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第4章 魔女討伐にいこう

雪原の戦闘 1

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 次の日、夜明けと共に、俺達は雪原を走っていた。
 辺りは一面の銀世界だ。前方の獣車がかき分ける地面の雪が舞い、キラキラと美しい輝きを放った。
 ここからは魔女のテリトリーになる。何が起こっても不思議ではない。
 編成をした後、警戒しながら俺達は先へ進む。

 俺は、後衛の獣車にアポロスと一緒に乗っていた。
 3騎の騎馬隊が後ろについて、周囲の警護をしてくれている。

 アポロスは、獣車を御しながら、後ろにいる俺に話しかけてきた。
「君は、こういう遠征は初めてか」
「初めて……ですかね」
 俺は、軽く流した。

「そうか、今の内にいろいろと経験しておいた方がいい。経験は貴重だからな、ハッハッハ」

 そんな、なんでもない会話をしていると、突然前方の獣車から花火が上がった。
 花火は、赤の煙を出した。
「タカシ君、どうやら敵が現れたようだ。準備したまえ」
 アポロスは、そういうと獣車を止め、降りて剣を抜いた。
 同じく前衛中衛の獣車も止まり、人員は獣車を降りて戦闘態勢に入る。ケンタ君とミツユスキーは、中衛の後ろでそのまま待機だ。

 俺は、刀を握りしめ、獣車を降りる。
 前方に、複数の雪だるまのようなものを確認した。

「『スノーダルマー』だ、一気に叩け!」
 パイストスが叫ぶ。
 彼は、戦士達に補助魔法をかけ戦闘を促した。

「一番槍頂くっス!」
 ファリスは、大剣焔を振るった。
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