Retry　異世界生活記

「ｵｷﾞｬｧｧｯ！！！ｵｷﾞｬｧ！！」
ちょっ・・・ちょっとまっ・・・

という思いとは裏腹にぜか泣き叫んでしまう。

そして目の前にはきれいで優しそうな女性の笑顔があった。

「はぁ、よかった。無事生まれてくれたのね。」
彼女がそういうとぎゅっと抱きしめられた。

・・・うむ・・・なんか安心する。そしておっぱいが気持ちいい・・・

なんだか・・理解が追い付かない。

さっき自分の会社が潰れたと思ったらいきなりきれいな女性に抱きしめられている・・・
なんの不満もないが状況整理が追い付かない。
とりあえず、流されるままに状況を確認することにした。

さっきから目に映る男と女がやたらとうれしそうに自分を抱きしめている。
そして自分の視界からの手足の大きさとこの男女の大きさを鑑みるに私はこの男女のもとに生まれ直したのだろう。
そしてなんかこの両親めっちゃでかく感じる。そして美人・・・
あれ・・・これは・・・もしかして異世界転生とかいうやつですか・・・。


さっきからやら笑顔のこの二人。
おそらく両親の二人。そしてさっきから連呼している「クルス」というのは俺の名前だろう。
・・・結構いい名前だな。ふむふむ。
・・・しかし赤ちゃんからのスタート。
どうしよう・・・

でもなんか赤ちゃんの習性か泣いてしまう・・

「ふぇぇぇえええええ・・・！！！」

そういって私はおっぱいを吸うのであった。