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第4章 魔女討伐にいこう

パイストス

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 白いスライムは変色し、パイストスに姿を変えた。
 だが、パイストスの姿は、よく見ると前と違っていた。目がギョロっと飛び出し、手足がイカの足に変化していた。まるで化け物のようだった。

 パイストスは語り始める。
「ヒヨってんじゃねえよ、キンナム。ったく、こいつら誰も使い物にならねえ……とんだ誤算だったぜ」パイストスは、触手を伸ばす。「まあ、いいか……『エナジークリスタル』は貰ってくぜ~」
 苦しんでいるアポロスとアルミスの首筋から、何か植物のような蔓が伸び、そこから不気味な赤い花が咲いていた。
 その花を、パイストスは触手で叩き落し、紫色の水晶を取り出した。

「アルミス……いつから私はこんな人間になってしまったのだろう」
「キンナムは昔からいい男だよ」
 アポロスとアルミスは、手をつなぎ、俺の目の前で力尽きた。

 アポロスを倒そうとすれば、アルミスが邪魔する。さらに、謎の攻撃を受け勝手に殺られる。俺の怒りは、行き場を失い爆発寸前だった。
 だが俺は、このパイストスになら、その怒りをぶつけても構わない気がしてきた。
「パイストス! お前はいったい何物だ!」
 俺は、刀の切っ先をパイストスに向けた。

「俺か? 俺か? 俺はな……」
 パイストスは、そう答えると体を赤黒く変色させ、さらに巨大化して5メートル程のイカに姿を変えた。

「お前は邪神ソディカ!」
 ファリスが叫んだ。
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