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第4章 魔女討伐にいこう

姉妹

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 ココココ羅針盤の針の指す方向にアポロス……そして、魔女がいる。
 
 結局アポロスは、俺が勇者になるならないに関係なく、ライバルは潰すつもりだったのだ。マクベスという勇者候補も、おそらくそれで殺されたに違いない。
 俺の不快な気分は晴れなかった。

「少し寒いな……何か温まるものない?」
 今まで、怒りであまり気にならなかったが、俺の体はウォームリングが外されていたので冷え切っていた。シャツをパピィに着せているので、俺はジャージ一枚だ。

「私のウォームリングでよければ。ここからは私は何もできないので……。私は服を着こんでおきます」
 ミツユスキーは、そう言うと俺にウォームリングを渡し、毛皮の防寒具を着込んだ。
「悪いな、恩に着るミツユスキー」
 俺は、ありがたくウォームリングを腕にはめ、軽く感謝を込めてお礼を言った。

 ふと、俺はソエルの地図の事が気になった。
「ソエル、そんな地図どこで手に入れたんだ?」
 俺は、ソエルに古い地図の事を聞いた。
「実ハ……ギルドニ私ノ妹ガイマス。姉妹トイウノハ、ナイショデース。彼女ニ頼ンデ探シテ貰イマシタ」
「姉妹か……」おそらく、診療所で院長をしていたカロエルの事だろう。

「メイデンニ、地図ヲ見セテ貰ッタノデスガ、私ノ知ッテル地図ト何カガ違ウ気ガシタノデ調ベテミタデース」
「よく、気が付いたな」
 俺は、ソエルの用心深さに深く感心した。
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