運命

I have no name

文字の大きさ
上 下
16 / 23
学園祭

話し合い?

しおりを挟む
 男子と女子に分かれて、話し合いが始まった。
 それに比べて、女子はしっかり話し合っているように見える。時々、「私がやりたい」などの自己主張が入っている言葉が聞こえているが、男子よりはマシだ。
 その男子は、話し合いという名のじゃんけん大会になっていた。

「「最初はグー、じゃんけんポン」」
掛け声とともに、自分はチョキをだす。
 円上になった男子のグループで、自分だけチョキであった。そして、他の男子はなぜかパーだった。本当に「なぜか」。
 つまり、出雲が勝って、実行委員に一番近い存在になったのだ。
「いや、俺はいいよ」と言おうとした時、女子のグループから強い視線を感じた。
 恐る恐る、視線の先を向くと、、
 案の定、弥生だった。
 その視線はどう考えても「お前、やれよ」と、言っているような目だった。そして、仕方なく、渋々、その役目を引き受けた。

 女子の方も諦める人も何人かいたが、結局じゃんけんで決めることになっていた。
 その結果、十月神奈とつきかんなという、クラスで2番目に人気な女子になったのであった。
しおりを挟む

処理中です...