上 下
33 / 75
(3)人形娘改造!

033.感覚の変化

しおりを挟む
 私は変な事を思っていた。高校の時のクラスのイヤラシイHな男子生徒が「触手モノ」とかいうエロ漫画を持ってきたことを思う出だした。タイトルは忘れたしストーリーもあってないような作品だったが、たしか若い女が裸にされて昆虫の触手のようなもので犯される。というものだった。いま自分に起きている事がまさにそうだ!

  その触手は全て私のこれからの細胞を維持する器官を構成するものだった。全て消化器官内に張り付いていって、人形娘として生きていくために必要な組織へと「加工」されていった。もはや人間ではなくなりつつあった。

  「奈緒美さんわ。もうすぐ、あなた自分の声でしゃべれなくなるわ。でも、心配しないで直に人形娘の声でしゃべれるようになるわ。だから、しばらく我慢してわ」

  リエの言葉を聞き、意味が判らなかったがそれもすぐわかった。私の口の中にも容赦なく触手が入り込み、口内の舌や歯だけでなく喉や食道や胸内も張り付いていき、声を失ってしまった。

  「・・・・・・・・・・! 」

  私は何かを言いたかったが、声にならなかった。人間としての声を失ってしまった。内臓内部の組織は人形娘の内臓へと変化していた。そのとき、もうひとつの生殖器も変化していた。膣のなかがまるでラブドールの作り物のようになっていたのだ。触手によって生身の人間の男と性交可能な形状へと加工されていた。

  「奈緒美! これからあなたのアレをためさせてもらうわ。気持ちよかったらそのまま続けるけどいい? 」

  MIOは言ったが、その意味が直ぐに判った。私のヴァキアとアナル、オーラルの三つの穴に同時に大きな筒、バイブが挿入されピストン運動を始めた!

  「・・・・・・・・・・・・! ・・・・・・・・・・・・・・・・! 」

  私の声を奪われていたので、なんだかわからない呻き声を出していたが、気持ちよさそうな表情をして首を激しく動かし、腰もまた前後左右に振っていた。とにかく気持ちは暴走しそうだった。この時点で私の体内は人形娘へ改造が完了した。

  「奈緒美、これであなたも人形娘の内臓になったわ。人間の食事は基本的に出来なくなったし、そのかわり僅かな栄養素と水分補給で効率よく活動できるようになったし、性的能力も人形娘用になったわ。これから『外観』もお人形さんみたいに変わってもらうわ。なあに心配しないで、この研究所史上最高レベルの美少女人形娘になるはずだからね、あなたは。大人しくお人形さんになってね」

  MIOはそういって次のステージへと進めていった。この時、私はバイブによる性的興奮の中で理性が消し飛んでしまいそうだったが、人間とし味わう性的興奮ではなくなっていた。心の中ではもうラブドールが感じるそれになっていたからだ。
しおりを挟む

処理中です...