僕が本当に全属性を使えるとわかった時に頼むよ。 それまでは、僕の事は伏せておいて下さると…ね。」

 ぬか喜びをさせると、いざ使えないと分かれば落胆するのは分かりきっている。
 ならば、証明をしてからの紹介の方がずっと良い。

 「…そう言えば、シュヴァは今幾つだい?」
 「自分は昨年に成人を迎えたばかりだが…あ、この世界での成人は16歳だ。」
 「…という事は、年齢は一緒か。 それにしても、地球の中世時代で碌に栄養も得られないのに、ここまで成長するとはね。」

 僕とシュヴァの大きさは、20cm位の差がある。
 僕は160cm…より多少大きいけど、シュヴァは180cm弱ある。
 栄養満点な食事をしているのにも関わらず、栄養が不足がちな異世界人に負けるだなんて…?
 あ、王族だから、それなりに良い物を喰っている所為か。

 「まぁ、余り無理をしないでくれよな…」
 「とりあえずは、使える事を証明しないとね。」

 …という者達と…?

 「聖女の修行はいつから始めましょう?」
 「別に急がなくても大丈夫だろう。」

 …という者達…。

 果たして…?
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