65 / 138
第4章 魔女討伐にいこう
パイストス
しおりを挟む
白いスライムは変色し、パイストスに姿を変えた。
だが、パイストスの姿は、よく見ると前と違っていた。目がギョロっと飛び出し、手足がイカの足に変化していた。まるで化け物のようだった。
パイストスは語り始める。
「ヒヨってんじゃねえよ、キンナム。ったく、こいつら誰も使い物にならねえ……とんだ誤算だったぜ」パイストスは、触手を伸ばす。「まあ、いいか……『エナジークリスタル』は貰ってくぜ~」
苦しんでいるアポロスとアルミスの首筋から、何か植物のような蔓が伸び、そこから不気味な赤い花が咲いていた。
その花を、パイストスは触手で叩き落し、紫色の水晶を取り出した。
「アルミス……いつから私はこんな人間になってしまったのだろう」
「キンナムは昔からいい男だよ」
アポロスとアルミスは、手をつなぎ、俺の目の前で力尽きた。
アポロスを倒そうとすれば、アルミスが邪魔する。さらに、謎の攻撃を受け勝手に殺られる。俺の怒りは、行き場を失い爆発寸前だった。
だが俺は、このパイストスになら、その怒りをぶつけても構わない気がしてきた。
「パイストス! お前はいったい何物だ!」
俺は、刀の切っ先をパイストスに向けた。
「俺か? 俺か? 俺はな……」
パイストスは、そう答えると体を赤黒く変色させ、さらに巨大化して5メートル程のイカに姿を変えた。
「お前は邪神ソディカ!」
ファリスが叫んだ。
だが、パイストスの姿は、よく見ると前と違っていた。目がギョロっと飛び出し、手足がイカの足に変化していた。まるで化け物のようだった。
パイストスは語り始める。
「ヒヨってんじゃねえよ、キンナム。ったく、こいつら誰も使い物にならねえ……とんだ誤算だったぜ」パイストスは、触手を伸ばす。「まあ、いいか……『エナジークリスタル』は貰ってくぜ~」
苦しんでいるアポロスとアルミスの首筋から、何か植物のような蔓が伸び、そこから不気味な赤い花が咲いていた。
その花を、パイストスは触手で叩き落し、紫色の水晶を取り出した。
「アルミス……いつから私はこんな人間になってしまったのだろう」
「キンナムは昔からいい男だよ」
アポロスとアルミスは、手をつなぎ、俺の目の前で力尽きた。
アポロスを倒そうとすれば、アルミスが邪魔する。さらに、謎の攻撃を受け勝手に殺られる。俺の怒りは、行き場を失い爆発寸前だった。
だが俺は、このパイストスになら、その怒りをぶつけても構わない気がしてきた。
「パイストス! お前はいったい何物だ!」
俺は、刀の切っ先をパイストスに向けた。
「俺か? 俺か? 俺はな……」
パイストスは、そう答えると体を赤黒く変色させ、さらに巨大化して5メートル程のイカに姿を変えた。
「お前は邪神ソディカ!」
ファリスが叫んだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
82
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる