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　キャスパーは、盾にして隠れていた仲間の従騎士の影から出て、立ち上がる。

　周囲を見回すと、キャスパー自身を除いたバジリスク小隊の前衛の三人は、重傷を負って戦闘不能であり、後衛の四人の女の子は、立っているアレク達に取り囲まれるように捕まって座っていた。

　キャスパーは、戦闘可能で残っているのが自分一人であることに気が付く。

　キャスパーが手にしている剣でアレクを指しながら口を開く。

「おい、貴様！　帝国貴族である、この私と、正々堂々、一騎討ちで勝負しろ！！」

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